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あなたの名前
あ、清田じゃん!
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部活が終わり、チャリで帰ろうと駐輪場にいる時オレは同じクラスのあなたの苗字に声をかけられた。
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信長
あれ、お前なにしてんの?
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あなたの名前
友達と話してたらこんな
時間になっちゃった -
信長
話してたら…って
何時間話してんだよ -
あなたの名前
ちょーどいいや!
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信長
は?
なにが……っておい -
あなたの名前
れっつごー!!
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あなたの苗字はオレのチャリの後ろにまたがった。
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信長
…しゃあねぇな
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オレは仕方なく…というのは嘘で
内心ラッキーと思いつつあなたの苗字を後ろに乗せ、チャリをこぎはじめた。 -
あなたの名前
そーいや
今日何の日か知ってる? -
信長
あ?
犬の日じゃねーの? -
あなたの名前
あー
確かに!
でもハズレ!! -
信長
なら何の日だよ
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その時何かで頭をポンポンと叩かれた。
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あなたの名前
ポッキーの日だよ!
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……叩いてのはポッキーの箱かよ。
あなたの苗字はペリペリと箱をあけ、ポッキーを食べ始めているようだった。 -
信長
おい
オレにもくれよ -
あなたの名前
乗せてくれたゴホービにあげよう!
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そう言ってあなたの苗字はオレの口元へとポッキーを運んでくれる。
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こ、これは「あーん」ってやつだよな……
ポッキーの日万歳!!!!
ちょっとチャリこぎながらだから体制キツイけど…… -
あなたの名前
ねえ清田
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信長
ん?
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あなたの名前
いい日だね!
ポッキーの日って! -
……これは期待してもバチはあたらねぇよな?
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