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あなたの名前
りょ、リョータくん
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リョータ
なぁに?
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あなたの名前
そろそろ離してもらってもいいかな?
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リョータ
やだ
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ここは授業中の屋上。
2人でサボってやってきたのだが……。
リョータくんは私を抱きしめ離してくれない。 -
あなたの名前
(確かにいちゃつければいいなぁ、とは思ったけど)
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いつも私に全力で愛を注いでくれるが、なんだか今日はいつもより愛が……深め?
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リョータ
今日七夕でしょ?
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リョータくんは私を抱きしめたまま話をする。
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あなたの名前
そうだね
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リョータ
毎日会えるって幸せだなぁ…って思って
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リョータくんの力が弱まったのを見計らって、腕の中から少しだけ離れて私は照れ隠しに笑う。
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あなたの名前
大袈裟だなぁ
リョータくんは -
すると真っ直ぐに真剣な眼差しで私を見つめるリョータくん。
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リョータ
俺、絶対離さないから。
嫌だって言っても離さないから -
……そんなこと言われて離れると思いますか?
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