short short short!
短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
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暗殺チームのあの子は初恋をしている2
20220527(金)03:38※口の悪い夢主
あいつは朝からドタドタとデケー足音でリビングに入って来た。
「ホルマジオ!昨日、わたしちゃんとやったからなッ!」
「朝っぱらから何のことだよ」
「ほら、あの時……。リ、リゾットを飯に誘うってやつ……」
「ああ。んなこと言ってたな。……それで、どうだったんだよ」
女は目を輝かせて興奮気味にオレの隣に腰を下ろした。そして、オレの襟を引っ掴んで自分の方に引き寄せると、もう片方の手をオレの耳とあいつの口の間に立ててこう囁いた。
「そ、それが……ッ。頼れるヤツって感じを出したくて、リゾットの分の金も払おうとしたら、逆に奢られたんだよ……」
「……いや、おまえ……。そういう時、むしろ奢られるのが普通だろ。女は」
「はあ?」
「だから、そこで男が奢って、女に対して男気ってもんを見せるんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ。そもそも、オレが聞きてーのは、そういうことじゃあねーよ」
何でこいつ、リゾットに奢ろうとしてたんだよ。そこは頼れるヤツってことを示すんじゃあなく、頼って欲しいっていう男の気持ちをだな……。はあ。こいつに言ったって無駄だろうが……。
「それだけで終わったのか?」
「ん?」
「だから、飯食っただけで終わったのか?」
「……そ、それが」
「それが?」
「家まで……送ってもらった」
ガキかよ、こいつら……。いや、むしろガキの方が進んでんじゃあねーか?大人で好きなヤツと飯を食いに行って、何もねーってあるのかよ……。しかもたったそれだけで顔を真っ赤にしてんじゃあねーよ。
「……それに、今度また行くって約束をした」
「へえ、良かったじゃあねーか。デートの約束ができて」
「デ、デート……ッ」
「おまえにしちゃあ上出来なんじゃあねーか?」
「……デート……」
「おい、聞いてんのか?」
リゾットホルマジオ
暗殺チームのあの子は初恋をしている
20220526(木)02:39※口の悪い夢主
オレのチームには、女が一人いる。暗殺に関しちゃあ、その腕はリゾットに次ぐものだし、殺しに躊躇なんてしねえ。このチームに来る前は、そりゃあもう荒れた生活をしていたせいか、生まれ持ったスタンド能力で既に殺しをしていたって話だ。
だが、そんなイカレ女が、チームリーダーのリゾットに惚れた。更にオレらをビビらせたのは、そのリゾットも女に惚れたってことだ。傍から見りゃあ、お互いに惚れてるのは明らかだってのに、本人たちは気付いてねえ。こいつら、そういう経験はねーからな。
「ホ、ホルマジオ」
「何だよ」
「今度、リゾットとわたし、一緒に組んで任務に行くんだ」
「ああ。そういえばそうだったな」
「それで……その」
「はっきり言えよ」
「か、帰りに、飯に誘いたいんだ」
「誘えばいいじゃあねーか」
「それができねーんだよッ!」
「普通に言えばいいだろ。飯行こうぜって」
「簡単に言えたら悩んでねーっての……ッ」
こいつ、恥じらうなんてことは普段しねーくせに、リゾットのこととなるとこうなんだよな。男みてーなヤツだが、一応は女ってことか。リゾットもリゾットで女の扱いは下手だしよ~。普通、ここは男のリゾットが誘うところだろ。
「オメー、結構ビビリだよな」
「……あんた、今なんて言った?」
こいつは「ビビリ」だの「弱い」だのと言われることを嫌う。女だからってなめられることが多かったせいだろう。まあ、実際はそこらのギャングの野郎よりも怖ェし、えげつねーこともするし、ビビリでも弱くもねーんだけど。こうやってキレさせなきゃあ、こいつはいつまで経ってもモジモジしたままだからな。優しい先輩のオレがちょっと手伝ってやるか。
「ヒャハハ!だったら、その時にリゾットを誘ってみろよ、マンモーナ」
「う、うるせーよ!分かった。やってやるよッ!」
リゾットホルマジオ
あるジェラート店の常連はギャング
20220522(日)06:56sssネタ募集企画より「ジェラート店で働く子が常連さんへ少しサービスする話」
「あ、ジョルノくん。ボンジョルノ」
「ボンジョルノ」
「今日も来てくれたんだね。グラッツェ!」
「ここのジェラートが一番美味しいので」
「わあ、嬉しくなっちゃう」
「注文はいつも通り、チョコとピスタチオでお願いします」
「少々お待ちください。……はい、どうぞ」
「これは……?」
「サービス。ミルク味だから、チョコにもピスタチオにも合うよ。いつも来てくれてるし、嬉しい事を言ってくれたから、そのお礼」
「グラッツェ。また来ますね」
「あ、ギアッチョくん。ボンジョルノ」
「いちいち名前を呼ぶんじゃあねーよッ」
「今日はどれにする?あ、オススメはね、一週間前に出た季節限定のキウイジェラートなんだけど……」
「聞いてねえ」
「もー。まあ、ゆっくり選んでね」
「言われなくてもそうする」
「……」
「……」
「……」
「……キウイで」
「キウイジェラートね!少々お待ちください!……はい、どうぞ!」
「何だ、これ」
「サービスのトッピング。グレープフルーツって、キウイと相性がいいんだ。ギアッチョくん、グレープフルーツは苦手じゃあなかったよね?」
「食えねーことはねえ」
「いつも来てくれるお礼だから。またいつか来てくれると嬉しいな」
「来るか来ねーか、決めるのはオレだ」
「ふふっ。じゃあね」
sssネタ募集企画、消化完了しました!ご参加くださったみなさま、ありがとうございます!ジョルノギアッチョ
ペッシとあの子の関係の秘密
20220521(土)02:31sssネタ募集企画より「暗殺チームのどなたかで、メンバーへは内緒で実は同棲している2人」
「お帰り。プロシュート、ペッシ。ってペッシ、鼻血出てるけど、どうしたの?」
「い、いや。これは……」
「今回の任務、ペッシにやらせてみたんだが、途中でビビッてしくじったんだよ」
「ああ。で、プロシュートの手か足が出たってわけね」
「そういうことだ」
「はあ……。ペッシ、いい加減やれるようになったらどう?いつまでもプロシュートの後ろに付いて行くだけなんて、できないでしょ?」
「そ、そうだけど……」
「ったく。プロシュートもプロシュートで甘いよ。その割に直ぐに手が出るし……足も。泣いても喚いても、やらせればいいのに」
「相変わらず、オメーは見た目のわりにキツいな」
「その任務はどうなったの?」
「オレが片付けた」
「ペッシ。次はちゃんとやりなよ」
「う……うん」
「じゃあ、わたしは帰るから。二人はリゾットに報告をしてからでしょ?」
「報酬の話には出ねーのか?」
「リゾットが決める分配には文句ないし、別にいても意味ないから。ご飯も作りたいし。じゃあね」
「た、ただいま……」
「ペッシ、お帰り。ほら、早くこっちに来なよ。鼻、みてあげる」
「悪い」
「折れてはないみたいだね。血も止まってるし。口の中は切れてない?」
「ちょっと血の味がする……」
「じゃあ、口を開けて。……ああ、左の頬の裏が切れてるね。でも、こっちも血は止まってる。痛かったでしょ?頑張ったね、ペッシ」
「……あ、あまり撫でるなよ」
「ぎゅーもしてあげる」
「い、いらねえってッ」
「キスは?」
「いいって!ほら、飯食うんだろ?」
「ちゃんと作ってあるよ。今日はペッシの好きな物を作ったから、沢山食べてね」
みんなの前では隠したいがために凄く冷たいのに、家ではベッタベタあまあまな夢主。
ペッシ
ウェザー・リポートは顔を近付けて話す
20220520(金)22:55sssネタ募集企画より「ぐっと顔を近づけて喋りかけてくるウェザーに赤面&あわあわしちゃう夢主」
「君……」
「何で……ひいッ!」
「いい匂いがする。髪……か?シャンプー……いや、整髪料か何かか?」
「(こ、この人、話すとき近いんだよなあ。息が当たる……ッ。生温かいッ)」
「どこか、癖になる匂いだ」
「シャ、シャンプーの匂い、だと……ッ」
「だが、他の女とはやっぱりどこか違う。シャンプーなら、他の女も使っているはずだ」
「あ、あの、ち、近い……ッ。もう少し、離れてくださいッ」
「悪いが、オレはこうして話すんだ」
「うう……ッ」
「顔が赤い」
「……ッ」
「それに、涙が浮かんでいる」
「本当に……少し離れてください!お、お願い……しますッ!わたし、男の人が……ッ!」
「無理だと言ったら、君はどうする?」
「どうって……言われても……」
「君と話すには、オレはこうするしかない」
「あ……あう……ッ」
「?」
「ウ、ウェザーさんは、人とあまり話さないって……」
「オレが話したら……君に話しかけたら、迷惑か?嫌だと思うか?」
「(あ、あれ?さっきより近い……ッ!ていうか、近付いて来てるッ!)」
「答えて欲しい」
「(息どころか、鼻が当たってる……ッ!誰かこの人を止めて!)」
近付いて話す時、ついでに匂いも嗅ぐウェザー。元から恥ずかしがり屋なうえ男性に慣れていない夢主。
スタンド、その他5部、他部
空条徐倫は父親を止める
20220517(火)00:22sssネタ募集企画より「徐倫の友人である夢主が毎回承太郎に口説かれているのを全力で阻止しに行く徐倫」
「あ、あの……」
「今度、一緒に食事でもどうだ?空いている日を教えて欲しい」
「えっと……徐倫ちゃんのお父さん、わたし、その……」
「そんな呼び方じゃあなく、名前でかまわない」
「あんた、あたしの友達に何してんだッ!」
「じょ、徐倫ちゃん……ッ!」
「悪かったわね。戻って来るのが遅くなって。ほら、あたしの後ろに隠れて」
「今、話している途中だったんだ。人の会話に割って入るのは良くないと言ったはずだ、徐倫」
「煩い!いつもいつも、あたしがちょっといなくなった隙に近付いて……!」
「それにしても、思っていたよりも早かったな」
「飲み物を取りに行っただけだから。……今ので分かった。どうりでカップが足りないわけだ。隠したでしょ!」
「いや?」
「それをあたしが探すのに時間を掛けると思って、その間に口説こうとしてたに決まってる……ッ!」
「いや?おまえの勘違いじゃあないか?」
「自分の娘の友達を口説くなんて、何考えて……ッ!歳の差も考えろッ!」
「前に彼女が言っていた。『年上がタイプだと』」
「年上っていっても限度があるし、その話はあんたにしたわけじゃあない!あたしとの会話を盗み聞きしたな……ッ!」
「徐倫ちゃん……。そんなに強く抱きしめられたら、く、苦しい……ッ」
「彼女、今日は泊まる予定だろ?部屋はどうする?」
「あたしの部屋以外にどこがあるっていうの」
「……」
「そっちは、あんたの部屋でしょ。指、へし折るわよ」
「父親に向かって使う言葉じゃあないな」
「娘の友達に使う言葉じゃあないものを、平気で垂れ流すヤツに言われたくないわ。もういい。今日はこの子の家にあたしが泊まる。急だけど、大丈夫?」
「徐倫ちゃんがいいなら……」
「決まり。ほら、行くわよ」
「う、うん。あの、徐倫ちゃんのお父さん。今日はお邪魔しました」
「いつでも来るといい。徐倫がいない時でも。いや、むしろ、その方が都合いい」
「絶対に来させない……ッ!」
スタンド、その他5部、他部
プロシュートは珍しく甘える
20220516(月)02:58sssネタ募集企画より「たまには恋人に甘えてみたいプロシュート」
「あ、プロシュート。帰って来たんだ。一週間の任務、お疲れ様」
「ああ」
「帰って来る時間、意外と早かったね。もっと遅くなると思ってた。ペッシは?」
「あいつは直帰させた。吐き気がするんだと」
「あー……。まだ慣れてないんだね」
「……」
「どうしたの?」
「何がだ」
「プロシュートの方からくっ付いて来るの、珍しいから」
「煩ェな。どうだっていいだろ、そんな事」
「……」
「おまえ、暫くはここにいるだろ」
「え、あ、うん。わたしは待機組だし」
「なら、そのまま動くな」
「え?ちょっと、プロシュート?」
「……」
「いや、本当にどうしたの?膝に頭を乗せて来るなんて……」
「少し黙ってろ」
「あ、まさか……。プロシュート、甘えて……」
「本当に黙らねーと、何十年後の姿を見ることになるぜ」
「……」
「……」
「(頭撫でたら怒るかな)」
「何してんだ」
「頭撫でてる。嫌?」
「……好きにしろ」
「いつもなら髪型が崩れるって言って、触ると怒るのに。本当、今日はなんか違うね」
「ハンッ」
「甘えてきてくれて、ありがとう。プロシュート」プロシュート
ホルマジオはリゾットの恋を見守る
20220514(土)22:20sssネタ募集企画より「恋に不器用リゾットとおびえる夢主ともどかしく感じるホルマジオ」
オレのチームのリーダーが、何でかは知らねーが初めて入った女の部下に惚れた。チームで誰よりも殺しに関しての能力は高いってのに、そういう方向にはからっきしで、いつも女を怯えさせていた。
「遅かったな」
「す、すみません。に、任務が終わった後、電車に乗ったのですが、車両に不具合があったようで遅れてしまって……」
「連絡くらいしろ」
「すみません……リゾットさん」
あーあ。まーたやってるぜ、リゾットのヤツ。素直に「心配した」「何もなくて良かった」って言えばいいのによォ。女も女でビビリなところがあるからな。未だに一人も殺してねえペッシよりはマシなくらいだが、リゾットを前にするといつもこうだ。そりゃあ、こんな図体のデカい、顔も怖ェ男にこんな言い方をされたら、ビビるだろうよ。
「報告を終えたら早く帰れ」
「は、はいッ」
だから、なんでそういう言い方をするんだよ。普通そこは「夜遅いから早く帰った方がいい」とか「送る」とかだろ。見てらんねーな。ったく、しょーがねーヤツらだな、マジで。ここはオレが気付かせてやるか。
「じゃあ、オレが家まで送ってやるよ」
「え、でも、ホルマジオさん……」
ソファーから腰を上げて、女の肩に腕を回す。リゾットにわざと見せ付けるようにそうすれば、嫉妬のひとつはするだろ。そうすりゃあ、少しは大胆に……。
「痛ェ……ッ!」
女の肩を抱いていたオレの手から、痛みが脳天に伝わった。反射的に手を離し、痛みの根源である手の甲を見れば、そこから一枚の剃刀が這い出て来ていた。これ……この能力、リゾットの『メタリカ』じゃあねーかッ!リゾットを見れば、自分の能力だってのに、心底驚いてるっつー面をしていた。
リゾット自身、まさか嫉妬心で能力が発動するとは思ってもいなかったんだろう。剃刀一枚で済んだのは、直ぐにスタンドをコントロールしたからだろうが、痛ェよ!オレの様子に焦って手を伸ばす女に、「平気だ」と首を横に振ってリビングを出る。もし女が心配してオレに触れようもんなら、剃刀一枚じゃあ済まなくなるからな。廊下に出ると、部屋からリゾットと女が何かを話している声が聞こえたが、んなことはいい。オレはもうこの二人を手助けしねーと誓った。
リゾットホルマジオ
体調不良のときの話
20220510(火)11:11sssネタ募集企画より「4部か5部の護衛チームで、体調が悪い時の接し方」
【ブローノ・ブチャラティ】
「体調が悪いのか?」
「別に平気だけど」
「そうやって隠すな」
「……ちょっと頭痛がするだけで、仕事を休むほどじゃあ……」
「今日は他のヤツらも全員いる。特に急いでることもないし、おまえは休め」
「じゃ、じゃあ、この仕事が終わってから……」
「それはオレがやっておく」
「でも、ブチャラティにはブチャラティの仕事が……」
「休める時に休んで、しっかり体調を整えろとオレは言ってるんだ。それに……」
「それに?」
「酷くなっておまえ自身が苦しむ方がオレとしては困る。そういう姿を、オレはあまり見たくない」
【グイード・ミスタ】
「おまえ、だいじょ……うぶじゃあねーだろ、絶対」
「はなみずが……とまらない」
「スッゲー鼻声だぜ」
「頭、ガンガンする。ミスタの声が響く」
「そういう時くらい休めよ。何で無理するんだよ」
「今日、徴収の、担当、わたし……」
「カタコトになってるぜ」
「ううッ……。ティッシュペーパーがなくなったッ」
「だからってオレの服で鼻をかもうとするなッ!ブチャラティには体調不良って言っておいてやるから、帰って寝てろ」
「……ミスタ、後でお見舞いに来てくれる?」
「仕事が終わったら行ってやるから、さっさと家に帰ってろ。寄り道するなよ」
「はーい」
「あと、ちゃんと布団被ってろ。腹とか足とか出して寝るなよ」
「はーい……お母さんみたいだね」
【東方仗助】
「顔色、悪いぜ。大丈夫かよ?」
「だ、大丈夫」
「なんかそうには見えねーけど……。無理しねーで、学校は休んだ方がいいんじゃあねーか?」
「ほ、本当に大丈夫だって」
「おまえ、昔っからそう言うけどさ、実際は無理してたりするだろ?やっぱり休んだ方がいいって」
「いや、でも……」
「そうやって酷くなって寝込むのが定番じゃあねーか。風邪でも何でも、始めが肝心だっておふくろがよく言ってるぜ」
「そうだけど……でもここまで来たんだし、やっぱり……」
「学校より、おまえの家に戻る方が距離は短い。ほら、家まで送るから」
「今戻ったら、仗助くんが遅刻するよ」
「へーき、へーき。途中で一人ぶっ倒れられた方が困るって」
【虹村億泰】
「よー。学校休んだからビビったぜ」
「あ、億泰くん」
「風邪だっつーからこれ買って来たんだけどよ、食えるか?」
「(みかんゼリーにみかんヨーグルトにみかんの缶詰にみかんシャーベット……)」
「風邪の時はみかんってよく言うだろ?」
「あ、ありがとう」
「おれはこのシャーベットがオススメでよォー、果肉入りでみかんの甘さも酸味もあって、すっげー美味ェんだ」
「へえ。シャーベットってあまり買わないから、久しぶりだなあ。じゃあ、億泰くんオススメのやつにしよう」
「実はそれ買ってたら、おれも食いたくなってきて、同じやつ買ったんだ。一緒に食おうぜ」
「(小学生の夏休みみたいだなあ……。部屋で一緒にアイスって)」
「(おいおい。これってデートってやつじゃあねーか……ッ!?)」
ブチャラティミスタスタンド、その他5部、他部
勧誘拒否~ミスタとぬいぐるみ~
20220506(金)07:09sssネタ募集企画より「勧誘拒否で主人公がベランダにぬいぐるみを干しているのを見てからかうミスタ」
※勧誘拒否シリーズ
「あッ」
「あ」
殆ど同じ言葉が重なった。わたしの視線の先にはグイード・ミスタ。そして、彼の瞳に映るのはわたし。つまり、わたしたちはお互いの顔を見つめていた。
なぜこんな状態にあるのか。それは、十分前のこと。わたしは、ダイオウイカぬいぐるみに飲み物をこぼしてしまい、そのシミ抜きをしていた。何とかシミは取れたものの、水で濡らした場所を乾かすために、窓を開けてぬいぐるみを干そうとした。その時だった。同じタイミングで開いた隣の部屋の窓。そこから顔を出したのは、部屋の主であるグイード・ミスタ。こうして今に至るのだが、彼はわたしの顔からぬいぐるみに視線を移し、口の端を上げた。
「イカを干すのか?」
「……」
「一夜干しか?」
「……」
人を揶揄う時、とても楽しそうに笑うよなあ、グイード・ミスタは。わたしは彼から視線を外し、質問へ何も返さず、直射日光が当たらない場所に椅子を置き、その上にダイオウイカを寝かせた。うん、今日も可愛い。
「干すなら吊るしておいた方がいいんじゃあねーか?イカって吊るして干すだろ?」
「吊るしたら跡が付くじゃあないですか!ていうか、一夜干しじゃあないし、他人の物をジロジロと見ないでください!変態!」
「変態って言うなよッ!」
変形してしまわないよう鰭を整え、触腕もしっかり伸ばしておく。細部まで表現されていながら、ぬいぐるみとしての可愛らしさも兼ね備えているこのぬいぐるみは、あまりに人気が高く、今では入手困難となっている。デザインも最高でありながら、抱き締めた時の感触もこれまた最高なのだ。ふわふわもちもち。癒しの象徴だ。早く乾いて、また抱き締めさせて欲しい。
「おまえって……」
「……」
「なんつーか、好みが変わってるよな」
「……どういう意味ですか」
「いや、女が好きなぬいぐるみって言ったら、こう……クマとかイヌとかそういうのだろ。それなのに、変わった物が多いよな」
「この可愛さを理解できないグイード・ミスタさんって変わっていますね」
「オレの方が普通だ」
「そんな感じだから、女の人に無視されるんですよ。ほら、三日前、駅前で女の人に声を掛けていましたよね。暇なら遊ばないかって」
「見てたのかよ……ッ」
「はい、見ていました。無視されるところも全部」
「オ、オレだって、おまえがまた新しいぬいぐるみを買ったの、知ってるぜッ。変なやつ!」
「はあッ!?何で人の荷物の中身を知ってるんですか!それに変なのじゃあないです!あの子はオオムラサキとヨウロウヒラクチハバチの幼虫ですッ!」
「変だろッ!」
「人の荷物の中身を知ってる変態に言われたくないです!」
「へんた……ッ!お、おまえ、待てよッ!だから、オレは変態じゃあねーッ!」
必死にそう訴えるグイード・ミスタに無視を決め込み、わたしは窓を閉めた。変なんかじゃあない。みんなとても可愛い子たちだ。その魅力を分からないグイード・ミスタがおかしい。そして変態だ。ミスタ