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木暮
あれ、あなたの名前髪切った?
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部活が始まる前に木暮さんがマネージャーである私に話しかけてきた。
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あなたの名前
あ、はい!
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三井
あ?そーなのか?
全然わかんねぇな -
近くにいた三井さんも会話に加わる。
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あなたの名前
ひどっ!!
けっこう切ったのに!! -
彼氏であるその人に言われ、私はムスッとする。
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木暮
なんだ、三井気付かないのか?
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あなたの名前
ひどいですよね!
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三井
わかんねーよ、んなもん
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木暮
いっつもあなたの名前の事ばっかり見てるのにな
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三井
?!
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あなたの名前
?!
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赤面した私たちを置いて木暮さんは笑いながらこの場を去っていった。
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あなたの名前
えっと……
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三井
………似合ってるよ
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そう言って真っ赤になりながら私の頭を雑に撫でる三井さんに、私は自然と顔の表情が緩むのだった。
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