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短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
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キス22箇所(ペッシ)
20200426(日)07:28わたしの好きな人は年頃だというのに、恋人を作ることよりも憧れている相手に付いて行く事に夢中になっている。「プロシュート兄貴」と派手なスーツを纏った兄貴分の後ろを歩く彼の後ろを、わたしは追っていた。その兄貴分がちょっと……本当にちょっぴり気を利かせてお茶をする機会を作ってくれても、彼が話すのは兄貴分のことばかり。もう既に聞いたことを何度も繰り返す彼に、怒声を浴びせたのは一週間前の事。それでもやっぱり彼が好きなわたしは、次の日には彼にくっ付いていた。「ペッシくん」と呼べば、少し面倒くさそうに応えてくれる彼。「デートしようよ」と積極的に誘っても、彼の兄貴分が全てにおいて優先され、わたしにデートの機会など巡ってきたことはない。イルーゾォに「いい加減に諦めろよ」と笑われるけれど、簡単に諦められるほど軽い愛情を、わたしは持っていない。
「ペッシくん。今日は三人で任務だね!」
「兄貴の足を引っ張るなよ」
「オメーが言うんじゃあねえ、ペッシ」
みんなビビりだとか彼をバカにするけれど、わたしも彼の兄貴分も、彼の才能を知っている。本当はチームの誰よりも成長するはずである事も。
「離れろよ。歩き難いだろ」
「嫌」
「嫌っておまえ……」
釣りをやっているためか。彼の腕は、何十キロという重さを支えるのに見合った筋肉を持っている。弱気な性格からは想像もできない逞しい腕を絡め取って抱き込めば、彼はわたしを振り払おうとした。でも、本気じゃあない。動物を払うような加減を交えた力だ。わたしが女でも、さすがにそれくらいでは通用しない。
「ペッシくん。早く、わたしを好きになってよ」
わたしよりもずっと太い腕にキスをする。わたしの『好き』をいつもあしらう彼には、意味なんて通じないだろうけれど。
腕にキス→恋慕
ペッシ
キス22箇所(プロシュート)
20200424(金)09:46気が強いのか弱いのか、よく分からねえ女だと思った。恐らくまあ、警戒して噛み付いてくる人慣れしてねえ猫とかネズミとかそんなのと同じなんだろうが。以前のチームでも、『女』だからとなめられていたらしく、それが余計にこいつの性格を強めたんだろう。才能を持っているのにビビッちまうペッシとは反対に、『女だから』とバカにされないために一人前になろうとする妹分は、オレの下から一日でも早く離れようと藻掻いていた。そりゃあ、自分が面倒を見ている後輩が成長していくのは、気分がいい。だが、こいつの場合は違った。手が掛からなくなって、一人で殆どのことを熟せるようになる姿には、苛立ちに似たものを感じた。
ギャングだ、暗殺者だといっても、『女』ゆえに細い手首。その両方を掴んで壁に押し付け、更に脚の間に膝を突っ込んでやれば、妹分は顔を顰めてオレを見上げた。
「離して」
「てめーで離してみろよ。出来ねえだろうけどな」
「……ッ」
「スタンドも、この状況じゃあオレの『直』ざわりの方が有利だ。腕力も体力も、オレの方が勝っている。オメーは『女』だからな」
「何なの、兄貴」
白く、細い喉は、弱い立場に一気に追い遣られたせいか、震えている。男を駆り立てるそこに、唇を押し付けて薄い皮膚を吸い上げてやった。
「『兄貴』じゃあねえ。この意味が分かるはずだ。ガキじゃあねーだろ」
喉にキス→欲求
プロシュート
キス22箇所(イルーゾォ)
20200423(木)19:26目の前の広い背中に頬を寄せる。更に腕を腰に回してみれば、幾束にも結われた黒髪が動いた。現れた横顔を見上げながら、腕に力を込めて背に頬を押し付ける。「ベタベタするなよ」と口では言うけれど、口元が上がっているのがわたしには分かった。
「イルーゾォ」
「何だよ」
「わたしのこと、好き?」
「おまえ、いつも同じことを聞いてくるよな」
「だって、こうやって聞かないと、イルーゾォは好きって言ってくれないから」
臆病なくせに強気な態度を取るイルーゾォ。わたしがメンバー以外の男と話していれば、それが例えターゲットであっても、組織の人間であっても、分かり易い程に嫉妬して拗ねている。ホルマジオに「もっと素直になってやれよ」なんて言われた時には「うるせえな」と返していたのに、その日の夜は珍しいことにイルーゾォの方からくっ付いて来てくれた。後日、ホルマジオに「もっと言って」とお願いしたのは、イルーゾォには内緒だ。
「好き?」
「本当に手の掛かるヤツだな」
「それでも好きでしょ?」
「……じゃなきゃあ、いちいち付き合ってねーだろ」
わたしも、わたしよりずっと臆病で素直じゃないイルーゾォが好きだ。そんなことを本人に言えば、きっと怒ってしまうから口を閉じておこう。リーダーと並べるほどの身長を持つイルーゾォは、細身といえどわたしからすれば十分大きな身体だ。その背中に唇を押し付けて、音を立てる。イルーゾォが屈まないと唇へのキスは出来ないが、わたしは彼の背中へのキスが結構、気に入っている。
背中にキス→確認
イルーゾォ
キス22箇所(ホルマジオ)
20200422(水)23:37オレのチームは暗殺チーム。その名の通り、暗殺を目的としたチームだ。その任務内容のせいか、メンバーはみんな男。そりゃあ女が入ったところで、耐え切れずに泣くだけだろう。なんて思っていたオレのところに、女の後輩がやって来た。妹分って言えばいいのか。世話役としてオレが指名されて、最初のうちは仕方なく面倒を見ていた。「どうせ直ぐに異動するだろ」と思って。しかしオレの……チームのヤツら全員の予想に反して、そいつは意地を見せた。自分のスタンド能力を使って、初めてターゲットを殺した時には泣いていたってのに、その後も弱音ひとつ吐かずに任務に出続けた。「ちょっとは育て甲斐があるじゃあねーか」。そう言って頭を撫でた時、あいつは親に褒められたガキみてえに笑った。それ以来、任務のとき以外でもオレの後ろを付いて歩いて、ペッシがプロシュートを呼ぶときを真似て「兄貴」とオレを呼ぶ。あー、なんだ、これ。悪い気がしねえ。なんて思っちまって、気付けばオレはあいつを猫可愛がりするようになっていた。
「おかえり、ホルマジオ兄貴」
「おー。オメーはもう終わったのか?早ェな。……そういやあ今日、ギアッチョと組んだんだっけか?」
「うん」
「なら早ェのも納得だ。あいつはせっかちだからなァ~。怪我はねえな?」
「大丈夫だよ」
「本当か?」
「嘘なんか吐かないよ」
両頬を包んで色んな角度から妹分の顔を見ていると、「止めてよ」という囁きと共に初々しく垂れ下がった眉。あーあ、本当に可愛い妹分だ。
「無事で良かったぜ」
オレに合わせていた顔を引き寄せて、噛みつくようなキスを唇にしてやる。歯が当たろうが構わねえ。少しくらいなら……いいだろ。角度を変えてもう一度。唇を離す瞬間、更に追加のひとつを加えてやれば、柔らかい頬が赤く染まっていた。
「ホルマジオ兄貴ってば……」
照れて笑うこいつが、この上がねえくらいにたまんねえ。
唇にキス→愛情
ホルマジオ
キス22箇所(トリッシュ)
20200421(火)22:00※百合、微裏
「なんで、あたしよりもあいつを優先するのよ」
そう言えば、彼女が困ったように笑った。あたしとあいつよりも、二つだけ年上の彼女。あいつがいるブチャラティチームに、ミスタと同じ時期に入ったと前に聞いた事がある。だから……なんだと思う。彼女は、年上であり先輩だという立場もあって、どこかあいつに甘い。あたしが嫉妬するくらいに。でも、あたしやあいつからしてみれば、彼女はとても年上には感じられない。流行りには疎いし、どこか抜けているし、子供っぽいところがあるし。あいつはそこを「自然体で、ぼくは好きだ」なんて言ってたっけ。
でも、残念ね。あいつが好きになった純粋な彼女は、あたしが汚してしまった。もう何回も。自分の好きな相手を、女に奪われたなんて知ったら、どんな顔をするんだろう。
「他のヤツらに……特にあいつには、優しくしないで。あんたの優しさは、あたしだけのものなんだから」
「トリッシュ、擽ったい」
「分かった?」
「ちょっと、もう!そこはダメだって!」
身体を隠していた布団を捲って、まだ痺れが残っているはずの腰を撫でる。汗でしっとりとしているそこに少しだけ爪を立ててやれば、彼女は「痛いよ」とわたしを引き剥がそうとした。それに抵抗して体重をわざと掛け、両脚に腕を絡める。逃げようとする腰にキスを落とせば、可愛いお尻がピクリと跳ね上がった。
「今度また、あたしよりもあいつを選んだら、許さないから」
腰にキス→束縛
トリッシュ
キス22箇所(アバッキオ)
20200421(火)06:17ブチャラティに褒められれば、顔を俯かせてはにかむ。ミスタが世話を焼けば、それに甘えて子供っぽくなる。ナランチャと話せば盛り上がり、時間も忘れて騒ぐ。フーゴに怒鳴られれば、怯えて誰かに助けを求める。オレが少し揶揄ってやれば、直ぐに反応しておもしれえくらいに表情をころころと変える。いつだったか。ミスタのヤツが「あいつは犬とか猫とかそういう感じだ」と言っていた。それには頷くしかなかった。
オレよりもずっと低い位置にある頭に手を乗せて、わざとらしく笑っては掌で頭の天辺を殆ど力を入れずに叩く。「背ェ、縮んだんじゃあねーのか」と聞けば、あいつは「一日で縮むはずがないでしょ」と毛を逆立たせていた。本当にまるで犬猫のようだ。本人にそれを言えば、また威嚇し噛み付いてくるだろうが。
「アバッキオは、いつもわたしをバカにしてくる」
「バカにしてねーよ。可愛がってるんだぜ」
「嘘。アバッキオ、笑ってる」
「笑ってねーよ」
「笑ってる」
「しつけーな」
他のヤツらにこうも同じことを何回も何回も言われると癇に障るが、こいつならなぜだか許せる。隣で「やっぱり嘘だ」と騒ぐ女の顎を掴んで上を向かせ、どこよりも無防備なその鼻に噛み付き、最後にキスをしてやった。すると二、三歩ほど後退してオレから距離を取り、「何をするの!」と喚いて顔を真っ赤にした。
「意味くらい、てめーで考えな」
鼻にキス→愛玩
アバッキオ
キス22箇所(フーゴ)
20200420(月)05:48※病んでるフーゴ、暴力あり
時々、ぼくは自分でも抑えることのできない怒りに飲み込まれる。特に、彼女が他の男と親しくしている時に。『なぜ、ぼく以外のヤツとそうやって親しくなるんだ』。ぼくの思い通りにならない彼女が酷く憎いものに感じ、そしてぼくから興味を失ったのではないかと不安になってしまう。怒りに支配されたぼくは、気付けば弱い立場にあるはずの彼女を、殴り倒している。人間を殴打する感触が拳に広がり、耳を劈く悲鳴を彼女があげようと、彼女の小さな唇が切れて血が流れようと、自分が落ち着くまで暴力に縋った。
「ぼくを捨てようとする、あんたが悪い」
「……パンナコッタ、落ち着いてッ」
「あいつらのように、ぼくを捨てるあんたが……」
「わたしは、あなたを捨てないから」
しかし殴れば殴るほど、不安は膨れ上がる。殴った後に、悔いてしまうからだ。彼女に嫌われたのではないかと。そうしてまた、その不安をなくすために彼女に拳を向ける。悪循環だと頭では分かっていた。分かっていたが、どうしても止められなかった。
目の前には蹲る彼女。肩で息をし、感覚がなくなってしまっている拳から力を抜いたぼくは、彼女に被さった。震える手を取り、汗ばんでいた掌に口付け、それを自分の頬に当てた。
「ぼくを……嫌いにならないで欲しい」
掌にキス→懇願
フーゴ
キス22箇所(ナランチャ)
20200419(日)06:28最高の仲間と出会うことは、この世のどんなことよりも難しいと思っている。どんなに偉くなっても、どんなにお金を持っていても、どんな美貌を持っていても、決して見捨てることも裏切ることもない、互いに信頼し合った最高の仲間というのは、手に入らないからだ。だけどわたしは、そんな『最高の仲間』という存在と出会った。このブチャラティチームで。ナランチャ・ギルガ。彼こそが、わたしの最高の仲間だ。気が合うし、話していて楽しいし、一緒にいて落ち着くし、何より……ナランチャは、仲間を大切にすることが出来る才能を持っている。
「おまえって、落ち着きがねえよな。フーゴよりはマシだけど、結構すぐキレるしさ」
「煩いな。ナランチャに言われたくない」
「でも、さっきあの野郎にキレたの、バカにされたからだろ。オレが」
「……」
「別にいいよ。慣れてるしさ。ああいうこと、たまーにあるんだよ。ガキのギャングだって見下されること」
「……ナランチャが良くても、わたしは嫌」
「頑固だな〜」
「仲間が悪く言われて許せるはずがないでしょ」
「まあ、それは分かるよ。オレだっておまえがバカにされてたら、そんなことをしたヤツにキレるだろうし」
「でしょ?」
「でもさ、あそこまでやる必要はねえだろ。相手の野郎、ぶっ倒れてたぜ」
「ナランチャのことを知らないくせに、悪く言う方が悪い」
わたしよりも少しだけ背の高いナランチャ。肩を突いて意識を誘えば、彼は背をやや丸める。近付いたナランチャの顔。わたしでも届く位置にまでやってきたその額に、爪先立ちして唇を押し付けた。
「だって、とても大切な仲間だもん」
おでこにキス→友情
ナランチャ
キス22箇所(ミスタ)
20200418(土)07:05何なんだろうな。恋人ってわけでもねえ。妹にも近いが、それもまた違う。ピストルズがもう一人増えたって感じにも似ているが、やっぱり違うんだよ。なんつーか、単純な言葉じゃあ表せねえ関係なんだよな。恋人とか家族とか、親友だとか。そんな枠そのものがねえんだ。ピストルズに混じっておやつを食う姿も、オレの隣を歩いて見上げては笑う姿も、可愛いなんてそういうものじゃ足りない。「好きか」って聞かれれば、そりゃあ文句なく好きだが、別に下心があるわけでもない。ただただ本当に、オレは理由もなくあいつが好きなんだろうな。傍にいて支えてやりてえし、あいつのためなら何だってしてやりてえと思うけど、あいつから「好き」とか言われたいだなんて汚い見返りは求めてねえ。
とにかく、人間としてあいつのことが最高に好きなんだ。そういう表現が一番しっくりとくる。うん、間違いねえ。
「何だろうな。オメーって生き物はよォ~」
「バカにしてる?」
「してねーよ。むしろ褒めてるだろ?」
「なんかバカにされてる気がする」
不満を宿す頬が、スゲー威力でオレの胸を突き刺した。あーあ、本当に何なんだよ、おまえは。
「機嫌直せよ、キスしてやるから」
「ちょっと、もう!重い、ミスタ!」
柔らかい頬にキスをしてやれば、「やっぱりバカにしてる」と不満を更に膨らませる。そういうところだぜ。そういうところがオレは好きなんだ。
頬にキス→親愛
ミスタ
キス22箇所(ブチャラティ)
20200417(金)09:19ブチャラティは、誰よりも優しくて、誰よりも強い。常にチームのみんなの前に立って導いてくれる。そんな彼を慕う人は多く、チームのメンバーも、街のみんなもブチャラティに対して強い憧れと感謝を抱いていた。わたしもその一人だ。チームに入ったのも、死にかけていたところを助けてくれたブチャラティのために生きて、彼に尽くしたかったから。そこで出会ったナランチャは、わたしと殆ど同じ境遇で、同じくらいにブチャラティに対して憧れていて、彼とは一日中ブチャラティのことで語り合ったりもした。警戒心の強いアバッキオが、ブチャラティに心を許している理由を知った時には共感し、怖いと思っていた彼と少しだけ打ち解けることが出来た。わたしの周囲にはいなかったタイプの人間である、世話好きな性格のミスタ。直ぐに怒って荒れ狂うけれど、ブチャラティの持つ才能を知っているフーゴ。ブチャラティは、わたしが欲しかった仲間を繋いで与えてくれた。
「ブチャラティ」
「何だ?」
切り揃えられた黒髪。澄んだ青い瞳。汚れのない白いスーツ。全てが、彼の『気高さ』を象徴している。
「ちょっと屈んで」
「……これでいいか?」
「うん」
綺麗な顔を包むように両頬に手を添える。綺麗といっても男性だ。男性らしい美しさのある造り。肌の質感も男性の肌そのもの。ブチャラティはわたしとは違う。彼は、やはり男性だ。
「すき」
ブチャラティの瞼が、一瞬だけ上がった。その瞼にキスをして、わたしは手を離す。わたしは確かに、ブチャラティに憧れてはいる。しかし最近、それが純粋な憧れだけの気持ちなのか、分からなくなる時がある。
瞼にキス→憧憬
ブチャラティ