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女1
仙道くーん
ポッキーあげるー! -
女2
あ、私もあげるー!
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仙道
ありがとー
って、なんでポッキー
なの? -
あなたの名前
今日ポッキーの日なんだよ
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今日はバレンタイン……じゃなくてポッキーの日。
私の前の席の仙道くんは女の子からたくさんのポッキーをもらっていた。 -
仙道
あなたの苗字さんはくれないの?
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ジッと私の目を真っ直ぐに見つめてくる仙道くんの
その瞳は、私の心臓を跳ね上がらせるのには十分だった。 -
あなたの名前
残念、仙道くんにあげる分はないの
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私はそう言って持っていた自分のポッキーをポリポリと食べ進めた。
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仙道
じゃあそれで
ポッキーゲームしよーよ -
あなたの名前
しません
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そう言い放ち私は最後の1本のポッキーも口に入れ、
ポリポリと食べ進めていたのだがー
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ポッキーを持っていた手をグッと仙道くんにつかまれ
食べかけのポッキーを奪われた。
そして仙道くんはそのポッキーを食べる。 -
仙道
今はこれで我慢するね?
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あなたの名前
……え?
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仙道
そのうちこっち奪うから
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仙道くんはそう言って指で私の唇に触れた。
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あなたの名前
こ、こっちって…
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仙道
え、言った方がいい?
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あなたの名前
いいっ!!
言わなくていい!!! -
ニッコリ笑う仙道くんに私は逃げられる気がしないのだった。
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