short short short!
短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。
更新履歴にも載らない。
記事一覧
勧誘拒否~クリスマスの出来事~
20210114(木)06:38sssネタ募集企画より
プロテイン様「勧誘拒否で護チとお正月もしくはクリスマス」
イタリアでのクリスマスは、祝日に定められていてお休みしている店も多く、家族で料理を囲んだり、プレゼントを交換するなど『家族』や『家』で楽しんで過ごすことが多い。わたしはキリスト教徒ではないし、一人暮らしなのでイタリアのクリスマスとは無縁だった。
わたしはこの日、大学が休みなのもあって家で一人過ごしていた。冷蔵庫を開けて食材と相談し、今日のお昼ご飯を考える。特にお腹が減っているわけでもなく、スープでいいかとトマトに手を伸ばしかけたその時だった。
玄関の方からジッパーが開く音がして、わたしは反射的にそちらへと顔を向けた。
「お邪魔します」
開かれたジッパーから現れたのは、ジョルノ・ジョバァーナ。ジッパーが出たということは、ブローノ・ブチャラティも一緒か。いい加減、その入り方をやめて欲しい。それは普通の訪問の仕方ではないのだから。普通に来られても困るし絶対に開けないが。
「本当に邪魔ですね。帰ってくだ……帰しますよ」
「それは困ります。せっかく来たんですから。ゴールド・エクスペリエンス!」
わたしがスタンドを出そうとすると、それよりも先にジョルノ・ジョバァーナが能力を使い、木製の棚から木の枝を生やしてわたしの手を拘束した。彼に続き、わたしの許可もなくパッショーネのメンバーが部屋に入って来る。
「何なんですか!クリスマスにわざわざ!普通、クリスマスに他人の家に上がりますか!?」
「ジョルノから聞いたぜ。日本では家族以外のヤツとも集まってパーティーをするって」
「ここはイタリアですよね?それに、いくら日本でも、友人でも恋人でもない他人の家には来ないてますよ、グイード・ミスタさん」
「馴染みのレストランに頼んで、ピッツァを作ってもらったんだ。一緒に食おうぜ!」
「持って帰ってください、ナランチャ・ギルガさん」
「おい、ワインはねーのかよ。……て、オメーの舌はガキだったな。そうだと思って持って来てやったぜ。美味いワイン」
「話がおかしくないですか?レオーネ・アバッキオさん。わたしが飲めないの、知ってますよね?今、自分でそう言っていたのに『持って来てやった』って何なんですか?」
「パンドーロも持ってきましたよ。どうせ用意していないと思ったので」
「パンドーロ……!それは置いて帰ってください、パンナコッタ・フーゴさん」
「ジョルノから日本のクリスマスの話を聞いて、一人暮らしで親とも会えていないのは寂しいんじゃあないかと思って来たんだが……迷惑だったか?」
「え?ブローノ・ブチャラティさん、聞くってことは自覚が……?そもそも余計なお世話なんですけど!ちょっと、なに自分たちの家みたいに寛ぎ始めているんですか!」
「クリスマスなんですから、楽しみましょう。さあ、ぼくの隣に座ってください」
「ほらほら。ちゃんとプレゼントを持って来たんだから、不貞腐れんなって」
「ピッツァ食うから、皿使っていい?」
「チッ。やっぱりワイングラスはねーか。味気ねえが、普通のグラスで我慢するか」
「パンドーロを切るので、ナイフを借りますよ」
「酒がダメなんだろ?ジュースを持って来た。好きな物を飲むといい」
「……なんか好き勝手やり始めた!ちょ、他人の部屋を勝手に漁らないでください!それとジョルノ・ジョバァーナさん!この拘束を解いてください!」
護衛チーム
暗殺チームと炬燵
20210113(水)15:40sssネタ募集企画より
くろ様「こたつから出られない暗殺チームか護衛チームのメンツ」
「何だ、これ」
「あ、リゾットさん!見てください、これ!今日、任務で行った先で見つけたんです!日本の『こたつ』!」
「こたつ?」
「凄く暖かいんですよ!リゾットさんも入りましょうよ!わたし、プロシュートさん、メローネさんで……あと一人しか入れないんです。早い者勝ちですよ!」
「……おまえ、またターゲットの家から物を持って来たのか」
「ターゲットが日本人だったんですけど、まさか『こたつ』があるとは思っていなくて。わたし、使ってみたかったんです。これに入って、みかんを食べるのが日本の風習だって、さっきメローネさんが調べてくれました!」
「この中、狭くねーか?」
「まあ、こいつはともかく、男が複数で脚を突っ込むには少し窮屈だな」
「……プロシュートさん、脚が長くてちょっと邪魔で……痛いッ!蹴らないでください!」
「てめーの脚は短くて、余裕があって羨ましいぜ」
「んん……ッ?あれ?なんか脚の間に入って……。ちょ、ちょっと、メローネさん!どこに足を入れてるんですか!止めてください!」
「すまない。脚を伸ばしてみたら、君の脚の間に入ったようだ」
「メローネ、どうせわざとだろ」
「ああ、わざとだ」
「メローネさん、もっとそっちに行ってください!」
「先輩を蹴るなよ」
「そんなところで見てないで、一緒に入りましょうよ~、リゾットさん!」
「リゾット。入ってやらねーと、こいつはいつまでも騒ぐぜ」
「あ、入る時は靴を脱ぐらしい」
「リゾットさん!」
「分かったから少し静かにしろ」
「……リゾットさん、足のサイズって何センチですか?改めて見ると靴が……圧倒的存在感。わたしの靴との差が……」
「リゾットとイルーゾォはデケーからな」
「そこに脚を入れるんだ、リゾット」
「……」
「痛ッ!誰ですか、いま蹴ったの!」
「うるせーな。狭いんだ。仕方ねーだろ」
「リゾット。おまえ、脚は全部入ったのか?」
「いや。入らない」
「……そもそもリゾットさんくらいの体格だと、一人でもこのこたつは狭そうですよね」
「それにしても、プロシュート。おまえ、似合ってないな、こたつ」
「オメーに言われたくねえ、メローネ。つーかリゾットも似合ってねーよ」
「あー……包まれるような温かさ。眠くなりますね~」
「一番似合っているのはこいつか」
「こいつしか堪能してねーよ。人を殺して勝手に持って来た物だけどな」
「猫……」
「あ?猫?なんだよ、リゾット。猫って」
「何でもない」
暗殺チームでも、この三人は炬燵がめちゃくちゃ似合わないイメージ。暗殺チーム
ドッピオとディアボロは女優に恋をした
20210111(月)16:21sssネタ募集企画より
櫻様「ディアボロとドッピオの病み」
※病んでるドッピオ&ディアボロ
舞台の上、スポットライトを浴びる一人の女性を、ドッピオは見つめていた。やがて照明がその明るさを落としていくと同時に、ドッピオの視界を遮るように幕が下りていく。歓声と拍手が室内を埋め尽くす中、ドッピオは静かに席を立つと、関係者のみが許可された通路を歩き、一つの扉の前に立った。彼がその扉をノックすると、やや間を置いて一人の女性が姿を見せた。それは、先程の舞台で眩しいほどのライトの中心にいた女性だった。
「あの、今日も……その、素敵でした。これ、受け取ってください。ぼくからと……いつものあの方からです」
「いつもありがとうございます、ドッピオさん」
ドッピオが手渡した二つの花束。大小ふたつのそれを受け取った彼女は、彼に微笑みを返した。
「もう一つの花束を贈ってくださる方に、わたしの代わりにお礼を伝えてもらえますか?」
「は、はい!」
「いつもごめんなさい」
「いえ。では、失礼します」
去って行くドッピオを見送った女性は、大きな花束の中に一枚の封筒が隠れていることに気付く。自分の名前が綴られたその中には、一枚の紙が入っていた。
『……舞台の上、おまえは誰よりも美しく輝いている。おまえを見ていると、他の役者だけではなく全てのものが色褪せて見える。その瞳にオレを映したい。その声でオレの名前を呼ばせたい。その肌にオレを覚えさせたい。役だとしても、おまえが他の男に触れられるのが許せない。おまえが男に触れることも憎い。女優としてのおまえも、女としてのおまえも手に入れたいほど愛している。』
紙に走る言葉の数々に、彼女は僅かに眉を顰めた。初めて女優として舞台に上がった頃から、ドッピオからは花束を貰っていた。彼が警備員に許されてこの控室に来られるのも、彼女が所属する劇団に多くの支援をしている人物の知人であるためで、彼女自身もドッピオからの贈り物を断ることが出来なかった。
そのドッピオが、自分の花束と一緒に持って来るこの大きな花束。それを贈る姿のない人物に、彼女は違和感を抱き始めていた。度々添えられる手紙。演技を評価するものだったはずのそれは、いつの間にか愛が語られていた。誰かに相談をするにしても、ドッピオと劇団の関係もあってあまり騒ぎ立てることはできない。
「でも……あと少し」
そう呟き、彼女は自身の腹を撫でた。
一か月後、見慣れぬ人物が、彼女が演じていた役を務めていた。次も、その次も。ドッピオは最初、体調不良で休んでいると思っていたが、続く代役にそうではないと気付き、劇団の長に問いかけた。すると、彼女は婚約をしていて、妊娠もしたことで先日引退をしたと告げられた。
「いなくなったと思えば、あんな男と結婚をして、そいつの子供も孕んでいたとは……。おまえのために、おまえの劇団へどれだけ支援をしたと思っている?おまえはドッピオから花を受け取り、オレの手紙も読んでいたはずだ」
薄暗い部屋の中でも映えるほどのピンク色の髪。それを靡かせながら近付く男に、一人の女性が震えていた。
「おまえを探し出し、男の横で笑っている姿を見て、怒りが湧いた。……おまえは、自分の夫が事故で死んだと思っているな?そうじゃなかったら、どうする?」
男は女の上に被さると、紅を纏った唇を彼女へと重ねた。
「『夫を事故で失った元・舞台女優が自殺。後を追ったか』。今日、テレビや新聞で取り上げられたことだ。誰のことか分かるか?……おまえだ。おまえは世間で死んだことになっている」
男の手が女の腹を撫でる。それはゆっくりと胸元へと移り、そして首筋をなぞった。
「おまえの態度次第で、腹の中の子を助けてやろう。まずはその声でオレの名前を呼べ」
女を見下ろしながら、男はディアボロと名乗った。
ドッピオ&ディアボロ
岸辺露伴は東方仗助に嫉妬している
20210109(土)08:58sssネタ募集企画より
いぶ様「岸辺露伴が仗助に嫉妬する話」
「そうなんスよ~。で、そん時に億泰が……」
「アハハッ!やっぱり億泰くんって面白いね!」
「本当に面白ェヤツで、飽きねーんス」
「いい友達がいて良かったね、仗助くん。楽しそう」
「ヘヘッ。まあ、楽しいですね。億泰や康一といるの。あ、そういえば、身体の方は大丈夫なんスか?治したつっても、かなり酷い怪我でしたけど……」
「そっちの話はついで?」
「ち、違いますよ~!本当はそのことを聞きに店に寄ったのに、億泰や康一のことを聞くからつい……」
「冗談だって。身体は平気だよ。仗助くんが直ぐに治してくれたから」
「でも、無理しないでくださいよ?あん時、スゲー焦りましたよ。スタンドを使えることにもビビッたけど、あんなに血だらけで倒れてるんですから」
「今度は気を付けるよ」
「そうやって今度って言う人は、今度も無茶するんスよね」
「気を付けるって。あ、この前、助けてもらったから、今日はタダでいいよ」
「え、でもそれはさすがに……」
「いいの。気を付けて帰ってね」
「気を付けるべきなのはそっちですよ~?」
「分かってる。じゃあね、仗助くん」
「なあ、おい」
「何ですか?露伴さん」
「ぼくはあいつよりも前にここにいたんだ。それなのに、ぼくよりも後に来たヤツを優先するのか?」
「……注文は取りましたけど?あれ?他に注文したものってありましたっけ?」
「いいや、頼んだ物はちゃんと来てる。だが、そうじゃあないんだ!ぼくが言っているのは!」
「は、はあ……」
「別に他の客と話すのは構わない。それも仕事のうちだろうからな」
「え、あ……その、すみません……?」
「しかし、ここにはぼくがいる」
「そうです、ね?」
「話すのは構わないが、あんなに楽しそうにする必要があるか?夢中になる必要があるか?他にも客はいるんだ。一人の客ばかりを贔屓して相手にするな」
「た、確かにそうですね……。気付かずにすみません、露伴さん」
「……別に君を責めているわけじゃあない。ただ、その、あれだ」
「?」
「もっと、ぼくを……」
「ぼくを?」
「何でもない。ぼくもそろそろ帰るよ。これから取材があるからな」
「あ、はい。ありがとうございまし……た?」
「また明日来る。今度は気を付けろよ」
「はい!今度は無理をしないですよ!もうあんな怪我はしたくないですからね!」
「そうじゃあないッ!今までの話で、何でそうなるんだ!」スタンド、その他5部、他部
イルーゾォはあの子が堪らない
20210107(木)21:40sssネタ募集企画より
フィット様「背が小さい夢主が可愛くてついからかってしまうイルーゾォ」
「コーヒー淹れるけど、イルーゾォとプロシュートも飲む?」
「コーヒーか。ああ、飲む」
「オレも。ブラックでな」
「……イルーゾォ、何で笑ってるの?」
「いいや?笑ってねーよ」
「な、なんでこんな高いところにコーヒーカップが……ッ!いつも一番下に置いてあるはずなのに、一番上に……!」
「おいおい、何だよ。騒がしいな。……ああ、カップに届かないってか?」
「イルーゾォ……」
「おまえ、チビだもんな?背伸びしてそれかよ。ガキか?」
「いいから、カップを取ってよ!」
「それが他人にものを頼む態度か?」
「……と、とってください」
「ああ、いいぜ」
「はい、コーヒー。……ったく、最後にカップを使ったのって誰だろう。元の場所に置いてくれないと困るのに」
「おまえがチビなだけだろ。他のヤツらならみんな届く。なあ、プロシュート」
「……さあな」
「前にもわたし宛てに届いた荷物もそう。手の届く高さに置いたはずなのに、棚の一番上に移動してたり……。動かすなら動かすって言って欲しい!」
「だから、あれくらいはみんな届くんだって。届かねえのはおまえくらいだ。そういえば次の任務でパーティーに潜入するらしいな」
「それが何よ、イルーゾォ」
「おまえに合うサイズのドレスってあるのか?ああ、子供サイズのドレスか?」
「普通に大人のやつがあるから!」
「おまえの身長、何センチだったっけなァ~?靴もヒールが一番高いやつを選んでも、足りねえんじゃあねーか?裾、引き摺るだろ?」
「た、足りるから!引き摺らないから!」
「本当かよ?まあ、そんな高い靴を履いても、ターゲットにナメられるだろ」
「……ッ!」
「図星か。前にあったもんな」
「身長だけのイルーゾォに言われたくない!」
「身長だけでもあって良かったぜ?」
「あー、もう!人が気にしてることをチクチク言ってくるの、イルーゾォだけだから!」
「いや、オレだけじゃあない。メローネも言ってたぜ」
「え、メローネも?」
「貧乳だって」
「……」
「怒って出て行っちまったな。イルーゾォ、オメーやり過ぎだ」
「いいだろ」
「コーヒーカップや荷物を移動させたの、オメーだろ。あいつが取れねーように」
「面白ェんだよ、あいつは」
「それで困ってるところをコソコソ陰から見て……。理解できねーぜ」
「うるせーな、プロシュート」
イルーゾォ
暗殺チームのあの子は異動したい2
20210106(水)01:33sssネタ募集企画より
SA様「『暗殺チームのあの子は異動したい』の続き」
「やっぱり諦めない精神って大事だよね。ギャングは相手を徹底的に叩き潰すって、わたしがギャングになった時に教わった」
「なんだよ、また異動願いを持って来たのか?時には諦めるってことも大事だとオレは思うぜ~?つーか何回やっても同じだろ」
「ホルマジオ。簡単に諦めたらギャングなんてやってられないよ」
「おまえ、まだ異動だのと騒いでるのかよ。今まで成功したことなんてねーのに」
「今回はちゃんと作戦を考えてあるんだ、イルーゾォ」
「なんだよ、その作戦ってのは」
「プロシュート。作戦を他人に教えるはずないでしょ」
「おい、ペッシ。ちょっとこっちに来い。耳を貸せ」
「え、何ですか、兄貴。……は、はい。あ、あのよ……ど、どんな作戦なんだよ?」
「ペッシはいつもわたしに優しくしてくれるから教えるけど……みんなには内緒だよ?ペッシ、耳をこっちに……」
「…………兄貴、どうやら異動希望先のブチャラティチームに直接手紙を出そうとしているみたいです、こいつ」
「ペッシが裏切った……ッ!」
「君の希望する移動先、ブチャラティチームだったのか。なら、オレは止めておくことを勧める」
「え?メローネ、なんで?」
「ブチャラティはオレたち暗殺チームや麻薬チームを嫌ってるんだよ」
「!」
「だから言ってるじゃあねーか!そもそもオレたちのチームは、ブチャラティチーム以外からもいい顔はされてねーってよォ~!何回言わせる気だッ!」
「じゃ、じゃあ、第二希望の……ッ」
「おい」
「……ハッ!リ、リゾットさん!今日は任務で遠方に行くはずじゃあ……ッ」
「話がある。隣の部屋に来い」
「あいつ、どれだけ説教されりゃあ気が済むんだよ。本当にしょうがねーヤツだぜ」
「リゾットに連絡入れたの、誰だ?プロシュート、おまえか?」
「オレじゃあねーよ」
「オレ……あいつを泣かせちまった。あ、兄貴ィ、さすがにマズかったんじゃあ……」
「うるせえ、ペッシ。あいつが悪ィんだ」
「ああ、連絡をしたのはオレだ。あいつに分からせる一番の方法は、リゾットの説教だからな」
「コソコソ電話掛けてやがると思ったらオメーかよ、メローネ」
一時間後
「もう……だれもしんじない。みんなきらい」
「……兄貴。なんかあいつ、余計に酷くなってますけど」
「リゾットに徹底的に叩き潰されたんだろ」
暗殺チーム
隣人の空条承太郎
20210104(月)23:41sssネタ募集企画より
なな様「隣人の承太郎(不穏)」
※病んでる承太郎、承太郎の年齢設定は大学生で色々と捏造
そろそろ講義の時間だ。そう思って大学に向かおうと扉を開ければ、隣の部屋の扉も一緒に開いた。
「あ、空条さん」
「今から大学に行くのか?」
「はい。今日は午前中に講義がなかったので、午後からで……。空条さんもですか?」
「ああ」
わたしが住むアパートには大学生が多い。隣の空条さんも同じ大学に通っていて、たまにこうして一緒に大学へ向かう。学部は違うのだが、隣に住んでいるということで話す機会はそれなりに多い。最初は同じ日本人とは思えぬ身長と見た目の怖さに驚いたが、話してみると優しいところがあって、困ったことがあればいつも助けてくれていた。
「鍵は閉めたのか?おまえ、どっか抜けたところがあるからな」
「ちゃんと閉めました」
「窓は?」
「大丈夫です。さすがにわたしも、戸締りくらいは確認していますよ」
「女の一人暮らしってのは、色々と危ねーんだよ。おまえが思っているよりは」
そう言うと、空条さんはわたしの頭の上に手を置いた。何だか子供扱いされているような……。まあ、色々と頼ってしまっているから、しっかりしている空条さんからすればわたしなんて子供みたいなものか。
「そういえば一昨日、図書館にいたよな?」
「え、ああ、はい。あ、まさかそこに空条さんもいたんですか?」
「……ちょいと図鑑を、な。何か探していたのか?」
「レポートのために本を探していて。この本です。中々見つからなくて、探し回っていたんです」
「ほう……。いつ返すんだ?」
「一週間後には」
「一週間後、か」
「空条さんは探していた図鑑、見つかりました?」
「……まあな」
わたしが手にしている本のタイトルを彼が読み上げたところで、大学の門の前に着いた。空条さんとはここでお別れになる。学部も違うし、それ故に建物も違うのだ。
「じゃあ、また……」
「……待て」
「は、はい?」
「昨日、おまえに声を掛けて来たヤツ……おまえと同じ学部のあいつ」
「彼が何か?」
「遊びに誘われたんだろ?止めておけ。人のものに手ェ出すなんて、ロクなやつじゃあねえ」
驚いた。わたしが同じ学部の人に声を掛けられたことを、それも内容まで、なぜ空条さんが知っているのだろう。建物は違う場所にあって、行き来することなんて殆どないのに。
「それと、あまり他の野郎に近付かねえ方がいいぜ。おまえのためにも、相手のためにも」
「あの……どういう意味ですか?」
「おれは結構、心が狭くてな。許せる範囲ってのはそこまで広くねーんだ」
わたしがその言葉の意味を知ったのは、次の日のことだった。
スタンド、その他5部、他部
勧誘拒否~東方仗助との関係~
20210103(日)22:18sssネタ募集企画より
安納芋様「勧誘拒否主で仗助くんとジョルノのからみ」
※シリーズに未登場の仗助が出て来ます
「仗助くん、背が伸びたね」
「おれも成長期ってヤツですからね~」
「昔はわたしより低かったのに」
東方仗助。日本に住んでいた時に、母の友人の子供……ということで、何度か遊んだことがある。その子が長期休みを利用して、イタリアへやって来たのだ。なんでも、同級生がイタリアへ「ちょっとしたこと」で来たことがあるらしく、その話を聞いて興味が湧いただとか。そして、わたしがイタリアに住んでいることから滞在中の東方仗助に付き添って欲しいと彼の母に頼まれ、こうして空港に迎えに来ていた。久しぶりに会ったけれど、随分と背が伸びていて驚いた。とりあえず荷物を置きにアパートへ向かおうとしていた時、ジョルノ・ジョバァーナが現れた。
「浮気ですか?」
「え?わたし、ジョルノ・ジョバァーナさんと浮気とかそういう問題が発生する仲でしたっけ?」
「う、浮気って……この人、恋人スか?」
「違うよ」
「でも、今……」
「違うの。いいの。気にしないで、仗助くん」
その瞬間、ジョルノ・ジョバァーナの表情が一気に険しいものになった。
「……名前で呼んでいるんですね。ぼくにはそんな親しい呼び方をしないのに」
「そりゃあ、まあ」
「ところで、その方は?」
「知り合いです。イタリアへ遊びに来たので、その案内に」
「……ぼく以外の人とデートですか」
「違いますけど、色々と」
はっきりと否定をする。ぼく以外とは何なんだ。そんな関係になった覚えはこれっぽちもない。すると、ジョルノ・ジョバァーナは東方仗助に手を差し出した。
「ぼくはジョルノ・ジョバァーナです」
「あれ?日本語……」
「母が日本人で昔は日本に住んでいたのもあって、日本語は話す事も聞くことも可能です」
「へえ~。そうなんスか。あ、おれ……東方仗助っていいます」
「彼女とはどういった関係で?」
握手、なんてものではなかった。ジョルノ・ジョバァーナの手には、握手にしては余計な力が入っているのは傍から見ても分かる。
「親が知り合いって感じで……。昔、遊んでもらってたんス」
「昔、ですか。ぼくは殆ど毎日、彼女に会っています」
「勝手に会いに来ているだけですけどね」
長居は無用だ。ジョルノ・ジョバァーナと東方仗助の手を離し、彼らの間に割って入った。これ以上この三人でいても、ジョルノ・ジョバァーナは余計な事を言ってしまうだろう。面倒は御免だ。
「わたしたち、急いでいるので。さようなら、ジョルノ・ジョバァーナさん」
「ぼくも一緒に行きます」
「来ないでください」
「いえ。男性と二人きりというのは許せません」
相変わらずのジョルノ・ジョバァーナをどう追い払おうかと考えていると、東方仗助が背を丸めてこう耳打ちした。
「本当に恋人じゃあないんスよね?」
「うん」
「そ、そうスか……ッ」
「そうだよ」
その後、ジョルノ・ジョバァーナを引き離すために路地を縫って歩いたが、それは無駄に終わって、三人で観光をすることになった。
ジョルノスタンド、その他5部、他部
暗殺者とお正月のいろいろ
20210102(土)23:54sssネタ募集企画より
ちきたん様「暗殺チームで正月ネタ」
※幼女夢主
【リゾットとお年玉】
リゾットがテレビで観たお年玉の習慣を実践。
「これをやる」
「リゾット、なにこれ?」
「それで欲しい物でも買え」
「ありがとう、リゾット!」
「リゾット、これあげる」
「……飴?」
「リゾットからもらったおかねで、かったの」
「おまえにやった金で買ったなら、おまえが食べろ。おまえが欲しい物を買うためにやったんだからな」
「ほしいもの、かったんだよ。みんながたべられるもの」
「……」
「みんなにあげたから、さいごはリゾットだよ。イチゴ味だよ。はい!」
「……受け取っておくか」
【ギアッチョと白い悪魔】
幼女がお餅を貰って来た。
「ギアッチョ!これ、もらった!」
「何だ、この硬ェのは」
「おもち!」
「もち……?ああ、確か……アジアの食い物か。貰ったって誰にだよ」
「となりのアパートのひと」
「そうやってホイホイと物を貰ってんじゃあねーよッ!そもそもこんな物、どうやって食うんだよ……」
「何だ、騒がしいな。……ギアッチョ、それ餅じゃあないか?」
「あー、メローネか。チビが貰って来たんだよ」
「餅といえば、毎年死人が出てる食い物だ。喉に詰まらせて」
「……」
「そんなのをチビに食わせるのか?子供は喉に詰まらせやすいんだぜ」
「……こんなモン寄越しやがってよォ~ッ!どこのどいつだ!喧嘩売ってんのか!?チビ、これをやったヤツを教えろ!」
「ギアッチョ、なんですてるの!?」
【ペッシと羽根突き】
ペッシは羽根突きに付き合わされる。
「は、はねつき?あー、前にテレビで観たやつか。あのバドミントンみてーな」
「ペッシ、いっしょにやろう」
「何で板と羽根を持ってるんだ?」
「ひろってきた」
「おまえ……捨ててある物を拾うなよ」
「いいから、あそぼうよ!」
「(ガ、ガキ相手ってスゲーやり難いな)」
「ペッシ、いくよー!」
「部屋の中だから、あまり強くやるんじゃあねーぞ。物を壊したりなんかしたら、怒られるからな」
「うん!」
「(加減しねえと後で兄貴に色々と言われちまうから、気を付けねーと)」
「えい!」
「……」
「……あれ?もういっかいッ」
「(こいつ、羽根を突けるのか?)」
「んー……むずかしい。うまくできない」
「(何で羽根が落ちてから板を振るんだよ。不器用にも程があるだろ)」
「ペッシ……ッ」
「ま、まずは練習でもするか……?」
「……うん」暗殺チーム
隣人のチョコラータ
20201230(水)04:40※病んでるチョコラータ、微裏、グロテスク表現あり
隣に住んでいる人が不気味だ。会う度にジロジロとこちらを見てくるし、話しかけてくる時も妙に距離が近く、そして何よりなぜだかわたしの行動や趣味、好き嫌いなどを把握していた。わたしは彼に対して自分のことを一切話したことなんてないのに。
「今日は残業だったか。大変だな」
「いや、まあ、はい……。でも、仕事なので仕方ないです。あの、わたし急いでいるので失礼します」
「おっと。ちょっと待てよ。プレゼントだ。おまえ、映画が好きなんだろ?いい息抜きになるぜ」
そう言って押し付けられた紙袋。手に持った感じでは、中に硬い物が入っていることが分かった。しかしそれでいて軽い。よく知る重さのそれに首を傾げれば、彼はニヤリと怪しく笑って部屋の中へと入って行ってしまった。
「……え、ちょっと、これ」
呼び止めようとしても遅く、わたしはそれを手に惑ってしまった。紙袋を開けて中を覗けば、そこには一本のビデオテープ。あの人が持って来たものだと思うと少し躊躇われるが、「少しだけ観てみようか」と部屋のビデオデッキに差し込んだ。
そして後悔した。ビデオテープには、自慰行為が録画されていたのだ。顔は映っていないが、わたしの名前を呼んでいる。その声は正に、彼の声だった。
わたしは直ぐにビデオを停止させて取り出し、ゴミ箱に押し込む。同時に吐き気が込み上げて、口元を押さえたまま座り込んでしまった。こんな物を録画する人が、隣に住んでいることが気持ち悪かった。
「あれ、観てくれたか?感想を聞かせてくれ」
次の日、わたしが出勤しようと部屋を出たところで話しかけられた。「まだ観ていません」と嘘を吐いたが、彼はいつも通りの不気味な笑顔を浮かべると「そうか」と一言だけ零して立ち去った。彼は恐らく気付いている。わたしが再生したことを。
早く引っ越してしまいたいと、新しい部屋を探すために仕事帰りに不動産屋に寄った。その後に好きな映画でも観て気分転換をしようとレンタルビデオ店に寄り、幾つかのビデオを借りて帰宅した。早速、そのうちの一本を観ようと差し込んだが、デッキの中に既にビデオが入っていたようで突っ掛かってしまっている。例のビデオを観た後、映画を録画するために差し込んだままだったなと思い出し、それを戻して再生すると、わたしが録画したものとは全く違うものが記録されていた。
「なに、これ」
わたしが録画をしたのは恋愛映画のはず。ホラー映画ではない。手術台に縛り付けられた男が、白衣を着た人物に生きたまま麻酔もなしに解体されて行く映像。どちらも顔は見えていない。しかし、血液や内臓の作り物とは思えない生々しさに、わたしは視線を外せずにいた。すると、白衣の人物が場所を移動した時、手術台の男の顔が見えた。それは、わたしの恋人だった。
「……ッ」
血の気が引いた。リモコンを手に固まっていると、頭の上に何かが置かれた。自分のものではない体温を持つそれ。見上げれば腕が伸びていて、その先にはテレビに映されていた白衣と同じ物を纏った彼がいた。
「面白いだろ?」親衛隊