ハンター試験
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ザッ、ザッ、ザ
自分の意思を固め周りの受験者と同じリズムで足を動かし始めて少し。未だに手を繋いでくれているゴンが少しだけ早足になった。
なんでだろうって思ったけど、ゴンの顔が意地悪とかじゃなくて真剣に前の方を見つめていたからそんな思いはなくなった。
「ゴン?」
「前の方が少し早くなったんだ」
前方を見つめながら変わらない真剣な表情で答えてくれた。
なんか、……なんかまた怖くなって来ちゃった…さっき決意したのに私ってばダメだなぁ。……あ、速度合わせないとキツくなるよねきっと……
そう思ってゴンの歩幅に合わせて大股に歩く。これ結構足に負担くるかも……ふくらはぎと太ももムキムキになるな、これ。……いやでもムキムキになればクラピカ並の美体型になれるのでは…??え、やばい考えたら早歩き好きになってきたかも。
「よしゴン!さっさと歩いて美体型目指すよ!!」
「びたいけい……?」
まだ頭が追いついていないゴンの手を今度は私が引っ張る形に前へ出る。ふっふっふ、お父さんお母さん、帰ったら私見違えるほどに綺麗になってるからね!誰だかわかんないくらい細くなるから!!
「……おいクラピカ、ルルの奴なんか張り切ってねーか?」
「あぁ、確かに私もそう見える。……ずっとあの様子が続けばいいのだが……」
クラピカ、それにレオリオがそんな事をボヤいているなんて微塵も知らない私は私達の後ろを着いている彼らの元へ寄った。勿論、美脚になるよう意識しながら早足でね。
手を離されたゴンは少しだけ寂しそうだったけど。
「2人で何話してんの、私も混ぜて」
「大した事じゃねぇ……ってお前その歩き方キモイ……」
「は?!これはね!クラピカみたいな美体型になるためにやってんの!口出さないで!」
「だとよクラピカ」
「んん、…………ルル、何を思っているか分からないが私は美体型などでは」
クラピカご本人の口から“美体型じゃない”って仰った……?!そりゃ、お胸は少し寂しい気がするけどそんなの美体型だから、美体型だからこそ気にならないんだよ!
女の子の象徴である膨らみがないのは気持ち的にも悲しいけどさ、私はそんなにクラピカも大好きだよ!クラピカ!!
こんな美形なもでるさんのボディガード出来るなんてレオリオは幸せものだ……羨ましい……はっ、将来はレオリオに頼んでクラピカのマネージャーとかなにか関われる仕事に就けばいいんだ!
衣装作り担当とかさ、そしたらクラピカのスリーサイズ知らないとダメだよね。……それに女の子同士じゃないと相談できないことがあったんだよね……、この機会に聞いてみよう、かな。
「ねぇねぇ、クラピカ」
「ん?」
私より数段背の高い彼女を見上げ手招きをする。クラピカは素直に近寄ってきてくれて私の様子を察し口元まで耳を寄せるよう屈んでくれた。
あ〜この動作でさえ綺麗、美しい……あっ、髪の毛耳に掛けるの好き、今のもっかいして欲しい…………
「ルル?」
おっと、いけないいけない。余りの美貌に言葉を失っちゃってた。改めて、相談事を頭に過ぎらせてから彼女の耳へ声を滑らせ始めた。
「ええと、あのね。……ぶらじゃーって、いつ付けるべきなの?」
「……………………………………は?」
「だから、ぶらじゃーって何歳頃から付けるものなの?って。私まだサイズも分かんないし、でも最近おっきくなったかなって……いつまでもタンクトップじゃなんか、恥ずかしいし不安だからもう付けた方がいいのかなぁ」
……あれ?この手の話題は苦手だったのかな。女の子にもこういう自分の体に関する話題嫌いな子もいるんだよね、クラピカってその部類だったのかな。そうだったら、ごめん。
「…っ」
え。
私今、幻覚見てるのかな。
なんか今、瞬間
クラピカの真っ赤な顔が見えたような……?
私の見間違いだと思ったからもう一回見ようと彼女の方へ首を捻った時、
「も、っ申し訳ないが!…私は男だ!」
クラピカは顔を真っ赤に染め瞳を瞑って自分に今の話は聞いていないといいきかせるようにその場で叫んだ。
……クラピカが男?
クラピカが、男………………
「お、おっおっおっ、おお、お、男〜っっっっっ!!?!!!???!」
暗い洞窟の中で私の断末魔が響き渡った。
(わた、私、男の人になんて相談を……っ!!)
(……確かにルルは12歳にしては成長が過ぎているが………私は何も聞いていない)
自分の意思を固め周りの受験者と同じリズムで足を動かし始めて少し。未だに手を繋いでくれているゴンが少しだけ早足になった。
なんでだろうって思ったけど、ゴンの顔が意地悪とかじゃなくて真剣に前の方を見つめていたからそんな思いはなくなった。
「ゴン?」
「前の方が少し早くなったんだ」
前方を見つめながら変わらない真剣な表情で答えてくれた。
なんか、……なんかまた怖くなって来ちゃった…さっき決意したのに私ってばダメだなぁ。……あ、速度合わせないとキツくなるよねきっと……
そう思ってゴンの歩幅に合わせて大股に歩く。これ結構足に負担くるかも……ふくらはぎと太ももムキムキになるな、これ。……いやでもムキムキになればクラピカ並の美体型になれるのでは…??え、やばい考えたら早歩き好きになってきたかも。
「よしゴン!さっさと歩いて美体型目指すよ!!」
「びたいけい……?」
まだ頭が追いついていないゴンの手を今度は私が引っ張る形に前へ出る。ふっふっふ、お父さんお母さん、帰ったら私見違えるほどに綺麗になってるからね!誰だかわかんないくらい細くなるから!!
「……おいクラピカ、ルルの奴なんか張り切ってねーか?」
「あぁ、確かに私もそう見える。……ずっとあの様子が続けばいいのだが……」
クラピカ、それにレオリオがそんな事をボヤいているなんて微塵も知らない私は私達の後ろを着いている彼らの元へ寄った。勿論、美脚になるよう意識しながら早足でね。
手を離されたゴンは少しだけ寂しそうだったけど。
「2人で何話してんの、私も混ぜて」
「大した事じゃねぇ……ってお前その歩き方キモイ……」
「は?!これはね!クラピカみたいな美体型になるためにやってんの!口出さないで!」
「だとよクラピカ」
「んん、…………ルル、何を思っているか分からないが私は美体型などでは」
クラピカご本人の口から“美体型じゃない”って仰った……?!そりゃ、お胸は少し寂しい気がするけどそんなの美体型だから、美体型だからこそ気にならないんだよ!
女の子の象徴である膨らみがないのは気持ち的にも悲しいけどさ、私はそんなにクラピカも大好きだよ!クラピカ!!
こんな美形なもでるさんのボディガード出来るなんてレオリオは幸せものだ……羨ましい……はっ、将来はレオリオに頼んでクラピカのマネージャーとかなにか関われる仕事に就けばいいんだ!
衣装作り担当とかさ、そしたらクラピカのスリーサイズ知らないとダメだよね。……それに女の子同士じゃないと相談できないことがあったんだよね……、この機会に聞いてみよう、かな。
「ねぇねぇ、クラピカ」
「ん?」
私より数段背の高い彼女を見上げ手招きをする。クラピカは素直に近寄ってきてくれて私の様子を察し口元まで耳を寄せるよう屈んでくれた。
あ〜この動作でさえ綺麗、美しい……あっ、髪の毛耳に掛けるの好き、今のもっかいして欲しい…………
「ルル?」
おっと、いけないいけない。余りの美貌に言葉を失っちゃってた。改めて、相談事を頭に過ぎらせてから彼女の耳へ声を滑らせ始めた。
「ええと、あのね。……ぶらじゃーって、いつ付けるべきなの?」
「……………………………………は?」
「だから、ぶらじゃーって何歳頃から付けるものなの?って。私まだサイズも分かんないし、でも最近おっきくなったかなって……いつまでもタンクトップじゃなんか、恥ずかしいし不安だからもう付けた方がいいのかなぁ」
……あれ?この手の話題は苦手だったのかな。女の子にもこういう自分の体に関する話題嫌いな子もいるんだよね、クラピカってその部類だったのかな。そうだったら、ごめん。
「…っ」
え。
私今、幻覚見てるのかな。
なんか今、瞬間
クラピカの真っ赤な顔が見えたような……?
私の見間違いだと思ったからもう一回見ようと彼女の方へ首を捻った時、
「も、っ申し訳ないが!…私は男だ!」
クラピカは顔を真っ赤に染め瞳を瞑って自分に今の話は聞いていないといいきかせるようにその場で叫んだ。
……クラピカが男?
クラピカが、男………………
「お、おっおっおっ、おお、お、男〜っっっっっ!!?!!!???!」
暗い洞窟の中で私の断末魔が響き渡った。
(わた、私、男の人になんて相談を……っ!!)
(……確かにルルは12歳にしては成長が過ぎているが………私は何も聞いていない)