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リョータ
あなたの名前ちゃん!
あなたの名前ちゃん! -
今日は湘北高校の体育祭の日。
向こうからバタバタと私に向かって走ってきたのは彼氏であるリョータくんだった。 -
あなたの名前
リョータくん!
すごかったね!
100メートル走! -
リョータ
俺の事ちゃんと見てた?!
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あなたの名前
当たり前じゃん!
陸上部抜いて1位とか
超かっこよかった!!! -
へへへ、と照れ笑いするリョータくんは1つ年上なのにすごく可愛くて、愛しく思った。
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リョータ
はい
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あなたの名前
え…?
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リョータくんは1位の生徒がもらうメダルを私の首へとかけた。
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リョータ
あげる!
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あなたの名前
で、でも
せっかくリョータくんが
もらったのに…… -
リョータ
だって俺あなたの名前ちゃんの為に頑張ったんだもん
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あなたの名前
ありがとう
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私はもらったメダルをキュッと握った。
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リョータ
あ、もう行かなきゃ
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あなたの名前
また違うの出るんだもんね?
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リョータ
そっ!
もう一個貰ってくるよ! -
あなたの名前
頑張ってね!!
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するとリョータくんは私の腕をつかみ、グイッと引き寄せた。
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リョータ
俺のことだけ見ててね
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私の耳元でそう言ってウインクをしてリョータくんは走り去っていった。
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あなたの名前
……リョータくんしか
見えないよ
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