short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

記事一覧

  • エンリコ・プッチは間違えた6

    20230719(水)23:58
    ※アホの子な夢主

    「神父様!空条徐倫に関する情報を入手しました!」
    「下らないことだと思うが、まあ……聞こう」
    「チョコレートケーキが好きらしいです!」
    「(本当に下らないことだったな)」
    「色々と助けてもらっているので、お礼に何か贈りたいなと思っていたのに、ここではチョコレートケーキは手に入り難いですよ……」
    「……」
    「ということで、神父様!頼みたいことがあります!チョコレートケーキを買ってきてください!あ、お金はちゃんと働いて用意しました。あとついでに、フルーツタルトも買ってきてください。わたし、フルーツタルトが好きなんですッ」
    「なぜわたしがそんな物を買って来なくちゃあならないッ!それも空条徐倫に……ッ!」
    「神父様、お願いします!久しぶりにフルーツタ……ッ。空条徐倫にチョコレートケーキを食べさせてあげたいんですッ」
    「……君は、自分がただ単に食べたいだけじゃあないのか?」

    「徐倫!はい、これ!チョコレートケーキ!」
    「どうしたの?売店にチョコレートケーキは売ってなかったわよね?」
    「大好きな人に頼んだの!チョコレートケーキとフルーツタルトを買ってきてって」
    「あんた、自分がフルーツタルトを食べたかっただけでしょ……」
    「……違うよ!」
    「まあ、いいわ。ありがとう!凄く食べたかったの」
    「ケーキ、美味しいよね。わたしも好き」
    「ところで、その大好きな人って誰?教えなさいよ」
    「内緒!」
    「オレも気になるな」
    「あ、ウェザー・リポート。ごめんね、ケーキは……」
    「ケーキの話じゃあない。それを買って来た相手のことを聞きたい」
    「な、内緒ッ」
    「どうしても?」
    「内緒ッ」
    「ウェザー。あんまりしつこいと嫌われるわよ」

    スタンド、その他5部、他部

  • リゾット・ネエロは会いたくて仕方がない

    20230717(月)02:08
    「あ、兄貴……。な、なんだかよォ、リゾットがすげーイラついてません?お、落ち着きもねーし……」
    「当然だろ。あいつがいねーんだからな」
    「え?あいつ?」
    「考えりゃあ分かるだろ。あいつだ、あいつ。一昨日から任務で出てるじゃあねーか。リゾットはあいつがいねーと、ああなるんだよ」
    「……あ、ああ。なるほど」
    「いいか?こういう時は報告以外で話し掛けるな。ホルマジオみてーにとばっちりを食らうぜ。リゾットは結構、短気なうえ心配性なところがある。あいつが死んだり怪我をしてねーか不安なんだ」
    「は、はい。分かりました……」
    「あいつはリゾットのイライラも知らねーで、旅行気分で帰ってくるけどな」
    「あいつらしいですね……」

    「ただいま戻りました!……て、あれ?リゾットさん?どうしました?元気ないですね?」
    「遅かったな」
    「お土産を選んでいたら遅くなりました!これ、リゾットさんへのお土産です!たくさん悩みました!」
    「……」
    「そ、そういうの嫌いですか?」
    「いいや。ただ、もう少し早く帰って来い。遅くなるなら連絡くらいしろ」
    「す、すみません。携帯電話の電池が切れていて……。うわッ!ど、どうしたんですか?く、苦しいです、リゾットさん……ッ。腕、もっと緩めてくださいッ」
    「……心配させるな」
    「大丈夫ですよ!死にそうになったらちゃんとリゾットさんに電話くらいはします!死にそうですって!大好きですって!まあ、今のところ死ぬ気はないですけど!まだ美味しい物、たくさん食べたいし、リゾットさんと一緒にいたいので!」
    「……」

    「兄貴……。あれ、大丈夫って言うんですか?」
    「あいつのことだ。考えるだけ無駄だ」
    「……リゾット、苦労しますね」
    「だからだろ。リゾットがああなのは」

    リゾット

  • あの子はブローノ・ブチャラティにどうしても言えない

    20230716(日)02:59
    「今日も早いな」
    「ブ、ブチャラティさん……ッ」
    「あいつらにも見習ってもらいたいな。君のそういうところ」
    「あ、あの……ッ。ブチャラティ、さんッ」
    「何だ?」
    「あのッ、あの……ッ」
    「どうした?」
    「えっと……その……」
    「……」
    「あ、う……。な、何でもありません」
    「何でもない……わけがない。何か言いたいことがあるんだろ?言い難いことか?」
    「ほ、本当に……ッ。何でもありません……。よ、よく考えてみたら、凄く下らないことなので、いいんです。大丈夫です……」
    「……まあ、また話したくなったらいつもでも声を掛けてくれ」
    「はい……」

    「で、結局今日も言えなかったの?」
    「し、仕方ないじゃん!ブ、ブチャラティさんを前にすると、は、恥ずかしくなって……ッ」
    「ただ飯に誘うだけなのに」
    「す……ッ、す、好きな人をご飯に誘うのって、緊張するんだからねッ!ナランチャくんは分かってないッ!」
    「だってオレ、そういうの別に興味ないし。たぶん、オレに相談するよりミスタの方がいいよ。あとジョルノとか」
    「ナランチャくん。ご飯に誘う練習をしよう!ナランチャくんはブチャラティさんの役をやってねッ」
    「それ、意味ある?練習をしても、どうせブチャラティを前にしたら話せなくなるくせに」
    「だから練習をするんだってば!えっと……ちょっと待ってね。ブチャラティさんだと思い込むから」
    「(こいつ、オレより勉強はできるくせに抜けてるところがあるよな)」
    「ブチャラティさん……。あのッ、こ、ここ、今度、い、一緒に……ッ。しょ、く、じで……もッ。ううッ!や、やっぱり恥ずかしいッ!」
    「あーあ。あと何年かかるんだろうな」

    「……ミスタ」
    「何ですか?」
    「あいつは……ナランチャとよく話しているな」
    「歳が近いですし。まあ、そうなるでしょ」
    「……」
    「妬いてるんですか?」
    「オレだって男だからな」
    「だったら素直に言えばいいじゃあないですか」

    ブチャラティ

  • リゾット・ネエロはあの子を一人で行かせたくない

    20230715(土)00:05
    「リゾットさん!次の任務の件について聞きたいことがあるので、ちょっと情報管理チームのところに行って……」
    「ダメだ」
    「来ま……。え……ッ」
    「電話で済むことだ。いちいち行く必要などない」
    「で、でも、わたしからの電話、出てくれないんですよ……ッ!というか、暗殺チームを名乗った時点で切られて……ッ」
    「……だったら」
    「え?」
    「おまえが情報管理チームのところに行くのならオレも行く」
    「(よ、余計に会ってもらえなくなる……ッ)」

    「(何とか情報管理チームの人に会えたけど、凄く怯えてたな。あっちのチームの人。最後には声が震えてたし……)」
    「……」
    「あ、リ、リゾットさん。わたしはこのまま買い出しに行くので、リゾットさんは先に……」
    「買い出し……?」
    「はい。イ、イルーゾォさんに頼まれて……」
    「……イルーゾォ」
    「(あれ?一瞬、目付きが……)」
    「オレも行く」
    「え、あ、でも……」
    「不満か」
    「リ、リゾットさんはお忙しいので、時間は大丈夫なのかな……と思って……」
    「問題ないから言っている」
    「……そ、そうですね」

    「あの、リゾットさん……。に、任務にまで付いて来なくても……」
    「……」
    「わ、わたしが頼りないのは分かりますが……ッ。ギアッチョさんにも色々と言われているのでッ。で、でも、これくらいの任務はさすがに一人で……ッ」
    「不都合でもあるのか?」
    「いや、そういうわけではッ」
    「それともオレではなく、他のヤツだったら良かったと?」
    「ち、違……ッ」
    「だったら黙っていろ」
    「(リゾットさんが付いて来ちゃうと、わたしの任務なのにリゾットさんが動いちゃって意味がなくなるんだよな……。そもそも何でこんなに付いて来ようとするんだろう。わたしってそんなに頼りないのかな)」

    リゾット

  • ギアッチョの後輩はおバカさん

    20230712(水)01:15
    ※アホの子な夢主

    「おい。オレは運転しているんだからな。オメーはちゃんと地図を見てターゲットのところまで案内しろよ」
    「はい!あ、ギアッチョさん。今のところ左です」
    「遅ェよ!通り過ぎてから言うんじゃあねーよ〜ッ!」
    「大丈夫です!直ぐそこの角を……。あ、また通り過ぎちゃいましたね!」
    「『ましたね』じゃあねーだろーがッ!もういいッ!地図をこっちに寄越せ!」
    「あッ!……まったく、乱暴ですね。それと、運転する時は前を見なきゃあダメですよ。危ないです」
    「オメーに任せていたら、永遠に目的地に着かねーんだよ。任務だって自覚はあるのか?」
    「ありますよ!だからこうしておやつを持って来たんじゃあないですか。お腹が減らないように」
    「遠足かよッ!」
    「腹が減っては戦ができぬ、ですよ。ギアッチョさんも食べますか?ギアッチョさんの分も持って来たんです!」
    「要らねえ……ッ!」
    「ところでギアッチョさん」
    「……何だよ。下らねーことだったら覚悟しておけよ」
    「トイレに行きたいです!」
    「任務中だって自覚ねーだろ、オメーはよォ〜ッ!任務が終わるまで我慢しろッ」
    「む、無理ですッ。それに、我慢は身体に良くないんですよッ」
    「そういうところだけちゃんとしてんじゃあねーよ……ッ」
    「メローネさんは停まってくれますよ。トイレまで付いて来ようとしますが」
    「……」
    「個室まで入ろうとしてきたので『男子トイレはあっちですよ』って言ったら『君、バカだろ』って言われました」
    「おまえは間違いなくバカだろ。メローネの野郎が付いて行くのはともかくとして」
    「それはまあ、いいんです。とにかく、トイレに行きたいので車を停めてください!」
    「(なんでこんなバカ女の教育担当がオレなんだよ……ッ)」

    ギアッチョ

  • 岸辺露伴の代理編集者3

    20230710(月)01:03
    「岸辺先生。聞いてくださいよ」
    「……」
    「聞けって」
    「君、本当に口が悪くなってきてるよな……ッ!そもそも編集者なら仕事の邪魔をするなッ!」
    「わたし、コーヒーより日本茶の気分なので、日本茶使っていいですか?」
    「勝手に使えよ。どうせ断っても使うんだろ」
    「岸辺先生、わたしのこと分かって来ましたね~。やだ、まさか気があるんじゃあ……ッ!」
    「気持ちの悪いことを言うなッ!」
    「冗談ですよ。先生も飲みますか?凄く濃くて苦いの淹れてあげますよ。先生のだけ」
    「……いらない。君の場合、他人の物には平気で何か入れそうだからな」
    「入れるわけがないですよ。岸辺大先生の大事な身体なんですから。浮気しやがった元恋人の飲み物には毒物の一つでも入れてやりたいですけど」
    「それで捕まったらぜひ取材をさせてくれよ」
    「大丈夫ですよ。捕まったら共犯者として岸辺先生の名前を出すので。……はい、先生の分もちゃんと淹れましたよ、お茶」
    「要らないって言っただろう」
    「でも飲むんですよね?分かりますよ、編集者ですから」
    「……不味い。君、お茶もまともに淹れることができないのか……?」
    「先生の舌がおかしいんじゃあないですか?あ、お茶菓子も用意したのでどうぞ」
    「ぼくの家にあったやつじゃあないかッ」
    「美味しいですよね、これ。わたし好きなんですよ。次も用意しておいてくださると嬉しいです」
    「……君の苦情、会社に出しておくからな」

    スタンド、その他5部、他部

  • 噴上裕也はにおいで追跡する3

    20230709(日)00:38
    「仗助。聞けよ」
    「何だよ、しつけーなッ」
    「なに怒ってんだよ」
    「どうせまたあの子のことだろ。今度は何だ」
    「その前に一ついいか?おれ、前よりもカッコよさと美しさに磨きが掛かってるだろ?ん?」
    「変わらねーよ、ちっとも」
    「ったく、見る目のねー野郎だな。取り巻きの女どもはみんな『またかっこよくなってる』とか『昨日よりも素敵』とか、そんなことを言ってるぜ?」
    「だから、それはその女どもが特殊だっての……」
    「まあ、とにかくよ、前に言っただろ?あの子とデートをする約束をしたって」
    「(ああ。あの子が噴上裕也にビビッて断れなくて、泣いたっていうあれか)」
    「昨日、デートして来たんだよ。最ッ高だったぜ!」
    「……それ、おめーだけだぜ」
    「時間になっても来ないと思っていたら、待ち合わせ場所をあの子が勘違いしていたらしくてよ、おれがこの優秀な嗅覚で探し出して無事に会うことができたんだ。良かったぜ、あの子のにおいを覚えていて」
    「おまえ、それが気持ち悪がられてるのに気付いてねーのか?」
    「バイクに乗るのが怖いっつーから、店まで歩いたんだ。おれの隣を歩く姿が可愛くてよ……ッ。話しかける度に涙目で見上げるのも堪らなかったぜ……ッ」
    「(やっぱりビビッてんじゃあねーか)」
    「でよ~、すっげー少食でちょっぴり心配になったんだ。こんな量で身体が持つのかって」
    「(それ、怖ェから胃に物が入らねーだけだろ)」
    「自分でも意外だったんだけどな、おれも結構アガるタイプで会話が思うようにいかなかったんだよ。絶対、印象悪かったよな?今思うとダセーよ。でも最高だった。今までのデートの中で一番よ」
    「(元から印象は良くねーって……)」
    「はあ……。マジに最高のデートだった……。帰りも送って行ったんだ。男として、好きな女を一人で帰すわけにいかねーし……。家に着いた時、『何で家を知ってるんですか』って聞かれたから、『においを辿った』って言ったら震えてたんだぜ。そんなに嬉しいのかって、おれも興奮で震えちまった」
    「噴上裕也……。おまえ、女心ってのを勉強した方がいいって。あの取り巻きたちは参考にならねーから」

    スタンド、その他5部、他部

  • 空条承太郎は東方仗助の幼馴染を篭絡する

    20230708(土)22:58
    ※悪い大人な承太郎

    何だか気分が優れず学校を早退した時、仗助くんから以前紹介された空条さんと帰り道で会った。その時、疲れに効くビタミン剤を分けると言われて、わたしは空条さんが泊っているホテルに付いて行った。お茶も用意してくれて、仗助くんの学校でのことを少し話していると、やはり気分が良くないせいか眠気が襲って来た。起きたのは夕方で、タクシーに乗って家に帰ったが、空条さんから貰ったビタミン剤は三日分で、わたしは三日後にまた空条さんのホテルを訪ねた。何だか効いている気がしたから。

    だけど最近、以前よりもずっと身体が重くて怠い。夜だってしっかり寝ているはずなのに、ホテルで空条さんと話していると強烈な眠気に襲われることがある。その度に空条さんは眠ってしまったわたしをベッドまで連れて行ってくれるし、タクシーで家まで送ってくれる。何だか申し訳なく、訪問を控えようとしたけれど、わたしが来なければ空条さんは心配して電話を掛けて来るようになった。

    「……」
    「眠いのか?」
    「すみ、ません……」
    「いいや。遠慮はしなくていい。ベッドを貸そう」
    「すみま、せ……ん」
    「一人で立てるか?」
    「は……い」

    電話を掛けて来るほど心配をしてくれている空条さん。心配だから顔を直接見たいと言われ、わたしは空条さんの元を訪ね続けていた。今日も様子を見てもらい、ビタミン剤を貰うために来たけれど、やっぱり眠気がやって来た。既に身体に力が思うように入らず、ぐったりとしているわたしを空条さんが抱き上げる。慣れている様子に「やっぱり大人の人だ」と思っていると、背中を柔らかい感触が包んだ。ベッドだ。その感触に、瞼は更に重みを増していく。閉じようとする直前、視界が完全に真っ暗になるその前に、空条さんがわたしの下腹部を撫でて目を細めていたのが見えた。


    承太郎が渡してるビタミン剤は本物。出しているお茶に睡眠薬が入ってる。

    スタンド、その他5部、他部

  • リゾット・ネエロはあの子を見つめてた

    20230705(水)07:01
    ※病んでるリゾット

    遠くもなければ近くもない。そんな任務は久しぶりだった。殆どの場合、オレに回って来るのは長期の任務か遠方での任務、それか相手が政治家だったり同業者だったりと手間のかかる面倒な任務ばかりだ。そんな珍しい、特に時間もかからなければ移動の負担もない任務を終えた帰り、通りかかった花屋で一人の女の店員と目が合った。女はオレに向かって小さく頭を下げて、直ぐに目の前の客と話し始めた。

    一週間後、任務の帰りにまたその店の前を通った。意識などしていなかったが、オレの目は店へと移って行って、そしてまた、あの女と視線が絡んだ。女はオレに微笑んだ。何がおかしいのだと思わず眉を顰めたが、なぜだか、それからもオレの足はわざわざ花屋の前を通るようになっていき、気付けば女の姿を探していた。

    最初は、女の姿がほんの少しでも視界に入ればそれで満足した気になってその場を離れていた。だが、三回、四回と、彼女を見る回数が増えていくにつれ、それだけでは満たされないようになっていった。彼女の声が聞きたいと、そう思ったのが始まりだった。オレは『メタリカ』で自分自身の姿を隠し、店にいる女に近付いた。女は客と話している。初めて人の声を聞いて心地良いと思った。もっとよく、しっかりと聞いてみたいと顔を近付ける。あくまでオレは姿を周囲に溶け込ませている状態だ。存在を消しているわけではない。息が掛かって怪しまれないよう、呼吸を止めて耳を寄せる。そうして捉えた、聴覚を擽る落ち着いた声を、脳に深く刻んだ。

    暫くして、オレは彼女に触れたいと思うようになった。だが、触れてしまえば彼女を驚かせてしまう。そう思って堪えていたが、花の手入れをするその小さな手に誘われ、指先で触れてしまった。表皮が重なる、ほんの一瞬。柔らかい手だった。傷が目立つし、日に焼けているが、健康的なそれはオレの指によく馴染んだ。彼女は咄嗟に手を引いて、驚嘆の声をあげる。そして手の表と裏、左右にも視線を巡らせ、違和感の正体を探ろうとしたが、オレが触れたという証拠なんて見付けられるはずもなく、「気のせいかな」と零して作業の続きに取り掛かった。

    次第に、手に触れるだけじゃあ満足できなくなった。指先を少し当てるだけじゃあない。掌をしっかりと添え、指を絡ませたい。そして、あの小さな身体に腕を絡めてみたい。彼女はどんな感触をしているのだろうか。どれくらいの体温で、どれほど柔らかいのだろうか。

    「ひい……ッ!」

    オレの腕が彼女を捕らえた瞬間、その唇から悲鳴が漏れる。驚くに決まっている。何も見えないのに、何かが身体に纏わり付いたのだから。手で唇を覆い、声を塞ぐ。そのままオレは『メタリカ』を解除し、隠していた正体を彼女に見せた。

    リゾット

  • ジョルノ・ジョバァーナの先輩はツンケンしている

    20230704(火)02:35
    「持ちましょうか?」
    「え?」
    「それ。その荷物。重いでしょう?さすがに女性にそんな重そうな物を持たせて、その横を平然と歩けませんよ」
    「要らない。これくらい平気だし、女だからって特別扱いしないで。それと、そんなことは気にしなくていいから、ちゃんとターゲットを監視して」
    「以前から思っていたのですが……」
    「何?」
    「もう少し、甘えてもいいのでは?この世界で女性が生きるのは確かに大変だと思いますが、やはり、ぼくとしてはもっと甘えて欲しいと思うんです」
    「……何言ってるの?」
    「だから、あなたが好きなんです」
    「はあ?」
    「ぼくは、あなたが好きです。だからあなたを甘やかしたいと思うし、甘えて欲しいと思う」
    「……」
    「女性として、あなたを大切にしたい」
    「……へ、変なことを言わないで。ほら、ターゲットが動いた。さっさと行くよ」
    「相変わらずですね」
    「煩いッ。そんなことを言ってる暇があったら集中してッ」
    「あまり大きな声を出さない方がいいですよ。相手に気付かれてしまいます」
    「……誰のせいだと思ってるの」
    「さあ?」
    「……嫌な後輩。って、ちょっと、荷物返せッ」
    「だから、ぼくが持つと言っているでしょう?そんな細い腕でずっと持っているの、疲れません?」
    「あなたも十分細いでしょ……ッ。むしろ女よりも細いじゃあないッ」
    「でも、ぼくは男ですから。力はそれなりにあります。ああ、ターゲットを見失う。行きましょう。ついでに、手も繋ぎますか?ほら、恋人同士だと思わせて、油断させることができますし・ぼくはあなたと手を繋ぐことができて嬉しい。まさに一石二鳥」
    「必要ないッ。わたしに得が全然ない。荷物、大切に扱ってよ?それを届けるのも任務なんだから」
    「分かっています。あなたの次に大切にします」
    「いちいち気持ちの悪いことを言うなッ」
    「照れているんですね。可愛いですね、本当に」
    「……アバッキオの言う通り、生意気な新入り」

    ジョルノ