short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

記事一覧

  • メローネは気付いてしまった

    20190701(月)20:38
    sssネタ募集企画「メローネとお揃いのピアス(片栗粉様)」


    「あれ?君、いつピアスホールなんて開けたんだい?」
    「へ?」
    「今、髪を耳に掛けた時に、ちらりと見えたぜ。ピアスを付けているの。前までホールはなかっただろ?」
    「ああ、えっと……ちょっと前に開けたの」
    「へえ。見せてごらん」
    「えっ」
    「君、耳の形が綺麗だろ。そこにピアスがあるなんて、そそるじゃあないか」
    「いや、ちょっと……」
    「減るものじゃあないし、いいだろ」
    「ちょ、メローネ、やめ……ッ!」
    「んん?このピアス」
    「い、い、痛い!引っ張らないでよ!」
    「これ、オレのと同じヤツかい?ああ、そういえば、前にどこで買ったのか、メーカーも聞いてたよな。……なるほど。オレと同じピアスをするために開けてくれたのか」
    「うっ……」
    「健気でいいじゃあないか。そういうの好きだぜ。それに、君の耳によく似合っている。ディ・モールトいい」
    「ちょっと、耳に息が掛かってる!」
    「お揃いもいいが、今度、もっと君の耳を引き立てるやつを選んであげるよ」
    「ひいっ!い、今、なっ、舐めた!」

    メローネ

  • 親子に愛されて夜も眠れない

    20190701(月)09:11
    sssネタ募集企画「ピンク親子に愛される(匿名様)」

    ※ディアボロとトリッシュが普通に親子。へいわなせかい。ほのぼのぎゃんぐ、ぱっしょーね。


    「トリッシュちゃん。今日、うちに泊まりに来ない?お父さんもお母さんも旅行に行ってていないし、明日は学校が休みだし……」
    「そうね。あんたが一人で留守番ってのも心配だし。色々と」
    「留守番くらいできるよ。15だし」
    「あんたが平気でも、あたしが平気じゃあないのよ」
    「トリッシュちゃんは心配性だなあ……」
    「準備してから家に行くから。ちゃんと戸締りして待ってなさいよ」
    「うん」


    「あ、来た来た。トリッシュちゃん?……と、あれ?トリッシュちゃんのパパさん……?」
    「あんたの家に行くって言ったら、付いて来たのよ。ありえないわ」
    「娘がいつも世話になっているな」
    「ああ、いえ、むしろこっちが色々とお世話に……」
    「こいつに挨拶なんてしなくていいのよ!」
    「おまえ、ドアを開ける時に鍵を開ける音がしなかったが……。いつも鍵は掛けていないのか」
    「あ、いえ。トリッシュちゃんとパパさんが来る前に、ジョルノくんが来て、開けたままでした」
    「なんでジョルノが来るのよ」
    「親の不在中に男を入れるとは感心しないな」
    「ふ、二人とも顔が怖いッ。た、ただ、忘れ物を届けに来てくれて、それで、あの」
    「いい?あたしがいる間は、あたしが来たヤツを確認してからじゃあないと、開けちゃダメ」
    「不審な輩がいたら言え。このディアボロが直々に始末を……」
    「え、あ、はい?」


    「なんか友達とお泊りってワクワクするよね。……ところでなんでベッドに三人?狭いよね?明らかに」
    「そうね。二人なら問題ないけど、デカくて邪魔なのが一人いるから狭いわ」
    「我が娘よ。おまえは親に譲るということを知らないのか」
    「娘の友達に引っ付く親を尊敬するなんて無理よ。年齢くらい考えれば」
    「歳なんてものは、オレに関係ない。オレは欲しいものは必ず手に入れてきた」
    「15歳の女の子でも?あんたが父親だって思うと恥ずかしいわ」
    「残念だが『好み』が合うのは親子の証拠だ」
    「この子に手を出したら、あたしが許さないから」
    「おまえがオレに敵うのか?」
    「あの、わたしを挟んで親子喧嘩は止めて……」


    トリッシュ→夢主←ディアボロ

    トリッシュドッピオ&ディアボロ

  • チョコラータ先生は患者を愛した

    20190629(土)22:13
    sssネタ募集企画「病んでるチョコ先生が患者を監禁(雪夜様)」

    ※ヤンデレ


    医師という仕事は、わたしにとって非常に「便利」であった。傷病という弱さを持った人間たちは、それに対応できる医師に縋るしかない。様々な性別と年齢の人間たちを選ぶことができる医師は、わたしの好奇心の材料集めとして最高の職業だった。

    そんな中でわたしは、ある女の患者と出会った。わたしが担当医を務めた彼女は、医師であるわたしに非常に従順で、言葉を疑うことも治療を拒否することもなく、医師としてみれば面倒なこととは無縁な理想の患者であり、わたしとしてみれば好奇心を擽る存在だった。儚い見た目のわりに生にしがみ付く姿は愛らしく、生きたいという気持ちが強いわりに親族もおらず孤独に耐えていた。そんなちぐはぐで弱々しい彼女を見ていると、何者にも感じたことのなかった欲求が湧いた。

    病院などではなく、医師としてではなく、もっと別な場所で、わたしとしてじっくりと彼女を観察したい。ああ、どうしようもなく彼女が欲しい。女を欲して喉が渇くなど、初めての体験だった。

    だから、わたしは彼女を殺した。いや、正確には彼女は生きている。ただ、病院の患者として、世間一般の存在として死亡させた。死因は病死。ナースのエンゼルケアも「既に他のナースが終えた」と嘘を伝えて断り、麻酔で眠る彼女を素早くリネン用のワゴンに詰め、シーツを被せてカモフラージュすると、セッコに車まで運ばせた。

    家に連れて行って暫くすると、彼女は麻酔から醒め、困惑を交えてわたしの名を呼んだ。そんな彼女を押さえつけ、ベッドに縛り付ける。「今日からここが病室だ」と言えば、彼女は更に強い惑いを見せた。初めてわたしに抵抗を見せた彼女の頬を舐めながら、明日から始まる彼女との暮らしに笑みが溢れた。

    書類は完璧に書き上げた。彼女はもはや、この世に存在しない者となった。

    親衛隊

  • ジョルノ・ジョバァーナはスタンドに嫉妬する

    20190629(土)19:51
    sssネタ募集企画「GEと夢主とジョルノ(ああああ様)」


    彼女がぼくに「お願い」をする時は、決まっている。

    「お願い、ジョルノくん。ゴールド・エクスペリエンスを出してくれない?」

    ほら、今日も。彼女はぼくのスタンド『ゴールド・エクスペリエンス』に人間へ向けるような恋心を抱いている。そして、ぼくが同じような気持ちを彼女に向けていることを、本人は知らない。

    正直なところ、あまり気が進まない。しかし、彼女の願いを切り捨てることができず、ぼくは今日もスタンドを出す。

    「ゴ、ゴールド・エクスペリエンス。あの、ええっと。きょ、今日も可愛いね」

    可愛いは、どうかと思う。しかし、ぼく自身と言っても良いはずのゴールド・エクスペリエンスは、その言葉の後、顔を覗き込む仕草をしたと思えば、彼女の頭を撫でたのだ。これには、ぼくのスタンドだというのにさすがに驚いた。ゴールド・エクスペリエンスの行動に目を見開いた彼女は、頬を真っ赤に染めて必死に口元を抑えている。それから彼女は、言葉など口にしないぼくのスタンドに対して懸命に話しかけていた。ゴールド・エクスペリエンスも行動で返そうと、首を振って頷く。ぼくなら言葉と行動でいくらでも返事をすることができるのに。不満が胸を侵食し、ぼくは彼女の肩を掴んで引き寄せ、わざと耳元で囁いてやった。

    「ぼくを無視して、スタンドばかりを見つめられたら、傷付きますよ」

    もっとぼくを見てくれてもいいじゃあないですか、と低く刺激して、自分自身のスタンドを睨み付ける。どういうわけか、彼女といる時はゴールド・エクスペリエンスは言うことを聞かない。いつもはコントロールできるというのに。戻そうと思っても戻らないスタンドに苛立ちを感じつつも、ぼくは彼女の肩を掴む手に力を込めた。

    「例えぼくのスタンドが相手でも、渡すわけにはいかない」

    ジョルノvs、ごちゃまぜスタンド、その他5部、他部

  • 超低温ストーカーは家にいる

    20190628(金)22:38
    sssネタ募集企画「超低温ストーカーシリーズ続き(になこ様)」


    「部屋の中から冷気が……ッ!これは、まさか!開けないでおこう、今日はホテルにでも泊ま……」
    「オメー、帰って来るのが遅ェんだよ!女だって自覚あんのか?!」
    「ひえええっ!やっぱりストーカーがいた!」
    「遅くなるなら連絡を入れろよ、クソッ!」
    「連絡先なんて知らないですよ!」
    「オメーの携帯電話にとっくに入れてんだよ!気付け!」
    「え、あっ、本当だ!うわっ、勝手に!いつの間に!後で消しておこう……」
    「オメー、そんなことをしてみろ。この階の住人が一人残らず消えるぜ」
    「……脅しだ」
    「脅しの何が悪いってんだよ。さっさと首を縦に振れ」
    「いやで……」
    「ああ?」
    「しま、す。連絡……します」

    ギアッチョ

  • プロシュートはタイミングに恵まれない

    20190628(金)21:28
    sssネタ募集企画「タイミングが合わないプロシュート(匿名様)」


    「あっ、プロシュートさん。お帰りなさい」
    「ああ。なんだ、他のヤツらはいねーのか」
    「はい。まだ任務から帰ってきてませんよ。リーダーもさっき呼び出されて、ここにはわたしだけです」
    「……そうか。なら、いいな」
    「いいって、何がですか?」
    「今なら邪魔をされる要素がねえってことだ。いいか?一度しか言わねーぜ。オレは……」
    「おい。急な話で悪いが、任務だ。至急、ローマへ向かえ。この資料に書かれているヤツを……プロシュート、帰っていたのか。なんだ、その目は」
    「に、任務ですね。了解です、リーダー」
    「……なあ、リゾットよォ。わざと邪魔してねーよな?」
    「何のことだ」


    「あ、あの、プロシュートさん。任務中にこんなお話をするのはどうかと思われるかもしれませんが……その、ええっと」
    「なんだ。さっさと言え」
    「……に、任務が終わったら、あの一緒に食事にでも」
    「チッ……攻撃か。しかも、資料には書かれてねえ、スタンド使いじゃあねーか!氷は持って来てたよな。それ持って、オメーもスタンドを出して応戦しろ!」
    「は、はい……」


    「プロシュートはペッシと組んでこの政治家を今週中に。おまえはギアッチョと組んで、敵対組織の幹部を来週中に。頼んだぞ」
    「リゾット……」
    「リーダー……」
    「なんだ」
    「本当に邪魔してねーんだよなァ?」
    「邪魔とか、してないですよね?」
    「だから何の話だ。さっさと資料を頭に叩き込め」



    両片想いでもなぜか邪魔ばかりが入り、互いの気持ちを伝えられない不憫なプロシュートと夢主。

    プロシュート

  • 護衛チームは過保護

    20190626(水)11:05
    sssネタ募集企画「護衛チームは過保護(まんじゅう様)」


    「あれ?」
    「どうしたんですか?」
    「何か探し物か?」
    「あ、ジョルノ、ミスタ。ここに置いてあったはずのメモを知らない?」
    「さあ?ぼくたちがここに来た時には、何もなかったですよ。重要なものですか?」
    「小さいころに仲が良かった人と偶然会って、電話番号を教えてもらったんだよね」
    「おまえ、本当によく物をなくすな」
    「うるさいなあ、ミスタは……」
    「昔の知り合いといっても、油断はしない方がいいですよ。そういう昔のツテを利用して、騙そうとする人間が世の中にはいますから」
    「そうだぜ。おまえは単純だから、すーぐ騙されるだろ」
    「そういう人には見えないけどなあ」
    「見える見えないの問題じゃあない」
    「ジョルノの言う通りだ。おまえは女だろ。男には特に注意をしろよ。そんなんだから、変なのが寄ってくるんだぜ」
    「そういう変な人なんて、寄ってきたことないけど……?」


    「買い出し……に三人もいらない!買い出しくらい、わたし一人でも行けるのに!」
    「いいから、行きますよ。ほら、さっさと手を出して」
    「おまえ、迷子になるじゃあねーか」
    「手を繋がなくても歩けるから!ていうか、わたしより道を間違えるのはナランチャの方だからね!」
    「いいから、出せって!あんたは、コケるわ、人混みで消えるわ、こっちが大変になるんだよッ!」
    「痛い痛い痛い!フーゴ、強く握りすぎ!」
    「あー!フーゴがそっち握るなら、おれはこっちな!」
    「言っておくけど、わたしはフーゴとナランチャより年上だからね」


    「ちょ、アバッキオ、ストップ!何をしてるの!」
    「ああ?オメーが食うものに毒なんてもんが入ってねーか確かめてんだろ」
    「いやだから、その人はただの一般人……!ブチャラティ、止めてよ!」
    「ほら、これは毒見が終わったやつだ。食べていいぞ」
    「わたしはアバッキオを止めてって言ってるんだけど?」
    「料理が冷めるぞ。温かいものは温かいうちに食べたほうがいい」
    「アバッキオを……」
    「なんだ、食べさせてほしいのか」
    「おい、この料理も毒見が終わったぜ。食べな」
    「もうこの二人と食事したくない……」

    護衛チーム

  • ホルマジオは親代わりの代わり

    20190625(火)08:09
    sssネタ募集企画「ホルマジオが幼女夢主をあやす(リコ様)」

    ※幼女夢主


    「うわあああん!リゾット、リゾット!」
    「だから、リゾットは仕事でまだ帰って来れねーんだって」
    「リゾット、うう、ぐす……ッ」
    「あと一日我慢すれば会えるぜ。それまではオレが一緒にいてやるから、泣き止めよ」
    「……リゾットがいい」
    「あいつには敵わねーな。まあ、おまえを連れてきたのがリゾットだから仕方ねーか」
    「いちにちって、なんで、こんなにながいの?」
    「一日が長いんじゃあねえ。楽しい時間は短く感じて、つまんねえ時間は長く感じるんだよ、人間ってのはよォ。おまえだって、リゾットといる時間は短く感じるだろ?」
    「うん。だから、リゾットともっといっしょにいたいの」
    「そういう気持ちを我慢して明日会えたら、今日会うよりもっと嬉しくなるからよ、待ってようぜ。な?」
    「……うん」
    「だーから、泣き止めって。ったく、せっかくの可愛い顔が台無しだろ。あー、そうだ。なにか美味いモンでも食いに行こうぜ。腹減っただろ」
    「ん、いく!」
    「よーし。何が食いたいんだ?」
    「えーとね、なにかたべたい」
    「おまえ……。んな答えじゃあ分かんねーだろ」

    ホルマジオ

  • リゾット・ネエロは帰したくない

    20190624(月)19:50
    sssネタ募集企画「トリップ夢主とリゾット(白波様)」
    ※トリップネタ


    ある日、女が一人、部屋に現れた。仕事柄、他の組織に狙われる危険性があることは十分に知っていたし、常に警戒はしていた。勿論、自分の家にいる時でさえ。しかし、彼女は現れるその瞬間まで全く気配などなく、瞬き一つの僅かな時間で、彼女という存在そのものをそこへ置かれたかのように現れた。オレに驚くよりも、彼女は自分がいる空間に呆然としていた。暫くして漸くオレに気づいたかと思うと「すみません、ここはどこですか」と聞いてきた。頭がおかしいのか、またはスタンド使いかと疑ったものの、彼女の言動や表情からは、そんなものは一切感じなかった。

    そして、その時、オレはこの裏社会に入ってから誰にも感じたことのなかった胸の苦しみを、彼女に対して感じてしまった。いかにも弱々しいその見た目、しかしこの世界とは隔絶されたような雰囲気を持つ彼女に。

    神隠し、なんてものがあると聞いたことはあったが、物語のようなものやただの誘拐事件だと思っていた。しかし、彼女の話す内容は、物語だとか誘拐事件だとかそういうものではなかった。彼女の言う『自分がいた世界』の話は、どれもこれもオレの知る範囲とは若干異なっていたが、やはりそこに『嘘を吐いている』という様子は見られなかった。『自分がいた世界』について語るときの、彼女の楽しくも切なげな甘酸っぱい表情がたまらなく、オレは次第に彼女に溺れていった。

    「あああっ!テレビもパソコンもなくなってる!」

    彼女は元の世界に帰りたがる。彼女には悪いが、オレには帰す気はないし、手放す気もなかった。彼女の世界にもパソコンやテレビといったものがあると話していたことから、帰る手段を手に入れることを防ごうと、オレは部屋からそれらを排除して、情報を得る手段も他者との連絡手段も絶った。

    「何これ……。ドアに何かが刺さっていて開かない」

    ある日、彼女が外へ出てこの世界のことを知ろうとしたのを見て、簡単には外へ出られないように、ドアにはメタリカで作り出した鎹を打ち込んだ。オレが部屋にいる時は内側から、オレが任務の時は外側から。工具など持たぬ、そして力もない彼女では、ドアを開けることができなくなった。

    「なんでこんなことをするんですか!」
    「それよりもおまえ、窓から外へ出ようとしたな」
    「思ったより高い建物で、流石に降りられませんでした……」
    「……窓は開かないようにしておこう。ああ、必要なものがあったら言え。可能な限り揃える」
    「じゃあ、パソコンをお願いします」
    「無理だ」
    「じゃあ、バールを。あの釘みたいなものを抜くので」
    「無理だ」
    「図書館とかに行きたいです」
    「無理だ」
    「無理ばかりじゃあないですか!」
    「食い物や生活必需品のことを言っているんだ、オレは」
    「それよりも、わたしはただ帰りたいだけです」
    「帰る必要はないだろう。そもそも、そんなことはオレが許さない」
    「一生、知らない世界にいるなんて嫌ですよ、わたしは」
    「忘れていた。土産だ、受け取れ。仕事の帰りに寄ってみた」
    「そうやってまた話を逸らすんですね……。あ、美味しそうな匂い!」

    「リゾットさん、このイチゴのティラミス、凄く美味しいです!」
    「そうか」
    「この前のピッツァも美味しかったし、美味しいものがたくさんあるんですね」
    「そうだな。帰る必要がないだろ」
    「……はっ!わ、わたしは美味しいものに負けませんからね!絶対に帰りますよ!」


    鎹……かすがい。木材を繋ぐ釘です。

    リゾット

  • プロシュートは愛を暴力で伝える

    20190623(日)21:13
    sssネタ募集企画「プロシュートが暴力系ヤンデレ(のり様)」

    ※病んでるプロシュート、暴力表現あり、夢主に容赦のない兄貴ですので注意


    拳に感じる『人間を殴った』という生々しい感触。自分の骨に伝わる相手の骨の硬さ。そして振動。神経を走る痺れに、言葉なんかじゃあ表せねえ高揚感が湧いた。床に伏せる女の髪を掴み、その顔を引き上げる。殴られた瞬間に唇を切ったのだろう。鮮やかな血を滲ませるそこに舌を這わせて傷口に歯を立てれば、女は悲鳴を上げてオレの手を振り払った。

    「いや、やめて、プロシュート!」
    「オメー……。オレがギャングだって知って『別れたい』てのは都合が良すぎるんじゃあねーか?」

    身を守ろうとする頼りねーくらいに細い腕を蹴り上げて解き、がら空きになった胸元を片足で踏みつける。乗せた一本の足に体重を掛けてやれば、襲い来る息苦しさに、痛みとは無縁な世界で生きる女は苦悶の表情を見せた。その表情が堪らない。女の頭の中がオレで満たされ、女の持つ全ての感覚をオレが支配しているということに、昂ぶりさえ感じた。

    「ごめ、んなさ、い……プロ、シュート」
    「ギャングだから何だってんだ。なあ?オレは、オメーを愛してんだぜ。なのに、オメーは『ギャング』ってだけでオレを切るだァ?ふざけんなよ。オメーの『愛してる』って言葉は、その程度だったのか?」
    「う゛、あ゛っ!」

    足を一度浮かせ、勢いよく足底を叩きこめば、女は声を詰まらせて目を固く瞑る。悶える女に跨り、髪を掴んで側頭部を床にぶつけてやれば、女は滂沱の如く涙を流し、オレに許しを乞う。

    「……許してほしいか?なら、オメーも本気でオレを愛してみろよ。オレから逃げるなんて許さねーぜ。もし、一度でもそんな姿勢を見せたら、足をへし折って首輪を付けてでもオメーを繋ぐ。易々と逃がすかよ。このオレがよォ」

    綺麗な涙を舐め取り、その舌で唇をなぞってやる。オレのひとつひとつの行動に怯えて震える女が、とてつもなく愛らしかった。

    プロシュート