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「いいんスか?六代目…。あの巻物を奪還するということは、⚫⚫⚫があちらの世界に行くってことっスよね。」
「俺だって嫌だよ。できることならこんなことやらせたくないさ。でも、このままあの巻物を放置すればまた誰か飛ばされてくるかもしれない。それがみんな彼らみたいな良い人ならいいけど、そうでないのが来たら…里を危険に晒すことになる。」
ふうと息を吐き、机に肘を着き、両手を組む。
「それは火影として見過ごせない。それに、⚫⚫⚫がなんのためにあの術を作ったのか知ってるからね。こんなことに使われるのも許せない。」
「あれは“人の命を救う術”ですからね。」
と言えば
「ああ。だから尚更、⚫⚫⚫自身もこんなことに使われるのが許せなかったんだろう。⚫⚫⚫の気持ちを考えたら、止められない。」
止められない、か。
六代目が⚫⚫⚫を大事にしているのは知っている。
⚫⚫⚫の火影補佐兼護衛が決まったとき、やけに嬉しそうだったから聞いたのだ。
「俺が慕っていた先生の術を使えるように頑張ってくれたのが嬉しくてね。俺は使えなかったから。それに弟子にはしてあげられなかったけど、先生の術を間近に見ていたものとして、一緒に修行したからね。贔屓はダメなんだろーけど。ね。」
と教えてくれた。
本当は
⚫⚫⚫を行かせたくはないんだろう。
オレだって行かせたくはない。
責任重大な火影補佐、まあ、つまり側近の仕事は激務だ。少し大袈裟かも知れないが、孤独でもあった。
そんなときに来た⚫⚫⚫。事務官としてまあまあ優秀でもあったが、それ以上に細かな気遣いができるヤツだった。
手土産から他里や上層部への根回し。
理論的に仕事をこなそうとするオレの足りない部分をよく補ってくれた。
なんつーか、戦友というか。
⚫⚫⚫となら、背中を預けて仕事が出来たんだ。
でも、異世界へ行くというこの任務に時空間忍術の使い手である彼女を行かせるのが一番成功率が高いのは一目瞭然。
なにより彼女が望んでる。
「任務の成功を祈りましょう。あいつなら、大丈夫ですよ。」
「そうだね。」