short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

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  • ブローノ・ブチャラティは妹と離れたくない

    20221205(月)04:30
    ※シスコンブチャラティシリーズ

    「本当に最低ッ!妹と同じベッドで寝るなんて……ッ!何も言わずに勝手に入って!」
    「昔は一緒に寝ていただろう。それも毎日。おまえがオレの部屋に来ては『寂しいから一緒に寝よう』と縋って、自分からオレのベッドに潜り込んでいた。そういう時、オレが頭を撫でてやると、おまえは笑って抱きついて来たな?」
    「何年前のことだと思ってるの……ッ」
    「今も、おまえがそうやってオレの所に来るのを待っているんだ。だから、一人で眠れない時は遠慮をすることはない。いつでも抱き締めて、頭を撫でてやる」
    「遠慮なんてしてない。この際だから言うけれど、わたし、そろそろ一人暮らしがしたいの。もう部屋も決めてあるし、引っ越し資金だって貯めて……」
    「残念だが、おまえが希望していたアパートは昨日で丁度満室になったみたいだ」
    「……」
    「タイミングが悪かったな」
    「兄さんが何かしたでしょ……ッ」
    「確かにあの不動産屋は組織の人間がやっているが、オレは何もしていない。本当だ」
    「兄さんが『本当だ』ってわたしに言う時は、殆ど嘘だって知ってるから」
    「まあ、どちらにしろ、オレに何も言わずに勝手に決めることは許さない」
    「言ったって許さないくせに」
    「一人暮らしは許可できないな。変な野郎に狙われるかもしれないし、オレ以外の男を部屋に上げるなんてことがあったら……」
    「わたしが一人暮らしになったら、兄さんは絶対に部屋に入れないよ」
    「知ってるか?合鍵は簡単に作れるんだ」
    「……」
    「オレに隠して部屋を決めても、直ぐに情報が入る」
    「……」
    「便利な世の中だな」
    「……」

    ブチャラティ

  • リゾット・ネエロはあの子をもう手放さない

    20221204(日)01:31
    ※病んでるリゾット、リゾット23歳


    いとこの子供を殺した犯人を始末した後、オレはシチリアを出て組織に入団した。ギャングとなって五年後、あるニュースがテレビで流れた。それは、故郷シチリアでの轢き逃げ事件。犯人は事件から数時間後に逮捕された。特に大きく報道されることはなく、直ぐに政治家の汚職の話に切り替わったが、その事件はオレの記憶に深く刻まれた。被害者とされる女が、オレがシチリアを出る時に唯一それを伝えた相手だったからだ。

    オレがガキの頃から傍をうろちょろとしていたあいつは、シチリアを出ると伝えた時、「わたしも一緒に行く」と言って泣き出した。オレよりも二つ年下の十六歳で、まだ学校に通っていたあいつにそんなことができるはずもなかった。確かあの時、オレは泣き縋るあいつを引き剥がした。既に殺人犯となっていたオレに、あいつが関わるのを避けたかったからだ。もし、あの時、あいつを連れて行けば……。あんな事件に巻き込まれずに済んだのか。

    ニュースを見た後、オレは直ぐにシチリアに行った。組織の情報網を使って入院先を調べ、そこを訪れると、あいつは病室でひとり泣いていた。声を掛けようか、黙って去るべきか、迷った。あんな別れ方をしたうえ、あれ以来一度も会っていない。連絡の一切もしていない。そして何より、オレは今ではギャングなのだからと。そう迷っていると、医者とあいつの家族との会話が偶然耳に入った。それは、あいつは事故で両足の機能と記憶を失ったというもの。それも八年間の記憶を。あいつの精神と記憶は、十三歳に戻っていた。

    「……お父さん。リゾットは……」
    「今は休んでいなさい。身体を治す方が先だ」
    「リゾット……きっと泣いてる。傍にいてあげないと」

    あいつが十三歳の時、オレは十五歳だった。いとこの子供の死から立ち直れず、犯人を憎んでいた時。あいつはオレの所に来ては、自分が大切にしているぬいぐるみや好物の菓子を押し付けていた。「泣かないで」と言って。

    それから暫く、オレは姿を隠してあいつの傍にいた。あいつは自分の両足が動かないことを受け入れられないのか、看護婦も家族もいない間、一人で立ち上がろうとする事が多かった。泣きながら何度も転ぶ姿を見ていられず、オレはとうとう能力を解除し、小さい身体が倒れる直前で受け止めた。

    「……誰?」

    十三歳のあいつにとってのリゾット・ネエロは十五歳だ。今のオレがリゾット・ネエロだと分かるはずもなかった。

    「……会いたくはないか?『リゾット』というヤツに」

    オレはそう言って、あいつを連れ出した。『メタリカ』で姿を隠して病院を出て、自分の家に向かう。シチリアの家ではなく、今オレが住んでいる家に。

    「リゾットは?リゾットはどこ?いつ会えるの?」
    「ここにいれば会える」

    打ち所がもっと悪ければ、記憶や足だけじゃあなく、命さえ失っていたかもしれない。もしそうなっていたら、オレはその犯人を殺していただろう。裁かれるのを待つこともなく、この手で殺していた。

    「リゾット……。また一人で泣いてるかな……」
    「今はもう泣いていない」
    「そうなの?」
    「ああ。だから、静かに待っていろ」
    「……」
    「それに、ここにいれば安全だ」

    リゾット

  • ギアッチョの自称幼馴染の自称婚約者3

    20221203(土)00:43
    ※会話が下品です。

    「ギアッチョ!そこに座って!」
    「何だよ、ストーカー女。オレに指図するんじゃあねえ」
    「いいから座って!聞きたいことがあるの!」
    「……チッ」
    「ギアッチョって、貧乳が好きって本当?」
    「…………はあ?」
    「イルーゾォから聞いた!ギアッチョは貧乳の女が好きだって!巨乳なんて牛みたいだって言ってたって!」
    「(またあいつら変な嘘を吐きやがって……ッ!完全に面白がってんじゃあねーかッ!)」
    「わたし、胸が大きくなる度にギアッチョが将来喜んでくれるって思って楽しみにしてたのに……ッ!ギアッチョに楽しんでもらうためにちゃんと下着に気を付けてサイズに合った物で可愛いやつ選んでたし、ギアッチョが触った時のためにスキンケアだってしてたし、挟めるように練習を……ッ!」
    「大声で気持ちの悪ィことを言ってんじゃあねーよ、クソストーカー女ァ~!」
    「わたし、胸とお尻は自慢だったんだよ!男の人は大きな胸とお尻が好きだって聞いたから!ギアッチョが見てくれるかもって、胸やお尻が目立つ服を着てたの!でもギアッチョは、それを気持ち悪いって思ってたんだ!牛みたいって!」
    「おい!イルーゾォ、どこにいやがるッ!出て来いッ!また下らねー能力で隠れてやがるなァ~……ッ!?」
    「だ、だから、ギアッチョのために小さくなるように頑張るから……ッ。嫌わないで……ッ」
    「……」
    「頑張って貧乳になる……」
    「…………い、言ってねえ」
    「ん?」
    「だから、そんなこと言ってねーよ。イルーゾォがおまえに嘘を吐いたんだよ。気付け、バカ」
    「何で?」
    「知るかッ!本人に聞け!あのクソ野郎にッ!」
    「じゃあ、大きい方が好き?」
    「……」
    「やっぱり小さい方?」
    「……」
    「どっち?」
    「……」
    「わたしの、触ってみない?友達にも褒められたんだよ。ふかふかぷにぷにだって!」
    「う、煩ェな~ッ!女がそんな事を平気そうな面で言うんじゃあねーよッ!」
    「昔、ギアッチョの家で見付けたビデオ、胸が大きい人ばかりだった気がするんだけどなあ……」
    「おい。てめーを家に入れた記憶がオレにはねーぞ。勝手に入り込んでいた記憶はあるが」

    ギアッチョ

  • プロシュートとペッシとあの子とラブレター

    20221130(水)01:50
    ※一方通行シリーズ

    「ペッシくん!聞いて!見て!わたし、ラブレター貰っちゃった!」
    「(あ、兄貴以外にこいつに惚れる野郎っていたのかよ……ッ!)」
    「ラブレターだよ、ペッシくん!ラブレター!」
    「……聞くけどよ、いったい誰からなんだ?」
    「最近よく行くお店で会う人。席が隣同士になった時に話しかけられて……」
    「(こ、これを兄貴が見たら絶対にマズいッ。何が何でもこいつからその野郎の情報を聞き出すに決まってるぜ……ッ)」
    「それで、昨日お店に行った時にこれを貰ったの」
    「(どうにかしねーと……ッ)」
    「ペッシくん?……あ、まさか、嫉妬してくれてる?わたしがラブレター貰ったから嫉妬してくれてるの?」
    「な、なあ、それをちょっとオレにも見せ……」
    「……へえ。面白そうな物を持ってるじゃあねーか」
    「プ、プロシュート兄貴ィ……!」
    「あ、プロシュートだ。見てよ!ラブレター貰ったの!でね、今ね、ペッシくんに嫉妬してもらってるの!」
    「誰だ?こんなクセー言葉をつらつらと書いておまえに渡した野郎ってのはよ」
    「よく行くお店に来てる人。でも、わたしは別に何とも思ってないよ。だって、わたしにはペッシくんっていう素敵な人がいるから。その人、ペッシくんみたいな魅力はないし、むしろペッシくんの足元にも及ばないから」
    「(こいつ、また余計な事を……ッ。あ、兄貴の視線が痛ェよ……!)」
    「じゃあ、これは破り捨ててもいいよな?」
    「ペッシくんに見せて、妬いてもらうために持って来ただけだから、いいよ。もう終わった!」
    「ついでに聞くが、おまえが通ってる店はどこにあるんだ?」
    「駅の近くの喫茶店。ほら、花がたくさん飾ってあるところ」
    「……ああ。なるほど、分かった」
    「(兄貴、スゲー細かく千切ってる……)」
    「わたし、他の人からじゃあなくペッシくんからラブレターが欲しいな。ねえ、書いてよ、ペッシくん!わたしも書くから!」
    「いや、おまえからはもう何十通も……」
    「何十通も……なんだ?ペッシ……」
    「(しまった……ッ!兄貴には隠してたのに……!)」

    プロシュートペッシ

  • リゾット・ネエロの恋人は寒がり

    20221128(月)01:20
    「寒い」
    「……」
    「寒い、寒い、寒い……ッ!」
    「いい加減にしろ。煩いぞ」
    「リゾットは寒くないの!?暖房が壊れてるんだよッ!寒いよ、死んじゃう……ッ!クソッ、修理業者の野郎、電話したのに全然直しに来ないじゃん!来たら顔面に叩き込んでやる……ッ!」
    「殺したら直るものも直らない」
    「直させてからやるのッ!……寒いッ!」
    「おまえは本当に寒さに弱いな。暑さにもだが」
    「逆にリゾットは暑さにも寒さにも強いよね……」
    「そんなに分厚い毛布を頭から被っているくせに寒がるのは、おまえくらいだ」
    「ねえ、リゾット」
    「何だ」
    「そっちに行っていい?」
    「……好きにすればいい」
    「わーい!やった!」
    「その代わり静かにしていろ。おまえは暇だろうが、オレは仕事をしているんだからな」
    「はーい」
    「……」
    「リゾット、リゾット」
    「オレは静かにしていろと言ったはずだ。もう忘れたのか?」
    「手、貸して。リゾットの手」
    「オレの手……?何をする気だ」
    「リゾットの手に温めてもらおうと思って。早く頂戴。パソコン弄ってるし、片手でいいから」
    「……」
    「わー、リゾットの手、温かいね。それにやっぱり大きいから手がすっぽりだよ。温かいのに包まれるって気持ちいいよね」
    「おまえの手はひどく冷たい」
    「だって寒いから。暖房もいいけどさ、人の体温の方がいいと思うんだ」
    「オレには分からないな」
    「リゾットの体温が一番好き。落ち着くから」
    「……」
    「ひえ……ッ!毛布の隙間がちょっとでも空くと冷気が……ッ!寒いッ!リゾット、もっと近付いていい?もっとぴったりくっ付けば温かいはずだから……ッ!」
    「どうせダメだと言っても来るんだろ」
    「え、当たり前でしょ」

    リゾット

  • 暗殺チームの幼女と11月22日

    20221125(金)00:37
    ※幼女夢主

    「チビ、今日は何の日だと思う?」
    「んー……。わかんない、メローネ」
    「いい夫婦の日らしいぜ」
    「いい、ふーふ?」
    「ああ。日本ではな」
    「ふーふ……」
    「チビは結婚したいとかあるのか?」
    「けっこん……?」
    「ああ、結婚。つっても、おまえが知ってるオレたち以外の男っていったら……ブチャラティチームのヤツらか。……もしかして、ブチャラティチームに好きなヤツとかいねーよな?」
    「みんなすきだよ!」
    「そういうことじゃあなくてな……。まあ、いい。とにかく、結婚したい相手ってのはいるのか?」
    「うーん……」
    「(ここで男の名前があがったら、あいつらならそいつを殺しに行くだろうな)」
    「みんなとけっこんする!」
    「みんな?」
    「リゾットでしょー?ホルマジオに、イルーゾォ、プロシュート、ペッシ、メローネ、ギアッチョ、ソルベ、ジェラート!」
    「欲張りだな」
    「けっこんしたら、ずっといっしょなんでしょ?メローネ、まえにいってた。だから、みんなといたいから、けっこんするの」
    「そうか。そりゃあ、欲張りになるのも仕方ないな」

    「おい、メローネッ!チビに結婚したい男がいるって本当か~ッ!?」
    「ギアッチョ。大声を出すなよ。チビは今、昼寝中だ」
    「メローネ。本当なのか?あいつが結婚したがってるって話」
    「ああ、本当だ、ホルマジオ」
    「チビに好きな男~?冗談だろ。あいつ、オレたち以外に知り合いなんて……」
    「冗談じゃあないぜ、イルーゾォ。知り合いならブチャラティチームがいるだろ」
    「じゃあ、その相手ってのは、ブチャラティチームのヤツらかもしれねえってことか」
    「兄貴、調べてみます?まあ、そもそもチビなら直接聞いても答えそうですけど。オ、オレが今度聞いてみますぜ」
    「(こいつら面白いな)」
    「メローネ」
    「何だよ、リゾット」
    「おまえは知っているのか?その相手を」
    「知ってる……が、面白いからまだ秘密にしておく」

    遅れてきた11/22、いい夫婦の日ネタ終わり。

    暗殺チーム

  • グイード・ミスタの問題児同僚と11月22日

    20221124(木)00:46
    ※ミスタの問題児同僚シリーズ

    「ミスタ!知ってる?」
    「何がだよ」
    「今日は何の日かって!」
    「今日は……11月22日……か。何かあったか?」
    「ふふッ!わたし、知ってるよ!いい夫婦の日なんだって!どう?凄い?知ってるの凄い?」
    「いい夫婦……?どうやったらそうなるんだよ」
    「日本ではそうなんだって。日本語と関係あるらしいんだけど……よく分からなかった」
    「よく分からなかったって……。それ、誰かから聞いたのか?」
    「うん!ジョルノから聞いた!」
    「ジョルノ……ッ。ほ、他に何か言われなかったか!?」
    「んー……?あ、確か『ぼくたちもいい夫婦になりませんか』って言われた」
    「はあ~!?ジョルノのヤツ……ッ!で、お、おまえは何て言ったんだよ……」
    「『ごめんね』って言ったよ」
    「(よ、良かった……!いや、ちょっと待てよ。てことは、こいつにとうとう好きなヤツが……?)」
    「だってわたし、家事が苦手だから……」
    「(そういえばこいつ、料理と掃除が苦手だったな。包丁とか掃除機とかデッキブラシとかは武器として使いこなすってのに)」
    「難しいよね、家事って」
    「でもよ、家事が得意な男と結婚すりゃあいいだろ」
    「家事が……得意な」
    「……オ、オレは結構得意だぜ」
    「やっぱりダメ!」
    「な……ッ!」
    「だって、も、もし、たまにわたしがご飯を作ったりなんかしたら、掃除なんかしたら……ッ!元から下手なのが物凄く下手に……ッ!絶対に呆れられるッ!」
    「そういうおまえでも好きだって男が……いるかもしれねーだろ」
    「それ、凄く変わった人だね」
    「わ、悪ィかよッ!」
    「何でミスタが怒るの?」
    「え?あ、あー……」
    「ミスタ?」
    「き、気にすんなッ!何でもねえッ!」

    遅れてきた11/22、いい夫婦の日ネタその2。

    ミスタ

  • ペッシとあの子の11月22日

    20221123(水)20:27
    ※一方通行シリーズ

    「今日はいい夫婦の日なんだって!日本語で!つまり、わたしとペッシくんの日だよ!」
    「オレとおまえは夫婦じゃあ……ッ。そもそも付き合ってもいねーしッ」
    「だからね、今日はデートがしたいなッ」
    「だからって言葉はおかしいだろ」
    「今日、仕事が終わったらデートだよ!約束だよ!」
    「お、おい……ッ!」

    「(結局、言われた場所に来ちまった……。じゃあねーと、あいついつまでも待ってるだろうし、それを放っておいたら兄貴がキレるだろうし……)」
    「ペッシくん、お待たせ!ペッシくんに綺麗って言ってもらいたくて頑張ってたら、遅刻しちゃった。ごめんね」
    「おまえ、そんな踵の高い靴を履いて平気なのか?なんか歩き方がフラフラしてるぜ」
    「え、え?心配してくれるの?嬉しい!」
    「そうじゃあねーよッ。こ、転ぶなよ」
    「うん!あ、ペッシくんが好きそうなお店、調べたんだ。えっとね、確かこの通りを……うわッ」
    「あ、危ねえ……ッ!ほら、言っただろ、平気なのかって。やっぱり転んだじゃあねーか」
    「……」
    「どうした?聞いてんのか?」
    「ペッシくんが……受け止めてくれた……」
    「それがどうしたんだよ?」
    「……」
    「なあ、聞いてんのか?」
    「だ、ダメッ!今、話しかけないで!」
    「何だ?おまえ、様子がおかしいぞ」
    「す、凄く……緊張してるから、ダメ!」
    「(そういえば、顔がスゲー赤い)」
    「わたし、今、ペッシくんに……ッ!」
    「(こいつ、こんな反応するのか?普段はベタベタしてくるくせに。い、いつもと違って、こっちまで変に意識しちまうじゃあねーかッ)」
    「む、胸が苦しいッ!ペッシくん、ごめんね!わたし帰るッ!」
    「はあ!?」

    「プロシュート、聞いて!昨日ね、ペッシくんが格好良かったの!わたしが転びそうになった時、咄嗟に腕を出してくれたの!今もね、凄くドキドキしてる!わたし、ペッシくんにそういうことされたいなって思ってたの!こ、こんなに胸がキュッてするんだね!ううッ、ペッシくんの腕の中にいたんだ……ッ。幸せだった!嬉し過ぎてね、デートの途中なのに思わず帰っちゃった!」
    「意外だな。おまえなら、ここぞとばかりにペッシにベタベタするんじゃあねーかと思った」
    「だってペッシくんって恥ずかしがり屋で、ペッシくんの方からくっ付いて来てくれることなんてないから……。昨日は本当に幸せだった。夢にも出てきたよ!」
    「そんなにされてーなら、オレならいくらでもやってやるぜ」
    「ペッシくんがいい!」
    「分かりきった答えをありがとよ」

    遅れてきた11/22、いい夫婦の日ネタその1。

    プロシュートペッシ

  • 暗殺チームのあの子は勘違いをする

    20221119(土)01:38
    「どうしたんですか?リゾットさん」
    「……」
    「わたしの顔に何か付いてますか?」
    「……いや、そういうわけじゃあない」
    「じゃあ、何が……うッ」
    「……」
    「(頬を摘ままれた……)」
    「おまえ……」
    「リ、リゾットさん……。何ですか、この指。わたしの頬がどうしたんですか?」
    「……」
    「本当にどうかした……い、いだだだだッ!い、痛いです、リゾットさん!そんなに強く摘ままないでくださいッ!千切れる、頬が千切れる……ッ!」
    「……柔らかい」
    「え……ッ」
    「柔らかいな」
    「そ、それは……余計な肉が付いている……と?」
    「……」

    「どうしたんだ?飯、食わねーのか?」
    「わたし、ダイエットするって決めたんです。実は最近、太ったみたいで……」
    「はあ?前と変わらねーだろ」
    「き、聞いてくださいよ、ホルマジオさんッ!昨日、リゾットさんに『柔らかい』って言われたんです!頬をこう……ッ、こうやって摘ままれて!力が強くて凄く痛かったですッ!」
    「リゾットに?」
    「確かにここのところ、甘い物を沢山……ッ。任務で忙しかったからって自分を甘やかしていましたが、面と向かってそう言われてしまうと……ッ!」
    「……」
    「前々からリゾットさんに見られて……というか睨まれている気がしていましたが、その視線の意味が分かりました。『こいつ太ったな』っていう視線だったんだ……ッ」
    「……いや、それは違うと思うぜ」
    「だからわたし決めたんです。己を律してダイエットをすると……ッ」
    「(リゾットのヤツ、まーた変な誤解を生みやがったな。マジで口下手にも程があるだろ)」


    夢主の頬を触りたくて実はソワソワしていたリゾット。睨んでいたんじゃなく、「触りたい」と見つめていただけ。

    リゾット

  • プロシュートとペッシとあの子は飲みに行く

    20221118(金)01:02
    ※一方通行シリーズ

    「ペッシくんの隣はわたしねッ」
    「勝手に決めるなよ。あ、兄貴はどうします?」
    「オレはこいつの隣でいい。放っておけば好き勝手しそうだからな」
    「何にしようかな。ねえ、ペッシくんは何を飲むの?」
    「オレはこれ。ヘヘッ、兄貴にこの前勧められて、結構ハマってんだ。兄貴は決まってますよね?いつもの、あれ」
    「ああ」
    「わたしもペッシくんと同じやつにする!」
    「止めておけ。おまえにその酒は強過ぎる。度数の低いこっちにしておけ。これなら甘いし、ジュースみてーなもんだ。酔っ払って動けなくなったら面倒だろ」
    「そうだぜ。兄貴の言う通りにしろよ」
    「いいの!ペッシくんと同じのにする!」

    「……うッ。このお酒、凄く強いッ!喉が痛い!死んじゃう……ッ!」
    「だから言っただろうが。ったく、代わりに飲んでやるから、グラスから手ェ離せ」
    「の、飲むからいい!ペッシくん、こんなに強いお酒が飲めるなんて格好いいねッ!」
    「無理するなよ。素直に兄貴に渡して、おまえはジュースでも飲めって。確かメニューにおまえの好きな……ああ?」
    「……」
    「……こいつ、もう酔ったな」
    「いくら何でも早ェだろ……。お、おい、大丈夫か?」
    「ペッシくーん……。ペッシくん……ッ」
    「(バカ……ッ!兄貴の前でくっ付くなよッ!は、早く引き剥がさねーと、また兄貴に……ッ)」
    「ペッシくん、家まで送ってくれる?送ってくれたらね、わたしを好きにしていいよ。むしろ好きにして欲しいな。沢山、色んな所を触っていいし、色んなことをして欲しいの…………。ぐう……」
    「えッ、あ……って、ね、寝やがった……ッ!」
    「ペッシ。それ飲んだら帰るぞ。そいつはきっと朝まで起きねえ」
    「は、はい。すみません、兄貴……。せっかく飲みに来たってのに」
    「分かってたことだ。こいつが酔うことなんざ」
    「(兄貴、こいつのこといつも見てるからな……。バカをやらかして飲んで、酔ったこいつを送って行ったことも何回かあったし)」
    「こんなどうしようもねえバカに惚れたオレも、相当のバカだな」
    「……プロシュート兄貴、珍しく酔ってます?」
    「こんな酒で誰が酔うかよ。おい、ペッシ。この酔っ払いをオレの背中に乗せろ」
    「は、はい……ッ」
    「……ペッシ……くん」
    「(オレが酔った時、兄貴は蹴りを入れて叩き起こしたし、家まで付いて行くなんてしなかったよなあ……。こいつが二日酔いで潰れてたら任務を代わったりもするし、ソファーで寝てたら上着を掛けるし。兄貴がこんなに分かりやすく優しくするのはこいつだけだってのに、本人は気付いてねえ……。他の女には絶対ェやらねーんだぜ。分かってんのか、こいつ。呑気に寝やがって)」

    プロシュートペッシ