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一瞬周りが暗くなって、パリンパリンと何かが割れる音が首元から聞こえた。
チャクラがぐっともっていかれ、意識を失いそうになる感覚に、歯を食いしばって耐える。だんだん吐き気もしてきた。
ボフンと私たちの周りに風が舞ったと思ったら金髪の人、ネズミ?、長髪の人がいる部屋に着いた。
「緑谷少年、みんなも!!」
「オールマイト!相澤先生!」
「わあ!帰ってきたんやね!」
緑谷くんもお茶子ちゃんも喜んでる。
“教室”ではないみたいだけど、無事に着いたようだ。
ほっとして隣にいた轟くんを見ると、目があった。
私が笑いかけると、力強く頷いてくれた。
反対側にいた爆豪くんを見る。
爆豪くんもこっちを見て、ニィと笑った。あ、眉間のシワがない。珍しい。
ふうと息を吐く。
四人とも無事なようで安心した。
首から下げたチャクラ鉱石を見る。
ひとつを残してあとは粉々に壊れていた。
急激にチャクラを吸い取ったからだろう。これが無かったら危なかったな。
ほっとしていたら急に体が重くなった。もう指一本でも動かすのがしんどい。と同時に強い耳鳴りがする。
視界が暗くなっていく。
チャクラの使いすぎだろうな。
ああ、まずい。
そう思ったところで記憶が途切れた。
目が覚めると真っ白い天井が見えた。
起き上がって見れば、木ノ葉の病院の個室みたいな広さの部屋だった。
ここには私が寝ているベッドが一つあるだけで、他は何もなかった。
今何時なのか。
窓がないこの部屋ではわからないな…。
現状把握していたらドアが開けられ、二人と一匹(?)が入ってきた。
一人は知らない人。もう一人はこちらに来たとき、あの部屋にいた人だ。
「起きたばかりで申し訳ないがいくつか聞きたいことがある。いいかい?ああ、僕の名前は塚内だ。」
と塚内さんはわたしのベッドの横に椅子をおいて座った。
「はい。なんですか?」
と素直に答えれば、塚内さんは顔の緊張を一瞬緩めた。
「君は“本田マナブ”を知ってるって聞いたけど本当かい?」
「はい、そいつが盗んだ巻物を取り返すためにこちらに来ました。」
そう言えば、塚内さんは目線を下げて
「…そうか。残念ながら、本田は巻物を持っていなかったよ。」
と教えてくれた。
「!? 本田を捕まえたんですか?」
「ああ。あの四人が消えた後、急にフラフラし始めてね。そのまま取り押さえた。」
急にフラフラ…
やっぱり四人を飛ばすのはチャクラが足りなかったんだろう。
本田が巻物を持っていなかったってことは…
「巻物を本田はどうしたんでしょう?」
「敵連合という組織がある。本田はその組織に入るときに、巻物を渡したらしい。」
「じゃあ、そこに有るんですね。情報をありがとうございました。」
と言って、ベッドから出ようとすれば、ガッと肩を押さえられた。
「敵連合は今、どこにいるかわからない。慎重に捜査しているところだ。だから君が勝手に動くのは困るんだよ。ついでに言うと、資格を持っていないものが“個性”を使うことを禁止している。あの四人に聞いたが、君の“個性”は強そうだ。我々としてはキミをこのまま自由にすることは出来ないんだよ。」
つまり、私はこの世界では要注意人物で、このままでは巻物を奪還するどころか、この部屋から出ることも儘ならないのか。
「そこで提案なのさ!我が校に入学するのはどうだろう?」
ネズミが話し始めた。
「入学…ですか?」
「そうとも!私は校長の根津だよ!よろしくね!雄英高校はこの国でも屈指の学校なんだよ。ここで正式なヒーローの資格を取りつつ、警察と連携して情報を集めるのもいいと思うのさ。僕らも協力するよ!それに教員はみんな一流のヒーロー達だ。彼らの授業はキミのためにもなると思うんだよ。ああ、それに最近、全寮制になってね。キミの基本的な生活も保証してあげられるんだけど。どうかな!」
なるほど。
私は衣食住が保証されて、情報も得ることができる。
向こうは私を常に管理下に置くことが出来る。
うん。闇雲に動くよりは良いかも。
「わかりました。よろしくお願いします。」
と根津校長に頭を下げる。
「キミは人を見かけで判断しないようだね!出来た人間だ!」
と喜ばれた。
「そうなれば、試験を受けてもらう。ウチに入学するからには贔屓はしない。他の生徒と同じように勉強もやってもらう。お前だけ学力が低いと困るんでな。試験は一週間後だ。それまで合理的に勉強しろ。」
と本を何冊か置いた。
「ちなみに、お前が入学することになったら俺が担任だ。相澤という。」
ここによく来るからわからないことがあれば聞け、という相澤さんにどうもと頭を下げた。
「実技の試験もやってもらうのさ!ちょうど筆記試験の翌日がヒーローの仮免許の試験だ。それに参加してもらうよ!」
「わかりました。」
ヒーローに仮免許とかあるんだ?
実技…勉強しながらある程度からだも動かしておかなくちゃいけないんだなぁ。
「仮免許が取れればプロヒーローの元で個性を使って働くことができるようになる。お前にとっても都合がいいだろう。ちなみに、筆記と実技の両方に合格しない場合、入学を認めない。ここで警察の管理下に置かれることになる。もちろん個性は使えない状態でな。」
「え」
「Plus Ultraさ!」
相澤さんの発言に驚いていたら、根津校長が言った。
「ぷるす…?」
意味がわからず呟けば
「更に向こうへ!我が校の校訓さ!」
更に向こうへ…か。
六代目に任務を任されたんだ。
深呼吸する。
「わかりました。その試験、合格してみせます。」
まずは
雄英高校入学!
チャクラがぐっともっていかれ、意識を失いそうになる感覚に、歯を食いしばって耐える。だんだん吐き気もしてきた。
ボフンと私たちの周りに風が舞ったと思ったら金髪の人、ネズミ?、長髪の人がいる部屋に着いた。
「緑谷少年、みんなも!!」
「オールマイト!相澤先生!」
「わあ!帰ってきたんやね!」
緑谷くんもお茶子ちゃんも喜んでる。
“教室”ではないみたいだけど、無事に着いたようだ。
ほっとして隣にいた轟くんを見ると、目があった。
私が笑いかけると、力強く頷いてくれた。
反対側にいた爆豪くんを見る。
爆豪くんもこっちを見て、ニィと笑った。あ、眉間のシワがない。珍しい。
ふうと息を吐く。
四人とも無事なようで安心した。
首から下げたチャクラ鉱石を見る。
ひとつを残してあとは粉々に壊れていた。
急激にチャクラを吸い取ったからだろう。これが無かったら危なかったな。
ほっとしていたら急に体が重くなった。もう指一本でも動かすのがしんどい。と同時に強い耳鳴りがする。
視界が暗くなっていく。
チャクラの使いすぎだろうな。
ああ、まずい。
そう思ったところで記憶が途切れた。
目が覚めると真っ白い天井が見えた。
起き上がって見れば、木ノ葉の病院の個室みたいな広さの部屋だった。
ここには私が寝ているベッドが一つあるだけで、他は何もなかった。
今何時なのか。
窓がないこの部屋ではわからないな…。
現状把握していたらドアが開けられ、二人と一匹(?)が入ってきた。
一人は知らない人。もう一人はこちらに来たとき、あの部屋にいた人だ。
「起きたばかりで申し訳ないがいくつか聞きたいことがある。いいかい?ああ、僕の名前は塚内だ。」
と塚内さんはわたしのベッドの横に椅子をおいて座った。
「はい。なんですか?」
と素直に答えれば、塚内さんは顔の緊張を一瞬緩めた。
「君は“本田マナブ”を知ってるって聞いたけど本当かい?」
「はい、そいつが盗んだ巻物を取り返すためにこちらに来ました。」
そう言えば、塚内さんは目線を下げて
「…そうか。残念ながら、本田は巻物を持っていなかったよ。」
と教えてくれた。
「!? 本田を捕まえたんですか?」
「ああ。あの四人が消えた後、急にフラフラし始めてね。そのまま取り押さえた。」
急にフラフラ…
やっぱり四人を飛ばすのはチャクラが足りなかったんだろう。
本田が巻物を持っていなかったってことは…
「巻物を本田はどうしたんでしょう?」
「敵連合という組織がある。本田はその組織に入るときに、巻物を渡したらしい。」
「じゃあ、そこに有るんですね。情報をありがとうございました。」
と言って、ベッドから出ようとすれば、ガッと肩を押さえられた。
「敵連合は今、どこにいるかわからない。慎重に捜査しているところだ。だから君が勝手に動くのは困るんだよ。ついでに言うと、資格を持っていないものが“個性”を使うことを禁止している。あの四人に聞いたが、君の“個性”は強そうだ。我々としてはキミをこのまま自由にすることは出来ないんだよ。」
つまり、私はこの世界では要注意人物で、このままでは巻物を奪還するどころか、この部屋から出ることも儘ならないのか。
「そこで提案なのさ!我が校に入学するのはどうだろう?」
ネズミが話し始めた。
「入学…ですか?」
「そうとも!私は校長の根津だよ!よろしくね!雄英高校はこの国でも屈指の学校なんだよ。ここで正式なヒーローの資格を取りつつ、警察と連携して情報を集めるのもいいと思うのさ。僕らも協力するよ!それに教員はみんな一流のヒーロー達だ。彼らの授業はキミのためにもなると思うんだよ。ああ、それに最近、全寮制になってね。キミの基本的な生活も保証してあげられるんだけど。どうかな!」
なるほど。
私は衣食住が保証されて、情報も得ることができる。
向こうは私を常に管理下に置くことが出来る。
うん。闇雲に動くよりは良いかも。
「わかりました。よろしくお願いします。」
と根津校長に頭を下げる。
「キミは人を見かけで判断しないようだね!出来た人間だ!」
と喜ばれた。
「そうなれば、試験を受けてもらう。ウチに入学するからには贔屓はしない。他の生徒と同じように勉強もやってもらう。お前だけ学力が低いと困るんでな。試験は一週間後だ。それまで合理的に勉強しろ。」
と本を何冊か置いた。
「ちなみに、お前が入学することになったら俺が担任だ。相澤という。」
ここによく来るからわからないことがあれば聞け、という相澤さんにどうもと頭を下げた。
「実技の試験もやってもらうのさ!ちょうど筆記試験の翌日がヒーローの仮免許の試験だ。それに参加してもらうよ!」
「わかりました。」
ヒーローに仮免許とかあるんだ?
実技…勉強しながらある程度からだも動かしておかなくちゃいけないんだなぁ。
「仮免許が取れればプロヒーローの元で個性を使って働くことができるようになる。お前にとっても都合がいいだろう。ちなみに、筆記と実技の両方に合格しない場合、入学を認めない。ここで警察の管理下に置かれることになる。もちろん個性は使えない状態でな。」
「え」
「Plus Ultraさ!」
相澤さんの発言に驚いていたら、根津校長が言った。
「ぷるす…?」
意味がわからず呟けば
「更に向こうへ!我が校の校訓さ!」
更に向こうへ…か。
六代目に任務を任されたんだ。
深呼吸する。
「わかりました。その試験、合格してみせます。」
まずは
雄英高校入学!