short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

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  • 隣人のグイード・ミスタ

    20201214(月)20:23
    わたしの部屋は角部屋だ。右隣の部屋にはミスタさんという男の人が住んでいる。気さくな人なのだが、とても不思議な人でもあった。

    「オレの隣の部屋のヤツ、夜にギターの練習をするんだぜ。信じられねーよな!」
    「ああ、部屋の前を通ると聞こえてきますね」
    「前に文句を言いに行ったんだけどよ、ちょっと経ったらまーた弾いてやがる」

    ミスタさんの隣には、わたしともう一人……学生が住んでいる。その学生がギターの練習をしているらしく、眠れないのだとか。わたしの部屋までは聞こえてこないが、その学生の部屋の前を通ると、確かにギターの音が聞こえていた。ミスタさんは、睡眠を妨げるその学生が苦手だという。ここのアパートの壁は薄く、隣の部屋の人の音が聞こえてくることがよくある。ミスタさんは気を遣っているようであまり生活音は聞こえてこないが、わたしには一つ気になることがあった。

    「そういえば、ミスタさんってお友達か恋人と一緒に暮らしているんですか?」
    「いや、オレ一人だぜ。そもそもここ、管理人の許可なしに同居はできねーだろ?そ、それに恋人はいねえし。……まあ、気になってるヤツはいる……けどよ」

    口籠るミスタさんを前に、わたしは首を傾げてしまった。おかしい。ミスタさんの部屋からは生活音は聞こえてこないが、話し声が聞こえてくるのだ。それも、複数人と話しているような。結構な音量で話している時があり、叱っていたり、笑っていたり。なんばー3とか、なんばー5だとか。もしかしてミスタさんって……。

    「ミスタさんって、もしかして妖精とか幽霊とか見えるタイプですか?」
    「は?」

    本当にいたんだ、妖精や幽霊が見える人って。

    ミスタ

  • 隣人のブローノ・ブチャラティ

    20201213(日)18:17
    愛しい自宅が目の前にあることに溜息を吐いてドアノブを握る。すると、なんともいいタイミングで隣の部屋の扉が開いた。

    「あ、こんばんは、ブチャラティさん」
    「今日は遅かったんだな」
    「仕事が終わってから、久しぶりに友達とご飯を食べていたんです」
    「そうか。友人がいることはいいことだ」

    ブチャラティさんはギャングらしいが、あまり怖い雰囲気ではないし、柄が悪いわけでもない。むしろ好青年といった人だ。街の人たちからも信頼されていて、このアパートの管理人も困ったことがあれば彼に頼っている。むしろここの管理人はブチャラティさんなのではないかと思う程に。

    「だが、こんな遅くまで女性が一人で歩くのは危険だ」
    「は、はあ……そうですね」
    「何かがあってからじゃあ遅いんだ」
    「そうです、ね」
    「最近は物騒な事件も起きている。君が狙われる可能性だってあるんだ」
    「そんな……わたしなんて別に……」
    「そうやって甘く見ていると、隙ができて狙われるんだ」
    「……はい」
    「仕事は仕方がない。だが、その後はさっさと帰って来い。それとその格好。この気温の中、それじゃあ風邪を引く。もっと温かい格好をしろ」

    頼りになるブチャラティさん。しかし、彼は『いき過ぎ』だとわたしは思う。

    「ブ、ブチャラティさん。分かったので、そろそろ中に入っても?」
    「いや、ちょっと待て」
    「何ですか?」
    「その友人は男か?女か?」

    あれ?この人はわたしのお父さんかな?

    ブチャラティ

  • 隣人のジョルノ・ジョバァーナ

    20201211(金)02:21
    朝、しつこく鳴り響く呼び鈴で起こされた。

    「こんな朝早くにだ……れ。すみません、ここには誰もいません」
    「いるじゃあないですか」
    「いません。留守です」
    「じゃあ、ぼくの目の前にいるのは?」
    「幻覚じゃあないですかね。閉めていいですか?」
    「ところで今日は空いてますか?」
    「ジョルノくん。学校に行った方がいいよ」
    「ぼくにはもう必要がない」
    「必要あるとかないとかそういうのじゃあなく。本来は学校に行ってる年齢なんだから」

    最近、隣に変な子が越してきた。噂によればギャング組織のボスだとかいうことだけど、こんな子供がボスだなんて信じられるはずがない。学校には行っていないようだが、早朝に出掛けては深夜に帰って来ることが多く、数日どころか数週間も姿を見ないこともあった。

    そんなジョルノくんと初めて会ったのは、彼が越してきて二日が立った頃。廊下で顔を合わせ、適当な挨拶を交わしたのだが、その日以来、なぜか彼はこちらに構うようになっていった。以前、休日に昼寝をしていてふと目を覚ました時に、目の前に彼がいたのには心底驚いた。そして怖かった。どうやって入ったのかと問いただしたが、彼は一切答えようとはしなかった。管理人に苦情を入れたが「関与できない」の一点張り。むしろジョルノくんに対して気を遣っているようにも見えた。やはりギャングなのだろうか。

    「じゃあ、さようなら」
    「そうはいきません」
    「ちょっと!扉に足を挟まないで!」
    「こうしないと閉めてしまうでしょ」
    「当たり前!早く帰ってよ!」
    「ところで今日、空いてますか?」
    「空いてない!」
    「空いてますよね?仕事は休みだし、特に予定もないはずだ」

    ……なんで知ってるの。いや、聞くだけ無駄だ。どうせ答えない。足なんて知るかと扉を閉めようとすれば、彼の腕が扉を押さえこんだ。

    「何なの!」
    「一緒に食事をしに行きましょう」
    「嫌ッ!」
    「なぜ?」

    こっちが聞きたい。なぜ付き纏うのか。なぜ勝手に家の中に入るのか。そもそもどうやって入っているのか。尽きることのない疑問に苛立ちながら、今日もジョルノくんに苦戦する。

    ジョルノ

  • リゾット・ネエロは勘違いされる

    20201210(木)21:02
    「プロシュートさん」
    「何だ」
    「わたし、リゾットさんを怒らせてしまったんでしょうか」
    「ヘマをして怒らせるほど、新人のオメーに重要な任務は与えてねえだろ」
    「そ、そうなんですが……。あの、リゾットさんに睨まれている気がして。いや、気がするっていうか……凄く睨まれていて」
    「……」
    「『どうかしたんですか』と聞いても、『何でもない』と。もしかしたら、何か気に障るようなことをしたのかと不安で」
    「(リゾットのヤツ、こういうことには慣れてねーからな)」
    「どれだけ考えても、思い当たる節がないんです。わたしが気付いていないだけかもしれませんが。リゾットさんの任務には同行したことがないですし、会話もそれほど……。しかし、リビングにいると視線を感じてしまい、いつもそこにはリゾットさんがいて……」
    「(勘違いされてんじゃあねーかよ)」
    「ほ、他の方なら何か知っているかもと思って、プロシュートさんにお聞きしたんです」
    「別にリゾットはキレてるわけじゃあねーだろ。あいつは普段は言葉が少ねえが、キレたらキレたではっきりと言うからな」
    「そ、そうですか……」
    「気にし過ぎだ」
    「……リゾットさんに何かしてしまったのかと悩んで、あまり眠れていないんです。眠ってもリゾットさんに睨まれる夢を見てしまい……。最近では会うだけで動悸が……ッ」
    「(その動悸はいいものじゃあねーんだろうな)」

    リゾット

  • あの子はペッシに片想いをする

    20201208(火)22:45
    「好き!大好き!愛してる!ペッシ!」
    「く、くっ付くんじゃあねーよ!あ、兄貴ィ、ホルマジオ!こいつをどうにかしてくださいよ!」
    「オメーが何とかしろ、ペッシ。てめーも男だろ」
    「……あいつ、酔うとああなるんだな。オレ、初めて見るぜ、プロシュート。普段はクールっつーか、冷たいっつーか」
    「普段は恥ずかしくて無理なんだと」
    「酒で勢い付けなきゃ『好き』の一言も言えねーのか」
    「酔ってねえ時は物陰から見るのが精一杯なうえに、返事もまともにできねえ女だ。話しかけようとペッシに近付いた時なんて、面を真っ赤にして睨んでたな。そのせいでペッシがビビッてた」
    「あいつ、酔ってる時の記憶はあるのか?スゲー熱烈な告白をしてるけどよ」
    「記憶はねえよ。酒と一緒に抜けてる」
    「なら、醒めた後にこの状態を教えてやればおもしろそうだな」
    「止めておけ。あいつはキレるとスタンドで殴り掛かって来る。オメーのスタンドじゃあ勝ち目がねえよ」

    「ううっ……!気持ち悪い、頭が痛い……ッ!」
    「おーおー、目が覚めたか?」
    「ホルマジオ……。なに笑ってるの?」
    「いいや?別に何でもねえぜ?ヒヒッ」
    「明らかに笑ってる!え、なに!?わたし、何かした!?」
    「いいや?……ヒャハハッ」
    「な、何か隠してるでしょ!」
    「隠してねえって。…………ククッ」
    「やっぱり隠してる!」

    ペッシ

  • リゾット・ネエロは手紙を貰う

    20201205(土)23:45
    ※幼女夢主


    「ねえ、ホルマジオ。リゾットは?またおしごと?」
    「ああ。帰って来るのは二週間後だ。国外での任務だからな」
    「……」
    「なんだ、なんだ~?チビ、寂しいのか?」
    「さいきん、ずっとおしごと」
    「まあ、任務に関してはリゾットが一番確実だからな」
    「……」

    「チビ、さっきから何やってんだ?」
    「イルーゾォ!みちゃダメ!」
    「なんだ、これ。手紙ィ?」
    「みちゃダメだってば!」
    「おいおい。隠されたら気になるだろ」
    「ダメなの!プロシュート!イルーゾォが……ッ!」
    「ガキ相手になにやってんだ、イルーゾォ。さっさとそれを返してやれ。泣かれたら面倒くせえ」
    「ペッシ、イルーゾォからとりかえして!」
    「オ、オレがやるのかよ!?」

    「寝ないのか?」
    「うん。リゾットがかえってくるまで、おきてる」
    「帰って来るの、深夜だぜ」
    「がんばっておきてる。メローネは、かえっちゃうの?」
    「ああ。あと少しでギアッチョが帰って来る。リゾットが来るまではあいつがここにいるから、何かあったらギアッチョに言えばいいさ」

    「帰って来たか、リゾット」
    「……あいつは寝たのか、ギアッチョ」
    「ああ。さっきまではオメーを待ってたけどな。それをオメーに渡すだとかで」
    「手紙?」
    「オメーが任務に出た二週間前から騒いでいたらしいぜ」
    「……」

    『リゾット、おつかれさま。あんまりがんばらないでね。だいすき』

    リゾット

  • グイード・ミスタの同僚は問題児14

    20201203(木)11:58
    「ミスタ、誕生日おめでとう!」
    「覚えてたのか!?」
    「うん。ミスタにはいつも助けてもらってるから、こういう時にお礼をしないとなって思って」
    「そ、そうか……」
    「もうケーキを買ってたりする?ミスタが前に好きだって言ってたケーキを選んだの……」
    「いや、買ってねえよ。オレのためにか……。あ、ありがとうなッ」
    「ピストルズの分も入ってるからね!」
    「おう。なあ、今、時間あるか?」
    「うん。仕事は終わったし、ご飯を食べに行こうかなって思ってたところだけど」
    「ならよ、一緒に飯を食おうぜ。オレも丁度、飯にしようと思ってたんだ」
    「じゃあ、今日はミスタにご馳走する!誕生日だしね!」
    「さすがに女に金を出させるわけにはいかねーよ」
    「ダメ!今日の主役はミスタなんだから!」
    「でもよォ……オレにも男のプライドってのがあってだな」
    「ダメだってば!いいの!ミスタの行きたいお店で、ミスタの食べたいものを頼むのが誕生日なんだから!」
    「ケーキを貰っただけで充分だって」
    「ミスタはどこのお店に行きたい?」
    「(こりゃあ言う通りにしねーとダメか。こいつ、頑固なところがあるしな)」
    「ミスタ?」
    「あー……そうだな、あそこなんてどうだ?ほら、新しくできたピッツァの店。美味いって評判だろ?」
    「ああ、あそこね!……ん?」
    「(あそこはこいつも行きたがってたからな)」
    「……あそこは確か……」
    「どうした?」
    「……」
    「……おまえ、まさかその店で何かやらかしたんじゃあ……」
    「だ、大丈夫!ジョルノと一緒に証拠は……あの、ちゃんと色々と隠したから!」
    「オメーってヤツは……ッ!それにまーたジョルノかよ!」
    「店主には恨まれてないはずだよ!だから行っても大丈夫……なはず!」
    「『はず』じゃあねーって!」

    ミスタ

  • ブローノ・ブチャラティは嘘を吐いている

    20201202(水)08:47
    ※病んでるブチャラティ


    「ブチャラティさん。今日もお仕事ですか?」
    「ああ。何か必要な物はあるか?帰りに買って来るが」
    「何もありません」
    「オレがいない間、もし誰かが訪ねて来ても出る必要はない」
    「はい」
    「昼食はそこへ置いておいた。飲み物は冷蔵庫にあるし、温かいものが飲みたければお湯を沸かして飲んでくれ。キッチンの使い方は……」
    「もう二ヶ月になるので、分かっていますよ」
    「それと、もう一つ……」
    「物音はあまり立てないように、ですよね」
    「ああ。ここは一軒家だが、隣に迷惑を掛けたくないからな」
    「いつも気を付けています」
    「そうか。じゃあ、行って来る」
    「いってらっしゃい、ブチャラティさん」

    「なあ、ブチャラティ」
    「なんだ、ミスタ」
    「行方不明の女のニュース、観たか?」
    「ああ。日本人の女だろ?この街で暮らしていて、二か月前から連絡が取れなくなったらしいな。誘拐事件の可能性が高く捜索中だが、手掛かりがないだとか」
    「あっちのヤツらは警戒心ってのがなさ過ぎるんだよ」
    「……まあ、そうだ」
    「しっかし、他の国に来て事件に巻き込まれるとはよ」
    「無事だと……いいな」

    ブチャラティ

  • 暗殺チームに新人がやって来た3

    20201201(火)12:50
    「新人?……へえ」
    「今回はやけに反応が薄いな」
    「イルーゾォ、忘れたの?前回と前々回の新人を」
    「ギアッチョとメローネだろ」
    「どうせまた後輩っぽくないのが来るよ。もう騙されない」
    「とか言って楽しみにしてるだろ。口元が笑ってるじゃあねーか」

    「イルーゾォ。まさか、その子が新人?」
    「ああ、こいつだ。名前はペッシ。一人も殺したことねえんだと」
    「!」
    「オ、オレはペッシ。よろし……」
    「理想の後輩!」
    「え?」
    「良かったな。おまえが欲しがっていたタイプだろ」
    「うん!やっと後輩らしい子が来たよ!そっか、まだ殺したことないんだ。ねえ、だったら、わたしがペッシの教育係に……」
    「残念だが、ペッシはプロシュートに世話をさせるらしい」
    「……なんで!ズルい!」
    「リゾットが決めたんだよ。おまえはペッシを甘やかしそうだからってな」
    「……わたしの……りそうのこうはいッ」
    「本当に残念だったなァ」
    「イルーゾォ、面白がってるでしょ」

    「りそうのこうはい……。プロシュートめ……ッ」
    「さっきから煩ェんだよ、チビ女ァ~!」
    「煩いのはギアッチョだよ!」
    「後輩なら目の前にいるだろ」
    「目の前?いないよ」
    「いるだろ。オレたちが」
    「ギアッチョとメローネは後輩っぽくないからダメ」
    「オメーも先輩って面じゃあねーだろッ!」
    「ほら、このどこが後輩!?生意気!」
    「ギアッチョはともかく、オレは違うだろ」
    「初めて会った日に、他人の腰を見て舌なめずりするヤツは後輩じゃない。あーあ。ペッシみたいな子がもう一人くらい来ないかな~」

    暗殺チーム

  • 暗殺チームに新人がやって来た2

    20201130(月)01:10
    「え、それ本当なの?プロシュート。また新人?ギアッチョが来たばかりなのに?」
    「ああ。名前はメローネ。勿論スタンド使いだ」
    「……また変なヤツじゃあないよね?」
    「さあ、どうだかな」
    「今度はいい子でありますように」
    「そんなんだからナメられるんだぜ、オメーは」

    「プロシュート!新人は!?」
    「そいつだ。おい、メローネ。こいつはこんな見た目だが、一応はオメーの先輩になる。挨拶をしろ」
    「オレはメローネ。よろしく。……へえ。女の暗殺者か。イメージとは随分と違う。だが、イイ腰をしてるじゃあないか」
    「ヤベーやつだ。プロシュート、わたしこんな後輩は嫌」
    「ワガママ言ってんじゃあねえ。選べる立場じゃあねーだろ」
    「もっとこう……!いかにも後輩って感じの子は来ないの!?ギアッチョもメローネも、わたしより大人っぽくない!?先輩っぽくない!?ナメてかかって来てない!?」
    「オメーのガキくせえ内面が外に出てるんだろ」
    「括れがあって、腰の骨もしっかりとしている。尻も程好い大きさで形も丸い。実にいい。ベリッシモいい……ッ」
    「ひえっ!プロシュート、この後輩こわい!」
    「てめーら、うるせえ!少しは静かにできねーのかッ!」

    暗殺チーム