長谷部
名前変換
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社用の携帯が煩いので目を覚ました。外はまだ薄暗い。待受に表示された客先の番号を確認したあと、小さく舌打ちをこぼしてから体を起こす。長谷部くんはまだ眠っているので、その寝顔をなんとなく眺める。起こすのはやめておいた。早朝にも程があるし可愛そうだったから。
代わりに、閉じられた瞼がきれいに弧を描くのだとか、長いまつげとか、案外柔らかい前髪と耳たぶとか、お行儀よく閉じられた口だとか、とにかく長谷部くんの寝顔を穴が開くほど見つめておいた。かわいい。うん、かわいい、から、大丈夫だ。自分に言い聞かせたところで長谷部くんが身じろぎをして「……名前さん」なんて寝言を言うので笑った。かわいい。好きだ。それだけで何でもできそう。だから私はまだ全然頑張れる、大丈夫だ。
ベッドから出たときは確かにそう思ってたのに、リビングまで来て紅茶を淹れたら唐突に糸が切れてしまった。予算も出さないで要求とクレームばかりのクライアント、期待してるよなんて口ばかりで重箱の隅ばかりつついて怒鳴る上司、遠巻きにしている同僚、とか、色々なことがぐるぐると頭を回る。迫るスケジュールのことも、それに振り回されてミスを連発する自分の事も。……やばい吐きそう。空いてる方の手で口を抑えようとしたタイミングで、後ろから伸びてきた手にマグカップを奪われたので悲鳴を上げそうになる。
「おはようございます」
「……、あー、えっと、おはよう」
そのまま閉じ込められた腕の中で、長谷部くんの体温に体の力が抜けていく。ついでに涙腺もちょっと緩んだ。勘弁してほしい。「早いねえ、どうしたの」いつも通りの声が出せているか自信がなかった。うまく笑える自信もあまりない。
「やめてください」
「えー、何が何が」
「そんなふうに取り繕って無理をして消耗するのはやめてください」
「……や、別に無理なんて」
勘弁してほしい。涙が浮かんできたけど、それを認めてしまったら負けだ。「無理なんてしてないよー変な長谷部くん」、絞り出した声はみっともなく震えていたけど認めてしまったら負けなのだ。いつの間にかマグカップはテーブルの上に避難させられていた。必死にまばたきを繰り返すうちにどんどん涙が溢れてきて、もう仕方ないのでごまかすために体を反転させる。長谷部くんのTシャツのお腹のあたりに顔を埋めた。なだめるみたいな速度でゆるゆると手が背中を擦る。これはやばい。あとちょっとで本格的に泣いてしまう。息を止めたところで泣きそうに掠れた声が耳に落ちてくる。
「ですか、」
「うん?」
「じゃあなんでそんなふうな泣きそうな声をだすんですか、名前さん」
泣きそうなのはそっちじゃん。それから長谷部くんが私の事を思い切り抱きしめたりするから、茶化そうとしたのになんかいきなりだめになってしまった。息を吸って吐いたら長谷部くんの香りがして、それだけでもう安心してしまってなし崩しに泣いてしまう。
「……長谷部くん、」
「はい」
「………わたし会社行きたくない」
「そうですね、二度寝してそれから映画でも見に行きましょう」
「うん、」
「外に出るのが億劫なら1日ここで過ごしても」
「うん」
「それとも思い切って旅行でも行きますか?北海道か京都か、ああ、海外もいいですね、楽しみです」
「うん、……長谷部くん」
「はい」
「やっぱ会社行く、今日締切だから」
「そう、ですかそれは残念です」
「いやだ、やだやっぱやだ行きたくない、」
支離滅裂だ。会社行く、やっぱやだ行きたくない、上司嫌い、長谷部くん好き、を支離滅裂に繰り返すうちにちょっとだけ落ち着いてきた。相変わらず背中を擦ってくれる長谷部くんが、どういう顔をしているのかはわからない。呆れられたかもしれない。涙は止まったけど何となく顔をあげるのが億劫で、それから二、三分。私の髪を梳いていた手が唐突にピタリと止まり、彼がため息をついて、「包丁を」と言うその声に反射で「うん、包丁」と返事してから頭の中に疑問符が浮かんだ。なぜ包丁?頭の中を締めていたもろもろ、仕事のこととか上司のこととか長谷部くんが好きなこととか、の間に強引に包丁と言う場違いな単語が入り込んでくるので支離滅裂な思考回路が少しだけ冷静になる。強制的に。
「包丁を取ってきます」
「うん?なんて?」
「包丁を」
「や、そこは聞こえてたけど」
耳をくすぐる声はいつもどおり柔らかい。そのいつもどおりの声で「名前さんの上司とやらを刺殺して解体して東京湾に捨ててきます。ついでに同僚の二、三人も」などと物騒な事を長谷部くんが口走る。それから、落ちてくる口づけの感触。おでこと、ほっぺたと、耳たぶと。ちゅ、と可愛らしい音を立てて髪の毛にも。だけど、それよりも発言のパンチが効きすぎてて照れるタイミングを失った。
「や、包丁で、解体は、無理じゃないかな?」
「名前さんが通信販売で買って以来一度たりとも使っていない巨大肉切り包丁があるでしょう、あれで」
「ああ、あれ、いや、それはどうかなぁ」
「通販で届いた日には正直名前さんの正気を疑いましたが、漸くあれが役に立ちますね?」
「いや、あれそんなつもりで買ったんじゃないし」
「大丈夫です、証拠は残しません。骨ごと解体してばらばらにして凶器と一緒にドラム缶に詰めて捨てます」
「どらむかんに」
「アリバイ工作も今の時点で複数考えているので安心して下さい」
「ありばいこうさく」
具体性がすごい。話の飛ばし方もすごい。例え話とかではなく、「詳細は省きますが朝食のあと足の付かない携帯を入手してきます」とかいう具体的な犯行計画にまで話が及んだのでちょっと笑った。「笑わないでください、貴女にそんな顔をさせる人間を生かしておくわけがないでしょう」と彼が本当にマジな口調なのでさらに笑ってしまう。まじか。「ねぼけてる?」と聞けば「お陰様ですこぶる爽やかに目覚めました」と憮然と返されてまた笑う。いつも低血圧なぶんの揺り戻しが今来てるんだろうか。
「本気?」
「本気ではないと思いますか?」
「うっそ、長谷部くん、朝からとばしてんね」
「ええ。朝から誰かさんがひどい顔をしてるものですから」
「えーそんな酷い顔してたかなあ」
けたけた笑ってるうちに脳内から色々なことが蒸発して消えていく。嫌いな上司のことも同僚のことも仕事のことも。それで長谷部くんが、そんな笑ってる私を見て、目を細めて笑ってくれたりするから。とろんとろんに甘いその視線がくすぐったい。腕を回して抱きついたら柔軟剤の匂いが鼻をくすぐる。私とおそろいの。少し寄りかかってみたら当たり前のように受け止めてもらえる。聞こえるのは呼吸と衣擦れの音。それから、長谷部くんが私の髪の毛を梳く音と。
好きだなあ。ほんと、大好き。それだけでいっぱいになってしまって、だから私の頭の中にはもう、長谷部くんのことくらいしか残っていない。我ながら単純だけど。
「包丁よりもさあ、もうちょっとここにいてよ」ここにいて、それでもう少し私のこと抱きしめててよ。
言わなくても私の望んでることなんてわかってるんだろう、返事の代わりに静かな笑い声が返ってきて、唇が重なればそのまま苦しいくらいのキスを繰り返す。
薄っすらと明るい部屋の中で、長谷部くんのことを見つめた。例えば繊細そうな指先の造形とか、長いまつげとか、きれいな瞳、さっきはきつく閉じられていた瞳の、そのきれいな色彩だとか。
丁寧にゆっくりと、彼の背中の線をなぞってみる。呼吸も体温も混ざり合って、まるで世界に二人だけみたいだ、なんてばかみたいなことを考える。だけど本当にそうなのかもしれない。長谷部くんには私だけで、私にも長谷部くんだけで、他の事なんて取るに足らないガラクタで。そう思った瞬間に、なんでもできるような気になってしまう。
「好きだよ」、ちゃんと言いたいのにどうしたって笑ってしまった。幸せすぎて。でもなんとか声にして、繰り返せば耳元で長谷部くんが名前を呼ぶ。「名前さん」とろとろに甘い声。愛してるとか好きだとか、そういう言葉の何倍も甘ったるくて熱っぽい声。跡形もなく溶けたチョコレートみたいな。ふいにそんな例えが浮かんで、「うん」と絞り出した自分の声も本当に、どろどろのチョコレートみたいに甘ったるい。思いっきり息を吸い込んで、暖かくなった指先で、長谷部くんの髪の毛の手触りを確かめた。わたし今なら何でもできそう。
それで、どのくらい経ったんだろう。そろそろ行かないとやばいなあ、とか、でも離れがたいなあ、とかぐるぐるしだしたタイミングで長谷部くんがおでこにキスをしてくれる。それでうっとりと、「奴らを始末したら温泉でも行きましょう。貸し切りの風呂場がついていて思い切りいちゃつけるようなとこに」とか言い出すのでようやく冷静になった。……いや、別に奴らのことは始末しなくていいよ。私が仕事を始末するから、その後普通に温泉いこう?
(※それで10分後、遅れそうになったので焦っていたら長谷部くんが車で送ってくれたのですが、首都高をえげつないほど飛ばすので死ぬかと思ったし、帰宅してから夕飯を食べながら「あのまま死ぬかと思った」って話したら長谷部くんが「心中のようで、それはそれでロマンチックですね」とか笑ったので、うん、長谷部くんはたまにずれてる。そこがかわいいとこでもあるんだけど)
代わりに、閉じられた瞼がきれいに弧を描くのだとか、長いまつげとか、案外柔らかい前髪と耳たぶとか、お行儀よく閉じられた口だとか、とにかく長谷部くんの寝顔を穴が開くほど見つめておいた。かわいい。うん、かわいい、から、大丈夫だ。自分に言い聞かせたところで長谷部くんが身じろぎをして「……名前さん」なんて寝言を言うので笑った。かわいい。好きだ。それだけで何でもできそう。だから私はまだ全然頑張れる、大丈夫だ。
ベッドから出たときは確かにそう思ってたのに、リビングまで来て紅茶を淹れたら唐突に糸が切れてしまった。予算も出さないで要求とクレームばかりのクライアント、期待してるよなんて口ばかりで重箱の隅ばかりつついて怒鳴る上司、遠巻きにしている同僚、とか、色々なことがぐるぐると頭を回る。迫るスケジュールのことも、それに振り回されてミスを連発する自分の事も。……やばい吐きそう。空いてる方の手で口を抑えようとしたタイミングで、後ろから伸びてきた手にマグカップを奪われたので悲鳴を上げそうになる。
「おはようございます」
「……、あー、えっと、おはよう」
そのまま閉じ込められた腕の中で、長谷部くんの体温に体の力が抜けていく。ついでに涙腺もちょっと緩んだ。勘弁してほしい。「早いねえ、どうしたの」いつも通りの声が出せているか自信がなかった。うまく笑える自信もあまりない。
「やめてください」
「えー、何が何が」
「そんなふうに取り繕って無理をして消耗するのはやめてください」
「……や、別に無理なんて」
勘弁してほしい。涙が浮かんできたけど、それを認めてしまったら負けだ。「無理なんてしてないよー変な長谷部くん」、絞り出した声はみっともなく震えていたけど認めてしまったら負けなのだ。いつの間にかマグカップはテーブルの上に避難させられていた。必死にまばたきを繰り返すうちにどんどん涙が溢れてきて、もう仕方ないのでごまかすために体を反転させる。長谷部くんのTシャツのお腹のあたりに顔を埋めた。なだめるみたいな速度でゆるゆると手が背中を擦る。これはやばい。あとちょっとで本格的に泣いてしまう。息を止めたところで泣きそうに掠れた声が耳に落ちてくる。
「ですか、」
「うん?」
「じゃあなんでそんなふうな泣きそうな声をだすんですか、名前さん」
泣きそうなのはそっちじゃん。それから長谷部くんが私の事を思い切り抱きしめたりするから、茶化そうとしたのになんかいきなりだめになってしまった。息を吸って吐いたら長谷部くんの香りがして、それだけでもう安心してしまってなし崩しに泣いてしまう。
「……長谷部くん、」
「はい」
「………わたし会社行きたくない」
「そうですね、二度寝してそれから映画でも見に行きましょう」
「うん、」
「外に出るのが億劫なら1日ここで過ごしても」
「うん」
「それとも思い切って旅行でも行きますか?北海道か京都か、ああ、海外もいいですね、楽しみです」
「うん、……長谷部くん」
「はい」
「やっぱ会社行く、今日締切だから」
「そう、ですかそれは残念です」
「いやだ、やだやっぱやだ行きたくない、」
支離滅裂だ。会社行く、やっぱやだ行きたくない、上司嫌い、長谷部くん好き、を支離滅裂に繰り返すうちにちょっとだけ落ち着いてきた。相変わらず背中を擦ってくれる長谷部くんが、どういう顔をしているのかはわからない。呆れられたかもしれない。涙は止まったけど何となく顔をあげるのが億劫で、それから二、三分。私の髪を梳いていた手が唐突にピタリと止まり、彼がため息をついて、「包丁を」と言うその声に反射で「うん、包丁」と返事してから頭の中に疑問符が浮かんだ。なぜ包丁?頭の中を締めていたもろもろ、仕事のこととか上司のこととか長谷部くんが好きなこととか、の間に強引に包丁と言う場違いな単語が入り込んでくるので支離滅裂な思考回路が少しだけ冷静になる。強制的に。
「包丁を取ってきます」
「うん?なんて?」
「包丁を」
「や、そこは聞こえてたけど」
耳をくすぐる声はいつもどおり柔らかい。そのいつもどおりの声で「名前さんの上司とやらを刺殺して解体して東京湾に捨ててきます。ついでに同僚の二、三人も」などと物騒な事を長谷部くんが口走る。それから、落ちてくる口づけの感触。おでこと、ほっぺたと、耳たぶと。ちゅ、と可愛らしい音を立てて髪の毛にも。だけど、それよりも発言のパンチが効きすぎてて照れるタイミングを失った。
「や、包丁で、解体は、無理じゃないかな?」
「名前さんが通信販売で買って以来一度たりとも使っていない巨大肉切り包丁があるでしょう、あれで」
「ああ、あれ、いや、それはどうかなぁ」
「通販で届いた日には正直名前さんの正気を疑いましたが、漸くあれが役に立ちますね?」
「いや、あれそんなつもりで買ったんじゃないし」
「大丈夫です、証拠は残しません。骨ごと解体してばらばらにして凶器と一緒にドラム缶に詰めて捨てます」
「どらむかんに」
「アリバイ工作も今の時点で複数考えているので安心して下さい」
「ありばいこうさく」
具体性がすごい。話の飛ばし方もすごい。例え話とかではなく、「詳細は省きますが朝食のあと足の付かない携帯を入手してきます」とかいう具体的な犯行計画にまで話が及んだのでちょっと笑った。「笑わないでください、貴女にそんな顔をさせる人間を生かしておくわけがないでしょう」と彼が本当にマジな口調なのでさらに笑ってしまう。まじか。「ねぼけてる?」と聞けば「お陰様ですこぶる爽やかに目覚めました」と憮然と返されてまた笑う。いつも低血圧なぶんの揺り戻しが今来てるんだろうか。
「本気?」
「本気ではないと思いますか?」
「うっそ、長谷部くん、朝からとばしてんね」
「ええ。朝から誰かさんがひどい顔をしてるものですから」
「えーそんな酷い顔してたかなあ」
けたけた笑ってるうちに脳内から色々なことが蒸発して消えていく。嫌いな上司のことも同僚のことも仕事のことも。それで長谷部くんが、そんな笑ってる私を見て、目を細めて笑ってくれたりするから。とろんとろんに甘いその視線がくすぐったい。腕を回して抱きついたら柔軟剤の匂いが鼻をくすぐる。私とおそろいの。少し寄りかかってみたら当たり前のように受け止めてもらえる。聞こえるのは呼吸と衣擦れの音。それから、長谷部くんが私の髪の毛を梳く音と。
好きだなあ。ほんと、大好き。それだけでいっぱいになってしまって、だから私の頭の中にはもう、長谷部くんのことくらいしか残っていない。我ながら単純だけど。
「包丁よりもさあ、もうちょっとここにいてよ」ここにいて、それでもう少し私のこと抱きしめててよ。
言わなくても私の望んでることなんてわかってるんだろう、返事の代わりに静かな笑い声が返ってきて、唇が重なればそのまま苦しいくらいのキスを繰り返す。
薄っすらと明るい部屋の中で、長谷部くんのことを見つめた。例えば繊細そうな指先の造形とか、長いまつげとか、きれいな瞳、さっきはきつく閉じられていた瞳の、そのきれいな色彩だとか。
丁寧にゆっくりと、彼の背中の線をなぞってみる。呼吸も体温も混ざり合って、まるで世界に二人だけみたいだ、なんてばかみたいなことを考える。だけど本当にそうなのかもしれない。長谷部くんには私だけで、私にも長谷部くんだけで、他の事なんて取るに足らないガラクタで。そう思った瞬間に、なんでもできるような気になってしまう。
「好きだよ」、ちゃんと言いたいのにどうしたって笑ってしまった。幸せすぎて。でもなんとか声にして、繰り返せば耳元で長谷部くんが名前を呼ぶ。「名前さん」とろとろに甘い声。愛してるとか好きだとか、そういう言葉の何倍も甘ったるくて熱っぽい声。跡形もなく溶けたチョコレートみたいな。ふいにそんな例えが浮かんで、「うん」と絞り出した自分の声も本当に、どろどろのチョコレートみたいに甘ったるい。思いっきり息を吸い込んで、暖かくなった指先で、長谷部くんの髪の毛の手触りを確かめた。わたし今なら何でもできそう。
それで、どのくらい経ったんだろう。そろそろ行かないとやばいなあ、とか、でも離れがたいなあ、とかぐるぐるしだしたタイミングで長谷部くんがおでこにキスをしてくれる。それでうっとりと、「奴らを始末したら温泉でも行きましょう。貸し切りの風呂場がついていて思い切りいちゃつけるようなとこに」とか言い出すのでようやく冷静になった。……いや、別に奴らのことは始末しなくていいよ。私が仕事を始末するから、その後普通に温泉いこう?
(※それで10分後、遅れそうになったので焦っていたら長谷部くんが車で送ってくれたのですが、首都高をえげつないほど飛ばすので死ぬかと思ったし、帰宅してから夕飯を食べながら「あのまま死ぬかと思った」って話したら長谷部くんが「心中のようで、それはそれでロマンチックですね」とか笑ったので、うん、長谷部くんはたまにずれてる。そこがかわいいとこでもあるんだけど)