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私の彼氏はバスケの強豪校である海南高校のキャプテンで、少しでもバスケと関わりがある人は全員と言っていいほどみんなが知っている有名人なわけなんだけれども……
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女1
お兄さん1人ですか?
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女2
私たちと遊びに行きませんか?
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このように街中で声をかけられることもある……
でも、今日はちょっと様子が違う。 -
牧
すみません
待ち合わせしているんで -
牧くんは丁寧にお断りをする。
そりゃそうだよね……
だって声をかけてきたのはどう見ても私たちより、
5.6歳は歳上であろう社会人のお姉様たちだもの!!
完全にフツーに社会人だと思われての逆ナンじゃん!! -
あなたの名前
牧くんモテモテだね
お姉様たちに -
牧
……見ていたのか
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お姉様たちが去ったのを見計らって、私はそっと牧くんに近づいた。
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あなたの名前
大人気ですね
お兄さん -
牧
面白がっていないか?
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あなたの名前
そんな事ないよ
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私がクスクスも笑いながら言うと、牧くんはじっと私の目を見つめてくる。
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あなたの名前
な、なに?
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牧
いいのか?
オレがお姉さんたちに
ついて行っても -
余裕の笑みに私は悔しがりながらも、ドキドキしてしまうのだった。
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