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あなたの名前
おっはよー!
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髪を切って晴れやかな気持ちで朝の教室へと入る。
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信長
あれ、お前髪切った?
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隣の席のクラスメイトである信長が私に話しかけてくる。
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あなたの名前
あ、信長、おはよー!
どぉどぉ?!
可愛いでしょ? -
信長
へいへい
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そう言って信長は机に肘をつき、呆れたようにそっぽを向く。
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あなたの名前
ねえ
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信長
あ?
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私に呼ばれ、そっぽを向いていた顔が再びこちらへと向き直す。
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あなたの名前
可愛いって言ってくれないの?
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と、その時予鈴の鐘が鳴り、担任の先生が教室へと入ってくる。
みんな各々席につき、いつも通りの1日が始まる。
だけど私は見逃さなかったよ。
真っ赤になってズルッと机についていた肘が崩れた信長をね。
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