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部活終わりのモップがけは1年生とマネージャーである私の仕事だ。
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あなたの名前
そーいや、流川って差し入れとか絶対もらわないよね?
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たまたま並んでモップをかけていた流川に何気なく私は話しかける。
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流川
いらねーから
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あなたの名前
あはは。
流川らしーや -
密かに流川へ恋心を抱いている私にとっては複雑だった。
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あなたの名前
……あげる側からしたら悲しいよね
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そう、あげる側がどんな気持ちであげているか痛いほどわかるから。
私にはそんな勇気もない。 -
流川
おめーのなら別だけど
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あなたの名前
……は?!
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流川のその発言に私は思わずモップがけの手を止め、その場に立ち止まってしまった。
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あなたの名前
…………
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黙り込む私に流川は振り向き、こう言った。
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流川
早くよこせよ
どあほー
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