short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

記事一覧

  • ジョルノ・ジョバァーナは真実にする

    20190910(火)20:39
    sssネタ募集企画
    匿名様「知らない間にジョルノの彼女になってた」


    「凄くいい子じゃあないの、ジョルノくん。あんないい男の子と付き合うなんて、あなたもやるじゃない」
    「……は?お母さん、今なんて?」
    「だから、ジョルノくんよ。あなたたち、恋人同士なんでしょ。もう、そういうこと全然言わないんだから」
    「……は?恋人?」
    「お父さんは『まだ早い』って泣いてたわ」
    「……は?」


    「ちょっと、いつからジョルノくんと付き合ってたの!?あたしのこと、親友だ親友だって言ってるくせに、なんで教えてくれなかったの!」
    「……は?いや、ちょっと待って。その話、どこで……」
    「え?噂になってるわよ。学校中の。でもさあ、気を付けなよ。ジョルノくんを狙ってる女子、多いんだから」
    「……は?噂?」
    「何人かはジョルノくん本人に確認を取ってたけれど、彼も肯定してたって」
    「……は?」


    「ちょっと、ジョルノくん!どういうこと!?わたしたち、付き合ってたっけ!?あ、いや違うな。付き合ってないよね!恋人じゃあないよね!」
    「恋人同士ですよ」
    「おかしい。わたしにはそんな記憶は全然。それに学校はともかく、なんで家族までそんな話……」
    「ああ、挨拶をしに行ったんですよ。『お付き合いをさせていただいています』と。やはり将来のことを考え、親御さんに挨拶をしなければならないかなと思って」
    「……は?将来?挨拶?付き合ってないのに?」
    「付き合ってるじゃあないですか」
    「……は?いや、だから、わたしは付き合った覚えが……な、いんだけど、ちょっと。なに近付いて来てるの」
    「なら、今から記憶に植え付ければいいじゃあないですか」
    「あ!変な噂を流したの、ジョルノくんでしょ!」
    「さあ、どうでしょうね」
    「(絶対にこの人だ)」
    「そうですねえ……まずは恋人らしく、放課後にデートでもどうでしょうか?」
    「嫌だよ。うわっ、て、手ェ離して!」
    「どこか行きたい場所はありますか?あ、できれば学校の近くがいいですね。生徒も多いですし」
    「(嘘を事実にする気だよ)」

    ジョルノ

  • 暗殺チームは過保護11

    20190909(月)21:33
    sssネタ募集企画
    はなごえ様「暗殺チームは過保護シリーズ続き」


    「今日、おまえらに集まってもらったのは、任務の話じゃあない。あいつのことに関してだ」
    「何かあったのか、リゾット」
    「ああ、ホルマジオ。昨日、あいつは誕生日で、個人的に付き合いのあるヤツらに祝ってもらったらしい」
    「それは知ってる。『胸糞悪いが、一年に一度の事だから仕方がねえ』って見逃すことにしただろ。なあ、ペッシ」
    「え、あ、ああ。スゲー楽しみにしてたし……」
    「プロシュート、ペッシ。問題はそこじゃあない。全員、これを見ろ。その集まりの写真だ」
    「……これは」
    「気付いたか、メローネ」
    「ああ、勿論だぜ。この男、さりげなく腰に手を回してやがる」
    「正解だ。あいつは酒に弱い。この時、勧められて少しだけだが飲んでいて、酔っていた状態だった」
    「そもそも、女だけじゃあなかったんだな。あ、なんだこの写真。キスされてるぜ、女に」
    「それも正解だ、イルーゾォ。これはグラスを間違えて、あいつが口を付けた飲み物を飲んだ女。これは調子に乗って飲んで、動けなくなったところをあいつに介抱された男」
    「おい、リゾット。オメーまさか、これをただ見てただけだなんて言わねーよな?」
    「……ギアッチョ、誰に物を言っている。これが終わった後、腰に触れた男は手を切り落とした。キスをした女は唇を切り落とした。飲み物を飲んだ女は喉を裂いたし、介抱された男は首を落とした」
    「何だよ。なら問題はねえじゃあねーか」
    「いいや、プロシュート。一人、逃した。いや、違うな。逃したというより、逃さざるをえなかった」
    「どういうことだい?」
    「……一番あいつと仲の良い女が泊まって、一緒のベッドで寝ていた。ターゲットはその女だ」




    「ホルマジオさん。最近、通り魔が出てるって話、聞きました?わたしの友達、もう何人も被害に遭っていて……」
    「あー……ああ、そうだな、話は聞いてるぜ」
    「犯人に繋がる手掛かりが全くないらしいですよ。怖いですよね」
    「怖ェよな……」

    暗殺チーム

  • グイード・ミスタは隣のお兄ちゃん

    20190908(日)18:30
    sssネタ募集企画
    赤いポスト様「隣の家のミスタお兄ちゃん」


    「よお」
    「あ、ミスタお兄ちゃん」
    「今日はえらく早いな」
    「うん。テストだから、早めに行ってちょっと勉強しようかなって」
    「大変だなあ、学生は」
    「ミスタお兄ちゃんも早いね」
    「おう。ちょっとな、仕事で」
    「ふうん。大変だね」
    「お互いにな。そこまで一緒だろ。話しながら行こうぜ。飲み物、奢ってやるよ」
    「やった!」
    「まあ、おれの方が大人だしなァ~」
    「炭酸がいいな」
    「分かってる、分かってる。ほら」
    「ありがとう、ミスタお兄ちゃん」
    「おー。しっかし、オメーも大きくなったな。もう中学生か。14だっけか?」
    「そう言うけれど、ミスタお兄ちゃんも18歳なんだから、そんなに変わらないでしょ」
    「いーや。オメーも歳を取れば分かるぜ」
    「4歳はそんなに変わらないよ」
    「変わるって。おっ、じゃあ、この辺でお別れだな。おれはコッチだから。オメーの学校はソッチだろ」
    「うん。じゃあね、ミスタお兄ちゃん」
    「気ィ付けて行くんだぜ。知らねー野郎に付いて行くなよ」
    「そこまで子供じゃあないよ!」
    「ハハハッ!まあ、テスト頑張れよ!」
    「うん!ミスタお兄ちゃんも、仕事頑張ってね!」

    ミスタ

  • スクアーロとティッツァーノは食べさせたい

    20190908(日)07:09
    sssネタ募集企画
    諸戸様「スク&ティツに左右からあーんされる」


    「何ですかね、この状況」
    「何だろうな」
    「何でしょうね」
    「何でお二人がわたしの隣に座っているんですか?」
    「席があったからに決まってんだろうが」
    「何でわたしの昼食時間と場所を知っているんですか?前の日もその前ももっと前も、わたしのところに来ましたよね?」
    「偶然です」
    「それに、わたしの注文した物を取らないでくださいよ。お皿、返してください」
    「細けェ女だな。男、できねーぞ」
    「問題ありません」
    「大丈夫ですよ。できなくても、わたしたちがあなたを貰うので」
    「大丈夫じゃあないです」
    「いいから、ほら。さっさと食えよ」
    「わ、ちょっ、一人で食べられますよ」
    「食べさせてあげますよ」
    「い、いらないです」
    「口、開けろよ」
    「押し付けないでください!」
    「あーん、してください。さあ」
    「一人でたべ……うぐっ!」
    「美味ェだろ。ここのカプレーゼ」
    「げほっ……!うっ、気管に……ッ!」
    「スクアーロの方だけじゃあなく、こちらもどうぞ」
    「いらな……ん゛!」
    「ペスカトーレのお味はどうですか?」
    「いや、食べ物は美味しいですけど何でわたしは……あっ!他人のものを勝手に食べ始めないでくださいよ!しかもそれ、わたしが使ったフォークじゃあないですか!」
    「別にいいだろ、減るもんじゃあねえ。おい、まだあるんだぜ。おまえも食えよ、ほら」
    「店内ではお静かに。他にも人がいるんですから。さあ、あーんして」

    親衛隊

  • グイード・ミスタの同僚は問題児3

    20190907(土)23:44
    sssネタ募集企画
    麿紀様「『グイード・ミスタの同僚は問題児』設定でジョルノに悪いことを教えてもらう夢主」



    「ジョルノ!この前のこと、ミスタに怒られた!」
    「ええ。実はぼくも、『あいつに変なことを教えるな』と注意を受けてしまいました」
    「口を利けなくしたり、お金で黙らせるのは良くないって。じゃあ今度から、わたしはどうやって証拠を隠せばいいの!?」
    「困りましたね……。そうだ、これならどうでしょう」
    「なになに?」
    「すべて他人のせいにしてしまうんです。そこにはいなかった全く関係のない誰かのせいに」
    「な、なるほど。じゃあ、次に失敗したら、『宇宙人のせい』って言ってみる!」
    「ちょっとそれはバレてしまいますね。もっと現実味のある方が信じると思います」
    「げんじつ……。ゆ、幽霊?」
    「それもちょっと。おしいです。生きている人間にしましょう」
    「幽霊は本当にいるんだよ!わたし、見たことあるもん!」
    「おい」
    「ぼくは幽霊なんて見たことがないですね。いるなら、ぜひ会ってみたい」
    「おいって」
    「向かいの通りにある路地裏、幽霊が出るって有名だよ。今度、一緒に行こう!」
    「おい!」
    「いいですね。ついでにどこかで食事でもどうです?」
    「おい!」
    「幽霊が出るのは、深夜だよ。夜遅くの飲食は、身体に悪いってテレビで言ってた」
    「聞こえてんのか?!」
    「一日くらい大丈夫です。それに、深夜に食べるといつもより美味しく感じるんですよ」
    「絶対に聞こえてるよな!?」
    「そうなの?わ、わたしね、深夜に甘い物を食べるのが夢だったん……ミスタ!いつからそこに?!」
    「さっきから話しかけてただろ!ジョルノ、またこいつに変なことを教えてたろ!聞いてたぜ!責任を押し付けたり、夜中に食い物を進めたり!」
    「ああ、ミスタ。任務は終わったんですか?」
    「わざと聞こえないフリしてたよな、ジョルノ。今もしてるよな?おい、おまえもジョルノの言葉を直ぐに信じてんじゃあねーよ」
    「だってジョルノは、物知りなんだもん!」
    「おまえは悪いことばっか教えられてんだよ!」

    ミスタ

  • プロシュートは愛を暴力で伝える2

    20190907(土)21:13
    sssネタ募集企画
    のり様「『プロシュートは愛を暴力で伝える』の続き」


    ※暴力表現あり。夢主に容赦なく暴力を振るうプロシュートです。



    「オメー、またオレを裏切ろうとしたな?」
    「あ゛……ッう」

    蹲る女の顎を鷲掴んで顔を上げさせれば、涙に潤む目がオレを捉える。怯え、恐怖、絶望。負の感情が入り乱れるその目に、オレは興奮を覚えた。今、こいつを支配している全ての感情は、オレによって生み出されたものであり、オレに対してのみ向けられている。オレに全てを操られている状態にあるこいつが、愛しくてたまらない。弱ェヤツも、メソメソとしたヤツもクソが付くほどに嫌いだが、こいつだけは違う。こいつの弱々しい姿は、オレを昂ぶりへと誘う刺激剤みてーなものだった。

    「自分の女の表情に気付かねーほど、オレはバカじゃあねーんだ。オメーが『助けて』って面であの店員を見ていたのは知ってんだよ」
    「ごめんなさ、い……」
    「その言葉、聞き飽きたな」

    オレの言葉に、女の顔が引き攣る。泣き腫れた可愛い瞼を舐め上げ、指先で喉を撫でてやる。オレの僅かな動きに反応して震え、悲鳴を漏らす様子を堪能しながら、オレは胸ポケットに入れていたタバコの箱とライターを取り出した。それに目を見開いた女。ああ、いいぜ、その顔。オレの行動を『分かってる』って感じの顔だ。オレが今からする行為を察し、助けを懇願する女の唇に噛みつきながら、箱からタバコを一本取り出す。唇に付いた女の唾液を舐め取り、それでタバコを咥えて火を点け、深く吸い込む。細いタバコの先端から煙が立ったのを確認してから、女の顎を掴んで上を向かせ、喉を曝け出させた。

    「飼い主の手を噛むオメーみてえな悪い犬には、これくらいがイイか?」
    「いや……!プロシュート、やめて!」
    「誰が止めるかよ」

    火の点いたタバコを、白く細い喉へ押し付けた。女は絶叫し、俺の腕に爪を立てる。暴れる女に馬乗りになって身体を押さえつけ、構うことなくタバコを強く押し当て続けた。暫くすると、腕を掴んでいた女の手が力を失って垂れ落ちる。苦痛に耐えきれず失神したのだろう。人形のように動かなくなってしまった女に被さって、閉じてしまった瞼、内出血した頬、火傷した喉に口付けをしていく。最後にだらしなく唾液を走らせる唇を吸い上げ、オレは身体の奥深くから湧く興奮に、乱れた自分の髪を掻き上げた。

    「愛してるぜ。ぶっ壊してーくらいに」

    プロシュート

  • りぞっとにしかられる

    20190907(土)00:40
    sssネタ募集企画
    ユタ様「叱るリゾットと叱られて泣く幼女夢主が仲直り」

    ※幼女夢主


    ホルマジオから「チビが男に攫われそうになっていた」と報告があった。ホルマジオの能力によって捕らえられた男を始末した後、オレは幼いその存在を見下ろした。

    「何度言えば分かる。変なヤツには声を掛けられても付いて行くなと前にも言ったはずだ。幸い、ホルマジオがいたからいいものの、チームのヤツらが周りにいなかったら、おまえは死んでいたかもしれないんだ。分かっているのか?」
    「ご、ごめん、なさい……ッ。リゾット」
    「何でも謝って済むと思うな。反省をしろ」
    「……う、うん」

    丸い頬を赤くし、止まる事を知らない涙がそこを走る。嗚咽に混じる鼻を啜る音と吃逆。彼女は泣いていた。その姿に胸のあたりが針で刺されたように痛む。

    さすがに言い過ぎたか。もう少し冷静に注意すべきだった。不快なほどに胸を刺激する後悔に、冷えていく身体。オレは彼女の視線に合わせるように膝を付き、小さな頭に手を添えた。

    「悪かった。言い過ぎた。ホルマジオから、オレを探して歩き回っていたと聞いた。探すのはいいが、もう一人で出歩くな。誰かと一緒に行動しろ。……あまり心配させるな」
    「ぐすっ……うん」
    「分かったか?」
    「わかっ、た……。リゾット、わたしもごめんなさい」
    「ああ、いい子だ」

    涙を拭ってやり、未だに震える身体を抱き上げてやる。すると彼女は腕を精一杯に伸ばし、俺の首に絡みついた。

    「リゾット、もっとぎゅーってして」
    「ああ」
    「チューも」
    「仕方のないヤツだ」

    叱られた後、彼女は決まって甘えて来る。掴めるものがあるのかと疑問に思ってしまいそうなほどの大きさの手でオレの服を掴み、縋り付く彼女を抱き締める。痛みとも無縁な前髪に口付けをし、頬、鼻へと続ければ、オレは辿り着いた唇に躊躇いを覚えた。さすがにここはマズいだろうと。すると、服を握っていた彼女の手が、オレの頬に添えられる。そのまま柔らかい唇を押し付けられた。

    「リゾット、だいすき!」
    「……ああ」
    「もっとチュー」
    「……おまえ、誰にでもこういうことをしているのか」
    「リゾットだけだよ。チューは、だいすきなひととするんだよ」
    「大好き、か」
    「わたし、リゾットがだいすきだもん」
    「…………そうか」

    リゾット

  • ヴィネガー・ドッピオとボスを待ち続ける

    20190906(金)22:55
    sssネタ募集企画
    DIO科が好きな私様「親衛隊夢主がドッピオとボスをあの世で待つ」

    ※ボスの正体を唯一知っている親衛隊夢主。死後の世界の話なので、夢主は死亡しています。


    わたしは、ドッピオくんと一緒にローマへと向かった。ブチャラティやジョルノ、そしてボスの娘であるトリッシュを始末するために送り込んだチョコラータさんたちを『仕切る』ため。しかし、チョコラータさんたちはしくじった。そう、敗北したのだ。だから、わたしたちがやらなければならなくなった。ブチャラティたちの始末を。

    全ては、わたしを助けてくれたボスのため。ボスがいくところならどこにだって付いて行く。ボスの命令なら何だってする。ドッピオくんの身体に存在するボスを、わたしはずっと見ていた。

    なのに、わたしは負けてしまった。ブチャラティたちに。もっとボスのために戦いたかった。ボスが望む絶頂であり続ける夢を叶えさせたかった。ボスと一緒にいたかった。死んでいくだけの身体じゃ、わたしを見下ろすジョルノを睨むことしかできなかった。

    次の瞬間、一回の瞬きの間。わたしは知らない場所にいた。わたしの横では、ドッピオくんが膝を抱えて座っている。ここがどこであるのか、どういった人たちが来る場所なのか。全部、彼から聞いた。普通は直ぐにここからまた別の道へ行くらしいが、ドッピオくんは「ボスが勝利するのを見届けたい」と言った。わたしも同じ気持ちだから、ドッピオくんと見届けることにした。ドッピオくんは、ボスの存在を感じ取ることができる。わたしはその理由を知っている。だから、普段からドッピオくんと一緒にいるようにしていた。ドッピオくんを頼りに、わたしは同じく膝を抱えて戦いの行く末を待った。

    「あ」
    「……おまえは」

    暫くすると、ブチャラティがこの場所に現れた。険しい顔をする彼に、こちらも同じ表情を作る。無言で睨み合っていると、彼の方が先に視線を逸らし、わたしたちの横を通ってどこかへ向かおうとした。

    「……おまえは、なぜあんなにもボスのために必死になる?ボスは、おまえが思っているよりも残酷で無慈悲なヤツだ」
    「ボスに助けられたから。それに」
    「それに?」

    ボスは、わたしが正体に気付いても殺そうとはしなかった。なぜ許してくれたのかは分からない。でも、わたしはそれが単純に嬉しかった。

    そして何より、わたしはボスが抱く夢の裏側にある弱さを知っている。誰よりも強さを求める彼は、誰よりも弱い。だから、傍にいたかったんだ。

    「何でもない。さっさと行けば」
    「そうだな。……ひとつ、言わせてもらう。オレたちのチームは、決してボスに負けない」
    「……ボスも、負けないよ」

    ブチャラティは、再びわたしを見つめてから去っていった。

    それから、ほんの少し経った頃。ドッピオくんが、突然泣き出した。「ボスがあいつに負けた」「なのにボスは、こっちに来ない」と。信じられなかった。ボスがジョルノに負けるなんて。そして理解ができなかった。死んだのに、こちらに来ないなんて。

    「ボスは、死を繰り返してるんだ。そんな気がする」
    「なにそれ」
    「死んだのに、死ねないんだ」
    「……ボスは、絶対に来ないの?ここに」
    「……分からない」

    涙を流し続けるドッピオくんに身を寄せて、わたしは彼の頭を撫でてやる。

    「ドッピオくん。わたし、待つよ。ボスがここに来るのを。わたしたちがボスから離れちゃったら、ボスは一人になっちゃうから」
    「……うん」
    「ずっと待つから。ドッピオくんも、一緒に待とう」
    「うん」
    「二人で待ってれば寂しくないよ、ドッピオくん」
    「そうだね」
    「なにかお話して待とうよ。ボスの話、たくさんしよう」

    ボス、わたしたちはずっと待ってるからね。

    ドッピオ&ディアボロ

  • ジョルノ・ジョバァーナの同僚は虫愛ずる姫ぎみ

    20190905(木)22:23
    sssネタ募集企画
    オオスカシバ様「虫好き夢主とジョルノ」

    ※昆虫のお話なので苦手な方は注意


    「ジョルノくんって、昆虫にも詳しい?」
    「詳しいかは分かりませんが、それなりに」
    「ね、ねえねえ!わたし、日本やアジアの昆虫を見てみたいの!生きた、動いてる昆虫!ジョルノくんの能力で、ちょっと見せてもらう事ってできる?」
    「まあ、いいですよ。時間もありますしね」
    「本当?!じゃあね、まずはね、日本の国蝶のオオムラサキ!あと、固有種のギフチョウ!こっちにはいないから……。あ、幼虫も見てみたいな」
    「オオムラサキとギフチョウですね。どうぞ」
    「わー!凄い!オオムラサキは、やっぱり羽ばたく力が強いね!幼虫も可愛い!ギフチョウの毛深さも堪らない!次は、オオチャイロハナムグリ!匂いを嗅いでみたいの!」
    「どうぞ」
    「失礼します!わっ、わっ!凄くいい匂い!次、次はね、キタマイマイカブリ!」
    「どうぞ。あ、素早いので気を付けて」
    「綺麗……ッ!マイマイカブリの機能的な造形って、凄いよね」
    「ええ。ぼくも初めて見た時は不思議な形に驚きました。しかし、カタツムリを食べるということに最適な形です」
    「ううっ!可愛すぎて胸が苦しい!アオヤンマやカラスヤンマやアオハダトンボもいいな~!」
    「派手さはこちらの昆虫よりも控えめで、大きな昆虫は少ないものの、日本含めアジアならではの魅力がありますよね」
    「うん!あとね、幼虫ではアケビコノハが好きで……っ。ジョルノくんは、やっぱりテントウムシが好きなの?」
    「ええ。幸運を呼ぶ虫なので」
    「日本のテントウムシなら、カメノコテントウが好きだな~」
    「変わっていると言われませんか?」
    「うん。よく言われる。アバッキオやミスタには特に」
    「ぼくはあなたのそういうところ、とてもいいと思いますよ」
    「わたしもジョルノくんと話してると楽しいよ。昆虫の話ができるから」


    「なあ、アバッキオ。ここは博物館か何かか?」
    「ミスタ。あいつらを止めて来い」
    「はあ!?おれは嫌だぜ!近付きたくねえ!」
    「いいからさっさと行ってこい」
    「うわ!なんか飛んできた!お、おい、アバッキオ!背中に付いてねーか?!」
    「おれに近付くんじゃあねえ!」

    ジョルノ

  • 勧誘拒否~あのお金を返そう~

    20190905(木)18:26
    sssネタ募集企画
    匿名様「勧誘拒否ミニストーリー」


    ※「勧誘拒否4」の後あたり


    今日は、しつこいあの人たちが来なくて楽だな……なーんて思っていたら、街中でブローノ・ブチャラティに出会った。最悪である。幸いにもこちらには気付いていないので立ち去ろうとしたが、わたしはある事を思い出して立ち止まり、自ら彼に声を掛けた。

    「ブローノ・ブチャラティさん」
    「ああ、君か。……もしかして、入団をする気になってくれたのか?」
    「それはないです。ただ、あの……以前のミルクティー代を返そうと」
    「気にするな。あれはオレたちが強引に連れて来てしまったんだからな。それに、男としては、お茶代くらい出させてほしい」
    「あ、強引に連れて来たって自覚はあるんですね。もうあんな事、しないでください。させないでください。あ、これミルクティー代です。美味しかったです」
    「受け取るわけにはいかない」
    「受け取ってください」
    「いいや、あれくらいは……」
    「いやいや、お金関係のことはちゃんとしろって親に言われているので」
    「……しかし、なぜオレに?」
    「偶然会いましたし、あのメンバーの中では一番の常識人なので。あ、でも腕をテーブルに固定されたのは忘れてませんよ。あと、部屋に勝手に上がり込んでいたのも。とにかく、これをどうぞ。ジョルノ・ジョバァーナさんに渡しておいてください」
    「……仕方ない。受け取ろう」
    「……あの」
    「なんだ」
    「なんで腕を掴んでるんですか」
    「この機を逃すとでも?君に早く入団してもらわないと、オレたちが困る。ジョルノが毎日毎日、まだかと煩いんだ」

    わたしの腕を掴むブローノ・ブチャラティの手に力が籠る。

    「知りませんよ、そんなこと。一番の解決方法を教えます。諦める事ですよ。人間、諦めが肝心って言います」
    「それをそっくりそのまま返そう」
    「……」

    周りの人たちの視線が集中する。何人もの人間がこちらを見ているというのに、誰一人として助けてはくれない。それどころか、おじいちゃんやおばあちゃんに至っては「ブチャラティにやっと恋人ができた」なんて話している。勘違いである。このどう見ても引きずられている図を、どういう角度で見たらそんな答えに至るのだろう。

    「……この街から引っ越したい」

    人が少なくなったところで自由な方の手に地図と羽ペンを出現させ、羽ペンを口で咥えて地図に押し付ければ、目の前にいたブローノ・ブチャラティは姿を消していた。

    ブチャラティ