short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

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  • グイード・ミスタは邪魔を嫌う

    20200616(火)03:38
    sssネタ募集企画より
    茶々丸様「普段の明るさを失うほど盲目的に夢主に執着するヤンデレミスタ」

    ※病んでるミスタ


    「おいおい、どうした?そんなに怯えて、隅っこで震えちまって。ああ、そうか、怖かったよな。でも、もう大丈夫だぜ。ほら、オメーに嫌な思いをさせる悪いヤツはもういねえから」

    この男、グイード・ミスタさんは、わたしが働く店の常連客だった。そして、店を守ってくれているギャングでもあった。見ているこっちが思わず笑ってしまうくらい明るくて、話しているととても楽しい人。会うと必ず声を掛けてきてくれて、悩んでいることはないかとか、些細な事でもいいから何でも話してくれと、こちらを気遣ってくれていた。ある日、男性客に誘われていたところを助けてもらった時に、わたしは思わず言ってしまった。「ああいうことは困る」と。

    すると一週間後、その男性客は痣だらけになってわたしの前に現れた。隣に、ミスタさんを連れて。男性客の痣、ミスタさんの擦り切れた拳を見て、わたしは理解した。ミスタさんが、男性客を殴ったのだと。必死に頭を下げる男性客の隣で、ミスタさんは普段の笑顔を消してただ冷たく、彼を見下ろしていた。

    わたしは怖くなった。この人と関わってはいけないと、関わらない方がいいと、ミスタさんを避けるようになった。しかしミスタさんは、店長から勤務表を手に入れると、わたしの勤務日に必ず店に来るようになった。こちらが避けているのを知っているからか、声を掛けてくることはない。だけど、一切笑うことなく、あの黒い瞳でじっと見つめ続けるその姿が、恐怖でしかなかった。

    今、彼は煙を吐き出す拳銃を片手に、わたしの前に立っている。後方に、頭を打ち抜かれた店長を寝かせたまま。

    「泣いちまって可哀相になァ。オメーが泣いてると、オレも悲しくなっちまうぜ。そんなにこの野郎が嫌だったのか?そうだよな。こいつがオレとオメーを引き離したんだもんな。でもこれでいいだろ?これでオメーも、前みてえにオレに笑ってくれるだろ?オレだって話せなくなって寂しかったぜ。夜も眠れねえくらいに考えてた。オメーのことをずっとな」

    ミスタさんの腕が背中に回る。身体を包む体温に寒気が走り、わたしは声を引き攣らせてしまった。

    「他にオレとオメーを邪魔するヤツはいるか?」



    ミスタは普段は明るいですが、人を撃つ・人を殺すことに殆ど躊躇いがない描写があり、ズッケェロに対してもあんなことをしていたりと、冷酷さも持っているんですよね。

    ミスタ

  • あの子が猫になったよ!

    20200614(日)06:22
    sssネタ募集企画より
    カンツォーネ様「スタンド攻撃でネコになってしまう夢主さん。お相手は護チ暗チ問わずお任せします」

    どこかのスタンド使いのせいで夢主が猫になった!

    【ブチャラティ】
    「……猫?」
    「(ブチャラティ!気を付けて!近くにスタンド使いが……ッ)」
    「腹でも減っているのか?悪いが、猫が食べられそうなものを今は持っていない」
    「(言葉が通じない……!)」
    「首輪がないな。野良猫か。それにしては毛並みがいい」
    「(気付いて、ブチャラティ!お願い!)」
    「オレも独り身だ。そうだな、おまえが一匹増えたところで問題はない。……オレのところに来るか?」
    「(…………。ハッ!違う、そうじゃあない!心がちょっぴり揺らいだけど、そうじゃあないッ!)」

    【ナランチャ】
    「何だ?猫ォ~?なんでオレの家の前に猫がいるんだよ。誰かが捨てて行ったのか?」
    「(ナランチャ……!すぐそこでスタンド使いに襲われて、こんな姿になっちゃったの!)」
    「オレの家じゃあ飼えないし。明日、街で飼えるヤツがいないか聞いてやるよ。それまでは中に入れてやるけどさ、あまり鳴くなよ?バレるから」
    「(ち、違う!ナランチャ、わたしだってば!)」
    「おまえ、泥塗れじゃん。さすがに汚いまま引き渡せないよ。洗ってやるから大人しくしろよな」
    「(洗う……!?)」
    「うわっ、暴れるなよ!」
    「(ちょっと、どこ触ってるの!止めて!)」
    「あ~。オレまで汚れるだろ。直ぐに終わらせるから黙ってろよなァ~」

    【ホルマジオ】
    「オメー、どこから入ったんだ?良かったなァ~、ギアッチョのヤツに見つからなくてよ。あいつに見つかったら、窓からぶん投げられるか、氷像になってたぜ」
    「(ホルマジオ!わたしだよ!スタンド使いのせいで猫に……ッ!)」
    「何だ?やけに人懐こい猫だな。しょうがねーなァ~!ほら、撫でてやるからこっちに来いよ」
    「(ひいっ!)」
    「オメー、誰かに飼われてたのか?野良には見えねえな」
    「(ちょっと、首……ッ!首は弱いんだって!)」
    「嬉しいか?イイ声だな」
    「(止めてってば!……ああ、もう!は、早く元に戻りたいッ!)」

    【リゾット】
    「なぜ、ここに猫がいる」
    「(リーダー!わたしです!スタンド攻撃を受けて、こんな姿になったんです!)」
    「……」
    「(勘のいいリーダーなら、気付いてくれるはず)」
    「さっさと出ていけ」
    「(リーダー……ッ!)」
    「足に引っ付くな。しつこいぞ」
    「(リーダー、リーダー、リーダー!気付いてくださいよ!)」
    「……おまえ、あいつに似ているな。どことなくだが」
    「(気付いてくれ……ッ)」
    「似ているだけ、か。出来るだけ早くいなくなれ」
    「(てない!あれ?リーダー、昼寝?ああ、夜中の任務だったからかな。前から思ってたけれど、リーダーって凄く綺麗な顔をしてるよなあ……。髪、猫っ毛だ。筋肉も凄い。それに、なんかいい匂いがする。人間の時は匂いなんて気にならなかったのに。猫の嗅覚のせいかな。あれ?わたしも眠くなってきた……。ね、猫なんだしいいよね。ちょっとくらい。リーダーの近くで寝ても……)」

    「……おい、起きろ」
    「んんっ、リーダー……」
    「なぜ、おまえがオレの上で寝ている?」
    「…………え?あっ、も、戻った!リーダー!わたし、元に戻りました!さっきまで、スタンド攻撃で猫になってたんですよ。あー、本当に良かった。一生猫のままかと思った……」
    「あの猫、おまえだったのか」
    「はい」
    「(この様子だと、寝ている間に触ったのは気付かれていないな)」

    護衛チーム暗殺チーム

  • レオーネ・アバッキオの恋人は攻められる

    20200613(土)23:42
    sssネタ募集企画より
    豆大福様「押しに弱い夢主が、アバッキオとどこまで進んだかをミスタたちにあれこれ質問攻めされ、羞恥のあまり泣いてしまう」


    「で、どこまでいったんだよ」
    「突然、なに?ミスタ」
    「アバッキオのヤツと、どこまでいったか聞いてんだよ。ほら、オメーら付き合って二か月になるだろ」
    「……二か月。うん、二か月だね。で?」
    「でってオメー、それはねえだろ。気になるよなァ~?ナランチャ、フーゴ」
    「確かに。アバッキオって、想像つかないんだよね。なんかさ、普段でも女の子に気遣うこともないし」
    「失礼ですよ、ミスタ。気になるのは勝手だが、本人たちに直接聞いたりするなんて。そもそもこのチームの中で、女で騒ぐのはあんただけです」
    「そう言ってるけどよ、オメーも気になるんじゃあねーのか?フーゴ」
    「いいえ、全く」
    「……つまんねえヤツ。ま、とにかく、どうなんだ?キスまではいったのかよ?」
    「……」
    「オメー、手を繋ぐだけで顔を真っ赤にしてたじゃあねーか。表情なんてガチガチに固まってたし。あれでキスできるのかよ」
    「付き合って直ぐの頃、そうだったな。アバッキオの声も聞こえないくらいに緊張してて」
    「あれ、見てて面白かったぜ。でよ、キスまではいったよな?さすがに」
    「……」
    「別にそれくらい答えてくれてもいいだろ?教えてくれよ」
    「……キスは、その、まあ」
    「ねえ、ねえ。アバッキオってさ、ほら……ドラマとかで言うような台詞。ああいうこと、言うの?」
    「おっ、ナランチャ。それ、オレも気になるぜ!そんなイメージがねえんだよな」
    「……と、時々、言ってくれる」
    「じゃあよ、キスは上手いか?ほら、あいつって几帳面っつーか、神経質っつーか、やっぱりキスも丁寧な感じ?あ、もしかして予想外にねちっこい感じか?ヒヒッ」
    「……ね、ねちっこいって……ッ」
    「あまりいじめない方がいいんじゃあないですか?彼女、泣きそうですよ」
    「フーゴは分かってねえな。こいつ、こうやって押されると弱いんだぜ。直ぐに泣きそうになって、そこが面白いんだ」
    「どうなっても知りませんよ」
    「で、どうなんだ?どうなんだ?いいじゃあねーか、教えろよ。アバッキオもまだ帰って来ねえし」
    「……」
    「あーあ。ミスタがしつこいから泣いちゃった」
    「(こいつの泣き顔ってそそるものがあるよなァ……)」
    「……も、もういいでしょ、ミスタ」
    「いや、ここまで来たなら答えて欲しいぜ」
    「ミスタ。あんた、後ろを見た方がいいですよ」
    「後ろ?げっ!アバッキオ!」
    「てめー、なに人の女を泣かせて遊んでるんだ?」
    「ちょ、ちょっとした悪戯じゃあねーか。そんなに怒るなよ。スゲー怖ェ顔してるぜ」
    「覚えておけよ、ミスタ」
    「レオーネッ」
    「オメーも直ぐ泣くなよ、ったく……。ほら、顔を上げろ。拭いてやるから」
    「うん……ッ」
    「少しは落ち着いたか?」
    「……レオーネが傍にいると落ち着く」

    「オレたちがいるのを忘れてねーか?あいつら」
    「アバッキオは元々、あの人には甘いところがありましたよ。付き合う前から」
    「え、フーゴ、気付いてたの?」
    「そりゃあ、見ていれば分かるでしょ。アバッキオは口は悪いですが、感情を態度に出すタイプですし」

    アバッキオ

  • 勧誘拒否~あの時の食事~

    20200612(金)22:47
    sssネタ募集企画より
    オオスカシバ様「勧誘拒否12であった、夢主とピストルズ(とミスタ)の食事のやり取り」

    ※勧誘拒否12のミスタ&ピストルズとの食事シーン


    オレにはひとつ、ちょっとした疑問がある。ジョルノが組織に引き入れたがっている大学生の女のことだ。オレたちの勧誘を悉く断り、逃げ続けているそいつに、オレのスタンドが妙に懐いている気がしてならない。今もそうだ。頼み込んでやっと一緒に飯を食うことになったが、オレよりもピストルズの方が女と会話をしているうえに、なんつーか……そいつの表情もどこか柔らかいんだ。

    「味はどうかな?チーズを多く入れすぎちゃった気がするんだけど……」
    「美味ェーッ!」
    「良かった」
    「ミスタじゃあ作レネーカラナァ~」
    「このスパゲッティ、簡単だよ」
    「アンタガ作ラナキャア意味ネーンダヨ!」
    「レシピを真似れば、誰が作っても同じだよ」

    オレたちが褒め言葉を言っても殆ど表情を変えねえってのに、ピストルズには笑って返すんだよな。何が違うんだよ。オレだって美味いって褒めたじゃあねーか。

    「喧嘩はダメだよ。もし、また喧嘩をしたら、デザートはあげないからね。多目に作ったから、まだ十分にあるよ。そうやって他の子の分を取らないの」
    「うええええーんッ!」
    「ああ、ほら。これで涙を拭いて」
    「『オカワリ』クレーッ!」
    「ちょっと待っててね」

    しかも、こいつらには優しくねーか!?オレたちには容赦なくスタンドを使って遠くに飛ばしたり、最低限の挨拶くらいで直ぐに立ち去ろうとするのによ。おかしい、絶対におかしいぜ、これは。

    「おかしいぜ」
    「どうしたんですか、グイード・ミスタさん。プリン、苦手でしたか?」
    「そうじゃあねーよ。見ていて気付いたんだけどよ……オメー、ピストルズには優しいよな」
    「そうでしょうか。あっ、苦手なら無理に食べなくても……」
    「だからそうじゃあねえって!食う、食うから下げるな!」

    なんだよ、この差は。オレたちにも、そういう優しさをちょっぴりでも分けて欲しいぜ。おっ、このプリンも美味い。こいつ、料理の腕は結構イイよな。



    夢主とピストルズとのやり取りということで、勧誘拒否シリーズでは初のミスタ視点にしました。

    ミスタ

  • グイード・ミスタの同僚は問題児9

    20200611(木)00:31
    sssネタ募集企画より
    匿名様「ミスタの同僚シリーズで、ジョルノが傘を忘れた夢主を相合傘で家まで送る→途中で傘を持ってきたミスタに見つかって言い合いになる」


    「傘が……!わたしの傘がない!あっ、ジョルノ!わたしの傘、見なかった!?アカメアマガエルの傘!」
    「さあ?見ていませんが」
    「おかしいな。持って来たはずなのに」
    「ああ、今日は午後から雨でしたね。誰かが持って行ったのでは?」
    「お気に入りだったのに……ッ!」
    「もう外は土砂降りですよ。ぼくと一緒に帰りませんか?傘、持っているので」
    「でも、わたしの家はジョルノと反対方向だよ?」
    「こんな天気の中、女性を置き去りにして帰る男がいますか?さあ、暗くならないうちに帰りましょう。雨の日は、普段よりも暗くなるのが早いので」


    「あ、ありがとう、ジョルノ。わざわざ送ってくれて」
    「いいえ。ぼくは平気ですよ。ほら、もっとこっちに来ないと濡れてしまいます。この傘、あまり大きくないので」
    「ジョルノが濡れちゃうよ」
    「あなたが濡れて風邪をひくよりならその方が……」
    「……あっ!ミスタ!」
    「…………ミスタ?」

    「おい、てめー、ジョルノ!待て、止まれ!」
    「保護者が何の用ですか?」
    「保護者じゃねえッ!ま、間に合ったぜ……!」
    「ミスタ、どうしたの?」
    「オメーが傘をなくしたって騒いでたのを、ナランチャから聞いたんだよ。ほら、これがオメーの傘だろ」
    「わたしの傘!盗まれたと思ってた……」
    「こんなド派手な傘、誰が盗むんだよ……。そもそも何だよ、この趣味」
    「可愛くて買っちゃったんだ!ほら、チームのみんなの色が入ってるんだよ!ジョルノ、ブチャラティ、ミスタ、ナランチャ、フーゴ、アバッキオの色!」
    「……そうか。それよりもジョルノ!こいつの傘を隠したの、オメーだろ!レストランの男子トイレにあったぜ!」
    「さあ?知りません」
    「嘘吐いてんじゃあねえ!キレたらヤベー女って知ってるレストランの客は、絶対にこいつの物に手は出さねえんだ!」
    「常連でなく、新規の客かもしれませんよ」
    「……い、いや、それはあり得るけどよ、持って帰るなら男子トイレになんか置かねえし、どう考えてもオメーしか……ッ」
    「ミスタ。びしょ濡れだけど、傘は?」
    「んなもの使って走ってたら、追いつけねーだろ」
    「風邪引くよ」
    「もうここまで濡れたら、今更だ」
    「寒くない?」
    「平気だ。オレはそこまで弱くねえ。ほら、傘も見つかったし、オメーの家はもう直ぐそこなんだから、一人で帰るんだぜ」
    「う、うん。ありがとう、ミスタ、ジョルノ!また明日ね!」
    「おう。寝坊するなよ」
    「気を付けて帰ってください。……邪魔をしないでもらえますか?ミスタ」
    「ヒヒッ。作戦失敗だな、ジョルノ。まだまだ甘いぜ」

    ジョルノミスタvs、ごちゃまぜ

  • リゾット・ネエロは離れて欲しかった

    20200609(火)21:02
    ※少女夢主(12歳くらい)


    「もしもし。メローネか。……ああ、分かった。何かあったら、また連絡をしろ」
    「ねえ、リゾット」
    「何だ」
    「ホルマジオは、まだ帰って来ないの?」
    「ああ」
    「イルーゾォは?プロシュートは?ペッシは?」
    「あいつらも、もう帰って来ない」
    「……」
    「おまえは元々、チームの人間じゃあない。パッショーネに所属していたわけでもない。スタンド使いとして、二年前にオレが連れて来ただけだ」
    「リゾット……」
    「行きたい場所を言え。連れて行ってやる。そして、そこで暮らせ。ここでやっていけたなら、他でも生きていけるはずだ」
    「……リゾットも、どこかへ行くの?」
    「オレには……オレたちには、やらなければならないことがある」
    「わたしも行く」
    「おまえには関係がない」
    「リゾットたちと暮らしていたのに?わたしはチームに入ってないけれど、みんなが教えてくれた通りに人を殺してたよ」
    「生意気なことを言うな。今回の相手は、今までのターゲットとは比べ物にならない相手だ」
    「知ってるよ。ボスでしょ?みんな、わたしに詳しいことを教えてくれなかったけど、知ってる」
    「……」
    「わたし、ここ以外は嫌。みんなが戦ってるなら、わたしも戦う。みんなと一緒がいい」
    「……」
    「リゾットの傍にいたい」
    「今までのように、何かがあればおまえを守れるわけじゃあない」
    「うん」
    「何があっても、自分で対処をしなければならない」
    「うん」
    「死ぬ恐怖と向き合う覚悟があるなら、来い」
    「うん」


    リゾットと一緒にドッピオ・ディアボロと戦うけれど、敗北する運命の夢主。それでも、暗殺チーム内で生きた夢主は、彼ら以外の人と生きていくよりなら、戦うことを選ぶと思います。

    リゾット

  • サーレーの幼馴染は心配している

    20200608(月)06:37
    ミスタvsサーレー戦の後のお話。


    「サーレー、大丈夫?怪我したところ、痛くない?何か欲しい物ある?」
    「おまえ……また来たのか。毎日毎日、見舞いに来なくたっていいんだよ」
    「だって、そんな酷い怪我をしてると、色々と大変でしょ?な、何かわたしに出来ることがあったら言ってね!」
    「別にいらねえ」
    「言ってね!」
    「……分かったよ、しつけえな」
    「ねえ。サーレーって、何でギャングになったの?」
    「ああ?そりゃあ……おまえ、そこら辺でちまちま働いてるよりも、デカく稼げるだろ?自分の力次第だがな」
    「でもギャングなんて危ないでしょ?わたし、サーレーに怪我をして欲しくない」
    「んなこと言ってたら、幹部になれねーよ。下っ端でいるよりなら、幹部になった方がいいだろ、普通は。それに怪我なんて、ギャングになった時から覚悟してるぜ」
    「また怪我をするようなこと、する気?」
    「さあな」
    「……」
    「なんだよ、その顔」
    「銃に撃たれて大怪我をしたって聞いた時、凄く怖くなった。死んじゃったらって思って」
    「……」
    「サーレーがいなくなるのは嫌だよ、わたし。離れたくない」
    「おまえは考え過ぎだ。心配性なところ、相変わらずだな」
    「サーレーも無茶なところは相変わらずだよ」
    「……うるせえ」

    スタンド、その他5部、他部

  • グイード・ミスタの同僚は問題児8

    20200607(日)12:32
    ※ミスタの問題児同僚シリーズ


    「……お、おいおい。なに泣いてんだよ。何があったんだ?」
    「ミスタァ……!フーゴに頭を叩かれた!」
    「何か……やったんだな」
    「新しく出来たお店にフーゴと徴収に行ったら、ギャングってことを信じてもらえなくて。『嬢ちゃん、ごっこ遊びは他所でやりな』って言われて、気付いたらスタンドで殴ってた」
    「それは……まあ、見た目で決め付けた相手が悪いぜ?だけど、もう少し余裕ってものをだな……」
    「フーゴも『ガキ』ってバカにされて、わたしが殴り倒した店主を蹴ってたよ!それなのに『簡単に手を出すな』って怒ったんだよ!」
    「(どっちもキレやすいからな……)」
    「自分だって蹴ってたくせにッ。仲間にも容赦しないんだもん、フーゴってば」
    「フーゴは、オメーに対しては加減してるんだぜ?ナランチャとの喧嘩を知ってるだろ?それに比べればマシじゃあねーか。ほら、チョコレートやるから元気出せよ」
    「これ、美味しいって評判の……!」
    「そうみてーだな。朝からスゲー行列だった」
    「よく買えたね、ミスタ。わたしも並んだことがあるんだけど、買えなかったの」
    「……ピ、ピストルズがよ、食いたいって喚いてたんだ。その余りで悪ィけど……」
    「ううん!嬉しい!ありがとう、ミスタ!」
    「元気、出たか?」
    「出た!」
    「(この単純さも、こいつのいい所なんだよな)」

    ピストルズのことは嘘で、本当は夢主のために買ってきたミスタ。

    ミスタ

  • チョコラータは好かれている

    20200604(木)22:12
    ※医者時代チョコラータと病んでるナース夢主


    「チョコラータ先生、お疲れさまです。また残業ですか?」
    「おまえと違って、わたしは忙しいからな」
    「へえ、忙しいんですか。……殺す患者さんを見つけるため、ですか?」
    「何だと?」
    「わたし、知ってるんです。チョコラータ先生が、患者さんのデータを弄っているのを。これでも今までたくさんの患者さんを看て来ましたし、何よりチョコラータ先生の患者さんは、わたしの受け持ちなんです」
    「……何が言いたい」
    「チョコラータ先生って、人が死ぬのを楽しんでいますよね?そのために患者さんの検査結果を偽って診断名を付けて、入院させたうえに手術をしていますよね?」
    「……」
    「チョコラータ先生のことをずっと見ていたので、分かるんです」
    「わたしを脅しているのか?」
    「安心してくださいよ。誰にも言いませんから」
    「信用できないな」
    「好きな人を危険に曝すようなことは、しませんよ」
    「信用できないと言っただろ。そもそも好きだと?ふざけているのか?」
    「ふざけていません。わたしは、本当にチョコラータ先生が好きなんです」
    「……」
    「だから黙っています。その代わり、前よりもっと、わたしのことを考えていてくださいね」

    親衛隊

  • ナランチャ・ギルガは考える

    20200603(水)05:54
    ※幼女夢主


    今日も一日の仕事を終えて、家までの道を歩いていた時だった。今にも泣きそうな……いや、もう立派な涙を浮かべている女の子がそこにいた。まだ五歳ってところか?別に関わらずに通り過ぎることも出来たけどさ、やっぱり子供を放っておけないなと思って、オレは足を止めた。

    「どうしたんだ?」
    「おかあさんと、はぐれた……ッ」
    「迷子か~。あー、ほら、泣くなよ」

    今にも落ちそうな涙を、腕で擦って取り除いてやる。迷子なら、近くの交番にでも連れて行くか。とりあえず、未だに泣きじゃくる女の子の頭を撫でて落ち着かせると、小さい手を引いて交番へと向かった。

    「ここに一人でいたら危ないから、交番に連れて行ってやるよ」
    「こーばん……」
    「別に怖い所じゃあねえから、安心しろよ」
    「うん……」
    「オレはナランチャ。よろしくな」

    交番へ行く途中、好きな物とか将来の夢だとか、そんなことを話した。オレは別に頭がそんなに良くねーし、気が利く方でもないから、そういうことしか聞けなかった。知らない、それも子供相手の話題って難しいよ。ブチャラティなら、もっと上手く相手をするんだろうな。そんなことを考えていたら、やっと交番が見えて来た。

    「ああ、ほら、あれが交番だよ。あそこで警官といれば、親も直ぐに来るはずだぜ」
    「ありがとう、ナランチャおにいちゃん」
    「へへっ、今度から気を付けろよ」
    「うん!」

    交番からちょっぴり離れたところで別れた。女の子が怖がりながらもそこへ入ったのを見届けて、オレは来た道を戻る。素直で可愛い子だったな。ナランチャお兄ちゃんか……。兄弟とか姉妹とかって、いいよな。あんな妹がいたら、もう少しは家を好きになれただろうか。

    ナランチャ