ここは体育館倉庫。
部活中にバスケ部マネージャーである私は備品を取るため1人奮闘していた。

あまり身長が高くない私は台に登り、背伸びをしてめいっぱい手を伸ばすが……
それでも目当ての備品には手が届かない。

後ろから声をかけられ振り向くと、部員である神が倉庫に入ってきていた。

クスクスと笑う神に、私は半ば維持になり、再度ぐぐぐと背伸びをして手を伸ばした……が、やはり手は届かない。

神は後ろからスっと手を伸ばし、いとも簡単に備品を手に取った。

拍子抜けした私はバランスを崩し、台から落ちそうになってしまった。

ガシッと抱きしめられる形で私は神の腕の中にスッポリおさまった。

ずるいなぁ。
この顔は私が嫌がってないってわかってるんだよなぁ、、、