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女1
あのっ…
この後お時間ありませんか? -
今日は幼なじみの楓と用事があって街へと出てきた。
少しトイレへ行って戻ってくると楓は案の定女の子に声をかけられている。 -
流川
いや、連れがいる
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相変わらず顔は超絶イケメンなのに、無愛想な奴だなぁ。
二つ歳下の楓はいつの頃からかイケメンという部類に入り、女の子たちからキャーキャー言われるようになった。 -
女1
彼女ですか?
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女の子の問いかけに楓はコクン、と首を縦に振った。
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あなたの名前
違うでしょ!
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私は慌てて訂正のために割って入った。
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流川
おせぇ
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あなたの名前
ちょっ、楓!
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楓は私の手首をつかみ、歩き出す。
とても不機嫌そうに。 -
あなたの名前
てゆーか
彼女じゃないじゃん、私 -
すると楓はクルッと振り返り……
あろう事か人が行き交う街中で私にキスをした。 -
流川
いい加減なれよ
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あなたの名前
はぁ?!
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流川
彼女に
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