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1年間、楓がいない学校生活なんて
モノクロの映画みたいだった。
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あなたの名前
やっぱりここにいた
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流川
あなたの名前
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何本かの桜の木が咲いている公園で、幼なじみの楓は
1人でゴールに向かってシュートをしている。
もちろん、ゴールというのは大好きなバスケットのゴールだ。 -
あなたの名前
楓んち行ったらいなくてさ
おばさんに聞いても
どこ行ったかわかんないって言うし -
流川
どーした?
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あなたの名前
……別に
もうちょいで春休みも
終わるね
どぉ?湘北は -
流川
なんで湘北に来なかった
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あなたの名前
な、なんでって
そりゃ学力とか…いろいろあるでしょ -
流川
おめーがいねぇと
なんかつまんねぇ -
楓はそう言うと、私に近づいた。
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あなたの名前
つまんねぇって…
んな事言っても
どーせ楓は寝てば -
その時フワリと口元に柔らかな感触。
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流川
オレにはおめーが
必要だ -
桜の花びらが舞い散る中
楓はもう一度私にキスをした。
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