short short short!

短編にすらならない夢。ただの会話文とか。
更新履歴にも載らない。

記事一覧

  • プロシュートとペッシとプレゼントなあの子

    20240215(木)00:35
    ※一方通行シリーズ

    「ペッシくん!今年のバレンタインも、ちゃんとプレゼントを用意しました!何だと思う?」
    「し、知るかよ。つーか、ベタベタするなっていつも言ってるじゃあねーか……ッ。は、離れろって……ッ」
    「じゃーんッ!今年のプレゼントはわたしだよッ!ほら、リボンも付けちゃいました!」
    「はあ……ッ!?」
    「日本のよく分からないエッチな漫画でこういうシチュエーションを見たことがあるんだ!一度やってみたかったの!」
    「……ッ!」
    「受け取ってくれる?下着も可愛いやつを穿いて来たよ?スカート、捲っちゃってもいいよ?」
    「バカか、おまえは……ッ!」
    「ペッシくん、わたしを食べて?」
    「なにバカみてーなことをやってんだ」
    「あ、プロシュート。ちょっと、引っ張らないでよ!リボンが取れちゃう!」
    「取ってんだよッ。下らねーことばかりしやがって……ッ」
    「邪魔しないでよッ」
    「な、なあ、兄貴には……兄貴には何か用意してねーのかよ?」
    「プロシュートに?勿論用意してあるよ!ほら、生チョコ!日本発祥のチョコレートで、滑らかで美味しいの!手作りしちゃった!」
    「……」
    「あれ?生チョコ嫌いだった?」
    「……そうは言ってねーだろ」
    「オプションも付いてます!わたしが食べさせてあげるってオプションだよ!ふふッ、これでペッシくんに嫉妬してもらおうって作戦なんだけどねッ」
    「嫉妬なんかしねーよ……」
    「してよ!嫉妬してよ、ペッシくん!ほら、プロシュート、口を開けて。あーん」
    「……」
    「美味しい?」
    「……ああ。美味い」
    「ほら、ペッシくん!今の見てた?嫉妬する?しちゃう?」
    「だからしねーって」

    プロシュートペッシ

  • 膝枕を五分間しないと出られない部屋

    20240211(日)20:58
    【リゾットと】

    「スタンドの攻撃が効かない……ッ」
    「おまえのスタンドのパワーでも無理か……。見た感じでは鉄製の扉だが、オレの『メタリカ』でも反応しない」
    「やっぱり、この張り紙の通りにしないとダメなんですかね」
    「……」
    「ひ、膝枕をすれば……出られるかもしれませんよ」
    「……」
    「どうしましょうか……」
    「おまえはどうしたい」
    「か、可能性があるなら……試してみた方が良いかと……。リゾットさんさえ嫌でなければ……ですが」

    「……リゾットさん。これは……何かちょっと違う気が」
    「どこがだ」
    「(こういうのって、女の人が男の人にやるんじゃあないのかな)」
    「あと三分か」
    「(リゾットさんの膝枕、硬い……)」
    「あと二分」
    「(それに高いから首が痛い)」
    「一分。ここを出たらこのスタンドの本体を探すぞ」
    「……はい」


    【ジョルノと】

    ※勧誘拒否シリーズ

    「これを見てください」
    「『膝枕を五分間しないと出られない』?」
    「事実、ぼくのスタンドでもこの扉をどうにもできなかったし、あなたのスタンドでも移動できなかった」
    「でも、これに従ったからって確実に出られるかは……」
    「物は試しです。やらないよりはやる方がずっといい。やって無駄だと分かればそれだけで十分な収穫だと思いますが」
    「……」
    「膝枕は一人ではできません。あなたも勿論協力してくれますよね?協力しなければ、あなたもここから出られないのですから」

    「……最悪」
    「最高ですね」
    「なんでわたしがジョルノ・ジョバァーナさんに膝枕なんか……ッ」
    「このスタンド使いには感謝してもいいくらいだ」
    「早く五分経たないかな……」
    「あなたの膝枕、とても気持ちがいいですね」
    「気持ち悪いのでそういうことを言わないでください」
    「このまま頭を撫でてもらっても?」
    「嫌ですよ」

    ジョルノリゾット

  • ストーカーしてると思ってたらストーカーされてた

    20240203(土)00:10
    「うううッ!す、素敵だよ……ッ!か、格好いいよッ!」
    「煩いし気持ち悪いな」
    「メローネには言われたくないねッ!」
    「そんなに握り締めていたら、せっかくの写真が直ぐにボロボロになるぜ」
    「いいのッ。ネガはちゃんとあるから」
    「しかし、まあ……よくあのリゾットをつけ回すことができるもんだ。驚くし、感心さえする。いつの間にか尊敬の念を抱きそうだ」
    「わたしの能力があればストーカーなんて余裕だよッ!えっへん!」
    「それは自慢することじゃあないだろ」
    「この前のお休みはね、撮り溜めた写真とビデオを見てたの。リゾットが無表情でターゲットの所に向かうところ、無表情でアジトで資料を読むところ、無表情でご飯を食べてるところ」
    「全部無表情だな」
    「それでも十分素敵だからいいのッ。メローネみたいに女の人を見てニヤニヤしないからいいのッ」
    「おまえは隠し撮りした写真やビデオを見てニヤニヤしている女じゃあねーか。それはどうなんだ」
    「いいのッ!わたしだからッ!」

    「……」
    「何見てんだ、リゾット?」
    「ホルマジオか。別に、何でもない」
    「次のターゲットの写真か~?……って、あいつじゃあねーか。何であいつの写真なんか見てんだよ」
    「……」
    「にしても、これってここのソファーであいつが昼寝してた時のだろ。このアホ面。いつもいつも涎垂らして幸せそうに寝るよな~」
    「そして、いつもブランケットも何も掛けないで寝ている。そのせいで、たまに風邪もひいている」
    「で、これ誰がいつ撮ったんだ?……あ?まさか」
    「ホルマジオ。オレは常々言っているはずだ。要らないことは言うなと」
    「……」
    「……」
    「……あ、あいつ、今日は休みだったな。昨日の任務終わり、スゲーはしゃいでたぜ。どうせ家でも昼寝ばかりしてんだろうな」
    「…………この前の休みはアルバムのようなものを読んで、その後にパソコンを見ていた。笑いながらずっと」
    「(何で知ってんだ)」


    ストーカーとストーカー。

    リゾット

  • リゾット・ネエロは愛妻家で心配性で世話焼きで

    20240131(水)22:02
    「はー、道に迷って遅くなっちゃった!あ、リゾット!」
    「遅い」
    「ただいま!任務の報告をします!完璧にちゃんとターゲットを始末しました!上のクソ野郎共から証拠写真を撮って来いと言われていたので、写真もバッチリです!」
    「遅れる時は連絡をしろと言っているだろ」
    「すみません!」
    「何のために携帯電話を持たせていると思っている」
    「だ、だって、リゾットに電話をしちゃったら、声をずっと聞いていたくなっちゃって、もう絶対に通話を切れなくなるもん」
    「……オレからの連絡になぜ出なかった」
    「連絡?……あ、電源を切ったままでした。任務中に鳴っちゃったらマズいと……」
    「音を消せばいい」
    「わ、不在着信がいっぱい……。全部リゾットからだ」
    「ターゲットのボディーガードにスタンド使いが一人いるという情報もあった。そいつと戦って、負傷して動くことができないのかと考えた。可能性は限りなく低いが、殺されたのかとも……」
    「そんな~」
    「オレたちはそういう仕事をしている」
    「一番危険な任務をしてるリゾットには言われたくないな。ところで、みんなは?」
    「帰らせた。報酬の話は明日の朝に予定した」
    「リゾットも先に帰って休んでいても良かったのに」
    「おまえが帰って来ていないのにか。おまけに連絡もなかった」
    「もー、リゾットは本当に心配性だなァ」
    「……」
    「でも、そういう優しいところ、大好きだよッ!」
    「……」
    「あ、お腹鳴っちゃった……。移動ばかりでお昼ご飯も食べてなかったんだ……」
    「デリバリーだが、おまえの分の食事もそこに用意してある」
    「え?あ、わーい!ご飯だ!……美味しいッ!」
    「静かに食べろ。おまえの報告を上に伝えたら帰るぞ」
    「はーいッ!」
    「……ボロボロこぼすな」
    「わたし、リゾットと結婚して良かった」
    「……」
    「リゾットもわたしと結婚して良かった?」
    「……苦労が増えている気がする」
    「あ、照れ隠しだ!」


    愛妻家の日でした。リゾットは大切にしてくれそうだけど、気持ちを裏切ったら絶対に怖いと思う。

    リゾット

  • 暗殺チームのあの子は甘党4

    20240124(水)12:50
    リゾットとメープルシロップ

    「こ、これは……コーヒー!解析チームはわたしを殺そうとしている……。やられる前にやるしかない……ッ」
    「解析が終わるまでの間、気を遣って出しただけだ」
    「だって、わたしに……わたしにコーヒーだなんてッ。こんな小さいコーヒーフレッシュと砂糖じゃあ苦味とか渋みなんて消えないですよッ。お腹が痛くなるッ」
    「おまえのコーヒー嫌いを知らないんだろう。今回のデータの解析は一時間で終わる。大人しく待っていろ」
    「うう……ッ。匂いだけで具合が悪くなる……ッ。あ、そうだッ。鞄の中に確か……」
    「何だ、それは」
    「メープルシロップです。これを混ぜれば……」
    「(鞄にメープルシロップ……)」
    「たくさん入れようッ。あ、リゾットさんの分のコーヒーフレッシュと砂糖も貰っていいですか?」
    「好きにしろ」
    「ふんふーん」
    「(下手な鼻歌だ……)」
    「よし。これくらい入れれば飲めるはず」
    「それを飲む気か」
    「はい、勿論ですよ。……ゴフッ」
    「汚いぞ」
    「あ、甘いけど、やっぱりコーヒーの風味が消えない……。ミルクが欲しい……」
    「今は我慢しろ」
    「なんでこう……お客さんに出すのはコーヒーがスタンダードなんですかね。わたしみたいに飲めない人の事をちょっと考えて選択肢があってもいいと思うんです」
    「例えば何だ」
    「ミルクとかココアとかミルクティー!」
    「(相変わらず子供みたいな味覚だ)」



    コーヒーに死ぬほどメープルシロップを入れてる夢主を見てウワァな解析チームがいたりいなかったり。

    リゾット

  • 暗殺チームのあの子は甘党3

    20240122(月)00:44
    メローネとギアッチョとプリン

    「おえ……ッ」
    「こっちも吐きたくなる気持ちの悪ィ声を出すんじゃあねーよッ」
    「ギアッチョさんの車、乗るんじゃあなかった……ッ」
    「だから言っただろう?オレのバイクに乗ればいいと」
    「メローネさん、身体を支えるためにくっ付くとなんか変に嬉しそうなので嫌です。あと、どちらにしろ酔うので嫌です」
    「てめーが吐きそうだのと煩ェからわざわざここで休んでんだッ!任務が遅れることを分かってんのかァ~ッ!?注文があるならさっさとしろッ!」
    「分かってますよ。耳元で叫ばないでください。甘い物を食べれば回復するので」
    「普通、吐きそうな時に食わねーだろ……ッ。このクソ舌女ッ」
    「えーと。何にしようかな。うーん……ミルクとプリンにしようッ」

    「来た!ミルクとプリン!やっぱりプリンには生クリームだよねッ。たっぷり掛けよう……」
    「……おまえ、人間の食い物を餌に変えてんじゃあねーよ」
    「餌って失礼ですね、ギアッチョさん。ミルクの生クリーム入りとプリンの生クリーム掛けですよ」
    「そもそも、いつも生クリームを持ち歩いているのか?」
    「いいえ、メローネさん。いつもじゃあないですよ。たまにです、たまに。いつもはお店のガムシロップとかを盗むんですが、今日は生クリームがどうしても食べたくて……」
    「(プリンが生クリームで完全に姿を消した……。見ているだけで胃がムカついて来る……。こいつの舌はマジでどうなってんだ……ッ)」
    「(生クリームを大量に混ぜたせいで、ミルクがドロドロになっている……)」
    「甘い……ッ!やっぱり甘いの最高ですねッ!」
    「……おまえとはもう絶対に店に入らねえ」
    「わたしもギアッチョさんの車にはもう乗りたくないですね。運転が荒いので」
    「オレは、おまえとの食事は見ていて結構楽しいからいつでもOKだぜ」
    「じゃあ、今度一緒にチョコレート専門店に行きましょうよ、メローネさんッ」

    メローネギアッチョ

  • 暗殺チームのあの子は甘党2

    20240119(金)00:15
    ホルマジオとイルーゾォとチョコレート

    「あ、チョコレートだ!これ、ホルマジオさんのですか?」
    「いいや。イルーゾォのだ」
    「イルーゾォさん!チョコレート、一つください!」
    「ああ、別にいいぜ。好きなだけ食えよ」
    「やったー!珍しく優しいですね、イルーゾォさん。珍しく。いただきますッ!」
    「あーあ、食っちまった。イルーゾォ、オメーはマジで性格悪いな」
    「こいつが意地汚いだけだ」
    「このチョコ……ッ!に、苦いッ!ホルマジオさん、そこのイチゴミルクを取ってくださいッ!」
    「ほらよ。そりゃあ、そのチョコレート、ビターだから苦いに決まってんだろ。おまえはイルーゾォの罠に引っ掛かったんだ。ったく、気付けよ」
    「そんなんでよくこの仕事ができるな」
    「うぐぐ……ッ。まだ口の中が苦い……。し、痺れるッ」
    「大袈裟だな~。痺れはしねーだろ」
    「イルーゾォさんのバカッ!いじめっ子!嫌いですッ!そもそも甘くないチョコレートなんてチョコレートじゃあないんです!」
    「立派なチョコレートだろ、バカ舌女。おまえにバカなんて言われたくねーよ」
    「甘くなきゃチョコレートとしての存在意義がありませんッ」
    「随分偏った意義だな。マルガリータピッツァにハチミツを掛ける女が何言ってんだ」
    「おまえ、あれをまだやってんのかよ。『気持ち悪ィ食い方するんじゃあねえ』ってギアッチョにキレられてたじゃあねーか」
    「みんな分かってませんね。マルガリータピッツァにハチミツって最高なんですよ。一度でいいから食べてみてくださいよ」
    「オレはパス。イルーゾォ、オメー食えよ」
    「何でオレなんだ……ッ。こんなバカ舌と一緒にするな」
    「リゾットさんは食べてくれましたよ」
    「はあ?マジかよ」
    「……食わせたのか」

    ホルマジオイルーゾォ

  • 暗殺チームのあの子は甘党

    20240114(日)08:49
    プロシュートとペッシとミルク

    「ミルクくださいッ!」
    「オメーまでミルクか。一緒にいるオレが恥をかくだろ」
    「プロシュートさんはミルクの魅力を分かってないッ。それに、コーヒーってお腹が痛くなるよね、ペッシくん」
    「そうだけど、さすがにおまえと一緒にされたくねーよ……」
    「あ、ミルクが来た!ペッシくんには特別にちょっぴり量が多い方をあげる。えーと、ミルクにはやっぱりガムシロップだよね」
    「お、おまえ……その大量のガムシロップどうしたんだよ?」
    「さっきカウンターの横を通り過ぎる時に、スタンドで盗んだんだろ」
    「プロシュートさん正解ッ!わたし、ガムシロップを沢山いれた冷たいミルクが好きなんですよ~。あ、ホットミルクなら砂糖ですけど」
    「沢山って……ッ。い、入れ過ぎだろッ。その一杯に何個ガムシロップを入れてるんだよッ」
    「十個は入れたいな。でもね、この小さいガムシロップをいちいち一つずつ開けていくのが面倒くさいんだよね」
    「オレの目の前でそれをやるなって前にも言っただろ。見ているだけで吐き気がする」
    「プロシュートさんもわたしの目の前で苦いコーヒーを飲まないでください。よし、十個入れた。んー!美味しいッ!冷えたミルクにガムシロップ、最高ッ!」
    「おまえ、いつか病気になるぞ……。そんなに甘い物ばかり飲み食いしてよ……」
    「甘党にも程ってものがあるぜ」
    「プロシュートさん。ケーキも頼んでいいですか?ケーキ食べたいです、ケーキ」
    「前みたいにケーキに砂糖を掛けるってなら、オレの見えねーところで食え」

    プロシュートペッシ

  • 隣人のディオ・ブランドー6

    20240108(月)12:54
    ※アホの子な夢主

    「ディオくん、ディオくん!新しい年だよ!あけましておめでとう!今年もよろしくお願いします!それでね、今日はディオくんの美味しいご飯を食べに来ましたッ!」
    「『今日は』じゃあないッ!『今日も』だろうッ!昨日も来たうえにガツガツと食って、おれのベッドで勝手に寝ようとしたのを忘れたのかッ!」
    「覚えてるよ!ディオくんのベッド、凄く寝心地がいいし、いい匂いがするもん!」
    「な……ッ」
    「年が明ける瞬間一緒に過ごしたかったのに、ディオくんってば自分の部屋で寝ろって起こすんだもん……」
    「と、当然だ」
    「ところでディオくん。今日は何を作ってくれるの?」
    「おれは作るなんて一言も……。ん?おまえ、服に何か付いているぞ。何だ、これは?食いカスか?ったく、本当にだらしのない女だ。おれが付いていないとこんなことにも気付かな……」
    「あ、付いてた?さっき、ジョナサンくんから貰ったお菓子を食べたからだ」
    「……何だと?」
    「今朝、ジョナサンくんが挨拶に来てくれて、その時にお菓子を貰ったんだ!焼き菓子がたくさん入ってたの!凄く美味しかったよ!」
    「ジョジョが……?おまえの部屋に?」
    「うん!新年、一番に会いに来てくれたんだ。頑張って早起きして良かった」
    「(叩き起こさなければ良かった……ッ)」
    「あ、ディオくんにもお裾分けをしたかったんだけど、美味しくて美味しくて……ついディオくんの分も食べちゃったの……。ごめんなさい」
    「菓子なんてどうでもいいッ!おれが言いたいのは……ッ。いや、おまえに話したところで意味なんてものはなさそうだ」
    「今日のご飯は何ですか、ディオくん」
    「別に特別な物なんて作らないからな。ん?何だ、手に持っているその袋は」
    「日本の『おもち』ってやつ!ディオくんと一緒に食べたくて買って来たの」
    「……」
    「後で一緒におもち食べようね、ディオくん」
    「それを使って何か作らせる気だろ」
    「よく分かったね!さすがディオくん!頭いい!」
    「おまえがバカなんだッ!」
  • 勧誘拒否~新年の挨拶~

    20240105(金)07:53
    「あけましておめでとうございます」
    「……新年早々、人をぞろぞろと引き連れて何の用ですか。ジョルノ・ジョバァーナさん」
    「挨拶をと。今年もよろしくお願いします」
    「新年の挨拶をするほど親しくはないはずですし、今年も迷惑を掛けられたくはありません。帰ってくだ……あ、なに勝手に上がり込んでるんですかッ」
    「ああ、これを受け取ってくれ。今日は世話になる」
    「え、あ、わざわざありがとうございます、ブローノ・ブチャラティさ……。違うッ!せっかくの新年くらい放っておいてく……ちょっと、グイード・ミスタさん!勝手に冷蔵庫を開けないでッ!ナランチャ・ギルガさんもテレビを点けないッ!レオーネ・アバッキオさんも他人のベッドに腰掛けないッ!パンナコッタ・フーゴさんは……一番何もしていませんが、全員出て行ってもらえますか?」
    「これは好みじゃあなかったか?君が好む物に関してはそれなりに知っているつもりだったんだが……。すまない。今度また別の物を持って来よう」
    「そういう話じゃあないんですよ、ブローノ・ブチャラティさん」
    「何だよ、オレたちの仲じゃあねーか。お、このプリン、おまえが作ったやつか?食ってもいい?」
    「食べるなッ!だから冷蔵庫を……ッ!もうッ!本当に迷惑な人たちですねッ!」
    「なあ、なあ!聞いてくれよ。フーゴのせいで去年の最後の仕事でヘマしたんだよ!」
    「あれはどう考えてもナランチャのせいだって何度言えば……ッ」
    「フーゴが車を運転して、オレが地図を見て道を教えてたのに、フーゴってば突然キレて……。カーブの直前で右か左か言うなってさ。そのせいで待ち合わせに遅れたんだ」
    「それはナランチャ・ギルガさんが悪いです。あと、この部屋で喧嘩をしないでもらえませんか?病院の時みたいに周りから注意されたくないので」
    「さっきまでデケー声を出していたヤツに言われたくねーな」
    「それは勝手に上がり込んで色々と勝手な事をしてるあなたたちのせいですよ、レオーネ・アバッキオさん。早くベッドから降りてください」
    「そうだ。日本のように初詣とはいきませんが、どこかへ行きませんか?あなたにとっての今年初めてのデートを他の男に譲りたくはないので」
    「何でわたしがあなたとデートをしなくちゃあならないんですか。手、離してください。ジョルノ・ジョバァーナさん」



    今年もよろしくお願いします!

    護衛チーム