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あなたの名前
はい、牧くん
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牧
なんだ?
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あなたの名前
今日ね
ポッキーの日なんだよ -
そう言って私は牧くんへポッキーを1本差し出した。
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牧
そうなのか
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昼休み、もう寒くなって来てほぼ人通りがない学校の中庭で私は彼氏の牧くんとお昼休みデート中。
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……ごめんなさい。
ポッキーゲームとか邪な考えをして、ごめんなさい。 -
牧
おい
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あなたの名前
ん?
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牧くんへと顔を向けると。
目の前が暗くなった。
そしてーーー
ペロッ -
あなたの名前
は?!
えっ?!?! -
な、舐められた?!
牧くんに!!!!
唇の数ミリ横を…… -
牧
ついてるぞ
チョコ -
あなたの名前
!!!
だ、だからって… -
牧
お、チャイム鳴ったな
行くとするか -
そう言って牧くんは何事も無かったかのように、立ち上がり歩きだそうとする。
-
……天然なのかワザとなのか。
なんて思ったけど、絶対にワザとだと確信した。
振り返り私にニヤリとする牧くんの顔に私は確信をしたのだ。
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