short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

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  • 出られない部屋の条件

    20220728(木)03:05
    ホルマジオさんとの夜の任務に備え、アジトの仮眠室で眠っていたら、知らない場所に来ていた。何もない真っ白な空間。そこにいるのは、わたしと……リゾットさんだった。

    「スタンド能力か?これは……」

    リゾットさんは周囲を警戒しながら部屋のあちこちを歩き回る。これが何者かのスタンド攻撃だったらどうしようか。わたしの能力はサポート向きで、直接的なパワーはあまりに弱い。戦闘……となればリゾットさんがいるから安心なのだろうが、わたしはそのリゾットさんが少し……いやかなり苦手だった。まず一つ目、顔が怖い。二つ目、背が高くて威圧感があって怖い。三つ目、雰囲気も怖い。四つ目、声すら怖い。

    「何か見つけたか?」
    「あ、い、いえ……何も」
    「……」

    怖い。少し距離を取りたい。そう思って数歩ほどリゾットさんから離れると、鋭い視線がこちらに向けられた。視線で人を殺す勢いのそれに、全身が震える。情けない声が出て、わたしは硬直してしまった。

    「離れるな。何かあったらどうする」
    「す、す、す……すみま、せんッ」

    すると突然、天井から一枚の紙が落ちて来た。それを空中で捕えたリゾットさんは、数秒後に眉を顰め、わたしに紙を押し付けた。

    「読め」
    「ええっと……『抱き合わないと出られない』?……え、え?」
    「おまえ、スタンドは出せるか?」
    「あ、いえ、それが全く。リ、リゾットさんは?」
    「『メタリカ』も発動しない」
    「……」

    そう言ったリゾットさんは、こちらを見つめる。ま、まさかこれを試そうと?そんなことをリゾットさんがするはず……ないに決まっている!

    「扉の類も見つからない。隠されている様子もない。それに、人間を完璧なまでに閉じ込めるほど強い能力なのに、オレたち以外の人間の姿もなければ気配もない。普通、スタンドが強力であればあるほど、射程距離は短くなるはずだ。必然的に、本体は近くにいることになる」
    「……」
    「そして、オレたちのスタンドも封じられている。ナイフだけは持っているが、壁に全く通用しなかった」
    「……それは、あの。この紙の内容を試してみるしかない、と?」
    「そうなる」

    無理だ。死ぬ。今の距離で精一杯なのに、あのリゾットさんと抱き締め合うなんて。

    「も、もう少し、周囲を探って……」
    「来い」
    「ひい……ッ!」

    腕を掴まれたと思えば、抵抗などできないほど強い力で引き込まれた。リゾットさんの胸の中に。く、苦しい。硬い。暑い。怖い。どうしよう、吐きそうだ。だけどこのまま吐いたら、リゾットさんに直撃だ。それはそれでマズい。

    「おまえも腕を回せ」
    「……う、ううッ」
    「早くしろ」
    「……は、い……」

    力の入らない両手を何とか伸ばし、リゾットさんの背中に絡める。わたしなんかよりもずっと厚く広い身体。こんなことで本当に出られるのだろうか。

    「……顔を上げろ」
    「…………うッ。あ、ああッ!扉が!」
    「どういう仕組みだ?」
    「は、早く……外に……ッ」
    「待て。まずオレが様子を見る。おまえはオレの後ろを付いて来い」

    リゾットさんが扉を開け、周囲を探る。そして合図の後にわたしが外へ出ると、そこはいつものアジトのリビングだった。

    「助かった……ッ!外の空気が美味しいッ!」
    「ここは室内だ」

    この日、わたしはもう仮眠室で眠らないと誓った。

    リゾット

  • プロシュートはあの子に弱い

    20220727(水)02:32
    ※一方通行シリーズ

    「見て見て、ペッシくん!これ、美味しそう!」
    「雑誌のケーキ特集?」
    「最近話題のお店のケーキなんだよ!見た目も可愛いし、凄く美味しいらしいの!」
    「こ、このサイズでこの値段なのか……!?」
    「高いよね。それに、朝から列ができて、昼前には売り切れるの」
    「女って食い物一つにスゲー根性を見せるよな」
    「ペッシくん。今度、一緒に買いに行かない?デートしながら!わたしが『あーん』してあげる!」
    「い、いらねーよ!つーか、何でおまえとデートをしなきゃあならねーんだッ」
    「いいじゃん!ペッシくんと一緒に美味しい物を食べて、色んな所に行って、キスをして、夜も勿論……」
    「お、おまえ、そういうことを大声で言うんじゃあねえッ!」
    「ペッシくんにわたしの初めてを全部あげたいッ」
    「変な事を言うなって……ッ!…………ハッ!あ、兄貴ッ!」
    「ペッシ。そろそろ時間だ。行くぞ」
    「へ、へい……ッ」
    「あー!ペッシくん!任務、頑張ってね!応援してる!怪我しないでね!」


    「あ、プロシュート。任務、泊まりがけになったんでしょ?お疲れ様。ペッシくんは?」
    「疲れ切って家で寝てる」
    「おはようって言いたかったのにッ」
    「それより、これ。受け取れ」
    「何?……このケーキ!わたしが食べたかったお店のやつ!グラッツェ!プロシュート!でもこのお店、結構並んだんじゃあ……?」
    「偶然、待たずに買えた。残ってたんだよ、偶然な」
    「わー、本当に可愛い!」
    「さっさと食え」
    「うん!いただきます!ほら、プロシュートも。『あーん』」
    「……」
    「プロシュート?」
    「(バカで、クソほど一途で、他のヤツなんて目に入らねーくせに、こういう時は無防備に尻尾を振るんだよな。そこもイイっちゃあイイが)」
    「美味しいね!」
    「甘過ぎて分からねーな」

    プロシュートペッシ

  • 暗殺チームの幼女は約束する

    20220726(火)04:10
    ※幼女夢主、モブの女性が出ます

    「あなた、とても素敵ね。ねえ、良かったら一緒に飲まない?」
    「イイ女に誘われるのは悪くねーが、生憎、もう相手がいる。他をあたれ」
    「……相手って、その子供?あなた、子持ちなの?それとも、年の離れた妹?」
    「子供でも妹でもねーよ」
    「あにき、のどかわいた」
    「この中から好きな物を頼め。酒はダメだからな。おまえにはまだ早い」
    「子供が好きなの?」
    「オレはペドじゃあねえ。ふざけたことを言うなら、女だからって容赦はしねーぞ」
    「冗談よ。なら、少しくらいいいじゃあない。どうせ、子供には分からないわ」
    「こいつの前でそういうことをするな。それと、さっきも言ったよな。他をあたれって」
    「何よ。つまらない男……」

    「あにき」
    「何だ」
    「いっしょにのもう」
    「……」
    「はい」
    「オレはそんな甘たるい物は飲まねーよ。それと、いらねーことを真似するな。そういうことは、大人になってからやるもんだ」
    「おとな……」
    「ただし、大人になったとしても、どこかのクソ野郎にやるんじゃあねーぞ」
    「あにきならいい?」
    「……そうだな。相手がおまえなら、悪くねーな」
    「じゃあ、おとなになったら、あにきにするッ」
    「期待しねーで待ってるぜ」

    プロシュート

  • ペッシの理想の女の子

    20220725(月)02:49
    ※一方通行シリーズ

    「ペッシくんって、どんな人が理想なの?」
    「理想……?そりゃあ、やっぱり兄貴みてーな……」
    「そういうことじゃあないの!理想の女の子!どんな子が好きなの?」
    「は、はあ……?女のタイプ?」
    「うん!教えて!どんな子が好き?」
    「そりゃあ……まあ、優しくて、大人しい感じが……」
    「それ、わたしじゃん!」
    「(優しくて……大人しい?)」
    「ペッシくんを看病したこともあるし、怪我をしたらお見舞いに行くし!」
    「(確かにそんなことはあったけど……スゲー騒いでた記憶が。そもそも大人しいはどこにいった?)」
    「おまけに強くて、人も殺せて、ペッシくんを守れるし、料理も上手いよ!」
    「(最後の一つ以外、女としてどうなんだ)」
    「あと、あと……ッ!か、可愛いよ!胸も大きいし!『頭はあれだが、胸と尻はイイ』ってメローネに言われるよ!」
    「それを自分で言うのかよ」
    「だから、恋人にわたしなんてどう?ペッシくんの理想の女の子だよッ!」

    「プロシュート!聞いてよ!ペッシくんに沢山アピールしたのに、全然伝わらなかった!本当、ペッシくんって鈍感だよね!でも、そんなところも好き!」
    「そうかよ」
    「あ、まさか、気付いてないんじゃあなく、恥ずかしがってるのかな?」
    「……まあ、確かに、オメーはイイ女だからな。手は掛かるが」
    「それ、それッ!ペッシくんに『イイ女』って言われたいッ!いつか言ってくれるかな!」
    「どうだろうな、それは」

    プロシュートペッシ

  • 勧誘拒否~バレンタインデーの贈り物~

    20220724(日)00:16
    ※勧誘拒否シリーズ
    なぜか夏にバレンタインネタ

    「プレゼントを渡す予定は?」
    「ジョルノ・ジョバァーナさん。何ですか、突然。いつも突然ですけど」
    「今日は何の日かご存知ですよね?」
    「2月14日。あ、講義が午前で終わる日です」
    「それはそうですが、もっと肝心な事です」
    「自宅の浴室の掃除をする日です」
    「バレンタインデーです。愛を確かめ合う日です」
    「世間ではそうですね。わたしには関係ありませんが」
    「だから、あなたに聞きたい。プレゼントを渡す予定は?」
    「なんでわたしにそんな事を聞くんですか?」
    「あなたは日本で過ごした経験がある。日本ではイタリアとは違って、女性から男性へプレゼントを渡すのが主流」
    「はあ、まあ、そうですね。あ、帰りに洗剤を買わないと」
    「つまり、あなたがぼく以外の男にプレゼントを渡すことなんてあってはならないのです」
    「ジョルノ・ジョバァーナさんに渡す方がありえませんよ」
    「そうだ。これはぼくからあなたへのプレゼントです」
    「……バラ?」
    「はい。あなたを見ていると、情熱的に美しく彩られ、それでいて人の手から身を守ろうとするこのバラを思い出すんです。受け取ってください。ところでもう一つ聞いていいですか?その袋は何ですか?」
    「朝、家を出る時にグイード・ミスタさんに会って、お菓子の詰め合わせを貰ったんです」
    「なるほど。随分大切そうにしていますね」
    「……だったら何ですか?」
    「悔しい」
    「……」
    「あなたがぼく以外の男から貰った物を、そんなにも大切そうにしているのが、たまらなく悔しい」
    「(グイード・ミスタさんと……ピストルズが選んでくれたお菓子……)」
    「ミスタ……」
    「(ピストルズが選んでくれたお菓子……ッ。暫く取っておかなきゃあ)」

    「あ、ミスタ。やっと見つけた」
    「何だ?ナランチャ」
    「ジョルノが呼んでたぜ。早く来いって」
    「ったく……。何だよ、任務から帰って来たばかりだってのに。うちのボスは人使いが荒いな~」

    ジョルノ

  • プロシュートには弟分と妹分がいる2

    20220723(土)01:49
    「ペッシ……!大変だよ!」
    「な、何だよ」
    「兄貴に新しい女ができたッ」
    「……別にいいだろ。それはプロシュート兄貴の自由ってもんじゃあ……痛ぇッ!おい、何で殴るんだよッ」
    「バカッ!あんなクソ女が、強くて格好良くて厳しくて優しくて誰よりも素敵な兄貴に相応しいと思ってんの!?相応しくないでしょ!スタイルは良かったけど、胸や尻が大きくて腰が括れてて、顔と脚が綺麗なだけのクソ女だよッ!」
    「おまえ、相手の女をスゲー褒めてるじゃあねーか」
    「あんなのダメ!兄貴はわたしのなのッ!」
    「オメーのじゃあねーだろ……」
    「だからね、その女をもう二度と兄貴の前に立てないようにしようと思ってるの」
    「兄貴に迷惑かけるなよ。どうせ、兄貴もマジってわけじゃあねーんだから」
    「兄貴が『マジ』だったら、わたしはその女をぶち殺すよ」
    「(こいつ、実はもうプロシュート兄貴のサポートなしに人を殺せるんじゃあねーのか?)」
    「ということで、ペッシにも協力してもらうよ。ペッシのスタンドで、クソ女を引き摺り込みたいの」
    「いや、オレは……」
    「それで、路地裏でとりあえず動けないように両脚を……」
    「(こいつやっぱり人を殺せる……ッ!プロシュート兄貴に甘えたいだけで、本当はとっくに一人立ちできてるだろ!)」
    「ペッシ。協力してくれるよね?」
    「だからオレは……ッ」
    「するよね?するに決まってるよね?」

    「兄貴ー。この任務が終わったら、一緒にご飯食べに行きましょうよ。ペッシ抜きで。二人きりで」
    「下らねーことを考えてねーで集中しろ」
    「約束してくれたら集中します!」
    「ふざけるな。さっさとスタンドを出せ、マンモーナ!」
    「あ、兄貴が蹴ってくれた……ッ!幸せ過ぎて泣きそう!」
    「(世の中には、殺されるよりも怖ェことってあるんだな)」

    プロシュートペッシ

  • グイード・ミスタの同僚は問題児26

    20220721(木)02:41
    ミスタの問題児同僚シリーズ

    「……あ、ミスタ!」
    「ん?おー、おまえ、こんなところで……って、ジョルノもいるじゃあねーかッ!何してんだ、オメーら!さっさと離れろッ!」
    「これからジョルノとご飯に行くの!ミスタも行く?」
    「飯?おまえ……ジョルノにほいほい付いて行くなって言ってるだろ。こいつ、こんな顔をして、絶対ェ頭ん中じゃあイヤらしいことを考えてるぜ」
    「失礼ですね」
    「ヘッ!本当のことだろ。夜中にこいつの裸でも想像して……」
    「ええ、まあ、それくらいはしたことはあります」
    「ほらなッ!」
    「純粋で何も知らない彼女に色々と教えたいなとは思っていますよ。しかし、あなたには言われたくない」
    「ねー、ミスタも行く?この通りの先のレストランなんだけど」
    「行く!行くから、とにかくジョルノから離れろ。おまえはオレの横。ジョルノは……オレたちの前でも歩いてろ」
    「じゃあ、ぼくはミスタの隣を歩く彼女の隣で」
    「『じゃあ』って何だよ!」
    「何食べようかなー。ミスタとジョルノは何にする?」
    「あそこは、その日仕入れたものでメニューが変わるようですよ。しかし、何を頼んでも美味しい」
    「楽しみ!」
    「おい、ちゃんと前を見て歩け。転ぶぞ」

    ジョルノミスタ

  • プロシュートには弟分と妹分がいる

    20220718(月)02:10
    「スゲェーや!プロシュート兄貴!」
    「凄いです、兄貴!」
    「オメーらもさっさとこれくらい出来るようになれ。特にペッシ。オメー、こいつに負けてるぜ。こいつは昨日、一人殺した。まあ、オレがいたから単独ってわけじゃあねーが」
    「あ、ああ……。頑張るよ、兄貴」
    「ふふんッ。やっぱり兄貴の優秀な後輩は、わたしの方だったねッ」
    「偉そうにするな。昨日の任務は、オメーも一人で完璧にこなしたってわけじゃあねーだろ。始めから最後まで、お守りなしで一人でやってこそだ」
    「む……ッ!」
    「そ、そうだぜ。一人でやれなきゃあ意味ねーんだぜッ」
    「ビビりなペッシには言われたくない!ペッシよりは度胸はあるし、わたしのスタンドの方が強いし、わたしの方が兄貴の役に立ってるし、わたしの方が信頼されてるもんッ!」
    「はあッ!?オレはおまえより先に兄貴についたんだ!オレの方が兄貴のために色々……ッ!」
    「わたしの方が兄貴のことを理解してるよ!」
    「オレなんて兄貴がスーツをどこでオーダーしてるかとか、靴や香水のブランド、何の整髪料使ってるか、色々知ってるんだよッ!」
    「わたしだって何時に起きて、何時に寝てるのか、休みの日に何をしてるのか、お風呂の時どこから洗うのか、今まで付き合った女の人数とプロフィール……。全部把握してるもんッ!それに、兄貴と付き合った女は殺してはないけど、もう二度と兄貴の前に立てないようにしてるもんッ!」
    「……さすがにそれは気持ち悪いぜ、おまえ……」
    「うるせーなッ、オメーらッ!」
    「兄貴は!?プロシュート兄貴は、わたしとペッシ、どっちが大切なの!?わたしだよねッ!?」
    「オレですよね!?だって、オレの方がこいつより早く兄貴の弟分に……ッ!」
    「んなことで言い争う余裕があるなら、さっさと一人立ちできるようになれッ!」
    「痛いッ!」
    「痛ェ……!な、殴らないでくださいよ、兄貴ィ!」
    「兄貴に殴られちゃった……ッ!痛いけど……う、嬉しいッ!」
    「おまえ、やっぱり頭おかしいぜ……」

    プロシュートペッシ

  • 暗殺チームのあの子はグイード・ミスタが苦手

    20220717(日)22:12
    「あッ。おまえ、暗殺チームの……」
    「ブチャラティチームのグイード・ミスタ!」
    「何でおまえがここにいるんだよ」
    「別にあなたには関係ないでしょ……」
    「その荷物……。おまえ、パシられてんのか?」
    「ただの買い出しッ!今日、任務がないのはわたしだけだからッ!」
    「やっぱりパシリじゃあねーか」
    「パシリじゃあないッ」
    「重そうだな。持ってやろうか?」
    「い、いらないッ」
    「あのな、オレだって男だぜ?重そうな荷物を持った女を放っておけるかよ」
    「いらないってば!荷物返せッ!」
    「おまえはもうちょっとお淑やかになった方がいいぜ。顔はイイんだからよ」
    「……はッ、はあッ!?なに、突然ッ!」
    「大人しくしてた方がモテるって言ってんだよ」
    「モテなくていい!そんなの、任務に必要ない!」
    「オレは勿体ねえって話をしてるんだ」
    「……ッ」
    「ヒヒッ!顔が真っ赤だぜ~?」
    「うるさいッ!」

    ミスタ

  • ホルマジオは妹分が大好き

    20220714(木)01:22
    「オメーは本当に自慢の妹分だぜ。今日もよくやったじゃあねーか。ほらほら、よしよししてやる。ごほーびだ、ごほーび」
    「ちょっと、頭を撫でないで、ホルマジオ兄さんッ」
    「そうやって恥ずかしがるところも可愛いな~。可愛くて、強くて、頭も良くて、飲み込みが早くて……。こりゃあ、そこら辺の男は黙ってねーな。ま、優秀な暗殺者の女を手懐けられる野郎なんざそうそういねーけど」
    「だから、頭から手を離して」
    「可愛い可愛い妹分の恋人は、ちゃーんとオレが見て選んでやるからな」
    「聞いてる?」
    「いや、やっぱり恋人なんか作るな。オレ以外の男なんてロクなもんじゃあねーぜ。リゾットくらいの男なら……。あー……リゾットが相手でも、オメーは渡せねえ」
    「……」
    「そうだ。もういっそのこと、オレを恋人にしちまえよ。そうだ、それがいい」
    「嫌だから」
    「冷てーな~。そこも可愛いんだけどな」
    「……はあ。ホルマジオ兄さんとの会話って、疲れるよね」

    ホルマジオ