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あなたの名前
ぐすっ…
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放課後の教室。
私は1人席につき、ポロポロと涙を流していた。
その時教室の扉が勢いよくひらかれる。 -
信長
あれ?!
お前なにやって…
は?!泣いてんの?! -
バタバタと教室への入ってきたのはクラスメイトの清田だった。
私は慌てて泣いている目をこする。 -
あなたの名前
な、なに?!
部活は?! -
信長
いや……
忘れ物取りに来たんだけど…… -
あなたの名前
ふぅん……
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信長
……
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あなたの名前
……
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しばらくの沈黙。
……どうしよう。
ただ単に友達から借りた漫画読んで泣いてた、、、
なんて言える雰囲気じゃない。
耐えられなくなった私は席を立つ、と、同時に清田にギュッと抱きしめられた。 -
信長
こ、これなら顔見えねぇだろ?!
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あなたの名前
そうだけど……
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信長
嫌なのかよ
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目の前には清田の胸があり、顔は見えないけど声のトーンでムスッとしのがわかった。
なんだかそれが可愛くなりクスリとした。 -
あなたの名前
嫌じゃないよ
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信長
そ、それはどーゆー意味で……
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あなたの名前
さぁね?
自分で考えたら? -
私はそう言って清田の背中へと手を回す。
さて、この後なんて言ってくれるのかな?
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