わたしの上忍師
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カカシ先生とお昼の話をしていたら、クナイが私と先生の間を通り、木に刺さった。
「危ないでしょーよ。」
と先生がクナイが投げられた方を見ながら言う。
「シカマル。」
えっ?
慌てて私もそちらを見れば必死な顔をした兄さんと、同じく必死な顔をしたいのさんとチョウジさん。疲れた顔をしたアスマ先生がいた。
アスマ先生以外の、犯罪者を追ってるかのような殺気にたじろぐ。
「何かあったんでしょうか…?」
とカカシ先生に聞けば頭をぽんぽんとしてから、
「んー?だいじょーぶ。」
とニッコリ。おもむろに先ほどのクナイを木から引き抜くとサッと投げた。
クナイは兄さんの靴ギリギリのところに刺さった。
さすがコントロールが桁違いだ。私ももっと練習しないと…!
と思いながらお互いを見たまま全く動かない先生と兄さんを見る。
いのさんとチョウジさんは指示があればいつでも動ける感じだ。
もしかして敵が近くに…?
少しでも動けばこの均衡が崩れる。
そんな状態がどれくらい続いたのか…
コグリと唾を飲み込む。
早くこの重苦しい空気から逃げ出したい…そう思い始めた時だった。
「ワン!」
へっ?
「赤丸!待てよ!」
「キ、キバくん!」
「単独行動は良くない。なぜなら…」
「あら?カカシにアスマ。何してるの?」
あ!
「兄さんと同期のキバさんにシノさん、ヒナタさん!それに紅先生!」
と言えば、
「あら、⚫⚫⚫じゃない。久しぶりね。元気だった?」
と声をかけてくれた。
「お久しぶりです!はい!おかげさまで!」
と紅先生の方へ行けば、赤丸が近寄ってきた。
「えへへー赤丸も久しぶり!また大きくなったね!」
と頭を撫でれば嬉しそうにワン!と言った。
「⚫⚫⚫ちゃん、久しぶり。」
「修行か?偉いな、⚫⚫⚫。」
「ヒナタさん、会えて嬉しいです!シノさん、ありがとうございます!」
なんて話していたら、
「え?何お前ら知り合いなの?」
とカカシ先生に聞かれる。
「ええ。お弁当を届けるのに、シカマルがどこに居るのかわからなくて困ってるところを見つけて。一緒に探したことがあったのよね。」
「その節はお世話になりました。」
と頭を下げる。そのときは赤丸の鼻で、すぐにわかった。私の感知能力はまだまだで、一人で兄さんを探すのは大変だった。本当にあのときは助かった。それからたまに赤丸に会いに行ったり修行をつけてもらったりしていたのだ。
「なあ!これから俺ら昼飯なんだけどよ!⚫⚫⚫も一緒にどうだ?」
「え?いいんですか?」
「わ、私も⚫⚫⚫ちゃんと一緒に食べたいな…。」
「俺は構わない。むしろ一緒に食べた方が良いだろう。なぜなら…」
「そうね、一緒に行きましょうよ。」
「はい!」
紅班のメンバーとご飯なんて!嬉しいな。
あれ?
何か忘れてるような気がして立ち止まると、
「ほら行くわよ。」
と紅先生に背中を押された。慌てて歩き、前の三人に着いていく。
そんな私の後ろで、紅先生がニヤリと笑って
「じゃあね。カカシ、アスマ。」
と言っていたのは、気づかなかった。