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今日はホワイトデー。
日直の私はいつもより早く教室に入る。
誰もいないと思っていた今日には、1人生徒がいた。
バレンタインにチョコをあげた神くんが。 -
あなたの名前
神くん、おはよう。
早いね、日直の私より先に来てるなんて。 -
神
だから早く来たんだよ。
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あなたの名前
え?
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神
はい、バレンタインのお返し。
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そう言って神くんは可愛くラッピングされた袋を私に渡す。
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あなたの名前
あ、ありがとう…
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神
あのさ、みんなが来る前に一つだけ聞いていい?
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あなたの名前
なぁに?
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神
俺にバレンタインにくれた物ってさ…みんなと同じ?
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あなたの名前
そっ…それは…
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しどろもどろになっていると、いつの間にか神くんは私の顔ギリギリまで近づいてきていた。
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神
俺が今渡したものは、他の子にあげる物とは違うからね。
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