朝一番、彼氏の信長が大きな声で私の教室へと入ってきた。
……クラスが違うのはもはや関係ないみたい。

信長の大きな声は教室中に響き渡り、クラスメイトは一斉に私たちの方へと視線を向ける。

私は恥ずかしくなり、頭を抱える。
クラスメイトも少しずつ私たちから目を離し始める。

公衆の面前で何を言い出すんだと私はワナワナしたが、不貞腐れる信長を可愛いと思ってしまうのは重症なのだろう……。

そう言って満面の笑みで信長は私の教室から出ていった。