幼なじみと王子様が私を離してくれない
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#12 それぞれの結末
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マナは父親とともにシバから村へ帰ってきた。村に着く頃にはすっかり日も暮れ、物寂しい夜の空気が満ちていた。自宅に戻ったマナはソファーに座り、手にしていた封筒に目を落とした。赤い蝋封が鮮やかな白い封筒。中身が何なのかは見ずともわかるが、ちゃんと目を通すべきだろう。マナは便箋を取り出した。
思っていたとおり、舞踏会の招待状だった。舞踏会の開催日時が書かれ、出席か欠席かを記載する欄がある。
マナは便箋を膝の上に置き、目を閉じた。マナに誠実な言葉をかけてくれた二人の男性が思い浮かぶ。
ヒイラギ――海上都市シバの王子で、いずれは王位を継承する生まれついての王族。優雅で落ち着いた仕草や所作ながら大胆に愛を囁き、マナに真っ先に求婚してきた。身分の差など関係ない、彼はそう言いたげだった。王城に滞在した数日の間、ヒイラギの不安定で寂しげなところを見た。この招待状を受け取った際も「そばにいてほしい」と揺れる瞳で告げていた。意外にも彼は寂しがり屋の子猫のようだった。
シン――マナと同じ村に住む青年で、家が隣同士の幼なじみ。口数が少なく表情が大きく変わらない彼ではあったが、マナが王城に連れ去られて以降、積極的に思いを口にしていた。村唯一のモンクで戦闘能力も高く、小さな傷を治してくれたり賊からマナを守ってくれたりしたのはシンだった。彼の熱い秘めたる思いは実直で、ただの幼なじみから異性に変わっていったのは記憶に新しい。
決めねばならない。彼らの想いは十分に受け取った。ではマナはどう返すべきなのか。マナは羽根ペンを取り、決意を固めた。
・舞踏会に出席する。
・舞踏会に出席しない。
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マナは父親とともにシバから村へ帰ってきた。村に着く頃にはすっかり日も暮れ、物寂しい夜の空気が満ちていた。自宅に戻ったマナはソファーに座り、手にしていた封筒に目を落とした。赤い蝋封が鮮やかな白い封筒。中身が何なのかは見ずともわかるが、ちゃんと目を通すべきだろう。マナは便箋を取り出した。
思っていたとおり、舞踏会の招待状だった。舞踏会の開催日時が書かれ、出席か欠席かを記載する欄がある。
マナは便箋を膝の上に置き、目を閉じた。マナに誠実な言葉をかけてくれた二人の男性が思い浮かぶ。
ヒイラギ――海上都市シバの王子で、いずれは王位を継承する生まれついての王族。優雅で落ち着いた仕草や所作ながら大胆に愛を囁き、マナに真っ先に求婚してきた。身分の差など関係ない、彼はそう言いたげだった。王城に滞在した数日の間、ヒイラギの不安定で寂しげなところを見た。この招待状を受け取った際も「そばにいてほしい」と揺れる瞳で告げていた。意外にも彼は寂しがり屋の子猫のようだった。
シン――マナと同じ村に住む青年で、家が隣同士の幼なじみ。口数が少なく表情が大きく変わらない彼ではあったが、マナが王城に連れ去られて以降、積極的に思いを口にしていた。村唯一のモンクで戦闘能力も高く、小さな傷を治してくれたり賊からマナを守ってくれたりしたのはシンだった。彼の熱い秘めたる思いは実直で、ただの幼なじみから異性に変わっていったのは記憶に新しい。
決めねばならない。彼らの想いは十分に受け取った。ではマナはどう返すべきなのか。マナは羽根ペンを取り、決意を固めた。
・舞踏会に出席する。
・舞踏会に出席しない。