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【お相手:5主人公 お題:アイス】
初夏のことさら暑い日は、アイスが食べたくなる。僕は彼女とアイスを食べに来ていた。店内にはそこそこ客がいて、僕らと同じことを考える人がそれなりにいるらしい。
僕らはそれぞれアイスを買って店内の椅子に座った。僕はバニラアイスを一段、彼女はクッキークリームとチョコミントを重ねた二段。二段のアイスってなかなかの迫力だな。今にも零れ落ちそう。
「わー、美味しそう。いただきまーす!」
彼女の元気な声に合わせて、僕も小さくいただきますをした。スプーンでバニラアイスをすくって食べる。うん、冷たくて美味しい。彼女の方はというと、
「ん〜!」
見るからに美味しい!というニッコニコの顔だった。よかった、喜んでもらえたみたいだ。可愛いなぁ。
「ねえ、僕のも一口食べてみない?」
僕はバニラアイスをすくって彼女に差し出した。彼女はぽかんとしている。
「え、いいの?」
「いいよ。どうぞ。ほら」
差し出したスプーンに彼女はぱくっと食いついた。白いバニラアイスが彼女の口の中へ。
「美味しい?」
尋ねると彼女は頷き、
「うん!すごく美味しい!ありがとう!私のも食べる?」
クッキークリームとチョコミントをそれぞれすくって差し出してくれた。二つの味を一度に食べられるなんて贅沢だな。と思いつつ遠慮なくいただく。彼女のスプーンに食いつくと、バニラとクッキーの甘みが強い美味しさとミントの爽やかさが口の中に広がった。うん、これは珍しい体験をした。美味しい。
「ありがとう。チョコミントを初めて食べたけど、美味しいね」
彼女にニコッと笑いかけると、彼女は嬉しそうに目を輝かせた。
「あ、本当?チョコミントって苦手な人が多いから、そう言ってもらえると嬉しいなあ」
機嫌よくアイスを楽しむ彼女をみながら、僕も嬉しかった。本当に彼女とキスをする前に、お互いに間接キスをしたんだから。……我ながらちょっと……いやだいぶ気持ち悪い思考だとはわかっているけれど、嬉しかった。いつか二人きりになったときに、本当のキスをしてみたい。
【お相手:人修羅 お題:アイス】
「ねぇシン、アイス食べようよ!」
そう言って私とシンはアイスクリーム屋に入った。最近は暑くて、ちょっと外を歩いただけで汗をかいてしまう。アイスを食べたくなる季節だった。
私はナッツが入ったアイスを二段、シンは薄茶色のアイスを一段買っていた。
「シン、それ何味なの?」
「ほうじ茶」
ほうじ茶。渋いチョイスだ、どんな味だろう?食べたことがないから地味に気になった。私たちは二人がけの席に向かい合って座った。シンはちびちびとスプーンですくってアイスを食べている。特にいつもと変わらない表情、美味しいのか不味いのかもわからない顔だった。でも食べる手は止めないから、きっと彼なりに美味しいと思ってるんだろうな、と微笑ましかった。
「シン、ほら。一口どうぞ」
「……え?」
大きなナッツのかけらが入った部分をスプーンですくって差し出すと、シンはぽかーんとしていた。私とアイスを二度見している。あ、シンのこういう顔珍しいかも。
「お、お前……外だぞ」
「ん?別に誰もいないしいいじゃない」
店内には店員さんを除けば私とシンだけ。店員さんはカウンターにいるから、隅の方に座った私たちなんて見てない。だからむしろ、今のうちなんだけどなぁ。
「嫌なの?」
私が眉を顰めて目をうるうるさせると、シンはうっ、と言葉に詰まった。勝った。こうなればシンは私のお願いを断ったりしない。
「わかった……せっかくだから食べる」
シンは私から目を逸らしながら、口を開けた。そこにスプーンを差し込んであげる。シンは気まずそうにアイスを味わって、
「……なかなか美味いな」
ぼそりと零した。私じゃなきゃ聞き逃しちゃうほど小さな声だった。うーん、可愛い。私は頬杖をついてシンがもそもそとアイスを食べる様子を眺めていた。
「……なんだ。人のことじろじろ見て」
「なんでもなーい」
不機嫌そうに言うシンに、私は笑いながら答えた。するとシンはほうじ茶アイスをスプーンにすくって、
「むぐ!?」
私の口に突っ込んできた。甘いけど香ばしいほうじ茶の香りが口いっぱいに広がる。ごくん、とアイスを飲み込むと冷たい感触がスッと喉の奥に流れていった。
「……お返しだ」
そう口を尖らせるシンの頬はほんのり赤く、いちごアイスみたいに見えた。
【お相手:勇 お題:アイス】
「ちょっとアイス食べてこうぜ!」
勇くんの軽い声に乗せられて、私は彼とアイス屋さんに入った。最近急に暑くなってきたから、店内はそれなりに混んでいる。勇くんと並んで色とりどりのアイスを眺めた。どうしよっかなー、こんなにたくさんあると悩んじゃう。
そうして勇くんとアイスを買って、二人がけの席に座った。私も勇くんも二段重ねのチョコミントを買っていた。全く同じ絵面のアイスを持っているのを見て、私たちはぷっと笑った。
「おいおい、同じヤツ買ったのかよ」
「勇くんこそ」
前勇くんがチョコミントを食べてて、一口もらったらすごく美味しかったから食べてみたいと思ってた。ら、まさかの被り。違う味だったら一口もらおうなんて思ってたのに、早速思ってたのと違う感じになった。でも、
「あー、やっぱチョコミントはうめぇわ」
しみじみと味わう勇くんを見てたらどうでもよくなってきた。私もスプーンでチョコミントをすくって食べてみる。ミントの爽やかさとチョコレートの甘さがちょうどいい塩梅で、とっても美味しい。勇くんがいなければ一生知ることがなかった味だ、それも相まってかすごく美味しく感じる。
「なあ」
「ん?」
勇くんに呼びかけられて彼を見ると、彼は口を開いていた。……えっと、何だろう。
「オレに一口くれよ」
「え?なんで?」
本気で疑問に思いながらチョコミントを一口食べた。全く同じ味のアイスなんだから、わざわざ一口もらわなくてもいいはずなのに。勇くんは口を開けたまま、不機嫌そうな顔をした。
「なんでもいいだろ?オマエに食べさせてほしいワケ」
「えぇ……?」
私はアイスと勇くんを交互に見つめた。私も勇くんも鮮やかなミントグリーンのアイスを頼んだ。でも勇くんは灰色の目に不敵な輝きをこめて私を見つめている。ほら、さっさとしろよ。そんな風に言ってる目だ。
「んー……じゃあ、ほら」
勇くんが全然口を閉じる様子がないから、私は自分のチョコミントをすくって彼の口に押し込んだ。勇くんはアイスを転がすように口を動かして、うんうんと大袈裟なくらい頷いた。
「うん、やっぱ美味いわ、チョコミント」
「そりゃそうだよ、同じものなんだし」
「おんなじじゃねーよ」
勇くんの右手が私の額を軽く弾いた。デコピンだ。全然痛くなかったけど、びっくりした。
「オマエから食べさせてもらうってのが大事なの」
「えー?」
本当かなぁ?よくわかんないなぁ、勇くんの考えてることは。そう思っていると、勇くんがチョコミントアイスをすくったスプーンを差し出してきた。
「ほら。オマエも食べてみろ」
「ん?ん……うん」
なんだかよくわからないままに、彼の差し出したチョコミントを食べた。涼しいミント味と甘いチョコレート。でも、なんでだろう。ちょっと、いやだいぶ?私が食べたときより美味しく感じる……ような?
「美味いだろ?」
勇くんは自慢げに笑った。もうその笑顔が一番美味しかった。
【お相手:ユヅル お題:アイス】
「あ、あっつーい……」
まだ六月に入ったばかりなのに、すごく暑くなってきた。放課後になっても日は高く、隣を歩くユヅルくんも心なしかだるそうに見えた。
「これから梅雨になると本格的に暑くなるな」
ユヅルくんの声には覇気がない。学園から学生寮まではそう遠くないはずなんだけど、今日ばかりはものすごく遠く感じた。
「ユヅルくん、どこかで休憩してから帰ろうよ!」
「確かに、その方がいい」
くいっとメガネを押し上げたユヅルくんと手近なファストフード店に入った。普段ならご飯を食べるところだけど、今日は冷たい飲み物だけ。私はバニラシェイク、ユヅルくんはチョコシェイクを頼んでいた。
「あれ、ユヅルくんって甘いの苦手じゃなかったっけ」
窓際のカウンター席に並んで座った。ユヅルくんはいつもアイスコーヒーとかアイスティーを頼んでた気がする。珍しい。
「今日はそういう気分になっただけだ」
「それ、結構甘いよ?」
「そうなのか?」
ユヅルくんはストローを刺し、じゅーっと勢いよく吸い上げた。ストローが茶色っぽい色になるのが見ていて面白い。
「……確かに、思っていたより甘いな」
ユヅルくんはちょっと不機嫌そうにしながらも、ちまちまとシェイクを飲んでいた。暑いから甘くても飲んじゃうといったところかな?私もストローを刺して一口飲んだ。ソフトクリームがちょっと溶けたくらいの食感のバニラ味が喉を駆け抜けていく。あぁ〜、冷たくて美味しい。甘いものを摂ると元気になるし、これを飲みながらもう少し涼めば寮まで帰れそう。
「?」
ふと視線を感じた。ユヅルくんは私の方に体を向けて、じーっと私を見つめていた。私はちゅるちゅるシェイクを啜りながら、ユヅルくんに尋ねた。
「え、なんでそんなに見てるの?」
ユヅルくんは頬杖をついて、にっこり微笑んだ。
「君が美味しそうに食べてるところを見るのが好きなんだ」
「へ……?ええ?」
私はユヅルくんから目を逸らしつつ、シェイクを飲み続けた。目を逸らしてもユヅルくんの視線が追いかけてくるのを感じる。ユヅルくんとご飯を食べるとたまにじっと見つめられることがあって不思議だったけど、そういうことなのかな?
「私なんか見てて、楽しい?」
「楽しい」
即答だった。全く迷いすらしない声だった。えぇぇ……?
「君が嫌でなければ、ずっと見させてほしい」
「う、うん……それくらいなら、どうぞ……」
少し気まずい気もしつつ、ユヅルくんが本当に楽しそうに笑っているからまぁ……いいかな?と自分を納得させた。
初夏のことさら暑い日は、アイスが食べたくなる。僕は彼女とアイスを食べに来ていた。店内にはそこそこ客がいて、僕らと同じことを考える人がそれなりにいるらしい。
僕らはそれぞれアイスを買って店内の椅子に座った。僕はバニラアイスを一段、彼女はクッキークリームとチョコミントを重ねた二段。二段のアイスってなかなかの迫力だな。今にも零れ落ちそう。
「わー、美味しそう。いただきまーす!」
彼女の元気な声に合わせて、僕も小さくいただきますをした。スプーンでバニラアイスをすくって食べる。うん、冷たくて美味しい。彼女の方はというと、
「ん〜!」
見るからに美味しい!というニッコニコの顔だった。よかった、喜んでもらえたみたいだ。可愛いなぁ。
「ねえ、僕のも一口食べてみない?」
僕はバニラアイスをすくって彼女に差し出した。彼女はぽかんとしている。
「え、いいの?」
「いいよ。どうぞ。ほら」
差し出したスプーンに彼女はぱくっと食いついた。白いバニラアイスが彼女の口の中へ。
「美味しい?」
尋ねると彼女は頷き、
「うん!すごく美味しい!ありがとう!私のも食べる?」
クッキークリームとチョコミントをそれぞれすくって差し出してくれた。二つの味を一度に食べられるなんて贅沢だな。と思いつつ遠慮なくいただく。彼女のスプーンに食いつくと、バニラとクッキーの甘みが強い美味しさとミントの爽やかさが口の中に広がった。うん、これは珍しい体験をした。美味しい。
「ありがとう。チョコミントを初めて食べたけど、美味しいね」
彼女にニコッと笑いかけると、彼女は嬉しそうに目を輝かせた。
「あ、本当?チョコミントって苦手な人が多いから、そう言ってもらえると嬉しいなあ」
機嫌よくアイスを楽しむ彼女をみながら、僕も嬉しかった。本当に彼女とキスをする前に、お互いに間接キスをしたんだから。……我ながらちょっと……いやだいぶ気持ち悪い思考だとはわかっているけれど、嬉しかった。いつか二人きりになったときに、本当のキスをしてみたい。
【お相手:人修羅 お題:アイス】
「ねぇシン、アイス食べようよ!」
そう言って私とシンはアイスクリーム屋に入った。最近は暑くて、ちょっと外を歩いただけで汗をかいてしまう。アイスを食べたくなる季節だった。
私はナッツが入ったアイスを二段、シンは薄茶色のアイスを一段買っていた。
「シン、それ何味なの?」
「ほうじ茶」
ほうじ茶。渋いチョイスだ、どんな味だろう?食べたことがないから地味に気になった。私たちは二人がけの席に向かい合って座った。シンはちびちびとスプーンですくってアイスを食べている。特にいつもと変わらない表情、美味しいのか不味いのかもわからない顔だった。でも食べる手は止めないから、きっと彼なりに美味しいと思ってるんだろうな、と微笑ましかった。
「シン、ほら。一口どうぞ」
「……え?」
大きなナッツのかけらが入った部分をスプーンですくって差し出すと、シンはぽかーんとしていた。私とアイスを二度見している。あ、シンのこういう顔珍しいかも。
「お、お前……外だぞ」
「ん?別に誰もいないしいいじゃない」
店内には店員さんを除けば私とシンだけ。店員さんはカウンターにいるから、隅の方に座った私たちなんて見てない。だからむしろ、今のうちなんだけどなぁ。
「嫌なの?」
私が眉を顰めて目をうるうるさせると、シンはうっ、と言葉に詰まった。勝った。こうなればシンは私のお願いを断ったりしない。
「わかった……せっかくだから食べる」
シンは私から目を逸らしながら、口を開けた。そこにスプーンを差し込んであげる。シンは気まずそうにアイスを味わって、
「……なかなか美味いな」
ぼそりと零した。私じゃなきゃ聞き逃しちゃうほど小さな声だった。うーん、可愛い。私は頬杖をついてシンがもそもそとアイスを食べる様子を眺めていた。
「……なんだ。人のことじろじろ見て」
「なんでもなーい」
不機嫌そうに言うシンに、私は笑いながら答えた。するとシンはほうじ茶アイスをスプーンにすくって、
「むぐ!?」
私の口に突っ込んできた。甘いけど香ばしいほうじ茶の香りが口いっぱいに広がる。ごくん、とアイスを飲み込むと冷たい感触がスッと喉の奥に流れていった。
「……お返しだ」
そう口を尖らせるシンの頬はほんのり赤く、いちごアイスみたいに見えた。
【お相手:勇 お題:アイス】
「ちょっとアイス食べてこうぜ!」
勇くんの軽い声に乗せられて、私は彼とアイス屋さんに入った。最近急に暑くなってきたから、店内はそれなりに混んでいる。勇くんと並んで色とりどりのアイスを眺めた。どうしよっかなー、こんなにたくさんあると悩んじゃう。
そうして勇くんとアイスを買って、二人がけの席に座った。私も勇くんも二段重ねのチョコミントを買っていた。全く同じ絵面のアイスを持っているのを見て、私たちはぷっと笑った。
「おいおい、同じヤツ買ったのかよ」
「勇くんこそ」
前勇くんがチョコミントを食べてて、一口もらったらすごく美味しかったから食べてみたいと思ってた。ら、まさかの被り。違う味だったら一口もらおうなんて思ってたのに、早速思ってたのと違う感じになった。でも、
「あー、やっぱチョコミントはうめぇわ」
しみじみと味わう勇くんを見てたらどうでもよくなってきた。私もスプーンでチョコミントをすくって食べてみる。ミントの爽やかさとチョコレートの甘さがちょうどいい塩梅で、とっても美味しい。勇くんがいなければ一生知ることがなかった味だ、それも相まってかすごく美味しく感じる。
「なあ」
「ん?」
勇くんに呼びかけられて彼を見ると、彼は口を開いていた。……えっと、何だろう。
「オレに一口くれよ」
「え?なんで?」
本気で疑問に思いながらチョコミントを一口食べた。全く同じ味のアイスなんだから、わざわざ一口もらわなくてもいいはずなのに。勇くんは口を開けたまま、不機嫌そうな顔をした。
「なんでもいいだろ?オマエに食べさせてほしいワケ」
「えぇ……?」
私はアイスと勇くんを交互に見つめた。私も勇くんも鮮やかなミントグリーンのアイスを頼んだ。でも勇くんは灰色の目に不敵な輝きをこめて私を見つめている。ほら、さっさとしろよ。そんな風に言ってる目だ。
「んー……じゃあ、ほら」
勇くんが全然口を閉じる様子がないから、私は自分のチョコミントをすくって彼の口に押し込んだ。勇くんはアイスを転がすように口を動かして、うんうんと大袈裟なくらい頷いた。
「うん、やっぱ美味いわ、チョコミント」
「そりゃそうだよ、同じものなんだし」
「おんなじじゃねーよ」
勇くんの右手が私の額を軽く弾いた。デコピンだ。全然痛くなかったけど、びっくりした。
「オマエから食べさせてもらうってのが大事なの」
「えー?」
本当かなぁ?よくわかんないなぁ、勇くんの考えてることは。そう思っていると、勇くんがチョコミントアイスをすくったスプーンを差し出してきた。
「ほら。オマエも食べてみろ」
「ん?ん……うん」
なんだかよくわからないままに、彼の差し出したチョコミントを食べた。涼しいミント味と甘いチョコレート。でも、なんでだろう。ちょっと、いやだいぶ?私が食べたときより美味しく感じる……ような?
「美味いだろ?」
勇くんは自慢げに笑った。もうその笑顔が一番美味しかった。
【お相手:ユヅル お題:アイス】
「あ、あっつーい……」
まだ六月に入ったばかりなのに、すごく暑くなってきた。放課後になっても日は高く、隣を歩くユヅルくんも心なしかだるそうに見えた。
「これから梅雨になると本格的に暑くなるな」
ユヅルくんの声には覇気がない。学園から学生寮まではそう遠くないはずなんだけど、今日ばかりはものすごく遠く感じた。
「ユヅルくん、どこかで休憩してから帰ろうよ!」
「確かに、その方がいい」
くいっとメガネを押し上げたユヅルくんと手近なファストフード店に入った。普段ならご飯を食べるところだけど、今日は冷たい飲み物だけ。私はバニラシェイク、ユヅルくんはチョコシェイクを頼んでいた。
「あれ、ユヅルくんって甘いの苦手じゃなかったっけ」
窓際のカウンター席に並んで座った。ユヅルくんはいつもアイスコーヒーとかアイスティーを頼んでた気がする。珍しい。
「今日はそういう気分になっただけだ」
「それ、結構甘いよ?」
「そうなのか?」
ユヅルくんはストローを刺し、じゅーっと勢いよく吸い上げた。ストローが茶色っぽい色になるのが見ていて面白い。
「……確かに、思っていたより甘いな」
ユヅルくんはちょっと不機嫌そうにしながらも、ちまちまとシェイクを飲んでいた。暑いから甘くても飲んじゃうといったところかな?私もストローを刺して一口飲んだ。ソフトクリームがちょっと溶けたくらいの食感のバニラ味が喉を駆け抜けていく。あぁ〜、冷たくて美味しい。甘いものを摂ると元気になるし、これを飲みながらもう少し涼めば寮まで帰れそう。
「?」
ふと視線を感じた。ユヅルくんは私の方に体を向けて、じーっと私を見つめていた。私はちゅるちゅるシェイクを啜りながら、ユヅルくんに尋ねた。
「え、なんでそんなに見てるの?」
ユヅルくんは頬杖をついて、にっこり微笑んだ。
「君が美味しそうに食べてるところを見るのが好きなんだ」
「へ……?ええ?」
私はユヅルくんから目を逸らしつつ、シェイクを飲み続けた。目を逸らしてもユヅルくんの視線が追いかけてくるのを感じる。ユヅルくんとご飯を食べるとたまにじっと見つめられることがあって不思議だったけど、そういうことなのかな?
「私なんか見てて、楽しい?」
「楽しい」
即答だった。全く迷いすらしない声だった。えぇぇ……?
「君が嫌でなければ、ずっと見させてほしい」
「う、うん……それくらいなら、どうぞ……」
少し気まずい気もしつつ、ユヅルくんが本当に楽しそうに笑っているからまぁ……いいかな?と自分を納得させた。
