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あなたの名前
そーいや今日ってキスの日らしいよ
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私はなんの気もなしに、部活へ行く準備をしている神に話しかける。
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神
へえ、そうなんだ
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あなたの名前
……する人がいない!
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神
あははは
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ニコニコで笑う神に少しだけムカッとする。
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あなたの名前
神だっていないじゃん
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すると神はピタっと手を止める。
そして私へと体を向けた。 -
神
したい人はいるけどね?
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そう言って私の目をジッと見つめてくる。
その視線から逃れることはできない。 -
神
まっ、今はまだ教えないけど
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そして神は部活へと行った。
バクバクと心臓の音が鳴り止まない私を置いて。
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