会話文まとめ1
◆ハンモックで昼寝
キノ「よし、寝る。エルメス、見張りをよろしく」
エルメス「りょーかい。一時間くらいで起こせばいい?」
キノ「うん。あと、もし雨が降ってきたら、または風が強くなってきたら起こして」
エルメス「なんかキノ、洗濯物みたいだねえ」
キノ「そうかも。ちょっと天日干しされてくる」
エルメス「そこ木陰じゃん」
キノ「じゃあ陰干し」
エルメス「さいで」
◆冬
キノ「寒い。息が白い」
エルメス「だねえ。キノだけじゃなくて、こっちの息も白いよ」
キノ「エルメスの息って?」
エルメス「排気ガス」
キノ「なるほど」
エルメス「どう? キノ。モトラドも寒がってるように見えない?」
キノ「見えそうだけど、乗っているボクからは見えない」
エルメス「そりゃそうか」
キノ「でも、お揃いみたいでちょっといいね」
エルメス「いいでしょ!」
◆撃てばなんとかなると思っている
エルメス「お師匠さんは、キノにいろんなことを教えてくれたよね」
キノ「そうだね。でも、エルメスの朝の起こし方は教えてもらいそびれた。聞いておけばよかったな」
エルメス「お師匠さんのことだから、“ゴム弾で撃ちましょう”とか言いそうじゃない?」
キノ「なるほど……。明日から試そう」
エルメス「非道い! 冗談なのに!」
◆朝のストレッチ中
エルメス「キノって、体柔らかいよねえ」
キノ「まあ、エルメスよりはね」
エルメス「あ、けなされた」
キノ「でも、エルメスはボクより速く走れるから凄いよ」
エルメス「お、誉められた!」
キノ「あとはボクと同じくらい早起きしてくれれば──、あれ? なんでまだ起こしてないのに起きてるの?」
エルメス「えっ、今さら?」
◆ケンカ
エルメス「もう頭きた! これからキノとは口きかないからね!」
キノ「エルメスの頭と口がどこにあるのかはさておき──、どうぞ。ボクはその間、本でも読んでいよう」
エルメス「…………」
キノ「…………」
エルメス「やーめた!」
キノ「早いよ」
エルメス「だって、黙ってると退屈なんだもん」
キノ「じゃあ、なんであんなこと言ったの?」
エルメス「ケンカしてる雰囲気を出すためだよ」
キノ「なるほど。……ところで、ボク達はなんでケンカしていたんだっけ?」
エルメス「さあ?」
◆石碑
キノ「石碑だ」
エルメス「石碑だねえ」
キノ「文字が風化してて読めないな……。読める? エルメス」
エルメス「読めるよ、キノ」
キノ「なんて書いてある?」
エルメス「えっとねー、“自分のモトラドを洗車すると、良いことがあるでしょう”だってさ」
キノ「……後で洗うから。本当は?」
エルメス「“整備もするとさらに良いことが──”、イテ」
◆羊たちの草原ネタ
キノ「そういえば、エルメス。羊の言葉は話せるようになったの?」
エルメス「なったよー」
キノ「なったのか……」
エルメス「羊語はかなりマスターしたよ。聞いてみる? キノ」
キノ「まあ、試しに聞かせて」
エルメス「めぇー、めえぇぇ」
キノ「凄い。羊だ」
エルメス「めえぇぇぇ」
キノ「なんて言ってるんだい?」
エルメス「めえぇ、めえぇぇぇ」
キノ「エルメス?」
エルメス「めえぇぇ」
キノ「まさか……、羊の言葉しか喋れなくなった?」
エルメス「めー」
キノ「仕方ない……。他のお喋りなモトラドに乗り換えるか……」
エルメス「だめー!」
キノ「あ、戻った」
◆ベッド
キノ「ああ……、ベッドだ……」
エルメス「幸せそうだねえ、キノ。そんなにいいものなの? ベッドって」
キノ「うん。もしエルメスがベッドで寝たら、きっと今よりも寝坊するようになるよ」
エルメス「モトラド用のベッドってどんなの?」
キノ「さあ。見たことがないから分からない」
エルメス「世界初のアイデアだったりして。いっちょ売り出してみる? 儲かるかもよ」
キノ「売れるかなあ……?」
エルメス「なあに、売れなくても一つは毎晩使ってあげるよ」
キノ「エルメスを起こすのが、もっと大変になりそうだ」
◆モトラドラム
キノ「楽器を演奏できたら、楽しいだろうな」
エルメス「キノ、何かやりたい楽器でもあるの?」
キノ「まあ、特にあるわけではないけど。思い通りに音を奏でられるのは、きっと楽しいと思う」
エルメス「ふーん」
キノ「そうだ。エルメスを叩いて打楽器にするのはどうかな?」
エルメス「やめて」
◆しりとりネタ
キノ「ボクとエルメスが一緒にできる遊びというと、どうしてもしりとりばかりになるね」
エルメス「でもさキノ、しりとりだって、工夫次第でいろいろなパターンができるよ」
キノ「たとえば?」
エルメス「“キノが言いそうな台詞しりとり”とか、“キノが食べたことあるものしりとり”とか!」
キノ「なんでボク関連?」
エルメス「なんとなく。じゃあ逆に、“エルメスが言いそうな台詞しりとり”してみる?」
キノ「…………。いや、やめておく」
エルメス「えー、どして?」
キノ「“ナントカだよ、キノ”を連発されて負けそうな気がした」
エルメス「たたかう前からそこに気づくとは、やっぱり鋭いねえ。さすがキノ!」
キノ「そういうのだよ」
キノ「よし、寝る。エルメス、見張りをよろしく」
エルメス「りょーかい。一時間くらいで起こせばいい?」
キノ「うん。あと、もし雨が降ってきたら、または風が強くなってきたら起こして」
エルメス「なんかキノ、洗濯物みたいだねえ」
キノ「そうかも。ちょっと天日干しされてくる」
エルメス「そこ木陰じゃん」
キノ「じゃあ陰干し」
エルメス「さいで」
◆冬
キノ「寒い。息が白い」
エルメス「だねえ。キノだけじゃなくて、こっちの息も白いよ」
キノ「エルメスの息って?」
エルメス「排気ガス」
キノ「なるほど」
エルメス「どう? キノ。モトラドも寒がってるように見えない?」
キノ「見えそうだけど、乗っているボクからは見えない」
エルメス「そりゃそうか」
キノ「でも、お揃いみたいでちょっといいね」
エルメス「いいでしょ!」
◆撃てばなんとかなると思っている
エルメス「お師匠さんは、キノにいろんなことを教えてくれたよね」
キノ「そうだね。でも、エルメスの朝の起こし方は教えてもらいそびれた。聞いておけばよかったな」
エルメス「お師匠さんのことだから、“ゴム弾で撃ちましょう”とか言いそうじゃない?」
キノ「なるほど……。明日から試そう」
エルメス「非道い! 冗談なのに!」
◆朝のストレッチ中
エルメス「キノって、体柔らかいよねえ」
キノ「まあ、エルメスよりはね」
エルメス「あ、けなされた」
キノ「でも、エルメスはボクより速く走れるから凄いよ」
エルメス「お、誉められた!」
キノ「あとはボクと同じくらい早起きしてくれれば──、あれ? なんでまだ起こしてないのに起きてるの?」
エルメス「えっ、今さら?」
◆ケンカ
エルメス「もう頭きた! これからキノとは口きかないからね!」
キノ「エルメスの頭と口がどこにあるのかはさておき──、どうぞ。ボクはその間、本でも読んでいよう」
エルメス「…………」
キノ「…………」
エルメス「やーめた!」
キノ「早いよ」
エルメス「だって、黙ってると退屈なんだもん」
キノ「じゃあ、なんであんなこと言ったの?」
エルメス「ケンカしてる雰囲気を出すためだよ」
キノ「なるほど。……ところで、ボク達はなんでケンカしていたんだっけ?」
エルメス「さあ?」
◆石碑
キノ「石碑だ」
エルメス「石碑だねえ」
キノ「文字が風化してて読めないな……。読める? エルメス」
エルメス「読めるよ、キノ」
キノ「なんて書いてある?」
エルメス「えっとねー、“自分のモトラドを洗車すると、良いことがあるでしょう”だってさ」
キノ「……後で洗うから。本当は?」
エルメス「“整備もするとさらに良いことが──”、イテ」
◆羊たちの草原ネタ
キノ「そういえば、エルメス。羊の言葉は話せるようになったの?」
エルメス「なったよー」
キノ「なったのか……」
エルメス「羊語はかなりマスターしたよ。聞いてみる? キノ」
キノ「まあ、試しに聞かせて」
エルメス「めぇー、めえぇぇ」
キノ「凄い。羊だ」
エルメス「めえぇぇぇ」
キノ「なんて言ってるんだい?」
エルメス「めえぇ、めえぇぇぇ」
キノ「エルメス?」
エルメス「めえぇぇ」
キノ「まさか……、羊の言葉しか喋れなくなった?」
エルメス「めー」
キノ「仕方ない……。他のお喋りなモトラドに乗り換えるか……」
エルメス「だめー!」
キノ「あ、戻った」
◆ベッド
キノ「ああ……、ベッドだ……」
エルメス「幸せそうだねえ、キノ。そんなにいいものなの? ベッドって」
キノ「うん。もしエルメスがベッドで寝たら、きっと今よりも寝坊するようになるよ」
エルメス「モトラド用のベッドってどんなの?」
キノ「さあ。見たことがないから分からない」
エルメス「世界初のアイデアだったりして。いっちょ売り出してみる? 儲かるかもよ」
キノ「売れるかなあ……?」
エルメス「なあに、売れなくても一つは毎晩使ってあげるよ」
キノ「エルメスを起こすのが、もっと大変になりそうだ」
◆モトラドラム
キノ「楽器を演奏できたら、楽しいだろうな」
エルメス「キノ、何かやりたい楽器でもあるの?」
キノ「まあ、特にあるわけではないけど。思い通りに音を奏でられるのは、きっと楽しいと思う」
エルメス「ふーん」
キノ「そうだ。エルメスを叩いて打楽器にするのはどうかな?」
エルメス「やめて」
◆しりとりネタ
キノ「ボクとエルメスが一緒にできる遊びというと、どうしてもしりとりばかりになるね」
エルメス「でもさキノ、しりとりだって、工夫次第でいろいろなパターンができるよ」
キノ「たとえば?」
エルメス「“キノが言いそうな台詞しりとり”とか、“キノが食べたことあるものしりとり”とか!」
キノ「なんでボク関連?」
エルメス「なんとなく。じゃあ逆に、“エルメスが言いそうな台詞しりとり”してみる?」
キノ「…………。いや、やめておく」
エルメス「えー、どして?」
キノ「“ナントカだよ、キノ”を連発されて負けそうな気がした」
エルメス「たたかう前からそこに気づくとは、やっぱり鋭いねえ。さすがキノ!」
キノ「そういうのだよ」
