第一章
夢小説設定
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「先生はなんでそんなに強いのにジムチャレンジしねぇの?」
幼さの残る少年は素朴な疑問をナマエへと投げつけた、教えてもらう為にバトルも何度もしたが勝った事がない
強さだけを見ればダンデとそう変わらない気がし問いかけるが彼女は苦笑いを浮かべキバナの頭を撫でた
『あたしは目立ちたくないの、目立たなければいつ消えても迷惑かけなくてすむでしょ?』
「………意味分かんねぇ」
『ん〜裏方が合ってるって事だよ』
「はぁぁぁ〜あ!なんで勝てねぇかな?」
『そりゃ先生なんでね、生徒にそんな簡単に負けたら駄目でしょ』
ナックルジムのバトルコートではクスクスと余裕を残して笑うナマエと彼女に負けてしまいその場にしゃがみ込む落ち込んだキバナがいた
自信満々で挑んだバトルだったが通用せず結局ダイマックスもさせないまま負けてしまった
「ちぇっ!せっかく新しい技構成にしたのによぉ、これじゃ駄目か」
『悪くはなかったよ?でもダンデくん相手ならもう一捻り欲しいかな』
「もぉ〜簡単に言ってくれるなよな」
バトルコートにごろりと寝転んだ彼は大きな体をした子供のようだ、昔の面影を感じながらナマエが小さく微笑んでいると何やら外が騒がしい
「お待ち下さい!今は駄目ですってば!」
「やあ!キバナ!近くまで来たから寄ってみたぜ!」
キバナの部下であるトレーナーのリョウタを腕にぶら下げながらコートに現れたのはまさに宿敵であり永遠のライバルであるダンデだ
彼の侵入を阻止できなかったリョウタは顔を青ざめさせ涙を浮かべているが、相手がダンデでは仕方あるまい
寧ろチャンピオン相手によく頑張ってくれたと言える
「ナマエさんじゃないか!お久しぶりです!」
『久しぶりだねダンデくん、リョウタくんにも言われたと思うけど今秘密の特訓中なんだから無理に入っちゃ駄目だよ』
リョウタを気遣いつつ釘を刺すがダンデは気にせずナマエへと詰め寄る
「貴女と是非バトルしたい!よかったら今から…」
『お断りします』
彼が全てを言う前に断るとダンデはキョトンと大きな目をより大きくさせ驚いた
『今はキバナくんとの時間なのでチャンピオンはお帰りください』
寝転んでいたキバナへと近寄ると彼は勢いを軽くつけ上半身だけ起こしダンデを見上げた
その顔はざま見ろと言わんばかりに意地悪い笑みだった
「そういう事、今日のナマエの時間はオレさまが独占してんだから諦めな」
「むっ!少しくらいいいだろ!俺は彼女に会えるのをずっと前から楽しみにしてたんだぜ?」
「んなの知らねぇよ、こっちが先なんだからオレを選ぶのは当たり前だろ」
悔しさに顎髭を生やした男が涙目になる
なんとも居心地が悪くてナマエは苦笑いを浮かべてしまう
「いやいや泣くなよ、んなデカい男が」
「っ、うぅっ!ナマエさんもナマエさんだぜ!」
ダンデが戦いたいと言ってくるのはこれが初めてではない
幼い頃から目をつけられ隙さえあればバトルを申し込んできたが彼女は受けようとはしなかった
「貴女のバトルセンスは何度もニュースやネットで見たが最高だ!なのにキバナとしかバトルしないなんて酷いぜ!」
『一応これでもキバナくんの先生なんで、今は彼のサポートに集中したいの』
「一度くらいいいじゃないか!」
ギャンギャンと泣く彼は今日はどうしても言う事が聞けないようだ
『(だってあたしゲームでは何度もダンデくんとバトルしてるから勝てるんだもん、そんな事してローズさんに下手に目をつけられたら面倒だし)』
どうしたものかと悩んでいると浅黒い手が突然ナマエの手を掴み両手で握りしめてきた
背中を丸め視線を合わせた彼は眉を下げ涙目で彼女を見つめ
「一回だけ!一試合でいいんだ!頼むぜっ」
男性の何かをお強請りする顔に弱かった彼女はぐっと息を飲み込み身を引こうとするがダンデは逃がしてくれない
「おいっ何勝手に触ってんだよっ!」
『あ、あ〜もう!分かった!分かったから離してっ!』
キバナが咄嗟に立ち上がり二人を引き離そうとした瞬間、ダンデのお強請り顔に負けたナマエはついに降参してしまい彼の希望を受けてしまった
キバナは嫌そうに顔を歪めるが、ダンデは逆に表情を明るくさせ涙を引っ込めた
「はぁ?マジでバトルすんの?」
「やったぜっ!!」
『でも一匹だけね!負けても勝っても一匹だけ!ダイマックスもなし!それが条件だから!』
「いいぜ!君とバトルできるならなんでもいい!」
余程バトルジャンキーなようだ
キバナはまだ納得言っていないようだが彼女が決めた事ならば止められない
「…………ちっ!(オレとの時間だろーがっ)」
悔しさに唇を噛み下げた手に拳を作り眉間にしわを寄せた
キバナは苛立ったままバトルコートの壁側へとリョウタと身を引くとコートの中央ではダンデが嬉しそうにマントを脱ぎ捨てている
「貴女がどんなプレーをするかワクワクが止まらない!行くぜ!ドラパルトっ君に決めた!」
『ワクワクの期待に応えられるかは分からないけど…ならこっちは…サザンドラ!』
チャンピオンを前にしても慌てる事なくしっかりとこちらを睨む眼差し
ダンデはポケモン越しにその瞳の強さにゾクゾクとした喜びを感じていた
試合は激しくどちらも一歩も引かない
ドラゴン同士の試合は長くは続かないものだが、その分トレーナーの腕が決め手となり目を離せない
「流石ナマエさんですね、チャンピオン相手に全然迷いがない!昔は強いトレーナーとして有名だったんですよね?」
「……そ、有名になるよりオレさまを選んだんだよ……アイツは」
少し離れた場所で自分ではなくダンデを見つめる彼女が…キバナは気に食わなかった
「(んな楽しそうにすんなよ……気分わるっ)」
幼さの残る少年は素朴な疑問をナマエへと投げつけた、教えてもらう為にバトルも何度もしたが勝った事がない
強さだけを見ればダンデとそう変わらない気がし問いかけるが彼女は苦笑いを浮かべキバナの頭を撫でた
『あたしは目立ちたくないの、目立たなければいつ消えても迷惑かけなくてすむでしょ?』
「………意味分かんねぇ」
『ん〜裏方が合ってるって事だよ』
「はぁぁぁ〜あ!なんで勝てねぇかな?」
『そりゃ先生なんでね、生徒にそんな簡単に負けたら駄目でしょ』
ナックルジムのバトルコートではクスクスと余裕を残して笑うナマエと彼女に負けてしまいその場にしゃがみ込む落ち込んだキバナがいた
自信満々で挑んだバトルだったが通用せず結局ダイマックスもさせないまま負けてしまった
「ちぇっ!せっかく新しい技構成にしたのによぉ、これじゃ駄目か」
『悪くはなかったよ?でもダンデくん相手ならもう一捻り欲しいかな』
「もぉ〜簡単に言ってくれるなよな」
バトルコートにごろりと寝転んだ彼は大きな体をした子供のようだ、昔の面影を感じながらナマエが小さく微笑んでいると何やら外が騒がしい
「お待ち下さい!今は駄目ですってば!」
「やあ!キバナ!近くまで来たから寄ってみたぜ!」
キバナの部下であるトレーナーのリョウタを腕にぶら下げながらコートに現れたのはまさに宿敵であり永遠のライバルであるダンデだ
彼の侵入を阻止できなかったリョウタは顔を青ざめさせ涙を浮かべているが、相手がダンデでは仕方あるまい
寧ろチャンピオン相手によく頑張ってくれたと言える
「ナマエさんじゃないか!お久しぶりです!」
『久しぶりだねダンデくん、リョウタくんにも言われたと思うけど今秘密の特訓中なんだから無理に入っちゃ駄目だよ』
リョウタを気遣いつつ釘を刺すがダンデは気にせずナマエへと詰め寄る
「貴女と是非バトルしたい!よかったら今から…」
『お断りします』
彼が全てを言う前に断るとダンデはキョトンと大きな目をより大きくさせ驚いた
『今はキバナくんとの時間なのでチャンピオンはお帰りください』
寝転んでいたキバナへと近寄ると彼は勢いを軽くつけ上半身だけ起こしダンデを見上げた
その顔はざま見ろと言わんばかりに意地悪い笑みだった
「そういう事、今日のナマエの時間はオレさまが独占してんだから諦めな」
「むっ!少しくらいいいだろ!俺は彼女に会えるのをずっと前から楽しみにしてたんだぜ?」
「んなの知らねぇよ、こっちが先なんだからオレを選ぶのは当たり前だろ」
悔しさに顎髭を生やした男が涙目になる
なんとも居心地が悪くてナマエは苦笑いを浮かべてしまう
「いやいや泣くなよ、んなデカい男が」
「っ、うぅっ!ナマエさんもナマエさんだぜ!」
ダンデが戦いたいと言ってくるのはこれが初めてではない
幼い頃から目をつけられ隙さえあればバトルを申し込んできたが彼女は受けようとはしなかった
「貴女のバトルセンスは何度もニュースやネットで見たが最高だ!なのにキバナとしかバトルしないなんて酷いぜ!」
『一応これでもキバナくんの先生なんで、今は彼のサポートに集中したいの』
「一度くらいいいじゃないか!」
ギャンギャンと泣く彼は今日はどうしても言う事が聞けないようだ
『(だってあたしゲームでは何度もダンデくんとバトルしてるから勝てるんだもん、そんな事してローズさんに下手に目をつけられたら面倒だし)』
どうしたものかと悩んでいると浅黒い手が突然ナマエの手を掴み両手で握りしめてきた
背中を丸め視線を合わせた彼は眉を下げ涙目で彼女を見つめ
「一回だけ!一試合でいいんだ!頼むぜっ」
男性の何かをお強請りする顔に弱かった彼女はぐっと息を飲み込み身を引こうとするがダンデは逃がしてくれない
「おいっ何勝手に触ってんだよっ!」
『あ、あ〜もう!分かった!分かったから離してっ!』
キバナが咄嗟に立ち上がり二人を引き離そうとした瞬間、ダンデのお強請り顔に負けたナマエはついに降参してしまい彼の希望を受けてしまった
キバナは嫌そうに顔を歪めるが、ダンデは逆に表情を明るくさせ涙を引っ込めた
「はぁ?マジでバトルすんの?」
「やったぜっ!!」
『でも一匹だけね!負けても勝っても一匹だけ!ダイマックスもなし!それが条件だから!』
「いいぜ!君とバトルできるならなんでもいい!」
余程バトルジャンキーなようだ
キバナはまだ納得言っていないようだが彼女が決めた事ならば止められない
「…………ちっ!(オレとの時間だろーがっ)」
悔しさに唇を噛み下げた手に拳を作り眉間にしわを寄せた
キバナは苛立ったままバトルコートの壁側へとリョウタと身を引くとコートの中央ではダンデが嬉しそうにマントを脱ぎ捨てている
「貴女がどんなプレーをするかワクワクが止まらない!行くぜ!ドラパルトっ君に決めた!」
『ワクワクの期待に応えられるかは分からないけど…ならこっちは…サザンドラ!』
チャンピオンを前にしても慌てる事なくしっかりとこちらを睨む眼差し
ダンデはポケモン越しにその瞳の強さにゾクゾクとした喜びを感じていた
試合は激しくどちらも一歩も引かない
ドラゴン同士の試合は長くは続かないものだが、その分トレーナーの腕が決め手となり目を離せない
「流石ナマエさんですね、チャンピオン相手に全然迷いがない!昔は強いトレーナーとして有名だったんですよね?」
「……そ、有名になるよりオレさまを選んだんだよ……アイツは」
少し離れた場所で自分ではなくダンデを見つめる彼女が…キバナは気に食わなかった
「(んな楽しそうにすんなよ……気分わるっ)」