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女1
あー!
キミ海南の
清田くんでしょー! -
女2
ホントだ!
1年の清田くんだ! -
信長
なんだ?!
オレも有名になったもんだな! -
「カッカッカッ」と声高らかに笑うあの男は、今日これから会う予定になっていた私の彼氏だ。
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あなたの名前
はっず…
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声をかけられ、満更でもない信長に私は彼の元へは行かず物陰に隠れ、その様子をうかがう。
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女1
私達も1年なんだけどさ
この後遊びに行かない? -
信長
いや、わりいけど
オレ彼女待ってんだわ -
女2
へ~
清田くんって彼女いるんだ -
信長
めちゃくちゃ可愛いぜ!
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女1
どんな子?
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女の子たちの質問に信長はべらべらと私のことを話し始める。
個人情報もあったもんじゃない。 -
女1
てゆーか
写メないの? -
あなたの名前
?!
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信長
あー
あるある!!! -
あなたの名前
待って!!!!!
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私は大慌てで信長と女の子たちの元へと駆け寄った。
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信長
おぉ!
あなたの名前!! -
信長がポケットからスマホを取り上げた時、私は自分がバカな事をしている事に気がつく。
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女1
へぇ~
この子があなたの名前ちゃんか! -
女2
たしかに可愛いね!
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……ご本人登場してどうすんのよ。
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女1
じゃーねー
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女2
仲良くデートしてねー
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女の子たちと別れたあとも、私は顔から火が出そうなぐらい恥ずかしがっていた。
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あなたの名前
マジで私アホすぎる…
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信長
つか、なんでもっと
早く出てこなかったんだよ -
あなたの名前
だって信長めちゃくちゃハードルあげまくってたじゃん!
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信長
……なにが?
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自覚症状がない信長にますます私の顔は真っ赤になるのだった。
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