short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

記事一覧

  • 辻彩は操る

    20210702(金)10:18
    ※病んでる辻彩、百合、微裏

    「あら、いらっしゃい」
    「すみません。閉店後なのに」
    「いいのよ。そもそも、わたしがこの時間に来てって言ったんだから。さあ、この椅子に座って」
    「……」
    「それで『彼』とはどうなったの?フ~」
    「先生、それが……その、前よりずっと冷たくなってきて……」
    「なってきて……?」
    「別れようと言われました」
    「おかしいわね。効果がなかったのかしら。そうね、それじゃあ、『手直し』しましょう。わたしのミスだから、料金はいらないわ。安心して。フ~」
    「ほ、本当に……彼の心を取り戻せるんでしょうか?失礼ですが……先生、何だか悪い方にばかり……」
    「『愛と出逢うメイク』。それがわたしの店。大丈夫、任せなさい。さあ、着替えてベッドに。前回やった場所を全部直さなきゃあ」
    「は、い」
    「胸やお尻、脚……。全部、愛のための身体にしてあげる。目を閉じて。開けちゃあだめよ~」

    「いらっしゃい。『彼』は?」
    「別れ……ました」
    「……」
    「おかしいんです。わたし、彼がとても好きだったのに、今では全く」
    「あなた自身も冷めちゃった……のかしらね。フ~。それとも、誰かに心が移っちゃったとか?」
    「……き、気持ち悪いと思われてしまうでしょうが……。わたし……あの、わたし、あれからずっと先生のことが忘れられず……ッ」
    「……」
    「先生のことばかり考えていて、気持ちを抑えきれずここに来てしまいましたッ」
    「ウフッ。わたしも、あなたが好きよ。愛してるわ」
    「先生……ッ」
    「彼は見る目がないのね。あなたみたいな素敵な女性と別れるなんて。こんなに可愛らしい顔と身体、滑らかな肌、尽くしてしまう性格。本当に勿体ない」
    「せ、先生ッ、くすぐったいです」
    「もう何度もわたしに触られているでしょ?ああ、外から見えて恥ずかしいのかしら。じゃあ、奥へ行きましょう。そこでなら誰にも見られず、ゆっくりできるわ」
    「はい……ッ」
    「本当だったでしょう?『愛と出逢える』って」


    客として来た夢主を好きになって、恋人にわざと嫌われるよう施術して、最後には自分を好きになるよう変えた彩さん。施術中に色々と触っていたり。

    スタンド、その他5部、他部

  • トリッシュ・ウナは友達じゃない

    20210630(水)23:26
    ※トリッシュ→夢主の百合、病んでるトリッシュ、微裏


    友達だったはずのトリッシュちゃんが、今では怖くて仕方がない。

    「あ、あの、トリッシュちゃん」
    「何よ」
    「その……あの、何かあった?」
    「別にないわ」
    「じゃ、じゃあ、わたし……何かした?悪い事とか……ッ」
    「……」
    「ごめんねッ。わたし、気付かなくて。その……トリッシュちゃんに何か嫌な事をしたなら謝る。だから教えて欲しいの」
    「……」
    「ね、ねえ、トリッシュちゃん……」
    「この前、ジョルノと会ってたでしょ。見たのよ、あたし」
    「この前……?ああ、偶然会って、一緒にご飯を食べてたの。丁度、お昼だったし」
    「何でそれをあたしに言わないの?」
    「えっ、あっ……ご、ごめんなさいッ」
    「その前はミスタと買い物に行ってたし、ナランチャともよく連絡を取ってるわよね」
    「それは、その……友達だから」
    「友達……ね」

    トリッシュちゃんの足がわたしの太腿の間に伸びて、スカートの布越しにそこを踏みつける。腰を引いてそれから逃げようとすれば、トリッシュちゃんの足はより強くわたしのそこを踏んだ。まるで、逃げようとしていることを咎めるように。

    「あたし、言ったわよね?他の人と遊んだり連絡を取る時は、あたしに言って欲しいって」
    「う、うん……ッ」
    「相手がジョルノたちでも、あたしに言いなさいよ」
    「ごめん、なさいッ」

    スカートの中に入ろうとするトリッシュちゃんの足。わたしはスカートの裾を掴んで防ごうとしたけれど、彼女が放った言葉に手を止めてしまった。

    「あの写真、ジョルノたちに見せていいの?」
    「ダメッ」

    あれは一週間前だった。わたしはトリッシュちゃんを怒らせてしまい、何とか機嫌を直してもらおうとした。謝ってみたものの許してもらえず、「スカートを捲って下着を見せて」という要求を聞いてしまった。自分でスカートを捲って下着を曝した姿。それを写真に撮られてしまったのだ。

    「あれを見られたくなかったら、あたしのお願い……聞いてくれる?」
    「分かった……」

    いつからこうなったんだっけ。わたしたちは友達だったはずなのに。何で今、わたしはトリッシュちゃんと……。

    トリッシュ

  • リゾット・ネエロの部下は酒で変わる

    20210628(月)21:36
    「リゾットさん……ッ!すみません、ごめんなさいッ!」
    「……」
    「大好きでごめんなさい~ッ!ううっ、ひっく……!」
    「こいつ、酒を飲むと面白ェよな、ホルマジオ。普段は必要最低限しか話さないってのに、酔うとこうだぜ。いつものあいつじゃあ、あんな熱烈な告白はしないだろ」
    「あいつに酒を飲ませたのオメーかよ、イルーゾォ」
    「余ってたやつをな。ほんのちょっと飲ませただけだ」
    「わたし……、わたし、リゾットさんが好きで……本当に大好きで、リゾットさんと任務となると、前の日の夜は眠れないほどで……ッ」
    「……」
    「実はこの前の任務でミスをしたの、嬉しくて徹夜をしたせいなんですッ」
    「……」
    「リゾットさんに迷惑をかけたことを悔やんで悔やんで、その日はもうずーっと家で泣いて……!次の日は目が腫れたうえに喉も傷めて、それをリゾットさんに見られるのが恥ずかしくて、ちょっと冷たくしちゃったんですッ!」
    「……」
    「勝手な理由で避けていたんです!だから、その……き、嫌わないでください……ッ!リゾットさんに嫌われたら、わたしは生きていけませんッ!」
    「あいつは酔いが醒めると、自分が何を言ったのか何をしてたのかも忘れるんだよな。この場面を写真に撮って見せてやりたいぜ。ホルマジオ、カメラ持ってないか?」
    「持ってるわけねーだろ。それに持っていたとしても、オメーに貸してこんな場面を撮らせたってあいつに知られたら、オレがぶん殴られる」
    「それにしても、酔ったあいつもスゲーが、リゾットも相当だ。表情ひとつ変えねえ」
    「リゾットの性格なら、嫌だったら突き放してるだろ。そうしねえってことは、つまりはそういう意味だ」

    リゾット

  • DIOの部下のあの子は頼りない6

    20210627(日)20:28
    ※もしも頼りないあの子が太陽戦に巻き込まれたら

    「あつい……しんじゃう」
    「何で敵であるおまえまで一緒に逃げ込んでるんだ」
    「だって外にいたら、わたしまで攻撃されるじゃん!それより空条承太郎、もっと詰めてよ!狭い!」
    「おい、てめーの仲間なんだろ?本体がどこにいるか分かってんじゃあねーのか?」
    「知らない人の方が多いもん……。こんなスタンドを使う人なんて知らない。あっちもわたしのことを知ってたら攻撃してこないでしょ」
    「チッ」
    「無駄に図体の大きい人たちだから圧迫感が……。暑いし蒸してるし苦しいし狭いし……。ううっ、DIO様……ッ。DIO様のお役に立てないまま死ぬなんてッ」
    「お、おい。こいつ泣きだしたぞ、承太郎」
    「なんでおれに聞くんだ、ポルナレフ。おれのせいじゃあねえ」
    「泣くと余計に体力を消耗しますよ」
    「花京院の言う通り。この状況で騒いだり泣くのは死を早めるだけ。今は泣くよりも本体を見つける方が先じゃ」
    「わたしなんてやっぱりダメな人間だった。まともにお使いも出来なくて、やれることといえば掃除とハエ取り。DIO様はきっとわたしなんて……ッ」
    「げ、元気出せって。承太郎、おまえも何か言ってやれよ。聞いてられねーぜ」
    「何で敵を元気付けさせるんだ」
    「聞いてるこっちも疲れて来るんだよ」
    「……」
    「さ、触るな!わたしの頭を撫でていいのは、DIO様だけ!それに……ッ。それに、こんな汗で濡れた髪を触られたくないッ!」
    「あーあ。余計に泣いちまった」
    「……」

    スタンド、その他5部、他部

  • 暗殺チームのあの子の秘密

    20210626(土)22:04
    ※夢主の口が悪い

    「……」
    「おい、どうした。さっさと行くぞ。電車に乗り遅れるだろ」
    「先に行ってて、ホルマジオ。わたしは次の電車で帰るから」
    「はあ?おい、寄り道かよッ!」
    「煩いなッ。みんなだって、任務の後は好き勝手にやってたりするでしょ!」

    「漸く帰って来たか。オメー、一本どころか二本か三本後の電車に乗っただろ」
    「ちょっと色々あったの」
    「その荷物……色々ってまさか、買い物か?任務の後だってのに」
    「別にいいでしょ!」
    「わざわざ遅れて帰って来てまで何を買ったんだよ」
    「ちょっと!人の物を勝手にッ!止めて……ッ!」
    「ヒャハハッ!力じゃあ勝てねーだろ」
    「止めろって言ってんだろーが!」
    「オメーってキレると口が悪くなるよな。ん?何だこれ……?ウサギのぬいぐるみ?」
    「やめ……ッ」
    「おまえ、こういうのが好きだったのか?」
    「う、うるせーなッ!返せよッ!」
    「いや、意外だ。いつも女っぽい物を嫌がってたくせによォ。まさかこーんなカワイイ物が好きだったとはな~?」
    「……ッ」
    「顔、スゲー赤いぜ?」
    「この……ッ!クソ野郎ッ!」
    「あーあ、いいこと知った。あいつらが帰って来たら教えてやらねーと」

    ホルマジオ

  • プロシュートの妹分は嫉妬している

    20210625(金)00:37
    ※夢主が病んでる

    「プロシュートのヤツ、女と歩いてたぜ」
    「!」
    「スゲー美人だった。おまけに身体もイイ。胸がデカかった」
    「……」
    「おまえ、自分の胸を確認するならせめて別の場所でやれよ」
    「そういえば、女を連れてターゲットが参加するパーティーに潜入するって言ってた」
    「じゃあ、あの女は組織のメンバーだろうな。どこのチームか知らねーが」
    「わたしでも良かったじゃん!女ならここにいるじゃん!」
    「ハハハッ!オメーなんて妹くらいにしか思われねーだろ。この前、酒を買いに行かせたら、売ってもらえなかったくせによォ~」
    「……ホルマジオ」
    「睨むなよ。本当の事だろ」
    「……」
    「ま、仕方ねーだろ。仕事なんだ」

    「おい、聞いたか?プロシュート、おまえがこの前組んだ女のこと。昨日、死んだらしいぜ。自殺だってよ」
    「興味ねーな」
    「勿体ねーだろ。あんな女」
    「だったら声の一つでも掛けておけばよかったんじゃあねーか、イルーゾォ」
    「さすがにその後で自殺されたら後味が悪い」

    「あれ、あの女が死んだやつ、やったのオメーだろ」
    「何言ってるの?ホルマジオ、あの人は自殺だよ」
    「バーカ。分かってんだよ」
    「……精神をちょっぴり弄っただけ。あの人は自分で死ぬことを選んだ。それだけだよ」
    「相手の精神をコントロールする能力ってのも、怖ェな」
    「……わたしはあの人みたく兄貴の隣に並べない。兄貴はわたしのことを妹分としてしか思ってないし。凄く優しくて、たまに厳しくて、でもやっぱり優しくて、大切にしてくれるのは嬉しいけど、後輩としてしか扱われないのが悲しい。なんでわたしが貰えないものを、あの人は貰えるの?顔がイイから?身体がイイから?……ズルいよ」
    「本当、オメーはイカれてるぜ」
    「わたしが立てない場所に他の人が入るくらいなら、そこはずっと空いたままにしておかないとね」
    「プロシュートが気の毒だな」

    プロシュート

  • プロシュートは選んであげる

    20210624(木)00:34
    ※一方通行シリーズ。相変わらずプロシュート→夢主→ペッシ

    「プロシュート!来週、ペッシくんと出掛ける約束をしたの!」
    「約束をさせたんだろ」
    「それでね、服を一緒に選んで欲しいの。可愛くなって、ペッシくんにときめいてもらうのッ」
    「なんでオレなんだ。てめー一人で行け。そもそも、ペッシはそういうのが分からねーって知ってるだろ。前に失敗してんじゃあねーか」
    「そ、そうだけど、プロシュートが選んだ服ならきっと……ッ。それに、やっぱり好きな人と出掛けるなら、いつもより可愛くなりたいしッ」
    「……チッ。分かった」
    「グラッツェ、プロシュート!」

    「ね、ね、可愛い?綺麗?似合う?イイ女?」
    「オレが選んでやったんだ、当然だ」
    「ペッシくん、わたしのことを好きになってくれるかな?」
    「……さあな」

    「プロシュート!ダメだった!ペッシくん、全っ然反応してくれなかった!」
    「分かりきってたことだろ。今更なに言ってんだ。オレは最初に言ったはずだぜ」
    「ううっ……。朝三時に起きて準備して、約束の一時間前に待ち合わせ場所に行って、ペッシくんが好きそうなご飯があるお店も事前に調べたのにッ」
    「そんなに反応して欲しいなら相手を選べよ。本当にオメーはバカだな」

    プロシュート

  • 暗殺チームのあの子は決めていた

    20210623(水)00:26
    ※夢主死亡


    ソルベとジェラートが殺されてから、チームのみんなはそれを抱え込んでいた。そんな中、ボスの娘に関する情報が入って、チームの不満は爆発した。ホルマジオがブチャラティチームが娘を護衛していることをつきとめて、メンバーはそれぞれ娘……トリッシュを捕まえようと動いた。ギアッチョが新人とグイードに殺されて、残ったのはわたしとリーダーだけになった。

    「なんで……おまえが暗殺チームにいるんだよッ」

    血塗れのわたしに向かって拳銃を構えるグイードがそう言った。娘の護衛がブチャラティチームと聞いた時から、グイードと戦う事になるかもしれないことは分かっていた。わたしとグイードの仲を知るリーダーは「おまえは外れろ」と言ってくれたけれど、みんながやるならわたしもやると最初に決めた。そもそもこのチームに入った時から、恋人が暗殺の対象になるかもしれないことは覚悟していた。

    「例え同じ組織の人間でも、言えるはずがないでしょ。暗殺チーム所属だって」
    「……ッ」
    「わたしはチームのための覚悟をしてる。グイード、あなたはどうするの?わたしを殺せずに逃げる?それとも、わたしを殺してチームの使命を全うする?」
    「オレは……ッ」

    前方にはグイード。後方にはナランチャ。攻撃を躊躇うグイードに代わって、ナランチャがわたしと戦った。数えきれない機銃を受けて身体は上手く動かない。血が目に入って視界も殆ど見えていない。

    「ミスタ!なにやってんだよ!早くしねーと、また攻撃してくるぜ!ダメならオレが……ッ!」
    「止めろ、ナランチャ!手ェ出すなッ!」
    「……」
    「……一つ聞いていいか?」
    「何?」
    「愛してるって言ったのは、嘘だったのか?」
    「……本当だよ。でも、グイードを愛してた以上にチームを愛してる。だから、チームが受けた屈辱を返すって決めた」

    グイードの手が震えている。まだ覚悟ができてないんだ。わたしと戦う覚悟が。

    「わたしはグイードを殺せるよ。暗殺チームなんだから。あなたはブチャラティチームでしょ?自分がどうすべきか、分かるでしょ?」

    グイードが歯を食いしばった。まだ少し揺れているけど、銃口がしっかりとこちらに向けられている。わたしはスタンドを出して臨戦態勢に入った。

    「ピストルズ、配置につけ」
    「泣かないでよ。本当に甘いよねグイードって」
    「うるせー。おまえは本当に可愛げが足りねーよ」

    ミスタ

  • ブローノ・ブチャラティは伝えられたい

    20210622(火)03:49
    「ブ、ブチャラティさん!」
    「ああ、君は確か……。どうしたんだ?」
    「あの……えっと」
    「何かあったのか?」
    「いえ、そういうわけではッ」
    「じゃあ、今日は?」
    「その……ッ」
    「……」
    「すみません。やっぱり……何でもないです」

    「何だよ。また言えなかったの?」
    「あ、ナランチャくん……」
    「言っちゃえばいいだろ。『好き』ってさ~」
    「無理だよッ!ブチャラティさんを見てるだけで緊張するのに……ッ!」
    「それじゃあ、いつまで経ってもダメじゃん」
    「うっ……」
    「ブチャラティってモテるから、言うなら早くした方がいいと思うけど」
    「そ、そんなの分かってるよ!」

    「何だ~?あいつ、また来てたんですか?」
    「ああ。今日も何も言わなかった」
    「ほぼ毎日ここに来てんじゃあねーか。何しに来てんだ?」
    「言いたいことがあるらしい」
    「依頼ですか?」
    「そうじゃあないな」
    「じゃあ、何で?」
    「……さあ、何だろうな。オレとしては早く言って欲しいんだが。待っているのも、結構辛いんだ」
    「ブチャラティ。あんた、あいつが何を言おうとしてるのか知ってるんじゃ……?」
    「あいつは分かり易いんだ、ミスタ」

    ブチャラティ

  • グイード・ミスタの同僚は問題児20

    20210618(金)02:29
    ※ミスタの問題児同僚シリーズ

    今日の依頼は地主の娘の護衛。本当はブチャラティとフーゴが担当する予定だったが、前日に上司から指示が来てそっちに向かったために、オレとあいつが依頼を担当した。昼食にとレストランへ入って飯を食ってると、娘がいくつか質問をしてきた。

    「ミスタさんって、恋人はいるの?」
    「それが、今はいないんですよ」
    「なら、連絡先を聞いても大丈夫?それと、明日一緒に食事でも」
    「いや、オレたちは連絡先とかを教えないようにしてるんで。依頼主との個人的なやり取りもリーダーに叱られるし」
    「内緒にしていればいいじゃあない」
    「でも……ん?おい、どうした?」

    今まで黙っていたあいつが、オレの服を掴んだ。生地が傷むってくらいに力が入っていて、拳が震えている。俯いてるからちゃんとした表情は見えねーが、膨らんだ頬が膨れ面を浮かべていることを知らせていた。

    「あ、明日は、わたしと約束があるんです」

    そう。明日はこいつと飯を食う約束がある。あいつが行きたいと騒いでいたレストランでの。もう一週間も前から約束をしていて、毎日毎日「約束を覚えてる?」と聞かれていた。オレがこいつとの約束を忘れるわけがねーし、すっぽかす気もねーってのに。すると、娘はクスクスと笑いながらあいつに向かって首を傾げた。

    「ヤキモチ?」

    その一言にあいつが娘を睨むと、背後にスタンドを出現させた。慌ててあいつと娘の間に立って壁になる。何とか宥めるとスタンドは消えていったが、その日はずっとあいつと娘の間の空気が重かった。

    「焦ったぜ、あの時は。護衛対象に殴り掛かろうとするなよ」
    「ごめんなさい……。つい、その……」
    「オメーがああやって言ってくれたから話が逸れて助かったけどな。それで帳消しってことにしてやる。だからもう気にするな。終わりだ、終わり」
    「ねえ、ミスタ」
    「何だ?」
    「明日、一緒にご飯食べに行こうね」
    「ん?ああ、約束だからな」

    こいつ、たまーにああやって期待させるようなことをするんだよな。でもどうせ、オレじゃなくても同じことをしていたはずだ。先に約束してたし、そのレストランをスゲー楽しみにしてたし。……それもそれでいいと思ってるオレって、こいつに相当惚れてんだな。こういう時、ジョルノくらいにグイグイ行ったら反応してくれんのか?押しに弱いところがあるし。ま、そんなことできねーけど。「嫌」なんて言われたら、オレはたぶん暫く寝込む。

    ミスタ