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女1
あー!
陵南の仙道くんですよね?! -
仙道
わ、びっくりした
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女2
やだ本物じゃん!
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そんな会話が聞こえてきた私は思わず、待ち合わせをしていた彰の元へは行かず、建物のかげに隠れその会話を聞くことにした。
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女1
近くで見るとホントに
大きいし、めちゃくちゃ
カッコイイですね -
仙道
ははは
どーも -
だから!
その笑顔が世の女性を惑わすんだって!
私は自分以外の人に見せる彰の笑顔に腹が立った。 -
女1
一緒に遊びに行きませんか?
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あなたの名前
…………
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私は息を飲む。
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仙道
ごめんね、オレ彼女と
待ち合わせしてるから -
女1
え?!彼女?!
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女2
仙道くん特定の女の子
作らないって超噂になってたのに! -
仙道
なんだよその噂
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……私と付き合う前はそうだったじゃない。
笑いながら言う彰に私はため息をつく。 -
仙道
彼女が大事なんで、ごめんね
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彰の言葉に女の子たちはその場を去って行った。
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あなたの名前
……ありがとう
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私はタイミングを見計らって彰の元にやって来た。
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仙道
お、あなたの名前。
ありがとうって? -
あなたの名前
なんでもなーい
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私はそう言いながら彰の腕へと絡まった。
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仙道
なんだ
随分ご機嫌だね -
あなたの名前
べっつに~
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仙道
……そんな可愛い顔されると惚れ直しちゃうんだけど?
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彰はそう言って私に軽くキスをした。
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あなたの名前
ちょっと!!!
ここ外!!!! -
仙道
あはは
ごめんごめん -
……今日は許してやるか。
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