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今日は体育祭2日目。
球技メインの日で、私はバスケットに参加していた。 -
藤真
よぉ!
惜しかったな!! -
あなたの名前
藤真…
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声をかけてきたのはクラスメイトでバスケ部の藤真だった。
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藤真
あそこでお前のシュートが入ってたらなぁ
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藤真はシュートをする素振りをしながら話してくる。
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あなたの名前
しゃーないじゃん!
てか、見てたんだ -
藤真
おう!
しっかり見させていただいたぜ!? -
そんな藤真の言葉に少しだけドキドキする。
……別に私を見てたわけでもあるまいし。
そう自分に言い聞かせ冷静になろうとつとめた。 -
藤真
手だけじゃなく膝をつかえ、膝を!!
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あなたの名前
素人にそんな事言われても
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藤真
でもわかるだろ?
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あなたの名前
なにが?
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藤真
だってお前いつも見てんじゃん。
オレの事 -
あなたの名前
?!?!?
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私は藤真に片想いをしていて、バスケ部の見学に行ったりしてるけど…
嘘でしょ、バレてたなんて!! -
藤真
オレが気付いてないとでも思ったか?
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あなたの名前
じ、自意識過剰じゃないの?!
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私は動揺を隠せず、おもわず後ろを向いたーが、藤真は私の肩をつかみ再び対面させられる。
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藤真
お前もバカだな
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あなたの名前
は?!
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藤真
なんでオレが気付いたか
わかんねぇの? -
あなたの名前
え……
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藤真
んなもん、オレがお前の事見てるからじゃねぇか
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……次からはもっと堂々と見ていいってことだね。
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