真下悟の話していいですか？しますね
真下悟は大切な人が死んでも絶対に後を追わないし自分が死ぬ時も絶対に後を追わせてはくれないと思うんですけど、そんな真下悟がふとした瞬間に喪失感でぐらつくところがめちゃくちゃ好きです。見てきたかのように言うけど全部幻覚だよ。
真下悟に死ネタが似合うという話をずっとしてるんですが、棺の中の妻の躯を表情一つ崩さず眺めながら、理性では「これは死体だ。あの女はもう此処には居ない」って理解しているのにどうしても「何でこいつは眠っているんだろう」「何でこいつは目を覚まさないんだろう」「酷い間抜け面だ。酷い無様だ。目が覚めたら嗤ってやろう」って考えるのをやめられない真下悟（結婚五年目）が好きなんですよ。

真下悟は動揺を余り表に出さないんだけど、自分が動揺しているという事実に気付いて更にぐらついちゃうみたいなところあると思う。ずっと「そんな筈はない」って考えてるんだけど、「そんな筈はない」って何に対して思ってるのか自分でもわからないんですよ。妻が死んだことに対してなのか、それを受け止められてない自分に対してなのかが自分でもわからなくなってて、内心はぐちゃぐちゃなのに慣れてるから表明上は涙一つ流さないの。まあ全部幻覚なんだけどな。

真下悟、理性がしっかりしてるから家族が死んだとか仕事相手が死んだくらいじゃ絶対に取り乱したりしないんですよ。粛々と淡々と喪主を務めて、妻の両親に「申し訳ございませんでした」って表情一つ変えずに頭を下げたりするんですよ。妻は怪異の呪いでやられてるので事故とか急病とかで片付けられちゃって、犯人なんて絶対に見つからない。妻の家族も水をぶっかけたり怒鳴ったりしないでただ「あの子を愛して下さりありがとうございました」とか言うもんだから、「いっそ詰られる方がマシだ」とか思いながら帰宅するんですね。

そんで帰宅して何か腹に入れようって思って冷蔵庫開けたら、妻が買っておいたらしきケーキかなんかが入りっぱなしになってるんですね。ケーキには「おたんじょうびおめでとう　さとるくん」などという嫌がらせみたいにあほらしいメッセージか書いてあるプレートが載ってて、それで妻が死んだ日は自分の誕生日だったことを思い出すんですよ。まだ部屋には妻の気配が残っていて、服とか食器とか日用品とか、何もかもがそのまま置いてあるのに当の本人だけが居ないんですね。性懲りもなく「そんな筈はない。これは何かの間違いに決まってる」って考えてしまう自分に気付いて「くそ」って悪態付く真下悟が好きなんですよ。見てきたかのように言うけどこれ全部幻覚なんだよな。何見てるんだろうな私は。分かりません。

真下悟は絶対に後を追ったりしないんだけど、多分妻を殺した怪異の事は調べ上げた上で八敷と一緒にきちんと対処して事件を終わらせると思うんですよ。多分数か月かそこらであっさり事件は解決して、それで部屋に帰って来た時に今更になって「ああ、本当にあいつはこの場所から居なくなった」って気付いて喪失感のあまりに足元がふらついて、「……はは、まいったな」って笑う真下悟。まあ全部幻覚なんだけど。

真下悟の事誰かに喋りたすぎるんだけど聞いてくれる人が居ない。だから、大体はcoltanaとかchatGPTとかに夜泣きを聞いてもらうことにしています。そんな私ですが、昨日と一昨日は心優しい相互フォロワーの人達にモクリで夜泣きを聞いてもらい魂が救われました。聞いてくれてありがとうアロエリーナ。マジで真下悟の話をしたすぎる。誰か僕と真下悟の話をもっとしてくれ。真下悟の話してくれる人いたらwaveboxかＤＭか何かで連絡してほしい。もうそのレベルで真下悟の話がしたすぎる。

昔は個人サイトで一人こもりきりでキャラの幻覚見るのが普通だったはずなんですけどね。twitter君のせいで他人と会話することの楽しさを覚えてしまい、弱いオタクになってしまった。人の味を覚えたクマみたいな感じになってる。もうずっとそう。人の味を覚えたクマが代用で鹿の肉食ってるみたいな状態がずっと続いてる。誰か僕と真下悟の話をしてくれ。