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カタギリ
おはようグラハム。
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グラハム
ああ、おはよう。
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カタギリ
ふふっ…
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グラハム
どうした?
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カタギリ
いや、ちょっとね。
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グラハム
変なカタギリだな。
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カタギリ
本当になんでもないんだ。今こうして君と他愛ない会話ができるのが幸せって言うのかな?
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グラハム
私もだ、カタギリ。
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カタギリ
ははっ、グラハム、すごい寝癖だよ。
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グラハム
む…。
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カタギリ
君の髪は良くはねるからね。
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グラハム
君はストレートだからな…。困らないだろう。
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カタギリ
これでも困っているんだよ。
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グラハム
そうなのか?
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カタギリ
ああ。僕を何歳だと思っているんだい?維持するるのも大変なんだよ。
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グラハム
あまりにも年齢差無く接していたからすっかり忘れていた。年上だったな。
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カタギリ
この歳だから余計に思うのだろうけれど、今君を失ったらもう何も無くなってしまうかもしれないって。
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グラハム
カタギリ………。
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カタギリ
君が許してくれるならずっと傍にいさせて欲しいな。
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グラハム
それはこちらが頼みたいくらいだ。
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カタギリ
君はずっと変わらないね…。初対面の時からずっと。
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グラハム
君もな。
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カタギリ
そうかい?
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グラハム
嗚呼。
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カタギリ
ああ、ほら早くしないと寝坊するよ。
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グラハム
もうそんな時間か…。
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カタギリ
今日は遅くなるから少し寂しいね。
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グラハム
そうだな…。
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カタギリ
じゃまた。グラハム。
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