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あなたの名前
おっ!
超星キレイじゃん! -
ふと自分の部屋の窓を開け、空を見上げると満天の星空。
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あなたの名前
そっかぁ…今日七夕か
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ふと思い出すのは大好きな人の顔。
今日学校で会ったはずの大好きな人の顔。 -
あなたの名前
こんだけ天気良ければ
織姫と彦星会えたよね -
柄にもなくちょっとだけロマンチックな事を言ってみる。
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あなたの名前
……会いたいなぁ
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その時聞きなれたエンジン音が聞こえてきた。
いつも聞いている原付のエンジン音だ。
私は窓から身を乗り出し、目線を空から地面へと変更する。 -
洋平
よぉ
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あなたの名前
洋平……
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バタバタと家を出る。
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あなたの名前
な…んで??
バイトは? -
洋平
終わったから会いに来た
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あなたの名前
嬉しいけど…
どうしたの? -
洋平
こんな星の夜は会いたくなるよな
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そう言って私の頭にポン、と手を乗せる洋平。
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洋平
なんちゃって
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私の願いはひとつだけ。
この愛しい人とずっとずっと一緒にいれますようにーー。
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