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【お相手:5主人公 テーマ:夏休みの補習】
あー……暑い。学生寮を出た瞬間ムワッとした暑さが襲ってきてすぐに帰りたくなった。でも、今日は学園に行かないといけない。
この前の期末テストで数学の成績が悪かったせいで、夏休みに補習に行くことになっていた。夏休みの学生寮は浮かれきった雰囲気なのに、僕だけ真面目に制服を着て学園に直行だ。げんなりもする。
人混みの中を歩き、直射日光が辛い中学園に向かう。はぁ、もう本当にやる気が出ない。義務感で何とか教室に辿り着き、席に着いた。まだ先生は来ていない、僕は背もたれに思いきりもたれかかってぐったりしていた。シャキッとするのは先生が来てからでいいだろう。
待っている間、スマホを取り出した。彼女は夏休み中部活のはずだ。お昼だけでも一緒に食べられないだろうか。一応メッセージを送っておく。
「補習を始めるぞー」
ガラッと戸が開き、先生が入ってきた。慌ててスマホをしまい、背筋を伸ばして座り直した。
補習は淡々と進み、ようやく今日の分が終わった。半日補習を三日続けて行うわけだが、なんかもう本当に疲れた。終わってからもしばらく動けなくて、僕は教室の天井を見つめてぼんやり座っていた。あー……お腹空いたなあ。スマホを取り出す。彼女に送ったメッセージは既読になっていたが返信はなかった。まぁ部活中だし忙しいか……と半ば諦めかけていたところ、
「お疲れ様ー!」
スパァン、と勢いよく戸が開き、彼女が入ってきた。ニッコニコの明るい笑顔を浮かべていて、とても半日活動していたようには見えない。汗をかいているのすら輝いて見える、そんな明るい姿だった。
「あ、メッセージ見てくれた?」
僕が尋ねると、彼女はうんうん、と大袈裟に頷いた。
「お昼食べに行こ!今日は学食空いてるよ!」
元気いっぱいの彼女に手を引かれ、学食まで歩いていく。昼休みなんて普段ならかなり混むのに、夏休みだから人は少ない。二人で料理を頼んで席に着く。暑いから二人とも冷やし中華だ。涼しげな見た目、美味しそう。
「いっただきまーす!」
「いただきます」
二人で冷やし中華を堪能する。うん、美味しい。つるつるの冷たい麺、これだけでも美味しいのだけど、彼女と一緒だと余計に美味しいといったところ。彼女はそれはもう美味しそうに冷やし中華を食べていた。宣伝に使えるんじゃないかという勢いだった。
「補習大変だね。明後日まででしょ?」
「そうだよ。明後日終わるまで辛いから、お昼一緒に食べたいな」
正直な気持ちをつるりと伝えると、彼女は嬉しそうに笑った。
「うん、いいよ!お昼どうしよっかなって思ってたから嬉しい!」
暑いし補習なんて面倒だけど、この笑顔があれば十分おつりがくるな。僕は明日明後日のお昼を思い浮かべながら、冷やし中華をすすった。
【お相手:人修羅 テーマ:夏休みの補習】
「やーだー!補習なんてやだー!」
一学期の終業式で、彼女はシンに泣きそうになりながら言っていた。彼女はシンの腕を掴み、
「ねえっ、先生に泣き落としで何とかならないかな!?それで補習免除にならない!?」
「なるわけないだろ……オレも去年受けたけどそこまで大変じゃないぞ」
「ほんと!?じゃあ頑張れるかも!」
もしも彼女が犬か猫なら耳がぴんと立っていそうな、明らかな変化だった。シンは表情がくるくる変わる幼馴染を呆れとともに眺めていた。
翌日。補習は夏休みの当日から三日間だ。
「もしも私がサボったら困るから、様子見に来て!お願い!」
と頼み込まれ、シンは彼女の家のインターホンを押した。家が隣同士の幼馴染だからこそできること、シンは汗を拭いながら待った。
「あらシンくん、上がっていって」
……彼女ではなく母親が出た。これは嫌な予感がするぞと思いながらシンは家に入り、彼女の部屋のドアをノックすると、
「シンッ!?ま、待って、着替えるからッ!」
ドタバタと引越しでもするのかという物音とともに数分待たされた。シンははあ、と深い深いため息をついた。
「……もういいか?」
「いいよ、入って!」
キリッとした声が聞こえ彼女の部屋に入ると、学生服を着こなし学生カバンを手にした彼女がいた。妙に真面目な顔をしているのが胡散臭い。
「お、おはようシン!」
「おはよう。……正直に言え、今起きただろ」
「目は覚めてたよ!……ぐだぐだしてただけで」
「じゃあさっさと行くぞ」
そう言って手を掴むと、ミコトは不思議そうな顔をした。
「えっ、一緒に行ってくれるの?もしかして補習も一緒に受けてくれる?」
「一緒には行ってやる。補習は受けるわけがないだろ」
「えええ〜〜!神様仏様シン様〜!!補習一緒に受けようよ〜!絶対楽しいよ〜!」
「楽しくはないぞ」
すがりつく彼女を半ば引きずり、シンは学校へと向かう。その間も彼女はやいのやいのとうるさかった。
「ほら、学校に着いたぞ。さっさと行ってこい」
「……シンはどうするの?」
涙目で聞いてくる彼女に、シンは小さく咳払いをした。
「近くのカフェで待っててやるから、さっさと終わらせてこい」
みるみるうちに彼女の顔が明るくなり、
「うん!私、頑張ってくる!」
スキップしそうな勢いで校舎に入っていった。やれやれとシンは苦笑いしつつ、踵を返した。遠足は家に帰るまでが遠足だ。まだ半分も終わっていない。これからが楽しみだな、なんて思いながら。
【お相手:勇 テーマ:夏休みの補習】
夏休み初日はまさかの補習で半日潰れる羽目になった。あ〜あ……期末テスト、それなりに勉強したつもりだったんだけどなぁ。ようやく補習が終わって、私は椅子にもたれかかって脱力していた。教室の天井を何となく見つめていると、あと四日補習があることを思い出して思いきり憂鬱になった。だるい。ものすごくだるい。
「オマエすっげーだるそうにしてんな」
隣の席で補習を受けていた勇くんもだるそうに言った。彼は机に突っ伏し、机にほっぺたがべちゃっとくっついている。潰れたお餅みたいだ、ちょっと可愛い。
「勇くんもたいがいだけど?」
「オマエに言われたくねぇよ」
互いに軽口を交わしながら、何とか立ち上がった。暑いし遊びたいし、二人で教室を出る。
「お腹空いたね」
「ハンバーガー食いに行かないか?新しい期間限定メニューがあるらしいぜ」
スマホ片手にドヤ顔の勇くんは、素早く目的のページを見せてきた。南国ムードが漂うメニューがずらりと並んでいる。どれも美味しそうだ。
「わ、ほんとだ!行こう行こう!」
二人であれを食べたい、いやこっちがいい、なんて言い合いながらファストフード店に向かった。夏休みのお昼時はすごい混雑で、私たちみたいな学生や家族連れがいっぱい。何とか席を確保して二人で座った。
「勇くんは何頼んだの?」
「ガーリックシュリンプとハワイアンシェイク!美味そうだろ?」
勇くんのトレイには青色のシェイクと普段よりちょっと大きめのハンバーガーがあった。うわ、それも美味しそうだな……そっちにしてもよかったかな。
「オマエは?」
「私はメキシカンバーガーだよ」
包み紙を剥いて見せてみる。見るからに辛そうな赤いソースが目を引いた。勇くんはおー、と声を上げる。
「へー、辛そうだけどいいな!せっかくだから一口ずつ食べてみねぇか?」
「うん、どうぞ」
私たちはそれぞれ頼んだバーガーを交換して一口かぶりついた。ニンニクの強い香りとエビのぷりぷり感、美味しい!
「ん〜!こっちも美味しいなー、ねえそっちはどう?辛い?」
「結構辛いな。でもそこにシェイクを合わせると最高だわ」
「あー、いいなー。私もシェイク頼んだらよかった」
互いに本来のバーガーを食べていると、勇くんがシェイクを差し出してくれた。
「一口飲んでみるか?結構美味いぞ」
「ありがとう!」
青いシェイクを一口飲むと、爽やかなラムネに似たような味がした。ハワイかと言われると微妙だけど、確かに美味しい。
……そしてもそもそ食べながら、こっそり思った。お互いに間接キスしてるけど、勇くんは全然気にしてないんだよなぁ。これって幼馴染の弊害かも。補習中は毎日顔を合わせるし、夏休みにもっと仲良くなっていつかは……なーんて。儚い夏の思い出にならないよう頑張ろう。私はこっそり心の中で拳を握った。
【お相手:ユヅル テーマ:夏休みの補習】
私の夏休みは補習から始まってしまった。補習は五日間、それぞれ午前中。夏休みは貴重なのに、そのうちのいくらかが潰れてしまうのが悲しくて仕方なかった。
「あーあ……」
でも、それよりも気にかかることがあった。ユヅルくんに勉強を教えてもらったのに、赤点を取ってしまった自分が不甲斐なかった。ユヅルくんが責任を感じていないか心配になる。
補習初日はあっさり終わった。ちゃんと受けなきゃ、という責任感で意外とあっさり時間が過ぎ去っていった。あれ、この感じだと意外と楽ちんかも?私はぐっと拳を握りながら、剣道部の部室に向かった。
「ユヅルくん」
がらりと扉を開けると、朝練が終わったばかりのユヅルくんがいた。汗をタオルで拭いている袴姿の彼はかっこよくて、私はドキドキした。
「ねえユヅルくん、もし暇なら一緒にご飯食べない?」
「ああ、そうしようか。準備があるから少し待っててくれないか」
「はーい」
部室の外でのんびり待っていると、いつもどおりの制服に着替えた彼が現れた。爽やかな出立ち、いつ見ても惚れ惚れしちゃうなあ。
「あのね、ユヅルくん。ごめんなさい」
二人で歩き始めて早々謝ると、彼は不思議そうな顔をした。
「どうしたんだ?」
「ユヅルくんに勉強教えてもらったのに、補習受けることになっちゃって……ちゃんと復習しなかった私が悪かったです」
「ああ、気にしていたのか」
彼は顎に手を当てて真剣な様子だった。
「しかし、僕の教え方に足りないところがあったのは事実だろう。補習の後、ちゃんと復習しないといけないな」
「うッ」
これは何だか、まずい展開になってきた気がする。私は思わず呻いてしまったが、ユヅルくんはすごく真面目な顔で、
「じゃあ補習の後一緒に復習するか。僕も勉強になるしちょうどいい」
「ああ〜……」
思っていたとおりの展開になってしまった。勉強は正直嫌いだ。大嫌いだ。でも、
「……うん。ユヅルくんが教えてくれるなら」
彼と一緒にいられる口実になるなら悪くない。なんだかんだで私は頷いていた。
あー……暑い。学生寮を出た瞬間ムワッとした暑さが襲ってきてすぐに帰りたくなった。でも、今日は学園に行かないといけない。
この前の期末テストで数学の成績が悪かったせいで、夏休みに補習に行くことになっていた。夏休みの学生寮は浮かれきった雰囲気なのに、僕だけ真面目に制服を着て学園に直行だ。げんなりもする。
人混みの中を歩き、直射日光が辛い中学園に向かう。はぁ、もう本当にやる気が出ない。義務感で何とか教室に辿り着き、席に着いた。まだ先生は来ていない、僕は背もたれに思いきりもたれかかってぐったりしていた。シャキッとするのは先生が来てからでいいだろう。
待っている間、スマホを取り出した。彼女は夏休み中部活のはずだ。お昼だけでも一緒に食べられないだろうか。一応メッセージを送っておく。
「補習を始めるぞー」
ガラッと戸が開き、先生が入ってきた。慌ててスマホをしまい、背筋を伸ばして座り直した。
補習は淡々と進み、ようやく今日の分が終わった。半日補習を三日続けて行うわけだが、なんかもう本当に疲れた。終わってからもしばらく動けなくて、僕は教室の天井を見つめてぼんやり座っていた。あー……お腹空いたなあ。スマホを取り出す。彼女に送ったメッセージは既読になっていたが返信はなかった。まぁ部活中だし忙しいか……と半ば諦めかけていたところ、
「お疲れ様ー!」
スパァン、と勢いよく戸が開き、彼女が入ってきた。ニッコニコの明るい笑顔を浮かべていて、とても半日活動していたようには見えない。汗をかいているのすら輝いて見える、そんな明るい姿だった。
「あ、メッセージ見てくれた?」
僕が尋ねると、彼女はうんうん、と大袈裟に頷いた。
「お昼食べに行こ!今日は学食空いてるよ!」
元気いっぱいの彼女に手を引かれ、学食まで歩いていく。昼休みなんて普段ならかなり混むのに、夏休みだから人は少ない。二人で料理を頼んで席に着く。暑いから二人とも冷やし中華だ。涼しげな見た目、美味しそう。
「いっただきまーす!」
「いただきます」
二人で冷やし中華を堪能する。うん、美味しい。つるつるの冷たい麺、これだけでも美味しいのだけど、彼女と一緒だと余計に美味しいといったところ。彼女はそれはもう美味しそうに冷やし中華を食べていた。宣伝に使えるんじゃないかという勢いだった。
「補習大変だね。明後日まででしょ?」
「そうだよ。明後日終わるまで辛いから、お昼一緒に食べたいな」
正直な気持ちをつるりと伝えると、彼女は嬉しそうに笑った。
「うん、いいよ!お昼どうしよっかなって思ってたから嬉しい!」
暑いし補習なんて面倒だけど、この笑顔があれば十分おつりがくるな。僕は明日明後日のお昼を思い浮かべながら、冷やし中華をすすった。
【お相手:人修羅 テーマ:夏休みの補習】
「やーだー!補習なんてやだー!」
一学期の終業式で、彼女はシンに泣きそうになりながら言っていた。彼女はシンの腕を掴み、
「ねえっ、先生に泣き落としで何とかならないかな!?それで補習免除にならない!?」
「なるわけないだろ……オレも去年受けたけどそこまで大変じゃないぞ」
「ほんと!?じゃあ頑張れるかも!」
もしも彼女が犬か猫なら耳がぴんと立っていそうな、明らかな変化だった。シンは表情がくるくる変わる幼馴染を呆れとともに眺めていた。
翌日。補習は夏休みの当日から三日間だ。
「もしも私がサボったら困るから、様子見に来て!お願い!」
と頼み込まれ、シンは彼女の家のインターホンを押した。家が隣同士の幼馴染だからこそできること、シンは汗を拭いながら待った。
「あらシンくん、上がっていって」
……彼女ではなく母親が出た。これは嫌な予感がするぞと思いながらシンは家に入り、彼女の部屋のドアをノックすると、
「シンッ!?ま、待って、着替えるからッ!」
ドタバタと引越しでもするのかという物音とともに数分待たされた。シンははあ、と深い深いため息をついた。
「……もういいか?」
「いいよ、入って!」
キリッとした声が聞こえ彼女の部屋に入ると、学生服を着こなし学生カバンを手にした彼女がいた。妙に真面目な顔をしているのが胡散臭い。
「お、おはようシン!」
「おはよう。……正直に言え、今起きただろ」
「目は覚めてたよ!……ぐだぐだしてただけで」
「じゃあさっさと行くぞ」
そう言って手を掴むと、ミコトは不思議そうな顔をした。
「えっ、一緒に行ってくれるの?もしかして補習も一緒に受けてくれる?」
「一緒には行ってやる。補習は受けるわけがないだろ」
「えええ〜〜!神様仏様シン様〜!!補習一緒に受けようよ〜!絶対楽しいよ〜!」
「楽しくはないぞ」
すがりつく彼女を半ば引きずり、シンは学校へと向かう。その間も彼女はやいのやいのとうるさかった。
「ほら、学校に着いたぞ。さっさと行ってこい」
「……シンはどうするの?」
涙目で聞いてくる彼女に、シンは小さく咳払いをした。
「近くのカフェで待っててやるから、さっさと終わらせてこい」
みるみるうちに彼女の顔が明るくなり、
「うん!私、頑張ってくる!」
スキップしそうな勢いで校舎に入っていった。やれやれとシンは苦笑いしつつ、踵を返した。遠足は家に帰るまでが遠足だ。まだ半分も終わっていない。これからが楽しみだな、なんて思いながら。
【お相手:勇 テーマ:夏休みの補習】
夏休み初日はまさかの補習で半日潰れる羽目になった。あ〜あ……期末テスト、それなりに勉強したつもりだったんだけどなぁ。ようやく補習が終わって、私は椅子にもたれかかって脱力していた。教室の天井を何となく見つめていると、あと四日補習があることを思い出して思いきり憂鬱になった。だるい。ものすごくだるい。
「オマエすっげーだるそうにしてんな」
隣の席で補習を受けていた勇くんもだるそうに言った。彼は机に突っ伏し、机にほっぺたがべちゃっとくっついている。潰れたお餅みたいだ、ちょっと可愛い。
「勇くんもたいがいだけど?」
「オマエに言われたくねぇよ」
互いに軽口を交わしながら、何とか立ち上がった。暑いし遊びたいし、二人で教室を出る。
「お腹空いたね」
「ハンバーガー食いに行かないか?新しい期間限定メニューがあるらしいぜ」
スマホ片手にドヤ顔の勇くんは、素早く目的のページを見せてきた。南国ムードが漂うメニューがずらりと並んでいる。どれも美味しそうだ。
「わ、ほんとだ!行こう行こう!」
二人であれを食べたい、いやこっちがいい、なんて言い合いながらファストフード店に向かった。夏休みのお昼時はすごい混雑で、私たちみたいな学生や家族連れがいっぱい。何とか席を確保して二人で座った。
「勇くんは何頼んだの?」
「ガーリックシュリンプとハワイアンシェイク!美味そうだろ?」
勇くんのトレイには青色のシェイクと普段よりちょっと大きめのハンバーガーがあった。うわ、それも美味しそうだな……そっちにしてもよかったかな。
「オマエは?」
「私はメキシカンバーガーだよ」
包み紙を剥いて見せてみる。見るからに辛そうな赤いソースが目を引いた。勇くんはおー、と声を上げる。
「へー、辛そうだけどいいな!せっかくだから一口ずつ食べてみねぇか?」
「うん、どうぞ」
私たちはそれぞれ頼んだバーガーを交換して一口かぶりついた。ニンニクの強い香りとエビのぷりぷり感、美味しい!
「ん〜!こっちも美味しいなー、ねえそっちはどう?辛い?」
「結構辛いな。でもそこにシェイクを合わせると最高だわ」
「あー、いいなー。私もシェイク頼んだらよかった」
互いに本来のバーガーを食べていると、勇くんがシェイクを差し出してくれた。
「一口飲んでみるか?結構美味いぞ」
「ありがとう!」
青いシェイクを一口飲むと、爽やかなラムネに似たような味がした。ハワイかと言われると微妙だけど、確かに美味しい。
……そしてもそもそ食べながら、こっそり思った。お互いに間接キスしてるけど、勇くんは全然気にしてないんだよなぁ。これって幼馴染の弊害かも。補習中は毎日顔を合わせるし、夏休みにもっと仲良くなっていつかは……なーんて。儚い夏の思い出にならないよう頑張ろう。私はこっそり心の中で拳を握った。
【お相手:ユヅル テーマ:夏休みの補習】
私の夏休みは補習から始まってしまった。補習は五日間、それぞれ午前中。夏休みは貴重なのに、そのうちのいくらかが潰れてしまうのが悲しくて仕方なかった。
「あーあ……」
でも、それよりも気にかかることがあった。ユヅルくんに勉強を教えてもらったのに、赤点を取ってしまった自分が不甲斐なかった。ユヅルくんが責任を感じていないか心配になる。
補習初日はあっさり終わった。ちゃんと受けなきゃ、という責任感で意外とあっさり時間が過ぎ去っていった。あれ、この感じだと意外と楽ちんかも?私はぐっと拳を握りながら、剣道部の部室に向かった。
「ユヅルくん」
がらりと扉を開けると、朝練が終わったばかりのユヅルくんがいた。汗をタオルで拭いている袴姿の彼はかっこよくて、私はドキドキした。
「ねえユヅルくん、もし暇なら一緒にご飯食べない?」
「ああ、そうしようか。準備があるから少し待っててくれないか」
「はーい」
部室の外でのんびり待っていると、いつもどおりの制服に着替えた彼が現れた。爽やかな出立ち、いつ見ても惚れ惚れしちゃうなあ。
「あのね、ユヅルくん。ごめんなさい」
二人で歩き始めて早々謝ると、彼は不思議そうな顔をした。
「どうしたんだ?」
「ユヅルくんに勉強教えてもらったのに、補習受けることになっちゃって……ちゃんと復習しなかった私が悪かったです」
「ああ、気にしていたのか」
彼は顎に手を当てて真剣な様子だった。
「しかし、僕の教え方に足りないところがあったのは事実だろう。補習の後、ちゃんと復習しないといけないな」
「うッ」
これは何だか、まずい展開になってきた気がする。私は思わず呻いてしまったが、ユヅルくんはすごく真面目な顔で、
「じゃあ補習の後一緒に復習するか。僕も勉強になるしちょうどいい」
「ああ〜……」
思っていたとおりの展開になってしまった。勉強は正直嫌いだ。大嫌いだ。でも、
「……うん。ユヅルくんが教えてくれるなら」
彼と一緒にいられる口実になるなら悪くない。なんだかんだで私は頷いていた。
