「星空」リョータの場合

  • あなたの名前

    私、星を観るのが好きなんだよね

  • リョータ

    星?

  • あなたの名前

    そう、星

  • 彼氏であるリョータくんに何気なく話すと、リョータくんは少し黙り考え込み始めた。

  • あなたの名前

    え、なに。
    似合わないってこと?

  • リョータ

    違う違う!!!!

  • リョータくんは大慌てでブンブンと手を振り、否定する。

  • リョータ

    星かぁ……

  • ー後日ー

  • あなたの名前

    あー、美味しかった!

  • 仕事帰りにリョータくんと夜ご飯を食べたあと、私はリョータくんの車の助手席に座っている。
    私の特等席だ。

  • あなたの名前

    あれ、、、
    リョータくんの家行くんじゃないの?

  • 車はいつもと違う道を走っている。

  • リョータ

    俺ん家行くのはまだあとー

  • 私は頭にハテナを浮かべながらリョータくんの横顔を見ていた。

  • あなたの名前

    ……え、ここって

  • 着いた先は星空がとても綺麗に見える小高い丘だった。

  • リョータ

    綺麗じゃない?!

  • あなたの名前

    すごい…超綺麗。
    もしかして調べてくれたの?

  • リョータ

    へへっ、あなたの名前ちゃんが喜んでくれて、俺も超嬉しい!

  • リョータくんはそう言ってギュッと私を抱きしめた。

  • あなたの名前

    リョータくん……

  • リョータ

    なぁに?

  • あなたの名前

    星…見えないよ?

  • リョータくんの腕の中で私はクスクスと笑いながらリョータくんに言った。

  • リョータ

    んー?
    もうちょいだけ……

  • あなたの名前

    仕方ないなぁ

  • 私たちはしばらく満点の星空の下で抱き合った。

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