⚫⚫⚫を待っていると、小さく悲鳴が聞こえた。

んー？ちょっと様子を見てくるか。
ガサガサ音がしたと思ったら、⚫⚫⚫が上から落ちてきた。
足を滑り込ませ、ギリギリで受け止める。
足の間に座らせケガがないか確認する。
「⚫⚫⚫、大丈夫？」
「うう、え？あ！カカシ先生！すみません！急いでたら足を踏み外してしまって…。」
「ケガしてないならいーんだけどね。」
「はい！先生が受け止めて下さったので！」
とにっこり笑ってくれる。
んー。やっぱりかわいいね。
思わず頭を撫でていたら、
「あ、あの、すみません…そろそろ修行を…」
⚫⚫⚫は俺の胸に手を当て、うつむきながら言った。
耳まで真っ赤になっちゃって。
かーわいい。
もっと撫でていたいけど、修行もしないとね。
「そーね。始めようか。」
と言えば、
「はい！」
とにっこり笑った。




「よし。今日はここまでにしよう。」
「え！あ、ありがとうございました…」

⚫⚫⚫と朝から修行をして、気付けば太陽は真南を通りすぎていた。
体力作りと体術を徹底的にやったから、⚫⚫⚫の体は限界だろう。
これ以上続けてもミスが増えて効率も悪い。
午後は体を休めるのに使った方がいいだろう。
もう少し早めに終わるつもりだったんだケド。
ここまで熱心にやられちゃうとねぇ…。
ま、⚫⚫⚫はまだまだやるつもりだったみたいだけど。
「休むのも大事なことヨ。さて。体を作るには食事も大切だ。少し遅くなったが昼飯にしよう。」
⚫⚫⚫は好き嫌いある？行こうと思ってたところがあるんだけど。と聞けば、
「え!?ご一緒していいんですか？」
とわたわたしながら聞いてきた。
「もちろん。一人で食べるより誰かと食べる方が楽しいし。」
それが⚫⚫⚫ならなおさらだよ。と言えば真っ赤になった。
かわいい。
ニッコリ笑いながら頭をぽんぽんしていたら、

シュッ

ピシッ



俺の顔の前をクナイが通ってすぐ横の木に刺さっていた。