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あなたの名前
超キレーーー!!
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部活が終わったのは外がもう暗くなってからだった。
「花火やろうぜ!」誰かのこの一言で、湘北バスケ部は海で花火をすることに。
もちろんマネージャーの私も。 -
あなたの名前
…っ!!
あっつ!!! -
花火の火で私は指を火傷してしまった。
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三井
おい、大丈夫か?!
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それに気付いた三井さんは慌てて私の元へと駆け寄ってきた。
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あなたの名前
大丈夫です!大丈夫です!
これぐらい全然ですよ! -
三井
アホか!
傷残ったりする事もあんだぞ! -
「行くぞ」と三井さんは私の腕をつかみ、歩き出した。
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あなたの名前
えっ?!
ど、どこ行くんですか?! -
三井
あっちに水道あるから行くぞ
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あなたの名前
はい……
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私は水で火傷をした箇所を冷やす。
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三井
コンビニ行って氷買うか?
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あなたの名前
や、ホントにそこまでじゃないんで大丈夫です
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三井
ホントかぁ?
ちょっと見せてみろ -
三井さんは私の手をつかみ、火傷の具合を見る。
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三井
んー、大丈夫そうか…
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あなたの名前
はい!
三井さんお父さんみたい! -
三井
なーに言ってんだよ。
…ってお前手ぇ小せぇな -
そう言って三井さんは自分の手と私の手のひらを合わせ、大きさを比べる。
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三井
あはははは!
ほら!こんなにちげぇ!!! -
私は合わさった手のひらの熱で自分の顔が赤くなっていくのを感じていた。
そして、三井さんもそれを感じ取ったようで、暗がりの中じわじわと三井さんの顔が赤くなっていくのがわかった。 -
リョータ
なんだありゃ
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木暮
夏の風物詩、かな?
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お互いに照れて無言になった私と三井さんを遠くからみんなが見ていた事は、気付きもしなかった。
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