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あなたの名前
一年に1回しか会えないとか無理じゃない?
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信長
いきなり何の話だよ
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ツンツンと前の席の信長に指で背中をつつき、午後からの授業が始まる直前に私は話しかけた。
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あなたの名前
織姫と彦星の話
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信長
あぁ、今日七夕か。
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私の彼氏は「ふぅん」とさほど興味がなさそうだったが……
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信長
なんで一年に1回しか会えないんだ?
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そこ聞く?と思ったが、、、
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あなたの名前
知らない
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その答えを知らない私には答える事ができない。
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信長
俺は一年に1回しか会えないとか無理だな
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あなたの名前
えっ?!
別れるってこと?! -
私は思わず席から立ち上がる。
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信長
は?!
ちげーよ -
「座れ」と信長は手でジェスチャーをする。
私はしぶしぶながらイスに座った。 -
信長
どんな手を使ってでも会いに行くってことだよ!
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あなたの名前
……え?!
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信長
俺に出来ねぇ事はない!!
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あなたの名前
じ、自信満々だね
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半分呆れていた私だが、次の信長の言葉に超絶赤面する。
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信長
だって俺、お前に会えないとか死んでも無理だもん
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