ヒーローたち

  • エリレオ

    え~
    こ、こんにちはであります。
    エリレオでごさいます。
    本日は…
    っ!?

  • エリレオは、いきなり背後から殴られて倒れた。

  • ユーリス

    おいっ!
    何やってんだよアシェド!

  • アシェド

    ジャマだから眠ってもらったんだよ。
    さて、堅物兵士くんが寝ている間に、俺が話を進めていこう。

  • ユーリス

    お前じゃない!進めていくのはおれだ!
    なんせお話のヒーローだからな!

  • アシェド

    は?お前がヒーロー?
    わざわざ自分で主張するなんてさぁ。
    さては自信がないのかな?

  • ユーリス

    違う!
    おれはお前がヒーローだなんて認めたくないんだよ!
    ヒーローならおれ一人で十分だろ!

  • そして…

  • アシェド

    あれ?
    エリレオはまだ起きないのか?

  • ユーリス

    お前が殴ったからだろ。

  • アシェド

    言い方が悪いなぁ。
    ちょっと眠らせただけだろう。

  • ユーリス

    お前にとってはあれがちょっとなのか?
    どんな判断基準してんだよ?

  • アシェド

    そうだな~
    あまりひどくやったら本当に危なかったかもしれないな~

  • ユーリス

    楽しそうに言うな!

  • アシェド

    まあ、刃に当たったら別の意味で眠ってしまうけどなぁ(怪しい笑み)

  • ユーリス

    やっぱこんなヤツヒーローじゃない!
    何かの間違いだー!

  • エリレオが目を覚ました。

  • エリレオ

    お、お待たせしたであります。
    エリレオでございます。

  • アシェド

    やあ。おはようエリレオくん。

  • ユーリス

    エリレオ。
    今日は何の話をするんだ?

  • エリレオ

    ラスレン隊長と、
    僕の友人カシルの兄であるシディエス隊長のことであります。
    この二人は、
    剣の腕を競うライバルでもあり、
    共に戦う仲間でもあり、
    お互いを認めている友人でありますね。

  • アシェド

    俺には
    シディエス隊長が兄のようで
    ラスレン隊長が弟のような感じに見えるけどなぁ

  • エリレオ

    僕もいつか二人のような立派な剣士になりたいであります。
    そのためには、精神肉体共々強くならなければ。
    僕は強くなるであります!
    そして悪事はこの僕が許さないのであります!

  • アシェド

    〜と
    エリレオくんがカッコつけておりまーす。

  • ユーリス

    お前さ、
    年上のエリレオに
    くん付けするなよ!

  • エリレオ

    それでは今後とも僕たちを、よろしくお願いしますでございます。
    …あれ?

  • ユーリス

    どうしたんだ?エリレオ

  • エリレオ

    (なんだか言葉がおかしくなっているような気がするのだが…?
    …う~ん。
    変に緊張してしまっているのか?
    訓練のしすぎで疲れているのかもしれんな)

  • アシェド

    おーい
    エリレオー
    起きてるかー?

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