ロルウェは崩壊している遺蹟を歩いている。
あちこちに崩れている建物があった。

ロルウェは建物の壁に寄り掛かる。

ロルウェの瞳には色がなく、まるで人形のようだった。

ロルウェの喋り方にも感情がなく、どこか機械的だ。

顔つきと口調が嫌な感じになってくるロルウェ。

ロルウェの表情が邪悪な顔つきへと一変した。

ロルウェと同じ声が聞こえてきた。

その声にロルウェが振り替えると、そこにはもう一人のロルウェが立っていた。

現われた方のロルウェが疑いの眼差しで見ている。

邪悪な方のロルウェは偽者で、後から現われた方が本物のロルウェだった。

自分と同じ姿をしているので、ロルウェはあまりいい気分ではなかった。

偽ロルウェの恐ろしく冷たい声が響く。

自分の姿と自分の声で、嫌な言葉を聞かされ不愉快な気分になるロルウェ。

容赦のない偽ロルウェの言葉が続く。

ロルウェは姉のことを言われ苛立った。

偽ロルウェの言葉にあっさりと返すロルウェ。

強い口調の偽ロルウェ

ロルウェは目の前にいる偽者のロルウェに惑わされなかった。

そんな偽ロルウェの言っていることは、ロルウェには後ろ向きで暗い考えにしか聞こえなかった。

ロルウェは興味なさそうにきっぱりと言い返す。

偽ロルウェが嫌味のように言う。

挑発するように言い切るロルウェ。

偽ロルウェは、姿はロルウェであっても本当のロルウェではなかった。

ロルウェはロッドを構えて戦闘態勢になった。

偽ロルウェは困惑していた。

さらりと返したロルウェは、ロッドに魔強化をかける。

偽ロルウェは、逃げ腰になっている。

ロルウェは偽ロルウェに冷めた目を向け、魔強化したロッドで攻撃した。

ロルウェの攻撃が偽ロルウェに直撃した。

偽ロルウェは消滅してしまった。

静かに口にした後、ロルウェは歩きだした。